『春爛漫』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
行為という言葉のいかがわしさ
言葉として直角だから
猥雑の中にあって浮き上がる
行為という言葉
夜の春風の中にてくっきりと
幽霊の舌打ち
が
見えてくる
行為という言葉
鳥笑う春
偽物の季語
興奮
えっと爆弾で僕
順番ほとばしりまくり
いい彗星
行為という言葉
の
いかがわしいこと
この上なし
黄砂が舞い気温も20℃を超え 都会では桜の開花宣言
でも
雪国の動物園はまだ開園せずスタッドレスタイヤを履いたままの車
まだ訪れない春
「春爛漫」
春爛漫
この時期は花粉がすごくて外に出たくなくなる。
今までどこかへ出掛けていた虫たちが戻ってくるから嫌になる。
でも白いブラウスにピンクのスカート、少し高めのヒールを履いて桜並木の下に行く。桜の絨毯でクルクル回りながらスカートをなびかせるとなんだかお姫様になったような気がして思わず笑ってしまう。
そして青い空を背景に咲き誇る桜を見上げて言う
「あぁ、春爛漫」
「春爛漫」
三月の終わり。それは一つの物語の終わりであると、私は時折思う。春になると人は変わる。良くも悪くも『春』に突き動かされるのだ。それが今生の別れであろうとも。
忘れもしない。共に最期を見届けると約束した妻が亡くなったのも春だった。その時の外の景色は、憎たらしいほどに見事に桜が咲いていたのをよく覚えている。
春は我々の運命を凝視している。その目が示すは悲愴で愉悦も含む到底理解不能なもの。しかし、彼らに同情の心は無い。彼らの仕事は見届けることただ一つ。私の思いも妻の死も直ぐに忘れて消えてしまう。
そんな桜も爛漫。何時ぞやの誰かが言っていた
『桜の木の下には屍体が埋まっている』
なんて言葉も言い得て妙だ。実際には埋まっていなくとも、間違いなく彼らは私たちを利用している。何が目的かは分からない。だが、それだけは確実に言えるのだ。
了
春爛漫
今日も雨。
最近は雨が続き、憂鬱な気分のまま過ごしていた。
桜はいつ咲くのだろう。綺麗な桜、みたいな〜。
あの肌寒い、背筋が凍るような日々も好きだったけど
やっぱり、太陽が光輝くあの春の心地よさを全身で感じるのも悪くないな。
…春、花粉でくしゃみと鼻水止まんないのはきついな。
雨が降り続けるよりかはマシか?私雨嫌いだし。
早く春爛漫を満喫したいな笑
桜の花の下でお弁当ひろげて
お花見したいな。
そんな春爛漫、
いつか、きっとね。
【春爛漫】
春爛漫
はる 「春の朝」や「春暁」を
無意識につぶやき始めると、私は
らん 乱読したくなるのだ。春の本を。
本棚から「桜の森の
まん 満開の下」、「桜の樹の下には」、
「桜の園」と、次々に取り出し
床に置く。花が咲き乱れるよう
に、本があふれる。
あたしの近くに春はあるの、
だって道ばたにたんぽぽ、いつも行く公園につくし、
あたしの家のプランターにはチューリップがたくさん咲いてるの!
ちょうちょだって飛んでるわ!
家の庭にある桜はちょーっとだけ咲いてるけど、お花見するのにはまだ全然。
早く満開になればいいのにって思ってると、お母さんがはるらんまんねって嬉しそうに言ったの。
よくわかんなかったから意味を聞いたら春のお花がいっぱい咲いてるっていうことだって。
漢字で書いたら春爛漫とも教えてくれたけど……春はともかく後の二つが少し難しすぎるわ。六年生になったら書けるようになれるかしら?
そもそも春らんまんって書いた方があたしはかわいいと思うのだけど、漢字で書けたらかっこいいのは確かよね。
まあでも、そんなこと今はいいわ。
せっかくの春だもの。たくさんお外で遊びましょ!
そしてまた新しい春を見つけるの!
春爛漫
何が春じゃ‼️
いっつも体調崩すし、鼻ジュルジュルでカピカピだし、よくわからん天候だし
初夏がいいんじゃない??
ね?
end
「枯れ木に花を咲かしましょー」
と掛け声をしながら、脇に抱えたカゴから大量の灰を撒く。
ただの灰ではない。特別な、特別な灰だ。
撒いた灰は風に乗り辺りの木に飛んでいく。
葉っぱも何も無い、枯れかけた木はたちまちに花を咲かせ春爛漫に参加する。
が、その木はその後一日ともたず根から完全に枯れてしまう。
最後の最期の生命力を無理に使って花を咲かせているのだろう。
散り際、枯れ際の一瞬に儚く春を見る。
(春爛漫)
花咲かじいさんのオマージュ、咲いた後の物語。
春爛漫
仕事の帰り道自転車をこいでいると
甘い香りがフワッと匂ってきた
香りの方を見ると菜の花
甘いはちみつのような香り
春がやってきたのだな
仕事で疲れ果てていた私をフワッと癒やしてくれた
菜の花
菜の花は黄金のように輝いていた様に思う
春爛漫のマジックよ
すぐに消えないでとふと思った春です
まるで世界が生まれ変わったみたいで、なあなあに冬を乗り越えたことを忘れてここまで頑張りました、呑気に休みましょう、また一からやり直せると思ってしまう。
【春爛漫】
お題:春爛漫
春が咲いた。
凍った日々は溶けてきた。
花々が咲いた。
まるで、越冬を祝福するように。
春が、花々が、新しい日々を祝っているようだ。
新しい日々へと飛び出そう。
新しい日々へと羽ばたこう。
これからは何でもやれそうな気がするな。
No.27 3月27日 木曜日
春爛漫
春真っ盛り、という意味であろうが、爛漫の「爛」は
「ただれ」という意味である。ちなみに、「漫」は「そぞろ」という意味。
春が、これと言った理由もなく、ただれている。
春、爛、漫。
※爛漫の本当の意味は、花が美しく咲き乱れているという意味です。
嗚呼、こんなことを考えている自分の頭の中はお花畑です。ウフフ。
私は今日片思いしている人とお花見に来た。
満開な桜を見た途端桜一つ一つの花びらに私と彼が笑って幸せそうに手を繋いで歩いている光景が映っていた。
今はまだあんまり関係を持っていない。
私は心の中で「こうなったらいいな」とつぶやいていた。彼は私に何かを作ってきてくれたみたいだ
それは暖かいお弁当だった「いただきます!!!」
口にほうばる。
美味しいじゅわっとからあげも手作りだった!
その後私はさっき私と彼が幸せそうに歩く光景が映っていた桜の花びらがひらひらと舞い落ちてきた
それが落ちた途端。彼は私に告白してきた。
これは花のおかげなのだろうか??それとも運命、、、??
そこは片田舎にある町外れの森の中。昼でも光を通さない程深い森の舗装されていない獣道を、ただひたすらに進んでいくと開けた場所に出る。
そこには湖と立派な洋館があり、俺がその洋館のノッカーを軽く叩くと扉が開かれ、館の中へと入って行った。
『ようこそおいで下さいました。さぁ、こちらにお座り下さい。あなたのお話をお聞かせ下さい。』
広いロビーに入ると、まるで待っていたかのようにその人は出迎えた。勧められた席に座ると、直ぐに暖かい紅茶とお菓子が出され、話すように促される。
俺は今日ここに来た経緯を少しずつ話し始めた。
十数年連れ添った最愛の人がいた事。
その人が病に倒れ、共に闘病を続けたが最近息を引き取った事。
そして、彼女の遺言書を見つけ中に書かれていた最後の願いを叶える為にここを訪れたのだ。
『彼女の遺書には、私を忘れて幸せになって下さいと書かれていて⋯⋯このサナトリウムの住所も記載されていました。』
俺は一呼吸置いてから言葉を続ける。
『俺には彼女の記憶を持ったまま幸せになる事は出来ません。それを分かった上で彼女は遺書にここの住所を記載したのだと思います。もし、可能であるなら彼女の記憶を消した状態でも⋯⋯毎年共に見た花畑の記憶だけでも残しておくことは出来ないでしょうか。』
俺はダメ元でそう伝える。記憶を消すのに、それだけなんて出来るわけがないと分かっていても⋯⋯諦めることが出来なかったからだ。
一番印象に残っている幸せな記憶。病気になっても先生と相談して訪れていた場所だから、そこだけは失いたく無かった。
『それはお辛い出来事でしたね。ご安心下さい。あなたのお悩みはその願いも含めて、私共が解決してみせます。
さぁ、今回の担当医達の所までご案内いたします。こちらへどうぞ。』
そういうと俺の手を取り、吹き抜けの階段を上がって目の前の部屋へと案内される。
コンコンコン、と。控えめなノックの後にどうぞと声がかかり、案内してくれた彼女が扉を開けてくれた。
手の仕草だけで中へと促され俺は彼女に会釈してその部屋へと入る。そこには前髪で片目を隠した少女とふんわりとした雰囲気の少女がおり、椅子に座るよう言われる。
俺はが指示通りに座るとふんわりとした雰囲気の少女が早速話を切り出した。
『特定の人物との思い出摘出と一部の記憶を保持したいとの事ですが、摘出した空白分の記憶はどうなさいますか?
何かリクエストがあればその通りに繋げられますよ。』
そう微笑みながら言う彼女に、あの花畑の記憶さえあればどんな記憶を繋げられても良いと、俺は答えた。
『摘出した記憶は特殊な事例でもない限り戻る事はないです。
また、新しい記憶で空白期間を埋めると、他の人達との記憶に差異が生じてしまうのでその点注意が必要になります。
その事を踏まえた上で、この同意書にサインして下さい。』
そう言い終わると1枚の紙を、俺の目の前の机に差し出す。
それは彼女の説明通りの内容が書かれた同意書であり、最後に摘出したモノは手術代としてもらうため、返せないとも書かれていた。
俺はその事に同意しサインすると彼女に差し出す。彼女はそれを確認すると、引き出しの中からファイルを取り出して中にしまい俺に向き直る。
『それでは早速施術をはじめます。壁際のベッドで横になって下さい。』
そう言った彼女の指示通り、指定されたベッドに横たわる。
すると彼女は不思議な音色の鈴をゆっくりと鳴らし始めた。その音はとても心地が良く、聞いている内に少しずつ眠くなってきて―――俺はそのまま眠気に抗うことなく⋯⋯ゆっくりと意識を手放した。
目が覚めると知らない天井が視界に広がっている。
辺りを確認しようと上体を起こすと、それに気付いた少女が話しかけてきた。
『おはようございます。お加減は如何ですか?』
ふんわりとした雰囲気の少女に俺は大丈夫ですと答えた。そういえば、森で迷って休ませてもらっていたなと思い出す。
『休ませて頂いた上に居眠りしてしまうとは⋯⋯本当に申し訳ない事をしました。だいぶ気分も疲れも取れたので、そろそろお暇します。大変ご迷惑をお掛けしました。休ませてくれてありがとうございます。』
そうお礼と謝罪を述べてから俺はその少女の案内で部屋を出てロビーへと行き、今度は深々と頭を下げてからその場を後にする。
出る前に大通りへの道筋を教えてもらっていたから、深い森の中⋯⋯しかも舗装されていない獣道でも迷わず進むことが出来、日が暮れる前に帰宅する事が出来た。
◇ ◇ ◇
そんな気まぐれで訪れた森で、年甲斐もなく迷子になってから数カ月が経った。
肌を刺すような寒さは少しずつ身を潜め、暖かな春の木漏れ日の中で花々が咲き誇る季節が訪れようとしている。
俺はもう十数年も前に見つけたお気に入りの花畑へと、今年も訪れていた。
たまたま趣味の散歩を楽しんでいる時に見つけた、それは見事な花畑で一目で気に入り、春になるとその場所へ一人で出掛けてピクニック―――と言ってもただ出来合いの弁当を買って食べるだけ―――を楽しんでいる。
今年も花が美しく咲く季節になったから、最近見つけた美味しい弁当屋の幕の内を持って花見を楽しんでいた。
暖かな風がザァーっと吹いて、花の香りが鼻腔をくすぐる。何処か懐かしくも切ない気持ちになって、何か大切なモノが欠けている気がして⋯⋯我慢出来ずに涙した。
それは酷く大きな失くし物の様な気がして⋯⋯でももう、決して取り戻せないモノだと直感的に理解する。
そんな郷愁にも似た感情に振り回されながら、今年もこの花畑で⋯⋯俺は春を謳歌するのだった。
『春爛漫』
見上げた視界いっぱいに、
桜の花びらと、光のカケラが
舞っていた。
独り占めするのがもったいなくて
スマホをかざしてみたけれど、
残念ながら
キミへのお土産にしたかったものは
カメラじゃ収まらないらしい。
ならば、と僕は
両手を広げて深呼吸する。
「今度、一緒に見に行こう」と
キミを誘う僕の声に
少しでもこの春のカケラが染み込むように。
それは幻の夜
燈る提灯と宵っ張りの蝶
石畳が奏でる酩酊の調べ
影になった者共が行き交う、この世ならざる花の宴
仮面を付けて、香を纏って、あなたは立派な紛い物
眠らぬ魚、木の葉の梟
あるいは、そう、虚妄の象徴、絢爛たる偽の皮
何でも良いさ、口を噤んで胸にお刻み
虚飾だけが繋ぐ命もあるということ
鏡の向こう、水溜りの裏、不帰の森
積み上げられた悪夢は形を成して
底無し沼に溢るる狂乱は、戯れにあなたを連れ去った
空いた胸が弾けるような
爛れた中心が痛むような
無垢な背に惑い、弄ばれて、気付けばつい掌など
柔い灯火に差し出してみたり
愚か者、頭まで溶かしたつもりは無かったのに
輪郭を辿る深い夜
軋む鍵盤を踏み付けて、奥へ誘う酣に
千鳥足のあなたは笑う
噂話でもするように、声を潜めて駒鳥は鳴く
浸る暗闇に気付かないで
信ずる心を飴玉に、舌で転がす獣には
目隠しの遊戯で奥へお進み
さあさあ、雷も雨も恐れずに
一興
なれど扉は閉じられた
気息奄奄の火を貪れば、あなたはもう狂い咲きの鳳蝶
(春爛漫)
【春爛漫】
凍てつく夜空から
雪がはらはら降り注ぐ
この時期になると
春が恋しく感じ始める
早く暖かい季節になって欲しい
まるで桜のように美しく降り注ぐ
雪に向かい思いを委ねる
今日が春だったら
雪が桜だったら
春爛漫なんて言葉が
合うのかななんて考えて
あぁ春が待ち遠しい
冬はどうしても寒くて
心が凍りついてしまう
早く溶かさないと
仕事が決まりかけた。春爛漫の気持ちだったが体力面がどうしても自信がなく念のため再度伝えたら連絡ない。