『星空』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
星空を見上げると思うことがある。
あのたくさんの星の中に1つでも名前が無いものが
あればいいなって。
可能性はほぼ無いけど、私が見つけられたら
あなたの名前をつけたい。
そうしたら、星を見る度にあなたのことを
思い出せるし、幸せな気持ちになれるから。
#星空
【星空】
しんどかった。辛くて、逃げ出した。
必死に仕事をして、待ってたのは上司からのパワハラ。どんなに頑張っても手柄は上司のもの。少しでもミスをしようものなら罵詈雑言を浴びせられる。
初めて無断欠勤をした。
というより、逃げたくて、とりあえず遠くへと電車に乗って。気づいたら知らない街にいた。
どうしても帰りたくなくて、近くにあった宿に泊まった。そして薄い布団の中で久しぶりに泥のように眠った。
朝、目が覚めても体が動かなかった。布団の中でゴロゴロと過ごす。やっと体を起こせたのはお昼を過ぎた時間だった。外の空気でも吸おうかと、窓を開ける。目の前に広がるのは田んぼや畑。都会で育ったので、新鮮な景色だった。ビルはなく、周りの建物も1番高い建物は3階建ての家。近くにコンビニもなさそうだった。宿の前を通るのは、地元のお年寄りばかり。
なんか平和だな…
何をするわけでもなくゴロゴロと過ごし、気づいたら夜になっていた。気分転換に外を歩いてみる。空気が澄んでいて、とても気持ちが良かった。聞こえるのは蛙や虫の声のみ。
遠くに高校生ぐらいの男女が楽しそうに喋りながら歩いていた。2人が急に立ち止まり、空を見上げる。
つられて同じように空を見上げて見た。満天の星空だった。近くに高い建物がないからか、空がとても広く見えた。空を見上げるのなんて何年ぶりだろう。心が浄化されていくのを感じた。気がついたら涙が溢れていた。
どれくらい経っただろう。数分だったか、もしくは数時間だったか。時間を忘れて星空を見ていた。そして、決めた。明日、職場に行こう。辞表をだして、仕事を辞めて、自分のやりたかったことをやってみよう。だいぶ気持ちが軽くなり、宿へと向かった。
「下を向き続けたらいい事なんて見つけられないよ
上を向かないと
いい事探してるんだよね
ほら上を見て」
優しい声が私を包む
優しい声につられて上をむく
「今日は星が綺麗だよ」
空いっぱいに星が散らばってキラキラ輝いていた。
─────『星空』
【星空】
天空を見上げて絶望に満たされ
今宵の星空は月と仲良しみたい
景色は僕を汚れたように映した
星空じゃなく、雨が降ればいい
顔を上げても何も分からないね
#星空 👣
知ってた? 👣
あれって、 👣
神様の 👣
足跡なんだって。 👣
仲間を探して 👣
歩き回った 👣
跡なんだよ。 👣
~星空~
予定していた夜のお茶会が雨とは
こっこうやって
切り抜いた星を壁に貼って紐でぶら下げると
夜空の星の出来上が…り?
56文字の黒の史書
『世知夜(せちや)』
昼夜逆転。久遠と輝く夜空。
心なしか、周りから聞こえてくる虫の声は
誰かの声のように聞こえる
蛍がふわんと光り飛び、幻想的な空間が生まれる。
それはまるで安心できるか否かの弱々しい光に変わってゆく。
やがて蛍の光りも消え、ただ君の声だけがこだました。
何を話していたのだろう。
疲れきって眠ってしまったのだろうか。
少し触れただけで薄くなっていくような肌に、淡く染みる涙。
白く細い腕は「もう離れないで」というように僕の手を掴んで離さない。
「疲れただろう。ゆっくりお休み」
そう言い、毛布をかけてあげるとふわりと微笑み、
「もう、大丈夫だ」というようにそっと手が離れた。
できることなら、僕もずっと握ってあげていたい。
でも、できない。僕には、絶対に。
この億とある世界の、たった僕一人だけでは救うことが出来ない。
「シャラン」
流れ星が流れた。
昔は流れ星が流れる度に必死に心の中で願い事を言っていたなぁ。
それが合図となったのか次々と流れ星が流れていく。
「シャラン、シャラン、シャラララン」
星とは不思議なものだ。悩みなんて消える程に美しい。
全てが許されるような。誰よりも誰かの側に居続けた夜空。
「シャルラン、シャルシャルシャルラン」
玲瓏な夜空は今日も優しく誰かに微笑みかけている。
お題『星空』
※久遠(くおん)=永遠
※玲瓏(れいろう)=透き通るように美しいさま
暗い夜闇に迷わぬように
僕らは揺るがないあの小さな輝きを
指標にして彼の道を進む
暗い夜闇で寂しくないように
僕らの頭上に散りばめられた
あの小さな星々へ
寄り添ってくれてありがとうと
笑いながら指を差す
きっとあの小さな星々の中にも
僕らと同じ夜空を仰ぐ誰かがいて
今夜もこちらを見上げて笑いながら
明日の日を思い旅をしている
闇の中にいる僕らだけれど
決してひとりぼっちじゃないんだと
星空の下で夜を想う
【星空】
星空
除夜の鐘つきの後
見上げる夜空は
シンとリンとしていて
オリオン座が鮮明に見える
新たな一年のスタートを
毎年、空の星と共に祝う
星空に願いを込める。
もう一度、あなたと恋をしたい。
「星空」
夜の街 ギラギラ
欲望の光が強すぎて目を伏せる
見上げても吸い込まれていくかのような
暗い夜 キラキラ光る星たちどこに
星空
あなたと見た星空はとても綺麗だった
あなたがいなくなって、一年
毎日空は同じようで違うことを教えてくれた君
二年たった夜空見てみると、真っ暗
その3分後だったキランと眩しいくらいの星が一こ光った
それは、ああなたといっしょぐらい眩しい星だった
もしかしたら、あの星はあなただったのかもしれない
星空。
星空が綺麗だった。今思い返すと、懐かしいくらいには綺麗だったのだろう。
私は少し前に地元を離れここへ来た。ここは、完結に言うと都会であり、人や光や物があふれる場所だと思う。慣れない事もあったが、特段困らないし、便利で気ままなこの生活にも適応してきているつもりだった。
だから、驚きだったのだ。この星の見えない空をみて、自分の中の臓物だとか、神経だとか、脳ミソだとか、指先だとかが揺れてむず痒く、歯痒くなるこの現象を感じ、沈んだ気持ちになる事に。本当に僕は驚いたのだ。
星空をみたいだなんて、ここ何年も思ったことは無かった。お月様が満月みたいに光り輝く夜が、少し好きなくらいだったし、頓着ないものと思っていた。だから慄いたのだ。
あぁそうだ、久しぶりにプラネタリウムにでも、行ってみよう。美しい星空の観察の為にも。
#星空
下を向いて適当に歩いていたのに、目の端には星空が映る。
何故だろう、と横を向くと自分が歩いていたのは、川に架かる橋の上で、水面に星空が反射していた。
キラキラと輝く星空は風によって揺蕩っていて、ここに飛び込めたらどれだけ楽しいだろうか。
そう思った瞬間、私は橋の上から身を乗り出して、下の星空に飛び込んでいた。
ドボン
ゴポゴポ、ゴポゴポ
川の水はいきなり牙を剥き、私を水底へと引き摺り込む。
抵抗もできず、私はただ引き摺り込まれる。
目を開くと、遙か上空の星空がキラキラと輝いて、私は手を伸ばす。
それすらも意味は無く、私はそのまま意識を手放した。
先生に呼ばれた。
「最近蹴られてる姿を見かけたんだけど、大丈夫?」
「大丈夫です。」
大丈夫なわけないだろ。心で思った。
「そう。なら良かった!遊んでただけなのね!」
「はい」
「嫌だったら、やめてとかやだとか言えばいいものね!」
言えるわけないだろ。
俺がどんだけ苦しんできたか知らないくせに。
俺の気持ちも知らないくせに
俺の努力が足りないみたいにいうなよ。
俺は帰ってから星を見ながら言った。
「もしかすると、もーそろっとそっちに行くかもな。そんときはよろしく」
俺は星とグータッチを交わして
微笑んだ。
友達なんて星しかいないんだよ
#星空
星空ってどうしてあんなに美しいんだろう?
星空ってどうしてあんなに広いんだろう?
星空ってどうしてあんなに素敵なんだろう?
星空にはまだ知らないことだらけで、
分からない謎ばかり。
私はそんなミステリアスで綺麗な星空が
大好きだ。(*'▽'*)
。 。 。 。。
。。 。 。
↓寝てる ↑
(。-_-。) (*´∇`*)
星空。やることも多くて何をしていいかも分からなくてどうしたら良かったのかもう。だめかもって
思った時にふと光をくれるあの子たち。
影が伸びる程に明るい月明かりと視界いっぱいに広がる満点の星空。幼い頃から見慣れたそれらが、実は極上の贅沢だったと知ったのは大人になり地元を離れてからだった。
都会の夜は明るい。例え深夜でも灯りが消える事は無い。街灯は勿論、信号も自動販売機も多くそれだけでも道行くのに困らないのに加えて深夜営業の店の明かりに爛々と主張する看板。そんな街の明るさに比例して夜空は暗く狭い。月の明るさは実感が薄く星はまともに見えやしない。
地元も今住まう土地も、同じ国の空の下というのに目に映る景色はこんなにも違うのかと軽く衝撃を受けたのを覚えている。今だって、あの空の奥にはあの頃見上げた星空があるはずなのに。
身近過ぎて気付けなかった贅沢。私にとっての息を飲むような星空と同じ何かはきっと誰もが持っていて、でもそれに気づけるのはひと握りなのだろう。
それを知ることが出来た私は幸運なのだろうか。少しの寂しさを感じつつ星の見えない空を見上げる。
その奥に確かに存在するあの星空を想って。
2023.07.06朝「星空」#08
星空
避けることが出来ない形で
つながっている青は心の底
群青とも言える深い青の黒
もう少しで届きそうな星空
明るく暗い、鮮やかな朦朧
その範疇の広さに甘えてく
少し言えるようになったら
私の青さを伝えてみたいよ
「__願いが叶うといいな」
淡い期待を胸に、私は星空を見上げた。