『星空の下で』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
星空の上で
寝っ転がって
…魔法のじゅうたん
で夢の中をおさんぽ
星空の上…
星屑…たくさん
あつめて
キラキラ輝く…
星屑をばら撒いて
一面、キラキラ夢猫
絨毯…ニャンニャンと
夢猫鳴いて…
夢を見る夢猫
星空の上で夢猫
歌い出す
ニャンニャン
ニャンニャン
大合唱
星さんたちも
キラキラと
輝き出して
止まらない
いつまでも
星空の上で
夢を見る…
ニャンニャンと…
夢猫夢心地…
星空の下で、私は願う。
「あなたが幸せになれますように」
と。
輝き方がそれぞれ違っても、美しさはみんな平等なんだよ
あの日、先生に言われた言葉が、私をまだ苦しめている。
「きーらきーらひーかーる、おーそーらーのほーしーよ・・・」
今にも消え入りそうな声で、腕の中の彼女は歌う。
コロコと星が弾けて一瞬で消えていくような、綺麗で、刹那的な思いを感じさせる、物悲しい歌を。
「ああ・・・『お家』にかえりたいなぁ・・・」
ありったけの望郷の思いを載せた言葉に、私は彼女を抱きしめている腕に力を込めることでしか答えることができない。
再び彼女の歌が、あたりに響く。
聞いたこともない歌で、共に歌ってあげることもできない。
彼女もそれを望んでいるはずがない。彼女が、私が共に歌うことができない、故郷の歌を選んでいることが何よりの証拠だ。
私はそんな彼女の顔も見れず、星空を共に見上げることもできず、ただわずかに先の地面を睨みつけることしかできなかった。
それは、元の世界に戻る手段を奪われた迷い子と、迷い子を愛するが故に帰る手段を奪った男の終着点。
あの日星空の下で
君とふたり願ったこと
流れる星はなかったけれど
今こうして
叶っているね
星空の下で
少年は一人山奥にいた。
『うわぁ星がめっちゃ綺麗✨』
『…そうでしょ?朱里ちゃん』
『星空の下で』
星空の下で彼女と出会った。
その冬一番の澄んだ空には見たこともないほどの数多の星が浮かんでいて、彼女はその空を僕と同じように見上げていた。
吐く息は白く、陶器のような白い肌は鼻先だけが微かに赤い。僕が着ているのよりもずっと薄いコートを羽織り、両手を温めるように擦りながら、彼女はじっと夜の星を眺めていた。
僕は自分の両手を見つめた。飾り気のない自分の灰色の手袋を。
「良かったらこれ」
考えるより先にそう話しかけていた。
突然差し出された手袋を見て、彼女がきょとんとした表情でこっちを見る。僕は慌てて言葉を続ける。
「今宵は一段と空気が冷たいようです。僕はこの通り温かくしてきたので、手袋一つくらいなくても平気です」
身につけた帽子とマフラー、そして重たいコートにボアのついたブーツを順に見下ろして、最後に彼女の目を見る。
「──いいんですか?」
その瞬間に初めて聞いた彼女の声は、僕が漠然と思い描いていた彼女の声そのものだった。薄いガラスのように繊細で透明な声。
「ご迷惑じゃなければ、ですが……」
「ご親切にありがとうございます。では少しだけお借りします」
喜びを含んだような笑みを浮かべた彼女が、僕が差し出した手袋に手を伸ばす。
その瞬間、微かに彼女の手が僕の指先に触れた。
僕は咄嗟に首をすぼめた。彼女の手の冷たさに驚いたからなのか、それとも不意に肌が触れたことに戸惑ったからなのかは分からない。
こんなに冷えて風邪をひいてしまわないだろうか、という僕の心配をよそに、彼女はそのまま手袋をつける。
「あったかいです、とても」
「それはよかった。ですが──それだけではまだ寒いでしょう。このマフラーもよければ……」
僕が首元に手をかけると、彼女は小さく首を振った。
「それはいけません。それではあなたが風邪をひいてしまいますし、こう見えて私、寒さには強いんです」
鼻の頭を真っ赤にした彼女がそう言って微笑む。
その言葉で心配が拭えるはずはなかったものの、僕は出かかった言葉を飲み込んで首に伸ばした手をゆっくりと下ろした。
彼女が再び空に視線を戻した後も、僕はたびたび彼女の横顔を見つめた。
彼女は今、何を思ってこの今にも吸い込まれてしまいそうなほどの美しい星空を眺めているのだろうか。
「──ねぇ、何を考えているの?」
あの日を思い出していた僕に彼女がそう尋ねた。
「何って、君のことに決まってるじゃないか」
僕がそう言うと「ほんとかしら」と彼女が僕の目を覗き込む。
「本当さ。ここで君と出会った時の、君の真っ赤な鼻先を思い出していたんだよ」
少し驚いたように息を呑んだ彼女は、すぐに頬をふくらませて、ふいっとそっぽを向いた。
そのいじけた表情を見て、僕は「冗談だよ」と笑う。
「本当はあの時の君の冷たい手を思い出していたのさ」
僕はそう言って彼女の手を握る。
だが、今日は彼女の手の冷たさを感じることはない。僕も彼女も今日は手袋をしているのだ。
僕はあれからずっと大事にしてきた灰色の手袋を。そして、彼女は真新しい濃紺の手袋を。
あの日みたく寒さに凍えないようにと今日のために用意したその手袋は、彼女が好きな夜空の色を僕が選んだ。
「──だってあの日は特別寒い夜だったから……ちょうど今日のように」
彼女が空を見上げるので、僕もあとに続く。
「それに私だって気づいてたのよ。あなたがこの美しい星空を差し置いて、こっちばかり見つめてたって」
「えっと、それは……」
焦る僕の隣で彼女がくすっと笑う。
「せっかくこんなにも美しい星の下にいるっていうのに、私ったらそればかりに気を取られてしまったわ」
「それは知らなかったよ……」
何気なく彼女の方を伺い見ると、自然と目があった。途端に笑いがこみ上げてくる。
その時、後ろからシャッターをきる音がした。
「なかなかいい写真が撮れたよ。ほら見てごらんよ、主役のおふたりさん」
そこに切り取られた満天の星の下には、特別な純白の衣装に、不似合いな防寒具を身をつけた2人が幸せそうに笑いあっていた。
「素敵……」
「ああ、本当に」
「じゃあもう一枚。次はみんなで」
その言葉を合図にして、散らばっていた人々が僕たちを取り囲むように集まってくる。家族、友人、どこを見ても大切な人たちばかりだ。
「──はい、撮りますよ! 3、2、1 ……」
この日。星空の下で、僕たちは2人の未来を星に誓った。
作詞『はつ恋』
偶然ばったり、地元のお祭り
初めて見た、君の私服は可愛すぎて
それからクラスで、意識をしてしまい
視線が合えば、慌ててそらした
母親ふたりが、仲良くなってて
流星群を、みんなで見たよね…あの公園で
好きとも言えずに、卒業してしまい
十年以上? 大人になってた
はつ恋は
いつも同じひかりを届けてくれる
星空の下にいるように
君のこと
いまも他人(ひと)とくらべて誰も愛せない
星空の下で待っている
お盆にこっそり 近所を歩いた
出会えたなら 何か始まる期待をして
運命ってものが ふたりに無かったんだ
始まらないから 終わらせづらくて
はつ恋は
こっぱみじん壊して夜空に投げた
恋人と君は見てるかな?
信じたい
遠い星を蹴散らし僕を狂わせる
運命って糸を持つ人を
星空の下で
今日は星がよく見える日なのに君は下を向いているから気づかない
可哀想な人だな、と思った
僕はもう真後ろに立ってるのに君はイヤホンをしているから気づかない
馬鹿な人だな、と思った
地面に這い蹲る君がとっても汚いから僕は空を見上げてみた
「綺麗な星空…」
散らばった星々は、希望の象徴。
その隙間に広がる闇は、絶望の類。
なんて酷い話だろう。
光を失って尚、この眼に映り続けるのだから。
「うぅ……」
「どうしたの?」
公園の花壇のそばでうずくまって泣いていたら、同じ年くらいの男の子が話しかけてきた。
「くまちゃんのキーホルダー失くしちゃったぁ……」
「ぼくも探すよ!どんなやつ?」
「ええっと……、茶色の、赤いリボンを結んでいるの!おかあさんとおとうさんに誕生日プレゼントでもらったの!」
「わかった!」
それから日が暮れるまでいっしょに探した。
「……あっ、あった!!」
全身土で汚れた男の子が、満面の笑顔でキーホルダーを掲げていた。わたしは駆け寄ってキーホルダーを受け取った。
「ありがとう!わたしの大切な宝物なの!」
「いいよ。どういたしまして。」
その時、あたりは真っ暗になっていて、たくさんの星がきらきら輝いていた。今日は七夕なので、天の川が見えた。
「わぁー、きれいだね!」
「あっ、流れ星!」
「どこ!?」
二人でわちゃわちゃしながら、家に帰って言った。
この男の子が、私の初恋相手との出会いだった。
「……そんな時もあったなぁ。」
あのときの公園で星空を見上げて思い出に更けていた。十年前のあの日と変わらないたくさんの星たちが瞬いていた。今日は七夕だ。織姫と彦星が一年に一度会える日。同時に彼こと、流星のことを想うと胸がきゅう、と苦しくなる。
流星は文字通り流れ星が流れた日に生まれた。星のことが好きで、そのことを嬉しそうに話してくれる。その影響で、私も星が好きになった。
流星は、私の片想いの相手。ただ、高校は別だ。だけど、近いうち、告白しようと思っている。
「あっ、まだ帰ってなかったの?」
後ろから声が聞こえてきた。思わず顔に出そうになるのを抑えて振り向くと、流星がいた。部活帰りらしく、遅い時間帯になってしまったみたい。今は八時。お母さんには遅くなると連絡しているから大丈夫だ。
「大丈夫。連絡しているから。」
ブランコから立ち上がる。流星は星空を見上げていた。私もつられて見上げた。星が数え切れないくらい、たくさん輝いている。
「きれいだね……。」
流星が呟いた。
つうっ、と流れ星が流れた。あの日と同じように流れた。
……もしかしたら、私の初恋も叶うかもしれない。流れ星はもう流れたけど、この想いは叶うかもしれない。なぜかそう確信できた。
意を決して、流星の方を向いた。
「流星。あの、言いたいことがあるの。」
流星が驚いてこっちを向く。自然と目が合うので、うまく話せなくなる。
「どうしたの?」
流星が心配そうに私を見てくる。そんな表情も大好きだ。
深呼吸して、自分を落ち着かせて、渾身の告白をした。
「私、りゅ、流星のことが、好きです。」
「…………えっ。」
流星がこっちを向いて固まっている。恥ずかしくて目を合わせられない。伝えれた。精一杯がんばって伝えることができたから悔いはない。あとは、流星の返事だ。身構えていたら。
「あ~あ。先、越されちゃった。」
えっ、と思い流星を見ると、口元を押さえて顔が真っ赤になっていた。
「ぼくも、夏海のことが、好きです。」
その言葉を聞いたとき、胸が張り裂けるぐらい嬉しくなった。
二人の頭上に広がる天の川の上では、織姫と彦星が会えるように、たくさんの星が輝いて二人を導く道しるべとなっていた。
詩『星空の下で』
四月の上旬の夜は
まだ少し肌寒くて
変わりゆくこの町は
遅いさくらを散らしてる
親戚の伯父さんの訃報
友だちの転勤
変わらなきゃって、思うけど
僕は今が、好きだった
見上げれば
永遠のような光のつぶがある
10年後も100年後も
僕らを見ているのだろう
あなたに急に会いたくなってくる
変わらぬ夢、変わらぬ愛
見上げりゃ必ずそこにある
そう願って、寝転んだ
星空の下で
そうやってなんでも恋愛に繋げる
考え方嫌いだ
雲ひとつないこの夜は
雪もとっくにとけて桜が顔を見せる
あたたかいこの季節
あなたと並んで空を見上げる
流れる星に願い事だと微笑むあなた
星がきれいですね、
星は手の届かない存在だから。
きっとあなたもそうなんでしょう
すこしだけ、今だけは
寒くもないのに寄り添いたい
あなたの心のあたたかさを感じていたい
きっと何億光年先で
燃え散る星なのだから今だけは
星空の下で
“明日は晴れますように!“
何度、願ってきたかな?
この星空の下で…
そう願うってことは、
私にとっての楽しみが
それだけの数あったってことだから…
しあわせだね♡彡
同じ星空の下から見上げても
街中では光が多くて少しだけしか見えない
反対に真っ暗なところからはすごくよく見える
心地良くてちょっとした感動もあって
しばらく没頭して見続けてしまう
そんな星空が見たいなーとたまに思う
街での便利な生活と
自然が感じられる場所での少し不便な生活
人生を考えた時
どちらが自分にとって大切か
考えていきたい
ひんやりと冷たい草むらに腰を下ろし、夜空をみつめる。君とふたりで。
可愛いものがすきなんです。
真っ白で。ふわふわで。ピンクで。
パフェみたいな。
本当は真っ白いふわふわなクリームで覆われてるのに真っ赤ないちごと真っ赤ないちごのシロップをぐちゃぐちゃに混ぜられたような。
女の子みたい。
あの時すきだった君と星空を見上げて流れ星だ!なんて話してましたね。そしたら君は
あれは隕石の赤ちゃんだよって。
そうだね。君みたい。その儚さもいつ落ちてもおかしくないような独特な雰囲気も。君は隕石のような人だ。
私はバカだから星の名前なんて分からない。でも星が綺麗ってことはわかるよ。よく見たら近くによったらボコボコだったりものすごく冷たかったり熱かったり。でも遠くから見るとすごく綺麗なんだ。君みたいに。
パフェみたいにぐちゃぐちゃにされて、はじめはすごく綺麗だったのに汚くなった私と、遠くから見たら綺麗で深層的な部分はボロボロな君
やっぱり私たちはお似合いだと思う。どう?
星空の下で。
広い星空の下で君は死んだ。
高い所は苦手だとかほざいていたくせに、最後の最後で無駄な度胸を見せて。
「僕も星になりたいなー」
なんてらしくないポエミーな言葉を吐き捨てて。
星空を最後に見たのはいつだろう。もう随分部屋の中に閉じ籠っていた。
父親は星に詳しくて、よく教えてくれた。その父親と離れてくらしてからめっきり星を見なくなってしまった。父親からもらった天球儀、星座早見盤、宇宙にまつわる本やDVDも埋もれてしまったままだ。
見ないと、読まないとと思っているのに。もう若くないからだろうか。空気が籠っている。誰か、誰か……
その晩は寝れなくて、夜中に家を抜け出して散歩をした。夜中の散歩は久しぶりだ。
よく危ないと言われるけどそんなふうに感じたことは1度もない。
晴れていて星がよく見えた。見えた、と言っても実家ほどでは無いけれど。
久々に父親のことを思い出した。星にまつわるニュースでもチェックしてメールでも送ろうか。