星が溢れる』の作文集

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星が溢れる』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

3/15/2024, 3:34:28 PM

その瞳が好きだった。
真昼の木漏れ日、練習場の切れかかった蛍光灯、
帰りに寄った公園の街灯、カーテンから差し込む朝日。
僅かな光を反射してキラキラと輝く小さな宇宙。

まっさらなシーツを纏って、
声変わりしたばかりの掠れた声で不安げに俺の名前を呼ぶ。

きっと、あいつから見て世界はとても綺麗なんだろう。
たとえそれが仮初だったとしても、俺は守りたかった。
無菌室に閉じ込めてでも俺はあいつを大事にしたかった。

でもあいつは俺に守られてはくれなかった。
ぽろぽろと涙を流しながら、強くなった。

もうあいつは泣かない。

涙腺なんてもう枯れてしまった、と
あいつが煙草でガサガサになった声で笑った。

力強い真っ黒な目はただ現実を見据えていた。

『星が溢れる』



作者の自我コーナー
お察しの通りモデルが居ます
この二人の言葉では言い表せない強い関係性が好きです

3/15/2024, 3:29:39 PM

星溢れ
海面煌めく
その海に
背を向け向かう
己の最後を

「我らは、運命の囚人なのだから」

1期最終決戦のリボルバーの決意
(遊戯王VRAINS)

3/15/2024, 3:25:25 PM

星が溢れる


(溢れるという字。スマホのフォントと違っていて戸惑ったりした)


いつか

星がたくさん

降ってきて

降ってきて

降ってきて

海からも

溢れるほどに

降ってきて

たぶんそれは

とても美しいと思う

3/15/2024, 3:24:24 PM

今私達の生きてる世界は星が溢れるようにこの世界は人で溢れている。
何故この世に生まれ落ちなんの為に生きているのか。
なんて、途方も無いこと毎回の如く考えるのだ。
馬鹿らしいと思うがみんなも考えた事があるだろう?

生きてる限り私達は自分に価値を見出そうとする。
価値がなければ生きている意味などない。

そんな風に思ってはいないかい?
私はそう思っていたよ。

私は周りの人を羨ましがり手に入らぬものを欲しがり心の中にある孤独を怖がった。
周りの環境、親、友達
生まれたスタートラインがみんな違う。
こんなの不公平だ。
怒りや憎しみ悲しみ。
色んな感情が溢れ出た。
今いる自分に嫌気がさし全てダメに思えてしまう。
今まではそう感じていた。

だが、今は違う視点で私は見ている。
それは選択できる自由だ。
私達は自分の考えで選択できるのだ。
発言、行動、考え方など

人生は選択の繰り返しとよく言うけれどまさにその通りである。
人生において選択は重要だ。
人によって大きな分かれ道になり悔やんだり悔やまなかったり。
私達は日々人生を学ぶ生き物だ。
層のように重なっていく人生の中で私達は生きている理由をまるで旅人かのように探しながら生きていくのだ。

若者よ、自分の価値を見誤るな。
今は何も無いと思っていても歳を取るにつれて価値なんて嫌でもついてくる。
今は発展途上の踏ん張り時だ。

歳をとって自分は価値がないと思うものもいるだろう。
それはただの大馬鹿者だ。
貴方は貴方の人生を歩んできた。
善し悪しがあるにしてもそれだけでも素晴らしいことだ。

光があれば闇もある。
まるで地面に映る影のようについて回ってくるのか感情だ。
長い人生の中でその感情に押しつぶされて消えてしまいたいとまで思う時があるだろう。
でも、そんな時はこのんな風に考えてみてくれ。

生きてさえいればやり直しだって効くし楽しいことも待っているはずだと。

そう言い聞かせるのだ。
嫌なことがあってもそう誤魔化しながら生きていくのだ。

勿論、苦しいことや悲しいこともまだまだ待っているかもしれない。
未来のことは誰にも分からない。
だけど、その反面楽しいことも待っているはずだ。
きっとそうだ。

今の時代、生きることに疲れてしまうことが多い。
私もそのひとりだ。
生きる意味を探し、生きることに疲れ、生きることを諦めてしまいたくなる。
でも、生きることを諦めてしまう、なんて選択を急いでする必要は無い。
急いで生きる必要は無いんだ。

この広い空に瞬く星が溢れるようにこの世界は人で溢れている。
一人一人違う人生を歩んでいる。
だだっ広い世界の中のちびっぽけな1人かもしれない。
だけど、そんな一人一人に先祖がいなけりゃ、親がいなけりゃ、君はこの世にはいないし、こんな感情や経験なんて出来なかったんだ。
いわば繋いできた命の先が君だ。
綺麗事の様に聞こえるかもしれないが君は生まれてきただけで本当に奇跡なんだ。
その逆も然り。
新たな命は私達がいなけりゃ生まれてこない。
命とはそれ程とても尊いんだ。
今の人達は命を軽く見てしまいがちだが再度認識をして欲しい。
君は生まれてきただけで奇跡だ。

人生は長いと思うがあっという間に過ぎ去っていく。

あの世なんて誰しも歳をとったら嫌でも迎えに来るんだ。
その時が来るまで生まれ落ちたこの世界で君だけの人生を歩んでみたら素敵だとは思わないかい?
私は私の人生を歩んでみるよ。
気長にね。

【星が溢れる】

3/15/2024, 3:18:43 PM

もう…

こんなに目映い星空も…

きっと見ることもないの…?

ねぇ…

戦場に居る貴方は…

こんなにも綺麗な星空も…

憎しみと悲しみの果てに…

どんな気持ちで見ているの?

何か遠く離れた私にも何かできるかなぁ…

もちろん貴方と共に戦う事でなくて

共に武器を持つことでもはなくて…

私の国で憎しみと悲しみの果てに造られる

MADE IN JAPANの戦争兵器を人を殺す道具を…

重工と名前が付く大手企業の殺戮兵器の製造法案を…

政府が本日付で決定した武器製造輸出法案を…

………

エレファントカシマシ 悲しみの果てに

3/15/2024, 3:18:30 PM

帰り道に空を見上げて
オリオン座を探す。
「今日は星が綺麗だったよ」
貴方に電話でそう話したのは
いつのことだったか。

ある日、ふと空を見上げたら
君がいなくなっていた。
見えなくなっちゃった。

そうか。
私が立っているこの地球も
少しずつ少しずつ
移動しているのね。
立ち止まっているのは、私だけ。

思いがあふれて
こぼれそうな星空には
手が届きそうにない。
それでも君は
また会いに来てくれるでしょう。
貴方のもとにも訪れるのでしょう。

どうか
溢れそうな私の想いをのせて
貴方のもとへ届けてほしい。


「星が溢れる」

3/15/2024, 3:17:21 PM

「星が溢れる」

ある時、
赤ちゃんのつぶらな瞳を目に
無垢で何とも言えぬ愛おしさを感じた。
人の成長は長いようで過ぎ去れば思い出になりけり。
今日は卒業式。
街々には希望に満ちた卒業生で
星が溢れるだろう。

               ショコラ

3/15/2024, 3:17:11 PM

「わーきれい」
「本当に星を見るのがお好きなようで。」
貴方は届くはずもない小さな星に手を伸ばす。
私は缶コーヒーを一口飲んだ。
「僕飲めないから羨ましいなぁ」
私の方に振り向いてはにかむ。その言葉に理解出来なかった私は首を傾げた。
「何故羨ましいと感じるのですか?貴方は苦いと味が感じれる、好きか嫌いか自分で分ける事が出来ます」
淡々と疑問を口に出した私に貴方は悲しそうな表情をする。貴方はオレンジジュースを握りしめながらゆっくりと口を開いた。
「ごめん、今のは失言だった」
「そんな、謝らないで下さい。誠実に疑問に思ったのです」
責めるつもりはなかったので彼の謝罪に戸惑う。
オレンジジュースを一口飲むと貴方はまた話し出した。
「君にこの感覚を分かってほしいな、人間になる予定とかないの?」
私は手に顎を乗せ考える。
人間に何か特別な印象はないが興味は少々あった。私の中に感情は存在するが人間ほどではない。
考える私に貴方は黙って返事を待つ。
「そうですね、考えてみます」
「やったぁ!」
ふふっと笑う私を見て貴方はより嬉しそうに微笑む。コーヒーをゆっくりと喉に流す。貴方は目線を星空に戻した。だが、星を見つめる横顔は何処か寂しそうだった。
「そろそろ行っちゃうの?」
すると今にも消えそうな、かぼそい声で問う。
「えぇ。そろそろ行きますね」
私は八の字に眉をあげて答えた。指を鳴らして缶コーヒーを消し、スーツの襟を正す。
貴方を見ると静かに泣いていた。目をこする指の隙間から見えた涙。きらきらと輝く涙に思わず惹かれてしまう。
「…空を見てください、私はお星様になって貴方を見守っていますから」
慰める気持ちもあったが私の気持ちも入った言葉だった。
「星なんて溢れるほどあるんだ、君一人を見つけれないよ」
瞼を真っ赤にさせ、震えた声で貴方は叫んだ。
感情がこんなに揺さぶられる事は初めてだった。私は胸を抑えながら貴方の目を見つめる。
「ではすぐ見つけれるように一番星になってみせます、毎日」
「なんだかプロポーズみたい…笑」
貴方は笑っていたが、泣いていた。

3/15/2024, 3:15:29 PM

星が溢れる
大好きなあの場所には
もう僕は行けないのだろうか

涙が溢れる
大好きなあの場所には
もう君は居ないのだろうか

想いが溢れる
大好きなあの場所には
もう僕らの欠片は一片も残っていないのだろうか


僕らは変わってしまって
欠片が一片も無くなってしまっても
あの場所はずっと美しく在るのだろう

変わらず 誰かの想いが溢れて
変わらず 誰かの涙が溢れて
変わらず 星が溢れる

3/15/2024, 3:11:50 PM

星が溢れる

「これは星の砂って言うのよ」
「おほしさま?」
「そうよ」
少女はじっと足元の砂を見、母親の方をぎゅっと見上げた。
「おほしさま、もってかえっていい?」
「いいわよ。この瓶に入れなさい」
母親は用意してあったのか小瓶を差し出す。
「ありがとうおかーさん!」
少女は喜び勇んで砂を詰め始める。気づくと溢れるほどに入れている。
「あらあら溢れちゃってるわよ。もっとは入れられないわ」
「えー!おほしさまいっぱいもってかえる!」
「溢れたお星様は空へ帰って輝くわ。ひなちゃんはそれをちょっとだけ貰うの。たくさん持って帰っちゃったらダメよ」
「…分かった」
不貞腐れながらも少女は頷いた。溢れた星が足元へ落ちる。

3/15/2024, 3:08:57 PM

お題「星が溢れる」

真っ暗な夜空にきらきら輝いている。
あの星はとっても明るい、あの星は少し青白い。
昼間に比べて冷える外で、1人上を見上げて眺めてた。
もしかしたら流れ星が見えるかも、なんて夢をみて。

TVや本の中でしか見たことのないような、
夜空いっぱいの溢れてしまいそうな流れ星。
いつかみてみたい。なんて夢をみる。

3/15/2024, 3:07:58 PM

あふれて、こぼれて、流れた星が
いつかの僕の夢みたいだった

受け止める器もなく
ただ落ちていくのを
眺める事しか出来なかった

ありふれた夢だったんだよ
ヒーローになりたいとか
お金持ちになりたいだとか
大層なものから
くだらない事まで

それがいくつもいくつもあったんだ

今のこの僕に後悔は無いけれど
やっぱり少しだけ
寂しい、と思う
星が溢れる夜は息が詰まりそうで

この気持ちは受け止めなければと思った
忘れたくないんだ

あの時、並べて眺めたいくつもの夢は
僕にしか作れない光だったから

3/15/2024, 2:59:28 PM

星があふれる夜、きみは頑張りました。

明日から、素晴らしい人生が始まるよ。

もう卑屈にならなくていい。
もう投げやりにならなくていい。

いつか誰かが、頑張ったことを認めてくれるよ。

3/15/2024, 2:59:06 PM

いくら、星を残したくても

余白がなくて。 


満天の星空を

そのまま閉じ込めたいのなら  

紙は何枚必要なのかしら。



このままじゃ、

全然足りないんだけど。



でもさ、

枠からはみ出て

溢れちゃうってのも


たまには良いのかもしれない。




#8
星が溢れる

3/15/2024, 2:58:34 PM

"星が溢れる"

「急になんだ?渡したいもんがあるって」
 人気のない休憩スペースにある、いつものテーブルに座る飛彩に質問をぶつけながら、向かいの椅子を引いて腰を下ろす。
 遡って今朝、朝食を食べていると傍に置いていたスマホから、メッセージを受信した通知音が鳴り見てみると飛彩から『渡したい物がある』と、詳しい時間と共にメッセージが送られてきた。
 指定された時間通りに、いつもの場所に向かうといつも座っているテーブルに既に着席して紙コップを傾けて中のコーヒー──恐らくカフェラテ──を啜り、俺の姿を認めると紙コップをゆっくりテーブルに置いて「来たか」と言った。
「急な呼び出し、時間も一方的に指定して済まない」
 俺の質問に答えると、テーブルの下から綺麗にラッピングされた細長い物を出してテーブルの上に置いた。
「これは?」
「一日遅れてしまったプレゼントだ」
 そう言うとプレゼントを手に取って、俺に差し出してきた。よく見ると、蝶々結びの下に【Happy White Day.】と筆記体で書かれたステッカーが貼られている。そのステッカーを見て、あぁ、と納得した。
「いいっつったのに」
「俺がしたくて、それを選んだんだ」
 そう言って、再びコーヒーを啜る。
──全く強情だな。
 呆れながら「開けていいか?」と聞くと「あぁ、勿論」と答えた。
 リボンの端を引っ張り蝶々結びを解いて、ラッピングから取り出す。
 中身は瓶いっぱいに入った、淡い緑色と水色の二色の金平糖。
 蓋を開ければ星が溢れ出てくるのではないかと思う程、一粒一粒が綺麗な星の形をしている。
「気に入ってくれたようで良かった」
「……まぁ、有難く頂いとく」
 そう言って包みを元に戻し、リボンをキュッと縛る。
「ありがと」
 聞こえたかどうか微妙な声量で礼を言うと、柔らかく微笑んで小さく頷きながらコーヒーを啜った。
「……もう行く」
「あぁ、急な呼び出しに来てくれてありがとう」
 その言葉を聞いて身を翻し、廊下に出て「じゃ、またな」と片手を上げると「また」とこちらも片手を上げて返してきた。その様を見守ると曲がって正面玄関を出て、帰路に着いた。
──大事に食べよ。
 浮き足立つのを必死に抑えながら、早足で進んで行った。

3/15/2024, 2:57:14 PM

星が溢れる…。

うーん、実に情緒的。

情緒には情緒をお返ししたい所存だが、
…難しいな。

星…。星。

────────────────────────
「君の身体を構成する元素は、人から見れば悠久とも言われる時間、宇宙を旅してこの地球へと辿り着き、君の中へ宿った。己の中に悠久の時を知るものが宿っているだなんて、ロマンがあると思わないか」

双子座流星群の夜。
天体望遠鏡をセットしながら、貴方は言った。

機材の代わりに手渡された星座早見盤を片手にぼんやりと星を眺めていた私は、間抜けな声を上げてしまった。

作業が終わるまで話しかけられないだろうなんて油断をしていたから、頭と言葉がまだ追いつかない。
もらった言葉を咀嚼しようとした瞬間、甲高い金属音が耳を打った。

コロコロと転がったネジが、自分のつま先にコツンと当たって止まる。
どうやら先ほどの金属音はこのネジが上げた悲鳴らしい。
ネジが転がってきた先にいる貴方は、鏡筒を片手に微妙そうな顔をしていた。

悴んだ手ではネジを回すのも一苦労なのだろう。
いつも以上に不器用な動きをする指に苦笑しながら、グーパーを繰り返すその姿は、先ほどの言葉を言った人と同じとは思えない。

足元のネジ(多分、鏡筒固定ネジ)を拾って差し出す。

「ありがとう」

はにかみながらネジを受け取った貴方の瞳の中に光が流れた。

空を見上げると、沢山の流星群が空を駆けている。
冬の澄んだ夜空に光の軌跡を描いては儚く消えていく。
時に力強く。時に繊細に。
長い旅の果に辿り着いたこの青い惑星に証を残すかのように、美しい光の奇跡がそこにはあった。

儚く消えた星の原子は、この青い惑星に留まるのだろうか。
もし、留まったとしたならば、この青い惑星で他の分子と混じり合い、新しい命となっていくのだろうか。
そうして出来た新しい命は、この世界を循環し、私や隣り合う貴方とも出会うのだろうか。
途方もなく、長く短い出会いを何度も何度も繰り返していくのだろうか。

果てない旅路の軌跡と奇跡を思うだけで心が震え、涙が溢れた。

頬を伝う涙に手が触れようとした瞬間、白いハンカチが頬を包んだ。

「星が溢れてる」

光の軌跡を背に貴方が優しく微笑んでいた。

3/15/2024, 2:53:25 PM

爆ぜたそれらは数知れず、
人智を超越する未知の塵。
虚ろの闇を煌々と照らす、
彼方で溢れる数多の彩り。
原子から始まった初代星、
那由多を経て散った衆星。
我らは地の上に立つ個の一つ。
星もまた果てるまで齢を重ねる。

遍く輝く光の斑点に、人々は線を引いた。
そうして様々な印が作られていった。
古来にてそれらは、口伝などをもとにしたもの。
ある方では物語から、またある方では忌避から付けられた。
祖たちはそうして豊かに肉付けをし、証を残して旅立った。

我らは魅入っている。
全天に覆われた世界から眺める無限の宙(そら)に。
隔たりを越える輝かしさを放つ、あの向こう側に。
技術を以てしてどれだけ飛翔しても辿り着けない。
だからこそ、我らは神秘を見出すのだ。
溢れんばかりの、その未知の美を。

【星が溢れる】

3/15/2024, 2:53:14 PM

『星が溢れる』

僕は、不死身だ。
不死身だから、空に還れない
輝く星になれない
周りの者は、不死身でない。
不死身じゃないから、空に還れる。
輝く星になれる。

長い年月が経ち、僕の友達は、みんな星になった。
きっと、これからも…
空には星が増え。溢れるのだろう。
僕独り残して、溢れるのだろう

3/15/2024, 2:52:40 PM

星が溢れるように偽物の空から降ってくる。プラネタリウムの座席に背中を預けてじっと宇宙を見過ごせないかと眺めていた子供のころを思い出しながらいまもまた天を見る。作り物の空は当時よりももっと精巧で美しさを増すようになっている。眺める自分はずいぶん変わってしまったと星の光の下で影の中で思う。解説の声に耳をすませながら本物よりも美しく見える星空は滲むようにぼやけて見える。寄りにもよって眼鏡を忘れるなんてと頭をよぎる老化の文字もぼやけている気がしてため息が出る。星の美しさに感嘆したかのように聴こえるその息は人工の夜空に滲んでいった。

3/15/2024, 2:52:03 PM

星が溢れる


夜空に溢れた星は、海に拡がり
水面(みなも)の輝きとなる。
水面の輝きとなった星は
海底に沈み積もり積もる。
積もり積もった星は、星の砂となって
私の手の中に。そして、
私の願いを叶えてくれるだろう。

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