『星が溢れる』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
─星が溢れる─
ある小さな町に、ひとつの星が落ちてきた。
それはダイヤのように輝き、吐息が漏れるほど美しかった。
星は博物館に飾られ、町の人々はそれが誇らしかった。
しかし、星が落ちてきた町の何倍も栄えている、
隣国の王様にもその話が届いてしまった。
王様は嫉妬から、その小さな町を襲った。
星は奪われ、大怪我を負った人も少なくなかった。
それをお構い無しに、隣国の王様は綺麗な星を眺めていた。
手で触ると石のように硬く、でも何処にでもある石とはまったく違うモノだった。
その日の夜、寝付けなかった王様は見た。
奪った星が砂のようなモノになってサラサラと消えていくのを。
そしてその奥の窓からは、自分の国に星が降り注いでいるのが見えた。
空から落ちてくる星たちは家を壊し、国を壊し、国民の心をも壊していった。
夜中に響く人々の声。それとは裏腹に美しく降る星たち。
王様は、その光景に小さく吐息を漏らした。
人が亡くなると、夜空の星になって輝くらしい。
昔、星が降り注いだと言い伝えられた国では、
一夜にして美しい星が溢れたらしい。
深淵のゆめ/星が溢れる
宇宙の星屑を食べ続けていれば、君のようなやつでも光り輝く美しい星になることができるさ。
という星雲の言葉が嘘だと気付くのに、数億年かかった。
私はそれでも星屑を飲み続けた。
数億年もこの狂った行いを続けていて、今更やめることなどできなかった!
私が美しい星になり、煌めきを運ぶことなど、命尽きるまで無いというのに。
本当に愚かな穴だった。
ぽっかんと空いた底なしの闇の縁から、かつて煌々と燃えていた、星だったものの欠片がぽろぽろと溢れている。
この宇宙のなかで、私は一等醜い。
ああどうか、私を見つけたら笑ってほしい。
決して叶うことの無い夢に縋り続け、終わりを貪る、この滑稽な穴のことを。
☆星が溢れる☆
大きな籠の中に
光輝く星がいっぱいで
ひとつだけ溢れたのか?逃げたのか?
籠の外で光輝いている
今の世の縮図のようだ
ひとりひとりそれぞれが
違う光を放ち輝いているにもかかわらず
集団でしか生きていけない
ひとつひとつの輝きが同化してしまい
個性を殺してしまう
一方 溢れた星は
自分の力で光輝き個性的で
自立しているように思える
きっと籠の外の星は
溢れたのでも 逃げたのでもなく
自分の意思で集団から抜け出した
ように思える
星が溢れる
平原の湖
水面に映るのは空から溢れこぼれ落ちた星々
そっと掬って空に帰ることができるように両手で力の限り振り上げる
星は帰ることができずに水面を揺らす
諦めて水筒を開けるとそこにも星が溢れていた
『一緒に行こうか』
水筒の中身を一気に飲み干す
瞳に星を映して歩き出す
これはみんなの夢なのだ
そして自分の夢
少しずつでもみんな空に帰ることができるように
歩いていこう
何も踏まないと手で探って、天辺を見上げたまま、ごろりと寝転んだ。
有名どころの輝き、その中には自分でも名前を答えられる数少ない並び方がある。
小学生の時に選んだ自由研究も、こうして観ると、あながち無駄なコトじゃなかったらしい。
繋がってるんだなぁ、と嬉しさが込み上げた。
【星が溢れる】
星が溢れる・・・
まるで娘のことを表す言葉のよう
彼女の頭の中にはきっと、無限に輝く星で溢れている
私には、その星空を見る事は叶わないけれど、凄く素敵なんだろうなーって感じる
だから瓶詰めの青い星を見つけると、どうしても買い与えたくなってしまう
秘境の地にて
夜空見上げて
感嘆の声上げ
まるで星の雨
見たことない
満天の星たち
星が溢れると
こんな景色と
初めて知った
なんて美しい
キラッキラで、ピッカピカ
あのとき感じた輝く姿が今でも忘れられない。
夢にまでみた、なんて安い売り文句では足りないし。憧れは憧れのままがいい、なんてただ眺めて終わるにはあまりにももったいない。
目でみて、効果音も覚えるくらい聞いて、写真も絵もプロの作品でも自分が撮ったり描いたりしたものでも溢れる輝きの欠片はいつだって僕の中で生きている。
同じ場所に立つこと考えたことはない。
それは応援することに意味があって、自分がその中に混ざることは憧れた世界を現実で汚すことになってしまうからだ。要するに推しは推すための存在だってこと。
強要なんてしない。推し方は人それぞれだから。
どんな方法であれ、犯罪は絶対に許せないけれど、あの輝きに魅了された同士であることは間違いない。
同じものを好きになって推すこと、それだけの共通点があれば十分だ。
だから、推しの訃報が流れたとき思った。
『ああ、星が溢れてしまった』
星自体が輝きを失い、日の光すら反射させることもできないほど崩れてこの世界から溢れてしまった、と。
目の前を照らす光も、道標もなしにこれから生きていかなければいけないのだ。過去となってしまった暗い欠片に背を向けて進まなければいけない。
残酷でいて、長い目でみれば単なる優しさの一つになってしまう時の流れが恨めしい。
僕の青春時代にパッと現れて、共に枯れていくこの気持ちは誰にもわからないだろう。半身を失ったかのような空虚を背負って過去にしていくこの気持ちを。
星は溢れないで、輝いていてほしかった
【題:星が溢れる】
「tears」
出会ってから何年経ったっけ?
故郷ではいくつも見えていた星が、この街では見えない。
だけど、星ならここにある。
数十年前のドラマみたいにすれ違って、ありえないくらい遠回りしたふたり。
一周回って、やっと想いが重なった。
大きな瞳は宇宙みたいで、吸い込まれそうになってしまう。
その瞳から流れるものを拭う。
ずっとこんな風に触れたかった。
故郷にいた頃も、都会に出てきてからも、ずっとずっと、君のことを諦められなかった。
君も諦めないでいてくれて、ありがとう。
────星が溢れる
「星が溢れる」
彼の目は不思議な色をしている。
濁った青に、黄色の星が散りばめられているような瞳。
星空のようで綺麗だと言ったら、悪趣味だと返された。
彼はすぐに自分を卑下する傾向がある。
少し前のとある日、私は階段から落ちて一週間寝ていたらしい。らしいというのは、階段から落ちた後の記憶が全くないからだ。ただ、寝たきりで目も覚まさなかったということだけを後から知った。そして、そのとき私につきっきりで世話をしてくれたのは彼だという。
他にも看病をしてくれた方から聞いてみると、曰く、彼は私が目を覚まさなくなった3日目に1人で夜に泣いていたという。
私は、なんとも不謹慎極まりないが、見てみたかったという考えが最初に出てきた。
彼の星空のような目から涙が溢れるのは、まるで、星が溢れる様な光景なんだと、それを綺麗だと思ってしまったからだと。
お題「星が溢れる」
夜、息詰まることが多々あるんですよ。
誰と話しても、本を読んでも、ゲームをしても、寝てみても。
何をしていても、何かひっかかるものがあって、辛い。
そういう日に、空を見てみるんです。
眺めて、「あ、今月はストロベリームーンだったなぁ」とか「月蝕だぁー赤っ」とか。
俺は、月が好きですから満月の日を調べたりしてるんですが。
星が綺麗なのは月だけではありません。
月を眺めてもうっとりというか、優しい気持ちになれそうです。
ですが、あえて新月の日に夜空を眺めるのもまたいいと思うんです。
一等星があって、確かに1番輝いているかもしれない。でも、その周りに浮かぶ星々も一つ一つ違う光を放っていて美しいんです。
星は沢山あるんだから、1番光るものを選ばなくても好きなものを見つけて欲しい。
流星群ってあるでしょう?
数え切れない程星があるから、溢れ出してしまっているのだと思います。
零れ落ちる星々までが俺たちを癒し、見守って居てくれているのだとしたら、とても、ロマンチックですね。
はい!誤字多いかもしれないです、、すみません
ではまた
僕は星が大好きだ。だから将来、僕は瓶にいっぱい、星が溢れるくらい集めるんだ!
それが僕の夢だった。今ではそんなことできないのはわかってる。でも僕は星が今でも大好きだ。だから僕は、将来絶対に宇宙飛行士になって宇宙で本物の星を見てやるんだ。それが僕の今の夢。
さぁ、明日も夢に向かって突き進もう。たとえ周りに否定されても、自分の後悔の無い選択をしよう。そうでなくっちゃ夢はいつまでも夢のままだ。
星が溢れる
見上げると満天の星空…街灯も要らないくらいに…
何年振りだろう…まだ子供の頃は、天の川が落ちて来そうなくらいに、白々と輝いていたのに…四季折々の星座や北極星、流れ星なんかをさがし乍ら、遠い世界の事を思っていた…気の遠くなる様な、遠い過去に、ある日大爆発が起きて、宇宙が誕生して、それが未だに膨張している…
そんな事を学校の授業や図鑑で見聞きしては、星の輝きに思いを馳せていた…
あの空に、大切な人の魂が漂ってる。
行きたかった場所に、
自分の愛しい人と、うれしそうに、
きっと、ふわふわと。
夜は、澄んだ冷たい空気と、
星が広く散らばった一面に、
どことなく淋しい感じがあるけど、
きっと魂も、揺らめいてる。
幾つもの星が溢れて、
その中に、いずれ、僕も一つになる。
わたしたちのいるこの世界は、どこかの星でドーナツと呼ばれているお菓子のような、円い形をしています。
世界の中心まで行くと、エーテルという半透明のカーテンがひらひら揺れていて、その向こうには真っ黒な宇宙が揺蕩っています。これと似たものを海と呼ぶ星もあるのだと学校の先生は言っていましたが、父の書斎にある図鑑では海は地面に埋まっていると書いてあったので、本当に似ているのだろうかとちょっぴり疑っています。このことは先生には秘密です。
わたしたちは放課後、ときどきこの中心部へやってきます。エーテルの隙間から星を投げ入れてあげると、宇宙との化学反応でぱっと強い光が放たれるからです。その光は空中で冷えて舞い上がり、彗と呼ばれる気体になってわたしたちの世界に降り注ぎます。彗がたっぷり満ちている間、わたしたちは彗のエネルギーを吸い込んで生きてゆくことができるのです。
星の原料となっているのは、わたしたちが流す涙です。
わたしたちは涙を零した時、涙の粒が地面に落っこちる前に大切に掬い上げ、硝子の瓶に封じ込めて集めます。いっぱいになったら銀色の蓋を閉めて工場へ持っていき、職人さんにお願いをします。職人さんたちは、涙の粒を優しく撫でるように磨き上げ、形を整えます。しばらく磨くと、涙は宝石のように輝きを増してゆき、やがて星になるのです。
わたしたちにとって涙は生きてゆくのに欠かせない大切な光です。だからわたしたちが涙を零した時は、星が溢れたよ、なんて言って笑い合います。
ほらまた、あの子の目から星が溢れたよ。
『星が溢れる』
星が溢れる
夜空に何万億もの無数の光
幾度となく光り続ける
どんな時でも空を照らす
明るい街で2人きり
私と彼は空を見上げる
そこには私たちを照らしているかのように
無数に光り輝く星たち
どこから来たわけでもなく
なんのために光り続けるかも分からず
ただ命が果てるまで光り続ける星
もし星が無くなれば
空はただの黒いものとなるだろう
まるで要塞のような
威圧感と重厚感が滲み出る
建設間もないゴミ焼却場に向かう
坂道の途中に
ひっそりと
その公園はあった
標高が高い町の
そのさらに高台にある公園は
近場にゴミ焼却場があるという立地上
人気は少なかった
晴天の夜に見上げる空は
天然のプラネタリウム
という言葉を口にすることすら
あまりにも陳腐すぎて閉口してしまうほどの
360度無数の煌めきに溢れていた
まるで意図せずに
自身が宇宙空間に放り出されたような
錯覚に陥りそうになる
夜な夜なこの公園を訪れる人は
そんな星々の息吹に魅せられた人たちだ
自分だけの宇宙が其処にあると
知り得た人たちなのだ
『星が溢れる』
星が溢れる
この言葉を見た瞬間、内容知らないけど
『推しの子』のアイちゃんを思い出した。
きらっきらのスター効果が印象的な、彼女。
夜空を見上げると綺麗な星空。
暫く眺めているといくつか星が流れた。
そういえば、願い事3回唱えると叶うんだっけ
なんでそんな謂れがあるんだろ
でも急に願い事っていわれると…
特に思い付かないな
そういえば、小さい頃お星さまが欲しいって駄々捏ねたことあったっけ
…お星さまくださいって唱えたらくれるかな
お星さまください
お星さまください
お星さまください
…
手に入るわけないよね、なにやってんだろ
…あれ、大きい流れ星
すご、きれー…
…ん?
ちょっ、なんか、これ
こっちに
来て―――
星が溢れる…
愛おしい空の間の星と星
瞳の中で瞬いてくれ