『春爛漫』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
実際春爛漫なのは気候だけで人間たちみんなこの時期鬱々としてるよね笑
そろそろ新生活マジックも解ける。
不幸マウント合戦に備えろ人類。
春爛漫の季節を迎えた今日この頃、先生はいかがお過ごしですか。俺は手紙を書くとか初めてでビビっています。学校は無事進級しました。この春から、受験生です。
先生は覚えていますか。昼休み、教室で寝ている俺を起こして問題を出してきましたよね。
『春を説明しろ』
正直、体育教師の分際で俺の苦手な現代文みたいな問題を出すあたり性格が悪いなと思いました。暫く考えた後に、四季の一つ、と薄い回答をしました。
「教えてやろうか」
そう笑う先生の行く先へ着いて行きました。着いたのは校内にある桜の広場で、先生は地面に落ちている桜の花弁を拾い集めた。
「花が咲き乱れて、光に満ちたこの景色が春。いくぞ?」
先生は集めた花弁を俺らの上に向かって投げました。花弁が空で綺麗に舞って、何枚かは先生の髪に乗っていきました。風に吹かれながら笑う先生は、夢かと疑うほどきらきらしていました。
俺は季節が移り変わることになんの興味もなくて、花も生き物もどうでもよかったんです。なのにそのきらきらに胸を打たれました。もう葉桜だし、天気も曇ってたのに。
あのきらきらが俺の頭に焼き付いてるんです。
今年も同じ広場に来ました。天気は気持ちいい程の快晴で、桜もまだ散る前。俺は賢いから去年よりも良い日に来ました。
でも、きらきらはしていませんでした。
先生のきらきらが強すぎて、もう俺は春を見つけられません。
間違いを教えないでよ先生。俺に正しい春を教えに、俺のいる学校まで戻ってきてくれませんか。
#春爛漫
花より団子っていうけど、同意しかない。やっぱり団子だよ団子。
春こそ三色団子、とろりとした蜜のかかったみたらし、ずしっとした餡子のせのせの団子はいいもんだよね。
あと春の食べ物はタケノコご飯が好き!炊きたてのタケノコご飯をはふはふいいながら食べちゃう。
タケノコを焼いてバター醤油であえたものも美味しかったなあ。
春爛漫
ふっと目を覚ました時、何かに呼ばれた気がして振り返る。
シェアハウスの一角。丁度桜が絵画のように見える窓辺が、僕の特等席。
窓を開けた途端に、まだまだ肌寒い風が部屋を駆け抜けて、小さくくしゃみを1つ。
でも、差し込んでくる光は暖かさを運んできて、つられるように外に飛び出した。
立ち並ぶ高層ビル。所々に残された自然。微かに甘い潮風。
僕が暮らす町は、意外と不思議なところなのかもしれない。
賑やかで艶やかな音と色彩に彩られた町は、特に楽しそうで。
歩き慣れた道はすっかり淡い桃色に染まっていて。
すれ違う人達は時々立ち止まっては上を見上げたり、足元を見つめてみたり。
あぁ、綺麗だなぁ。
でも、”春爛漫”って言うけれど、僕には花より団子が合ってるみたいだ。
春爛漫
春爛漫。
今日は君と一緒に、桜を見に来た。
【明日のやる事が終わってから
書きたいので途中まで】
まだ桜も咲かない土地なのに、妙に日当たりのいい道端の斜面には、満開の水仙が色とりどりに咲き乱れていた。
桜は蕾が濃いピンク色に枝の端々を染めて、あと少しで咲きそうだ。
庭にはクロッカスとツクシが顔をだし、空は明るく高く、少し白く濁っている。
日差しは暖かく風ばかりは少し冷たい。
こちらの気持ちも浮き立ってしまう。
春爛漫まで、あと。
春爛漫
春爛漫の季節がやって来た。
あたりは桜や、春の花がたくさん咲いている。
春と言ったら、お花見🌸のイメージが。
風が吹くと春爛漫ではなくなるんだよな。。
春、爛漫
帝都も春めいてきました。
四季は地軸の傾きで起こるものですが、たった数度傾くだけで、地上に変化をもたらすというのは、示唆に富んでいます。
恒星〈ヴァルハラ〉からの距離。
自転と公転の速度。
1日が正確には何時間なのか。公転周期は何日なのか。
ひとは、ひとが住めるよう、それぞれの惑星をテラフォーミングしてきました。それでも、公転周期を、地軸の傾きを、操作するまでには至っていません。
母星と仰ぐ星に根ざして、ひとは生きてきました。
遥かな深淵へ向かう〈人類播種計画〉(プロジェクト・ディアスポラ)。その船内で、ひとは、何に帰属するのでしょう。船内時間だというのは、もちろん、よく理解しています。けれど、日没もなく、四季もない船内に、ひとは順応できるのでしょうか。
いいえ…。それらを越えるよう、取り計らうのがわたしの役目です。
わたしは、ひとびとをいざなわなくてはならないのです。
遥かな彼方へ。
そこに、どんな大きな障害がありましょうとも。
そこに譬え、あのかたがいらっしゃらなくても。
【春爛漫】
春になるといつだって、あの人の横顔を思い出す。
温かな陽射しが世界を包み込み、桜が満開に花開く季節。病院の中庭のベンチに腰掛けて、一人きりで文庫本を読んでいた美しい人。はらりと舞い落ちた桜の花びらを拾い上げて、栞のように本へと挟み込んだ彼女の白い指先を、僕は今でも忘れられずにいる。
彼女の名前は知らない。いったいどんな理由であの病院に入院していたのかも、果たして彼女が今どこで何をしているのかも、祖母の見舞いのために三ヶ月ほど足を運んでいただけの僕には、確かめる術すらなかった。
だけどそれでも春が訪れ、青空に咲く満開の桜を見上げるたびに、僕はいつも願うのだ。
――春爛漫という言葉がぴったりなあの穏やかな午後に一目見ただけの美しき人が、どうか今でもこの世界のどこかで、桜の花を愛でながら本のページをめくっていますように。そう心から祈って、舞い散る桜の花びらを今年もそっと拾い上げた。
春は、花が美しく咲き誇り、
光溢れ希望に満ちている。
ただ、
不安定で変わりやすい一面もある。
喜怒哀楽が豊かな女性のよう。
春爛漫な日が、一日も多くありますように。
#春爛漫
春は花が咲き誇る季節。
目の前には様々な花、花、花。
迎えた今日は入学式。
男子校出身の僕は
躍る心を確かに感じていた。
外には華やかな人で溢れている。
着慣れないスーツに身を通す人。
まだ幼さを残し制服を纏う人。
新しい春物を着こなす人。
皆 新しく何かを迎え入れ、
そして何かと別れたのだろうか。
それは、寂しくも嬉しいものなのだろう。
新しいものに期待と不安でいっぱいだろう。
私は、どうだ。
何か変わっただろうか。
これから先、変われるのだろうか。
今日もここから出られないままで。
今もここから眺めているだけで。
羨んでいるだけで。
新たに踏み出す勇気も出ないままで。
【春爛漫】
春爛漫
あなたの灯火を、高く掲げてください。
人々の燈となるために。
春爛漫
―私だけ残して
―みんな色付いている
春爛漫とする今日。私は花見に行き桜を見る。美しく咲き誇る桜の下にレジャーシートを敷き、見上げた先には白っぽい桃色が広がっている。、、、綺麗、、、思わず言葉が溢れた。いつもならこんなところ三十分もしないうちに出るのにも関わらず今日は二時間も居座ってしまった。よもや、美しさとは恐ろしいものだと思いながらレジャーシートを片付けその場を立ち去る。また来年桜の咲く季節に。
桜が咲いていた。
いつの間に、と思ってしまう。情勢に合わせて外出を減らした結果、季節の流れを考え、感じることが減ったように思う。
ひらり。花びらが落ちる。微かに緑も見えるこの景色。また季節が巡る。
なんだか、不思議と気分が良くなった。散歩くらいの外出なら、増やしてもいいかもしれない。
春めく季節のど真ん中。久方ぶりの爛漫を彩るように、花びらがまたふわりと舞っていた。
このところの雨のせいで
最近は肌寒い日が続いたのだけれど
今日は久しぶりの晴れの日ね。
今日にして本当に良かったわ。
右の肩にバッグをかけているものだから、
慣れない左手で半分ほど水をいれた手桶と柄杓を持つ。
もう少しお水を汲んでおいたほうがいいかしらね?
でも私一人では重いんですもの。これで我慢してね。
冷たい石に黒々と記されたあなたの名前の通りに指でなぞる。
ゆっくりと時間をかけて掃除をし、
水を手向け
梅の香りの線香に火を点ける。
煙がまっすぐに空のあなたへと私のおもいを運んでゆく。
遠くで鶯がなく声がする。
梅の香りの風が涙の乾いた私の頬に触れ、髪を撫で去ってゆく。
あぁ泣いていたんだわ。
春爛漫。
あなたにあいたい。
毎年春に考える。
好きな花は何ですか?
今も変わらずチューリップです。
球根から丸っこい花が咲くのが面白い。
はやくオランダの花畑に行きたい。
#春爛漫
春にしては、ちょっと気温が高いかな?と
思う日もあるけれど、
青空が広がり、道端に綺麗な花が咲き、
暖かな光が溢れている。
まさに、春爛漫。
実はこの季節、私はあまり好きではない。
気候が良いのは嬉しいが、
環境が変わり、いろんなことがスタートする
それがあまり好きではない。
仕事柄、新年度になるたび、それまでの環境が
多少変わるので、そういう変化が得意でない私は
毎年少なからず苦労する。
早く慣れて、いつもの日常にしたい。
今日も良い天気だった。
車の窓を開けて運転した。明日もこんな感じで
運転したいものだ。
「春爛漫」
「今年も御迎えにあがりました」
天の使者は、いつもと変わらぬ調子で答えた。
「あら、もうそんな時期なの」「もうちょっとこちらにいてもいいと思うけれど」
「それはいけませぬ、貴方様が地上に現れることが春を告げる合図なのですから」
その通り、暗く陰惨な冥府の地下から出ることで、私の母は豊穣をもたらす。
母は私と一緒でないと酷く悲しんで、冬を告げて仕事をサボってしまうのだ。
「いや、今回はもうちょっといるわ」
頑なな私を使者は怪訝そうに見つめる。
「なぜですか?」
少し間の後、使者は表情を語りだす。
「去年もそうでした、失礼ながら、貴方様は外に出ることを望んでいないように見えます。母との再会は、あなたにとって嬉しいものではないのですか?」
「いや、嬉しいー、嬉しくないというわけではないの、ただ…」
「ただ…?」
「最近、ヒステリーがひどいの、突然喜んだと思ったら、悲しんだりと、母はそんな調子なのよ」
「今日だって、まだ会ってすらいないのに夏真っ盛りの暑さじゃないの」
冥府に漏れるほどの光には、照りつけららた春風が乗っていた。
『春爛漫』