『明日、もし晴れたら』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「明日、もし晴れたら」
「ん?」
「明日、もしも晴れたら、行きたいところがあるんです」
突然そう言う七海の方に顔をやると、明日の晴れ間を見るように、窓の外を眺めていた。
「一緒に行きませんか」
「ななくんからのお誘いなんて…めっずらしい…!」
「行かなくても結構ですが」
「もちろん行きたいよお!?」
「では、任務が無事終わったら」
「あとぉ晴れたら、だよねえ?」
「えぇ」
一度も目を合わせずに決まった予定に、椋は口元が緩んでしまう。
目の合わない体勢だったから、見えていたのだ。
この会話を始める前に、明日の天気予報を調べる七海の携帯電話の画面が。
明日の予報は快晴、降水確率0%である。
【明日、もし晴れたら】
【明日、もし晴れたら】
ぽつりぽつりと落ちる音
裏腹に浮かび上がる心の音
誰に伝えるでもなかった言葉を
自分だけでも忘れないように呟いたら
雨粒に混ざって地面に色を付ける
雨の日だけはずっと変わらない
まるであの時をずっと取っておいてくれるきみのように
でも変わらないものなんてないことも分かっていて
僕もそれになってしまうのがどうしようもなく怖いから
だから明日、もし晴れたらきみに逢いにいこう
どんなに景色が変わっても
僕はあの時と変わらない気持ちでいると伝えに
2024-08-01
明日、もし晴れたら
一緒にお出かけしない?
毎日雨続きで、諦めてたんだけどさ
やっぱり青い空眺めて
おいしい空気を吸って
君とのんびり過ごしたいな
洗濯しやすいTシャツじゃなくて
お気に入りの白いワンピースが着たい
靴だって新しいサンダルを出したい
めいっぱいのおしゃれをして
君に見てほしいんだ
明日、もし晴れたら…
いや、絶対に晴れるからさ
作品No.123【2024/08/01 テーマ:明日、もし晴れたら】
明日が
晴れだろうが
曇りだろうが
雨だろうが
仕事なのはかわらないので
私はただ
明後日の
貴重な土曜休みのために
明日も生きるのです
〘 明 日 、 晴 れ る な ら 〙
『 私 、 明 日 晴 れ る な ら 海 行 き た い な ~ 』
『 だ っ て 、 海 っ て 綺 麗 で 宝 石 見 た い だ か ら ! 』
追 記 な う 2 0 2 4 / 0 8 / 0 2 0 4 : 2 4
皆 さ ん 、 !
も っ と 読 み た い ( ♡ ) が 5 0 超 え ま し た !
こ れ か ら も 、 よ ろ し く お 願 い し ま す ! !
もしも明日が晴れならば
熱風の中を魚のように
まばたきもせず歩くので
一寸祈ってくださいな
干からびぬよう、
茹だらぬよう、
雨乞いをしてくださいな
『明日、もし晴れたら』
明日、もし晴れたら
君に会いに行ってもいいかな。
明日の予定は雨。
小さな確率に願ったって
どうにもならないのは知ってる。
"明日、もし晴れたら"
今日もまた、
君に挨拶をすることが出来なかった。
明日、もし晴れたなら
私は君におはようって
大きな声で挨拶をしよう。
そう心の中で思った。
明日、もし晴れたら!、、うん、晴れるだろうね。
連日猛暑が続き、家では電気代に怯える毎日
やはり、夏にはこのテーマ無理だね。
だって、暑さにウンザリしてるわけで。💦
明日さ、もし晴れたら
新しい靴をおろそう。新品の真っ白なスニーカーで、
明日さ、もし晴れたら
ひまわりを見に行こう。僕たちも隠れちゃうような高い黄色の世界で2人きりできすをしよう。
明日さ、もし晴れたら
美味しいものを食べよう。熱々の焼きそばとか、冷えたラムネで飲み込んだり、
明日さ、もし晴れたら
海に行こう。海水浴場なんかじゃない、岩場の多いあの日の海で、
明日さ、もし晴れたら
花火をしよう。浜辺の風に吹かれながら、僕らの精霊馬を燃やそう。
明日さ、もし晴れたら
僕らを招く手を取ろう。夏といえども冷えた海水に身を任せて、はぐれないようにしっかり手を繋いで。
明日さ、もし晴れたら
もし晴れたら
「明日、もし晴れたら一緒に釣りにでも行くか」
ねぇお父さん、晴れたよ
なんで釣りにつれてってくれないの
なんで私を置いていくの
なんで私の心は晴れてくれないの
ねぇお父さん、目を開けてよ
「明日、もし晴れたら」
最近は雷雨がすごくて晴れる日が少なかった。
でも、もし明日晴れたのなら私は呑気に散歩をするのがいいのかもしれない。
ここのところ、過去に目を向けてばかりいたからだろうか。テーマに「前を見ろ」と言われてしまった。こりゃ失敬。
自分にとって過去を振り返ることは、嫌なことが思い出されるので苦手な行為だった。
楽しい思い出を覆うように、辛かったことや失敗したことばかりが広がって、苦しみばかりが胸を襲うから極力しないようにしていた。
誰にも打ち明けたことがないソレを、見抜いた人物がいる。
前職の直属の上司だ。
私が過去というものに対してネガティブな感情を持っていることを雑談の中から見抜くと、こう言った。
「思い出は、反省とか後悔をするためにあるんじゃなくて、楽しかったと思うためにあるんだよ」
この言葉をかけてもらった時、
「そうなれたら幸せですね」と他人事のように思っていた。
あれから数年。
ここで文章化するくらいには、過去を思い出として扱える大人になった。
「大人になれば、どんな過去も思い出になるのよ」
とは、母親の言だ。
どうやら私も、そういう大人の仲間入りを果たしたらしい。
ここで文章化したものは、ささやかな事ばかりだが、言葉を紡ぎながら満ちていく不思議な感覚を味わっていた。
過去の自分と今の自分が混じり合って、爪の先まで余すことなく自分なのだと再認識するような──自分を取り戻すと言うと少々陳腐だが、本来の姿を素直に受け入れるとはこういう感覚なのかもしれない。
明日、もし晴れたら──
青空を見る度に疼くエスケープの亡霊にこう言ってやろう。
「過去を思い出にできる力を、私は持っているぞ」
エスケープの亡霊も思い出の名の下に、その姿を変えるかもしれない。
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先日書いた文章にて麦畑と書いていましたが、正しくは稲でございました。大変失礼いたしました。
勘違いに至った経緯も思い出しましたので、笑い話に一つ。
家に帰って、黄金の絶景を見たことを興奮気味に母親に語る中学生の私。
「なんかツンツンして見えたけど、アレは何だろう。稲だったのかな?」
母親「この時期だったら、稲はもう収穫されて無いわよ。黄金色でツンツンして見えたのなら麦じゃない?」
私「そうなんだ!あれは麦畑だったんだね!」
その後正しい知識を入れるもスッカリと忘れ、当初覚えてしまった麦の言葉が呼び出されてしまったらしい。
なぜこの間違いに気づいたかというと、昨日の文章を読みながら過去の景色を反芻している時に違和感があった為、間違いの発見に至った。
ちょっと折角なので、その時の脳内の言葉もどうぞ。
「黄金の波がこう、ザザーンと綺麗だったんだよなぁ…。でも、記憶の精度をあげると…なんか麦と違うような。でも、音声の記憶はハッキリと麦と言っているんだよなあ。ちょっと麦の収穫期調べよう」
ここでハッと気がつく
「待ってこれ、昔もやったじゃん!調べてああっ!ってなったやつじゃん!」
一番初めにインプットしたものが間違えていると起こる恥ずかしい弊害。
…麦も稲も美しいから良いか←
お粗末様。
明日、もし晴れたら思い出の場所へ行こう。
共に笑って、泣いて、怒って、焦って、全力で楽しんだあの場所へ。
明日、もし晴れたら
気分ウキウキで色んな新しい事に挑戦したいなぁ…
ここで毎日の日記を書いている方と巡り会ってから
同じように毎日このくらいの時間にここへ訪れて
投稿されていれば、ちょっと楽しみに待ってた、
という心地で読み進めて
今日に一度しか送れない“もっと読みたいです”を贈る
きっと私と同じ人が沢山いると思う
その人のような日記は私にはきっと書けない
自分には無いものを持っていそうだから惹かれる
よくある話
詩(お題)
『明日、もし晴れたら』
ねぇねぇねぇ
明日、もし晴れたら
あのあのあの
明日、もし晴れたら
そのそのその
明日、もし晴れたら
いい?いい?いい?
明日、もし晴れたら
そうそうそう
明日、もし晴れたら
よしよしよし
明日、もし晴れたら
ゆびきりげんまん
明日、もし晴れたら、ね?
「明日、もし晴れたら…」
「おい」
「なにさ?」
「明日晴れたら、なんて本気で言ってんのか?」
「なにかおかしい?」
「おかしいな。お前、この空を見ろ。ここじゃあ晴れも雨もないんだ、永遠にな。それどころか、昼も夜も曖昧なんだぜ」
「はは。僕から言わせてもらえば、おかしいのは君だね」
「なんだと?」
「君は、どうやって晴れや雨や昼や夜を判断しているんだい?」
「そりゃあ…空に雲がなかったら晴れで、水が降ってきたら雨だろ。そんで、明るかったら昼で、暗かったら夜で…」
「そんな視覚情報で決めつけるなんてナンセンスさ。天気や昼夜なんてのはね、自分で決めるものなんだよ」
「はぁ?それじゃあ、お前は自分で勝手に晴れや雨や、昼や夜を決めてるってのか?」
「そうだよ?僕が晴れがいいなって思ったら、その日は晴れさ。雨がいいなって思ったら、何も降ってなくても雨。眠りたいなと思ったら夜で、出かけたいなと思ったら昼さ。もちろん、起きていたい夜や眠りたい昼もあるから、一概にそうとは言えないけどね」
「はあ…じゃあ、お前にとって今の天気は?」
「今日はピラニアが降るよ」
「ふーん…あ!?ピラニア!?」
「そう。だから外には出たくなくてね。こうして君をうちに呼んでいるのもそれが理由さ」
「待て待て、それならお前は俺という大事な友人をピラニアの雨に晒そうとしたってのか?」
「君は頭が固いね。僕にとっての天気と、君にとっての天気は違うじゃないか」
「…そうなのか?」
「そうだよ。だって君は、今日ピラニアの雨が降っていなかったから、ここまで来てくれたんだろう?」
「…確かに。俺にとっては何も降っちゃいなかった」
「でしょ?きっと君の天気は晴れだったんだよ」
「…いや。曇りだ。俺は、今日は曇りがいい」
「そっか。じゃあ明日、もし晴れたら森へ鳥を見に行こうよ。ピラニアが止んでいたらね」
「あぁ。ピラニアが止んで、俺の天気も晴れだったらな」
【お題:明日、もし晴れたら】
あのね、
明日ね、
もし晴れたらね、
公園に行ってね、
ブランコと、すべり台と、タイヤに乗るやつもやってね、
木の下でお弁当を食べてね、
ちょっとだけ眠ってね、
4時までに白鳥号に乗るんだよ!
わかったぁ?
うーん、そうだね、うーん…。
テレビに映る明日の天気は、
降水確率10パーセント
猛暑
最高気温は35℃
熱中症警戒アラート発令中だ。
『明日、もし晴れたら』
明日、もし晴れたら。
火をつけに行こう、町の外れに。
窓を開ける。
むわっとした熱気が飛び込んでくる。
今日は、抜けるような青い空だ。
真っ青な空を、翼を持つ獣がぱたぱたと羽音を立てて飛んでゆく。
明日、もし晴れたら。
火をつけに行こう、終わりに向けて始めるために。
旅を始めるために。
夏の虫の声がうるさい。
五月の虫よりもずっと。
テーブルの上に置いていた新聞が音を立てて落ちる。
今日の地方新聞。
いつも通り、様々な事件の記事が並ぶ。
三面の左下に、小さく、禁足地域の住人の処理状況が報道されている。
魔物がいるこの世界の王国には、地域によって明確な格差があった。
最も酷いのは、魔物の巣窟のすぐそばに住む村の暮らし。
そこでは魔物を操り、魔物と共に生きる人がいる…らしい。
しかし、その村は禁足地だった。
虐げられし者たちの村だった。
なぜなら魔物は、_少なくともこの王国では_人類の敵とされていたから。
だから、私の慕っていた姉弟子は、勇者として、魔物の王を討伐しに旅立ったのだ。
それほど強くもなく、冒険も荒事も得意でなかった私は、強く正しく清い姉弟子たちを眩しく見送った。
そして、私は書籍管理者としての職務を全うしていた。
禁足地域の資料を見つけたのはたまたまだった。
それはたくさんの書籍を保管する書館の一角に、ひっそりと置かれていた。
禁足地域の人々は魔物と共生していること。
禁足地域の人々にとって、魔物と人間の境界は紙一重で、人間が魔物となることもあるし、魔物と人間の合いの子すら珍しくないのだということ。
禁足地域の人々と魔物を恐れて、王国は彼の地を征服した時に身勝手で厳しい法律、社会カーストと税、差別を課したということ。
そのせいで禁足地域の村は未だに争いが絶えず、惨めで酷い光景が広がっているということ…。
魔物の王は魔王と呼ばれている。
魔王は狡賢く、強靭で、支配的で、人類を脅かすほどのリーダーらしい。
…魔王は本当に魔物なのだろうか。
禁足地域の村人が、この国の支配から抜け出すために魔物となって、この王国を滅ぼそうとしているのが魔王なのではないか。
…私の姉弟子は、魔物を討伐しに行くのだろうか。
……禁足地域の哀れな人間を反逆者として殺しに行くのではないのか。
私は姉弟子を慕っている。
姉弟子の、真っ直ぐで、凛とした、正義らしい高潔さが大好きだった。
…姉弟子に人殺しなんてしてほしくない。
だから私は、禁足地域へ、姉弟子の先へ行かなくてはならない。
彼女が全てを知ってしまう前に。
彼女が魔王の存在を疑う前に。
彼女が真の勇者であれるように。
まずは証拠の隠滅だ。
禁足地域の国家計画資料は既に全て集めてある。
民に秘匿され、支配層の誰もが目を逸らしたい、王国きっての汚点の資料だ。紛失に気づくまでには随分時間がいるだろう。
明日、もし晴れたら。
火をつけに行こう、この資料たちに。
暗黒の歴史たちに。
そして見届けよう。禁足地域の全てのことを。
なんとしてでも勇者より先に、魔王の正体を知るために。
魔王をどうにかするために。
熱風が窓から吹き抜ける。
窓を閉め、カーテンを引く。
まとめた荷物を、ベッドの横に揃える。
明日、もし晴れたら。
そんな言葉に逃げる自分が、嫌になる。
私は弱くて、小狡くて、捻じ曲がった卑近な人間だ。
姉弟子とは違って。
だから大丈夫。
空は隅々まですっきりと晴れ渡っていた。