星座』の作文集

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星座』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

10/5/2023, 12:12:49 PM

星を見た日はおまじないがかかるようで、悪い夢を見ないのだ。今日は雲一つない至極の天、星と星をなぞりましょ?

10/5/2023, 12:08:57 PM

彼と家族になってはどうかと。
メルルがこの世界にたった一人になることを憂い、結婚を勧めたのは祖母だった。

祖母のなかでどんな変化があったのかは分からない。
分からないけど、人生で大きな転換期を自ら迎えることに怯えた。
「おばあ様。私、怖いんです」
「何を怖がるんだいおまえ。何も怖いことなんてありゃそんよ」
「でも…」
この世界での結婚は、民間人にとっては子供ができてからという地域も多い。王族貴族の金持ちとは違うのだ。出生死亡率も高く、大人になるまでに子が無事に生きられる保証はない。
「あの男はいい男さね」
「そうですね…」
祖母の目からみても、あの人はいい男のようだ。メルルは少しほっとする。
「男はね。同じ道を行きたいと思う男を選ぶんだ」
「同じ道…」
そう。どんな困難でも助け合い、生涯の果てを目指し同じ道を歩む相棒なのさ。一人で先に行くのも別の道に行くのもダメだという。
人にはあらかじめ決まった道筋がある。
他人と道が混じり、離れ、影響し合う。誰と行くか。どう困難を対処するか。それが方法だ。
「ごらんよこの空を」
周囲の明かりが消えた深夜。
秋の星々が天を彩っている。
「おばあ様…私、星読みは…」
星占いは専門外だ。風水師とも占星術とも違う。
「予め決まった運命がある。星は何百年経っても変わらずわたしらを見ている。それをどう読み解くかは、我々占い師の役目なんじゃないかね」
「おばあ様…」
メルルは夜風に当たりながら、目を凝らして自分の星を探した。

10/5/2023, 12:08:40 PM

#星座

2人で1つ
私と貴方

「星が綺麗ですね。」

独りで2つ
私は貴方

10/5/2023, 12:07:51 PM

目にいっぱい広がるお星様。

初めて、自分の足で地面に立って、お星様を見上げることが出来た。

あの不思議な形をしているのは、こうま座。

もう天の川を渡ってしまったお兄ちゃんが、最初に教えてくれた星座だ。

お兄ちゃんの将来の夢は、天文学者なんだって。

だから、その夢を僕が引き継ぐんだ。

一瞬で消えていった流れ星に願いを唱えた。

10/5/2023, 12:03:35 PM

星座はいつか綻び崩れるのだ。

だから我々人間のようなちっぽけな営みも、糸のほつれが始まりとなって容易に壊れる。

「詩、書いた?」

背から凛とした声がして我に帰った。長い間張り詰めた水面に雫が垂れて波紋が止まらないようで、どうにも心と頭が落ち着かない。

「‥‥‥え、えぇっと‥‥す、少しは‥‥」

振り向くとクラスメイトの真っ直ぐな視線とかちあった。虚を突かれたようで思わず逃げるように目を伏せる。後ろ手で紙を裏返した。

『ずっとずっと辛くたって永遠に輝き続けないといけないのだとしたら、わたしは星になんてなりたくないよ……』

嘘をついた。紙は端がちょっぴり折れているだけで真っ白だ。

クラスメイトはそうなの、と興味を失ったように呟くとすっくと立ち上がり友人のもとへ話しかけに行った。

教科担任から課題として出されたのは『星座』についての詩。

担任から詩のテーマを聞いてから、ある日詩家の姉がぽつりと呟いた言葉が呪いのように耳に谺して離れない。

『‥‥‥いつも見てた星なのに、どうしてかいつもより遠く見えるの。なんで、かなぁ……。希望そのものだったのに、今は見放されてるみたいなの』

姉は小学生の頃から星が好きで、よく夜空を家族みんなで一緒に見ていた。

わたしも星が好きだった。

『あの何億という星は遠い昔の光なんだって。わたしたちにメッセージを残してくれたみたいだよね!』





でもある日突然父が失踪してから、姉は壊れていくように悲観的になった。

星を、見なくなった。

『星座は一つ星が無くなったら星座じゃなくなるのかな』

『家族は一人居なくなったらこんなにも綻びがでるのに』



母は過労死寸前になって入院した。

その母は明るくて可憐なロマンチストだった。

『星は願いを叶えてくれるんだって!』

『……ねぇ、願いを叶えてくれるなら返してよ!返して!いなくなったお父さんと元気なお母さんを、そうしたらわたしの大切な妹だって、いつも看病のせいで寝不足になってクマなんかできないじゃない!返してよ!返して!返して!返して……』

『星が好きだったわたしも、返してよ……』

外では気丈に振る舞う椿花のような姉も、家に帰ると静かによく泣いている。高校の頃から身を粉にして働いた手は傷が多くて、消えそうなくらい儚い笑顔は見ると心が傷む。

『お姉ちゃんはあなたの笑顔が見れるだけで幸せなの』

その言葉を思い出した瞬間、揺らいだ水面がふっと静まりかえった。そろりと鉛筆を取り心のままに詩を書く。


________いつか、いつか心が癒えたら。



わたしが絶対に連れて行く。星が綺麗に見える所へ、また星が好きになれる場所へ。









「固く手を繋いで、一緒に星を見ようね」












































































『星座』

10/5/2023, 12:01:26 PM

コツン。
私の目の前にアイスコーヒーが置かれた。
いつもは声を掛けて置いてくれるのだが、
私が外を眺めてぼーっとしていたので
きっと気を利かせてくれたらしいのだ。
私はひと言、「ありがとう。」
と、いつもの可愛い女給さんに感謝を伝え、
アイスコーヒーを一口飲んだ。
ほろ苦ーい、いつもの味。
うん、美味しい。
また外を見つめる。
今日はもう帰るかぁ。
そろそろ社の休憩時間が終わる。
いつもはもうちょいゆったり出来るのだが
最近仕事が忙しい。
サボり癖のある私も最近は出社している。
コーヒーを一気に飲み干し、会計を済ませ、
店を出る。いつもどーり、店が並んでいる。
私は社の方向へ歩く。そして暫くすると足が止まる。ん?なになに?「良く当たる!星座占い」
だと?
ふーん?
私は、自然と古本屋の外に置いてある棚の方向に
方向転換して歩く。
歩きながら、その本のサブタイトルを読む。
「この本で貴方の全てが分かります!」 
嘘臭い。
いつの間にか棚に到着して、本を手に取る。
私が本を開いて自分の星座だけ見ようとすると、
新聞をまとめる紐のようなもので、止められていて、本が開けない。
最近はこんな対策されてるのか!
周りの人の目とついでに店の中に居る店員とも目があった。。
買うか。
私はちゃんと買いますよと言うように、堂々と歩いて店の中に入って、レジ前に置く。
ピッ!と、レジに通されて、代金が表示される。
2700円!?たっか!たかが占いでしょ?!
私は泣く泣く1000円札を三枚出し、300円のお釣りを貰う。
こんなことなら、社でインスタントコーヒー飲めばよかった!もったいない!
私は占いは信じない。「見るだけ」なのだ。
幽霊は信じないが怖い話は好きみたいな感じだ
私はとぼとぼと歩いて今度こそ社に向かって歩いた。
せめてこの本は同僚と楽しみながら読むとしよう。


社に付いた。
私はさっそく、その本が詐欺なのか確かめるべく、
紐をはずし、私の星座のページを開く。
ええっと?
「貴方は正義感が、人一倍優れているでしょう。
町中で困っている人がいたら、助けられずには居られない貴方!貴方は人を優先してしまうため、自分が疎かになっていませんか?そんな時は!黄色の帽子を身に付けると良いでしょう!」
……。こんな高い星座占いを買う純粋な良い子は信じてしまうかもしれないが、誰にでも当てはまるようになってるな。
他のページも見てみるか。
ちょうどそこに居た忙しそうな同僚に星座を聞いて、その星座のページを開く。
…同じようなことが書かれている
やっぱ詐欺か。
酷いなぁ。こんな高いのにさあー!
私は手を伸ばして机にへばりつく。
そんな中忙しい筈なのに、平和な会話が聞こえてきた。
「今日って蟹座が綺麗に見えるんですってねぇ!」
「へぇ!そうなんですね!」
ふーん蟹座ねぇ。
私は蟹座だ。
タイミングが良いなぁ。
なんて考えながら、星とか見るのは好きだから
今日の夜の予定が無いか思いだしていた。
そうだ。星座なんて関係ない何月生まれだからあの星だとか、今考えたら意味不明だ。

嫌な事なんて全部忘れて、
今日の夜、綺麗な星座が見られると良いな。

お題/星座

10/5/2023, 12:00:01 PM

じゃ、これは立派な片想いだね

心の中で隣に居るあなたに向けてつぶやくよ

遊び終わって家に帰ってから

Aimerのカタオモイを聴きながら

好きだよ 分かってよ 分かってよ 分かってよ

のところだけ口ずさんでるよ

これは立派な片想いだね

10/5/2023, 11:58:54 AM

星座と朝日

古代ギリシャ人のようなセンスがあれば、今日の俺が歩いた軌道に名前を付けて、神話もセットで拵えてくれるかもしれない。少なくとも俺の目には死に損ないのショウジョウバエから取り出したヘトヘトの染色体にしか見えなかった。

酒場にしか居場所がないような男だ。
行きつけの店が急に閉店してからというものの、うまい生ビールを注いでくれる店をずっと探して回っている。今日は仕事終わりに四件回ったが惨敗だった。もう帰りが遅くなっても問題なくなってしまった。ローンだけを残して家族は去っていったからだ。
今の俺には酒場しかない。その俺がうまい酒を失ってしまったら、どこに行けばいいって言うんだ?
オリオン座は見えない。大阪の空はいつも微熱を帯びていて星なんてロクに見えない。水が飲みたいしトイレに寄りたい。空にアルコール臭いため息をひとかたまり吐いて、次の店に向かった。これで最後だ。

アサヒの生ビールは悪くないし、刺身や揚げ物もうまい。店も程よく古くて近隣の会社員が昔から通い詰めているようだ。もう五件目ともなれば腹一杯だがビール2杯と三皿を注文したところで会計を頼んだ。値段を聞くと、計算と違う。どれだけフラフラになろうと、むしろフラフラになるからこそ一品毎に計算している。もちろんお通し代の有無も最初に確認する。だが50円違う。
レジを打ったご主人に「50円多いですよ」と言ったが、五件目でフラついてる俺の顔を見てため息をついた。
「それで合ってますよ」
そしてご主人は調理場に戻ってしまった。団体客が入っているらしい。もう一度計算するが、やはり50円多い。
「やっぱり50円違いますよ!」
大きめの声でご主人に呼び掛けたが、今度は無視された。バイトの店員がすぐそばで代金のトレイを持って待っている。他の客からの視線も感じる。たかだか50円の違いくらい、払ってやった方が穏便に済むかも知れない。でもそんな手段で一歩引くなんて御免だった。美味しい酒場でそんな思いをする必要なんてないはずだ。
「君、一緒に計算してくれないか。俺も酔っぱらっててさ」
そう言ってバイトの女の子に電卓を叩いてもらった。とても嫌そうな顔をしていたが付き合ってくれた。結局50円高く請求されていたことが分かった。
バイトの女の子が調理場のご主人にそのことを伝えると、苦虫を潰したような顔をしたご主人がトレイを手に出てきて「1740円です、これでいいでしょう」と言った。俺は用意していた現金をそのままトレイに乗せた。他の常連客達の視線を感じた。口の中に残るビールの後味は苦く不快だった。

店を出て裏通りに行くと、俺はぐらぐらとふらつく視界の中で立ち小便をした。そして口蓋の奥に人差し指と中指を差し入れて嘔吐した。不快な酒や揚げ物を全て降ろしたくなったのだ。くたびれた革靴と安物のスラックスの裾に吐瀉物の飛沫が引っ付いた。すっかり吐いてしまってから損した気分になり、腹が空いたので近くのコンビニでカップ麺を買った。熱湯を注いだ器を持ち、川沿いのベンチでそれをあっという間に啜ってしまうと眠くなった。明日も仕事なのに、と思いながら重い頭を横たえるように沈みこんで眠った。
気が付くと翌朝の五時過ぎになっていた。川の向こうから朝日のてっぺんが昇ってきて、湿気を帯びた街を柔らかく照らし始めた。もう明るい星も、星座の一つも見えなくなってしまっていた。俺はその時に初めて、自分が本当に失ったもののことを思った。酒場にしか居場所がないような男になってしまった。そして酒場にさえ見捨てられたのだ。

もし現代に古代ギリシャ人の末裔がいたとしたら、煙草と吐瀉物の臭いがする俺に合った星を見つけて天に上げてくれ。そして市営のプラネタリウムで俺の神話を粛々と語り継いでほしい。俺という汚い酔っぱらいの末路にふさわしい英雄譚を。
朝日はしずしずと空に昇り、街は静かに目覚めていく。俺はベンチで寝転がったまま赤星の大瓶のことを考えていた。

10/5/2023, 11:58:28 AM

お題 星座

都合のいい時だけ会いたいと言ってきて

流されるまま流されて一日が終わる

あなたにとって都合のいい女なのに

早く縁を切らなきゃいけないのに

可笑しいわ私そんなあなたに恋してる

10/5/2023, 11:55:18 AM

星には、あまり興味が無かった。

別に特別綺麗だとも思わなかった。

...けれど、星のように目を輝かせながら

夜空を眺めながめるあいつの横顔は--

---何よりも、美しいと思ったんだ。

#星座
79作目

10/5/2023, 11:54:52 AM

星座
星座。私の星座は、双子座だ。また、彼の星座は、さそり座だ。そして、本来なら叶うはずない交わる事すら無いはずの私達は、赤い人で引き寄せられ、結ばれ、更には、上手く行けば、今月末には、今まで、何度も夢見た彼との同棲生活が始まろうとしている…思ってたよりあまりにも、物事がスムーズに進み過ぎていて、私は、現在頭の中が嬉し過ぎる方のプチパニック状態だ。想像していたより、物事がスムーズに進み過ぎて、想定外過ぎて、頭の整理は、未だに出来ない…それなのに、頭の中は、プチパニック状態ながらも、彼との未来に花を咲かせ、妄想ばかりしている…だって、あまりにも物事がスムーズに進み過ぎなんだもん!そりゃ、妄想せずにはいられないでしょ!これまで何度も夢見た彼との同棲生活…きっと、今よりももっと、彼への愛が溢れ、きっと私は、暇さえあれば、好き好きコールをしてしまうだろう…だって!彼の事、愛し過ぎてるんだもん!彼も同じ気持ちだったら良いな…これからは、二人で、全ての感情を分け合って、どんな高い壁だって、どんな試練だって二人で乗り越えていこうね💕︎ずっと愛してるよ😘

10/5/2023, 11:51:53 AM

これが私であれがあなた。
並んでる星を指差して
『仲良し座』
なんてあなたは言うけれど、
私は対等じゃなくていい。
キラキラ夜空に輝く星座のあなたを、
隣で照らす月でいたいの。

10/5/2023, 11:51:48 AM

1
星座とかの占いって本当に当たってる?

信じてもいいと思う。

けど、占いで 悪く思っちゃうのは、ちょっと

やめた方がいいと思う。

自分の人生は自分で決めるものだから。

2
綺麗な夜空に見えるのは

星座?星?それとも…チガウもの?

いっつも見える星座が違うって面白い。

どんなことがあっても星座を見て

リセットしてまた、頑張ろう…?

立ち直ってまた頑張ればいいよ。

辛かったらまた少し休んで

また大丈夫になったら

頑張ればいいから。

休むことは悪くない。

なんにも悪くない。

自分が悪いことしたなって

思うならば、気をつければいいだけだから。

みんなで頑張ればきっと君も頑張れるよ。




「星座」


なんか今回は違うテーマみたいになっちゃいました笑
でも何とか作品作れたので良かったです笑

10/5/2023, 11:48:08 AM

覚悟して出た空
最近の夜は少し前とは違く空気が綺麗だ。
そんな空気を汚している自分が嫌いだ。

下ばかり見ていつ辞めようか。
そんな事ばっかり考えてた。
全てから解放されたい。と思って覚悟した
それなのに勇気はなくて
自分に絶望して、ふと見上げた空が
いつもより輝いて見えた。

小さな光が沢山この秋の空に輝いていた。

綺麗だった。

この小さな光が繋がって星座となる。
それを自分で知り、見た時どれ程の感動があるのだろうか


a life that someone will remember

10/5/2023, 11:47:58 AM

Theme:星座

「あそこに見えるのがくじら座。そっちに見えるのがアンドロメダ座。それで、あれが魚座だよ」

秋の澄んだ夜空の下、私たちは星を見上げていた。
星が大好きな彼は、空を指差しながら説明してくれる。

熱心に説明してくれる彼には申し訳ないが、指差す先を見ても私にはただ光が無秩序に散らばっているようにしか見えない。

「アンドロメダにはこんな話があってね……」
彼の話は止まらない。熱く語る瞳は、星のようにキラキラと輝いている。

無秩序な光の群れから物語を紡げるなんて、星々を紐付けて物語を造った人はきっと彼のようにロマンチストだったんだろう。

彼は私の論理的なところをすごいと言うけれど、私は彼の豊かな感受性が羨ましい。
二人一緒なら、きっとお互いのいいところを引き出し合えるだろう。
そういえば、魚座は2匹の魚がリボンで繋がっている姿だって彼が言ってたっけ。
そんな風に私たちもずっと一緒にいられたらいいな。
柄にもなく、そんなことを思った。

10/5/2023, 11:44:06 AM

ここから見れば近い位置同士に見える星でも
実際の距離は随分離れていることは珍しくない

宇宙規模で見る方向を変えれば
また別の星の並びが見えるだろう

自分の目に映るものに
都合よく意味を見出し、
何かを感じること
いつの間にか私が失ってしまった
純粋さ。
いつから私はこんな撚た人間になってしまったのだろう
これが大人なのでしょうか
知れば知るほど
浪漫に欠けていく

あの星座達と反対に−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−?

20231005【星座】

10/5/2023, 11:42:20 AM

君の星座が輝く頃
私は毎日空を見上げて
君の事を想うよ

10/5/2023, 11:41:30 AM

星座

どんなに広い世界も
ひとつのチェーンで繋がっている
いくつもの神々のロマンス
そして君がいつか 夢の中で紡ぐ
冒険や思い出を 星座にしてほしいから

祈りから生まれる
星ぞらは 語り継がれた町となる
やがて大人になって
可憐な乙女に恋したら
手紙を書いたヤギのよう
夜空に流れる 星座の矢となって
獅子の子のような 夢を見るの
知識は天秤となって
君の未来を開くから
双子の太陽とつきの物語
赤い星の尻尾が
僕らを闇の恐怖から連れ出してくれる
ケンタウルスのように 大地を駆け巡り
夢の中で安らぎの 羊を数えなから
水瓶の沐浴の安息を
クラブの爪で 友からの手紙を開いて
さぁ二千年の神話を
これから加わる新たなページをめくって
君のような勇者を待っている
この広い銀河の海原で
神話を胸に 星空の夢を見ながら
蒼空の星座に祈りながら

10/5/2023, 11:41:21 AM

昨日の続きです。



行きたくない。

けど行かなきゃならない。


私は桜華財閥の一人娘。

周りは
「羨ましい。私もそんな生活してみたい。」とか
「この家に生まれて幸せね。努力しなくてもなんでも手に入るわね〜」とか
「一生チヤホヤされて生きていけるのねぇー」

なんて、勝手なことを言うけど私は普通の家に生まれたかった。
貧乏でも、食べるものがいいものでなくてもいい。

ただ家族みんなで笑って食卓を囲むの。

普通の高校生のように放課後はカフェなんて言って恋バナして、会話に華を咲かせるの。

周りからの視線を気にせずに楽しく外を歩けるの。


想像するだけでも幸せな気分になる。

お嬢様なんて、全然いいことなんてないのに。
小さい頃から、食事のマーナを教えられて。
家族で食べることなんて滅多にない。ただメイドが見てるだけ。
大金持ちのお嬢様学校に通って、帰りの放課後はSPに見守られながら真っ直ぐに家に帰らないといけない。
同級生なんて、自分の家の自慢ばかり。楽しくない。


たまに、周りからの言葉に叫びたくなる。

「変わりたいなら、変わってあげるよ!
わたしは普通に生活したいの!誰か変わってよ!」

って。

実際はそんなこと言えやしないけど。


鏡に映る化粧をして綺麗なドレスに身を包んでいる着飾られた私の姿。

鏡に映る私は笑えるほど酷い表情をしていた。


どこにいても1人でいても息苦しい。

もう全て投げすてたい。
こんな家出てしまいたい。

そう思うけど、すぐに頭の中に浮かぶのはお父様の顔。


「はぁー。」

ため息をつくと、すぐにお手伝いさんが入ってきた。

「麗様。パーティーのお時間です。」

「分かりました。今行きます。」


今すぐにでも帰りたいと願っている自分の重たい腰を上げて、会場へ向かった。


♡ ••┈┈┈┈┈┈┈┈•• ♡♡ ••┈┈┈┈┈┈┈┈••



「この子がわたくし、桜華 利秀の一人娘、桜華 麗です。これからお世話になると思いますのでよろしくお願いいたします。」


「初めまして。桜華 麗です。
これからよろしくお願いいたします。」


子供の頃に身につけた愛想がいい綺麗な微笑みを浮かべて挨拶をする。


お偉い様方の反応は・・・・・・・上出来か。


「ほぅ。綺麗なお嬢ですねぇ。
ぜひ、うちのバカ息子の嫁にきてほしいぐらいだよ。」


「ふふっ。口がお上手で。」


吐き気がする。

こんなジジイ達に笑顔を浮かべて、ご機嫌を取ってる自分にも。
いやらしい笑みで私を見てくるジジイ達にも


そんな気持ちを表に出すことは許されるわけもなく、言葉とともに取り繕う。


そんなふうに笑顔でいれば、一通りの挨拶は終わる。

少し離れたところでお父様と2人きりになる。


「麗。もっと、話さんか。相手は気に入られれば得するお偉い様だぞ。お前ならできるな?あの時のように私は娘にがっかりはしたくないからな。」


お父様の居丈高な様子に少しだけ恐れを感じ、首を縦にふる。


「はい。お父様のご期待に応えられず申し訳ありません。次はもっと必ず完璧に振る舞います。」

「それでこそ私の娘だ。
今日はもういい。私はまだやることがあるから、麗は会場の中にいなさい。多少はゆっくりしてていい。
でも、桜華財閥の娘の威厳を忘れずにな。
誰かから話しかけられたら完璧な態度で振る舞えよ。
私の娘なんだ。それができるな?」

「はい。承知いたしました。」



お父様は私の頷いたのを確認して、私の元を離れた。



苦しい。

どこにいてもどんな時でも。

休んでていいと言われても、後に続く言葉が気を休ませない。


お父様から出る言葉はいつも決まってる。
「どこにいても、桜華財閥の娘だと言うことを忘れるな。」
「常に完璧でいろ。」
「がっかりしたくない。」

そんな言葉ばかり。

気持ちは分かるんだ。
お父様も、ここまで先代が完璧に作り上げてきた桜華財閥を潰してはいけない。娘の私が少し誤った振る舞いをすることで事が大きく変わることだってある。

だから、お父様も必死になる。
私にも完璧な態度を求める。

一度の失敗は許されない。


小さい頃、小学6年生に一度だけ失敗したことがある。

それは小さく事は済んだけど、お父様にはすごく怒られた。


「私をがっかりさせるな!私の娘なんだから、私が絶対に恥をかくことをするな!
いいか。常に完璧でだ。
泣くな!泣いても何も変わらないし、許されない!
次こそ失敗しないように努力しろ!」


お父様のあんなに怒った顔は見たことがなくて涙が溢れるけど、それさえ許してもらえなかった。

お父様はその日からもっと厳しくなり、稽古やマナーの勉強が寝るまで続いた。

その日から私は知識を頭の中に入れ込み、完璧に振る舞えるように頑張った。


お父様の笑顔はしばらく見ていない。


昔のことを思い出すと頬から笑みが消えそうになるが、必死で取り繕って、端に移動してワインを注ぐ。

すると、急に音が鳴り始めた。

ダンスの時間のようだ。


男女がペアになって踊るらしい。
なら私も踊らなければならない。

そう思って周りを見回すと1人の男性が誘ってきた。


「一生に踊りませんか?」

「もちろん。光栄ですわ。」


笑顔で受け入れて踊り始める。

それからはそれの繰り返しだ。

曲が終わりに近づき、あと1人ぐらいで終わりかなっと思った時、



見る景色が停止した。


周りの踊っている人達はピタリ止まり、動かない。
お父様も動いていなかった。


・・・・・どうなってるの?


不思議すぎる出来事に意味がわからなくなった時


「おねーちゃん。」


声がした。

声の方を向くとそこには、

1人の男の子。


5歳ぐらいの男の子だ。

この大人だらけのパーティーに子供が1人だけいて、その子は動けている。

どう言うことなのだろう?



「びっくりさせてごめんね。おねーちゃん。
ここはね、僕が世界を停止したんだ。
だから、おねーちゃんと僕以外は動かないよ。」


「あなたがしたの?なんで?」


男の子はうーん。と言って笑う。

「だってこのままにしてたらおねーちゃん。壊れちゃうから。だから止めちゃった。今は誰も見てないし、誰もいないから、安心して休んでいいよ?」


壊れちゃう、か。


「おねーちゃんにも休む時間があっていいんだよ。
お嬢様らしくしなくていいの。
ありのままでいていいんだよ。この世界は1時間。
1時間しかあげれないけど、ごめんね。ゆっくり休んで。ご飯もたくさん食べて。なーんにもきにしなくていいよ。」


もう何がなんだかわからないけど、もういいと思った。


「このドレス脱いできていい?」

「いいよ。」

ドレスを脱いで身軽になる。

お腹が空いたなと思って、ご飯をご馳走になる。

「人の目なんて気にしなくていいからね。」


それからは食べ方も気にせずに思い切り食べた。

そして、控え室のベットに横になって好き放題する。



少し羽目を外しすぎかと思ったけど、誰も見てないならいいやってなって、自由に過ごす。


生きてる中で1番楽だったと言ってもおかしくない時間だった。

もうすぐ1時間が経つ。


もうこの時間が終わる。


名残り惜しく思った時、


「楽しめたかな。」


いつの間にか消えていた男の子がまた現れて、そう言ってきた。


「うん。楽しめた。
ありがとう。」


「おねーちゃん。きつい時は休んでもいいんだよ。
例え周りがなんと言おうがおねーちゃんは1人の女の子。
桜華 麗 じゃなくて、普通の女の子の麗でいてもいいんだよ。僕はそっちの方が好きだよ。」

「でもーーーーー「待ってて、もうすぐ迎えにいくから。僕が君を救うから。」


謎の言葉を残して消えた。


それからは普通に世界が動き出した。



なんだったのだろうか。

不思議な男の子。
迎えに行く?ってどう言うことだろう?


パーティーでは、男の子のことが頭から離れなかった。


♡ ••┈┈┈┈┈┈┈┈•• ♡♡ ••┈┈┈┈┈┈┈┈••


それから2日経った夜

コンコン

誰かがドアを叩く音がした。


「麗様。旦那様がお呼びです。」


お手伝いさんがそう言ってきた。


お父様?
なんのようだろう。

私なんかしてしまったかな?


少しの不安を抱えながら長い廊下を歩いてお父様の部屋の前につく。


すぅーー


深呼吸をしてドアを叩く。


コンコン

「お父様。麗です。」

「麗。入りなさい。」

「はい。」


返事をしてお父様の部屋に入る。


「麗。そこに座りなさい。」

「はい。」


お父様と対面に座る。


「麗。当たり前だかお前には将来、俺が決めた相手と結婚してもらう。」


結婚・・・・・・。

この家に生まれてきた時点で好きに結婚できるわけがない。

だから覚悟はしていた。


まさか、こんな早くに話がくるとは思っていなかったけど。

だって、私はまだ高校1年生だ。

それなのにもうこんな話・・・・・。


「なんだ?その顔は。分かっていたことだろう。」

「はい。分かっています。
ただ少しびっくりしただけで、大丈夫です。」


お父様が少し顔を顰めて言ってきたから慌てて言葉を尽くす。


「そうか。で、お前には今度まず、そのお見合い相手と2人だけで会ってほしい。それからはお互いの親も入れて会うことになる。」

「分かりました。」


そう言ってお父様の部屋を出て自分の部屋に戻る。


部屋から星いっぱいの夜空を見ながらぼんやりと考える。



お見合い・・・か。

したくない。なんて言えないけど。

せめて、相手が優しい人でありますように。


そう祈って眠りについた。


♡ ••┈┈┈┈┈┈┈┈•• ♡••┈┈┈┈┈┈┈┈•• ♡


そしてお見合いの日


家を出る前、お父様に呼び出されていた。


「麗。相手はこれから家の財閥に大きく影響を与える佐々木財閥の息子だ。
失礼のないように。いつも以上に気を張って完璧にいなさい。
桜華財閥がかかっているから失敗は許されないからな。」

「はい。行ってきます。」


そう言ってお手伝いさんと家を出た。



佐々木様とはレストランで会う予定だ。


レストランについて、席に座って佐々木様を待った。


そして待つこと3分


「待たせて申し訳ありません。佐々木財閥、佐々木 剣です。」

そんな声がした。


佐々木様が来たのだ。


緊張しながらも立って挨拶をする。


「はじめ──── っ!」


「初めまして、桜華財閥の桜華 麗です。」と言おうとした。

けど、佐々木様の顔を見た瞬間、パーティーの時の男の子の姿が脳裏によぎった。


似ている。

のんびりとした雰囲気も。
ありのままでいていいと言ってくれたあの微笑みも。

何もかもがあの時の男の子に見えた。


言葉を失ってもう一度、彼の方を見るとにっこり笑ってこっちを見ていた。


いけない。まずは挨拶だ。
挨拶もせずに固まるだなんて、不思議に思われるし、失礼だ。


『完璧でいなさい。』



お父様の声を思い出す。



「失礼致しました。
初めまして。桜華財閥、桜華 麗です。
佐々木様。これからよろしくお願いいたします。」

「うん。よろしく。
ここにいる者達は僕と麗を1人にしてくれないか?」


佐々木様の一言で周りの大人達は全員去っていく。


そして、私達は2人きりだ。


佐々木様を見るとやっぱりあの男の子と重ねてしまう。

じっーーと思わず見てしまう。


「僕の顔に何かついてる?」

「い、いえ。さ、先程から申し訳ありません!」


なぜだろう。こんなに知らず知らずのうちに気が抜けてしまう。


「そんな堅苦しい態度取らないでいいんだよ。
無理に着飾らなくてもいい。
桜華 麗 じゃなくて、普通の女の子の麗でいてもいいんだよ。僕はそっちの方が好きだよ。」


「っ!」


男の子から言われた言葉だった。


佐々木様は、君は─────


「あの時の男の子。」


信じられない思いで見つめると、


「ピンポーン。」


にっこりと笑って指をオッケーとし指を曲げ
て返してきた。


「僕がこれから君の旦那様になる。
嫌だったら断ってもいいよ。
君が断っても、桜華財閥が不利になるようにはしない。
けど僕は、麗。君が好きだ。1人の女の子として。
僕と一緒にいてくれるのだったら一生愛し抜くと誓おう。」



断ってもいい。

そう言う。


けど、1人の女の子として見てくれる。
そう言ってくれたのは人生で初めてだった。


あの時、安らぎの時間をくれた。

優しい笑顔でそのままでいいと言ってくれた。
愛し抜くと言ってくれた。



だったら─────



「断ることはしません。
これからよろしくお願いします。」



嬉し涙を流しながらそう言うと


君は愛おしいものを見るような温かく柔らかい微笑みで言った。


「麗。愛してる。」




                      完







読んでくれてありがとうございました。

10/5/2023, 11:40:27 AM

#星座
私の星座は牡羊座♈
牡羊座って早いですよね
外に出たら星が消えたり、増えたりする。明日もまた星出るかな?お願いです。
空にある星は、亡くなった人の命や、動物の命亡くなった人の皆様、黙祷を捧げます

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