『明日、もし晴れたら』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
お題 「明日、もし晴れたら」
金曜日。今日は最悪な天気だ。
朝からずっと雨が降り続いている。
ピコン
LINEがきた。誰からだろう?とスマホを見る。
明日、もし晴れたら映画館行かない?
LINEの送り主は僕の彼女だった。
僕は速攻返事をした。
もちろん。早く雨止んで欲しいね。
そう送った僕は願う。明日、晴れますように。
明日、もし晴れたら
私はきっと、部屋のなかの気温が
ちょうどよくて、二度寝するだろう。
そして、しばらくして起床し、
外出しようと玄関をでるが
外があつすぎて外出を諦め、
家のなかでゆっくりと過ごすだろう。
想像だけれどね。
「明日、もし晴れたら」
菱形クロワッサンにプロセスチーズとハムを挟んで。
アイスティーを持ってランチしよう。って暑いよね。
「だーかーらー、一人でいたいの」
「分かんないよ。
説明して」
「いいから!
お母さん、早く出て行ってよ!」
部屋に小学生になる息子の叫びが響く。
息子が突然私を押し出そうとするけど、その理由に全く心当たりが無い。
私、なにかしたかしら?
息子の豹変ぶりに驚きつつも、私は追い出されまいと抵抗を試みる。
「そんなここを追い出されたら、お母さんはどこへ行けばいいの?」
「台所にも行けばー」
「ひどい」
言葉ではショックを受けたように言いつつも、内心そこまでショックじゃない。
なぜなら、息子の癇癪は、別に珍しい事じゃないから。
無理難題を言われたことは一度や二度じゃない。
普段わがまま放題の息子だけれど、今回のはとびっきりだ。
なにせ、憩いの場であるリビングから出て行けと言うのだから。
このエアコンがよく利いた、快適な部屋から……
「お母さん、外に出たら暑くて死んじゃうかも」
ちら、と上目使いで息子を見る。
これで意見変えてくれないかな。
けれど私の願いは届かず、息子はどこ吹く風だ。
「お母さん、嘘泣きは駄目。
それに、お母さんなら暑くても大丈夫だよ」
謎の信頼感。
けれど、お義母さんは大丈夫じゃないです。
最近暑さがとんでもないので、倒れてしまいます。
「ほら出て行って」
息子は私を追い出そうとグイグイ押される。
仕方ない。
このまま居座っても、息子は諦めないだろう。
「分かったから。
危ないから押さないで」
私は息子に押されるまま、部屋の外に移動する。
「入ってこないでね」
そう言ってピシャリ扉を閉める。
多分、本人には悪気はないんだろうけど、少し傷つくなあ……
それにしても、今回は一体何なのか?
これまでも無理難題を言う事はあったけど、ここまで理由が分からないことは少ない。
一体何が……
もしや、あれか?
全ての親が恐れるあの時期……反抗期!
うちのコに限ってと思ったけど、ついに来てしまったか……
でも涙をのんで堪えよう。
反抗期は子どもが成長した証なのだから。
息子の成長に感動する。
けど、感動したのも束の間、私の頭はすぐに違うことを考える。
台所の暑さ、どうしよう、と……
台所は暑い。
エアコンをつけていない上、風通しが悪いので暑くなると、ずっと暑いままなのだ。
さらに勝手に一人で熱くなった分、余計に暑い
このままじゃ熱中症になってしまう。
私は冷蔵庫を開けて、手ごろな飲み物を物色する。
とりあえず冷たい物を飲んで涼もう。
おや?
冷蔵庫の一番下の棚に、見慣れない白い箱が、隠すように置いてある。
無地でそこそこ大きな白い箱。
まるでケーキでも入ってそうな箱である。
私は、使い勝手が悪いので、冷蔵庫の一番下の棚を使っていない。
代わりに息子が、自分のお菓子を入れるスペースになっているのだけど……
息子が、変なことを言い出したのも、これに関係するのかもしれない。
私は中身を確認すべきか悩んで……
チラッと見ることにした。
本当はしたくないんだけど、気になって夜寝れなくなると困るので、うん。
私は優しく箱を取り出し、箱を開けてみる
そこには、ケーキと『お母さん、誕生日おめでとう』の文字が……
なるほどね。
誕生日サプライズか……
この前まで、あんなに小さかった子が、そんな事が出来るようンになったんだ……
時間が経つのは早いものだ。
でもね……
誕生日、来月なんだよね。
そりゃ、いくら考えても心当たり無いはずだよ。
私は心に沸き上がった色んな感情に蓋をして、これからすべきことを考える。
選択肢として、息子に『今日は誕生日ではない』と伝えることはできない。
ケーキを用意するほど気合が入っているのだ。
おそらくだけど、息子はリビングで誕生日会の準備をしているはずだ。
そこに残酷な事実を伝えたら、多分息子は泣く。
そして『お母さん嫌い』って言われることだろう。
反抗期張りに口を聞いてくれなくなるかもしれない
私悪くないのに……
ならば私のとる選択肢は一つ。
私の誕生日誕生日、今年から今日になります。
すぐさまこの重大な変更を、仕事中の旦那にラインで送る。
旦那経由で、息子に事実が伝われば大変な事になる。
すぐに既読が付き、『了解』の返事が来る。
これで問題ない
あとは何も知らない振りをして、息子のサプライズを迎えるだけ。
学生時代、演劇部のエースの力、見せてやる。
まったく悟られずに驚いてみせるさ。
これもすべては、愛する息子のため
バレて、泣きながら『一人でいたい』なんて言われたら大変だからね。
明日、もし晴れたら
私は梅雨が好きです。
でも、私の友達である猫の智ちゃんは梅雨が大嫌いです。私は雨の音を聞きながらゆっくり読書をすることが好きなのですが、智ちゃんは外に出て近くの広場で日向ぼっこをするのが好きなんです。それができないから多分雨が嫌なんだと思います。智ちゃんはいい子なので、私の読書の邪魔はしません。ただ、私の周りをぐるぐる回っています。目は回らないのでしょうか。時々こっちを見てはしゅんとします。その様子がとても可愛らしいのです。こちらばかり癒やされているのは不公平ですね。しかたありません。明日、もし晴れたら智ちゃんと一緒にお散歩にでも行こうと思います。喜んでくれたらいいな。
2024/8/1 No.2
梅雨が明けたというのに連日雨。明日こそ晴れたら洗濯物や布団を干したいのに...。そう思っていると、スマートフォンに友達からメッセージが来た。
「明日どっか遊びに行かへん...?どっかってどこやねん。外の施設は嫌やで。暑いしまた雨かもしれへんし」
とりあえず、気が向いたらと返信して明日の天気予報をチェックする。
「明け方まで降って一応朝から晴れか...いや、これは期待しやん方がええな。これは裏切ってくるパターンや。来週は晴れ確定やからそこで色々干すかぁ...」
しばらくして、また友達からメッセージが来た。
「はぁ!?海で遊んでから近くでBBQ!?雨かもしれんのに!?...まぁ最近会ってない子達も来るみたいやし、行くだけ行くかぁ。」
晴れてたら行くと伝えて、外に出る支度を始めた。
雨の中、水着やら必要なものを買いに行く。明日晴れる事を祈って――――。
お題:明日、もし晴れたら
明日、もし晴れたら
苦手なコーヒーを淹れてみよう
もし、コーヒーを美味しく飲めたら
朝のニュース番組の星座占いを観てみよう
もし、占いが1位だったら
庭で四つ葉のクローバーを探してみよう
もし、四つ葉のクローバーを見つけたら
いつもと違う道を通って学校に行ってみよう
もし、そこで君に偶然会ってしまったら
君に話しかけよう・・・
それほど、私には勇気がない
そんなに偶然は重ならない
妄想の中でさえ意気地なし
馬鹿なこと考えていないで
もう寝よう
明日の予報は雨
おやすみなさい
・・・
鳥のさえずりで目が覚める
・・・
半分寝惚けたままカーテンを開ける
・・・
・・・
・・・
胸騒ぎを抑えながらコーヒーを淹れる
・・・
しまった!コーヒーが美味しい。
僕は102号室にいる花田さんが気になっている。
一ヶ月前にこの病院に来た女の子。
まだ下の名前もまだ知らない女の子。
肌が綺麗で髪はサラサラ、おまけにいい匂いがする。
僕はそんな花田さんに恋をしている。
今日は思いきって花田さんに話しかけてみた。
想像通りの綺麗な声の女性だった。
下の名前は紗幸と書いて「さゆき」と読むらしい。
彼女に合ったかわいい名前だ。
これからは紗幸さんと呼ぼうかな。
最近、紗幸さんの元気がない気がする
何かあったのかな?
心配だ。
紗幸さんの家族はあまりお見舞いに来ない。
まだ20歳の大学生なのに、あんまりだ。
寂しくないように家族の分も僕が話をしよう。
紗幸さんが病院に来てから二ヶ月、
最近は紗幸さんの方から僕に話しかけてくれる回数が増えた気がする。
この前も僕の病室へ遊びにきてくれた。
紗幸さんの好物は揚げパンだ。
僕が買って行くととても嬉しそうにほほえんでくれる。
でも、丸々一個は紗幸さんには多いのか、いつも僕に半分くれる。
紗幸さんはよく本を読んでる。
僕と話す時以外はほとんどの時間を本を読んで過ごしている。
僕と居る時もよく本の話をする。
今度おすすめの本でも借りてみよう。
紗幸さんをデートに誘ってみた。
紗幸さんは
そうね、明日、もし晴れたらデートにいきましょ。
と、答えてくれた。
明日が待ちきれない
今日は晴れだ。
急いで102号室に向かう。
少し早いかとも思ったが、待てそうも無い。
少し息を整え102号室の扉をノックして中に入る。
しかし、そこに紗幸さんはいない。
看護師さんに紗幸さんの居所を聞いた。
紗幸さんはもういないらしい。
昨日の夜に旅立ったらしい。
僕は信じられなかった。
信じたくなかった。
今日はたまたま家族がお見舞いに来て、出かけてしまっただけ。
そう、それだけであってくれ。
明日、もし晴れたら、きっと紗幸さんはいつもみたいに僕にほほえんでくれる。
そうだ、きっとそうだ。
とにかく、今日はもう寝よう。
今日も晴れだ。
晴れだと言うのに紗幸さんはまだこない。
借りた本は読み終わってしまったし、
揚げパンも全部僕が食べしまった。
だというのに、紗幸さん、花田紗幸には会えない。
〚明日、もし晴れたら〛
僕は明日も空を見上げる。
亡くなった家族の顔をみるように。
優しく包み込むんだ。
しとしとと降りしきる雨。天気予報は明日も雨の予報を示していた。
「今日は早めに眠りませんか?」
突然、窓を覗く恋人からの提案に、青年は驚く。とは言うものの、彼女が何故そう提案したのは理解できた。
明日はふたりの休みが重なった日で、以前から約束をしていた釣りに行く予定だった。
とは言え、雨の予報なので釣りが楽しめるかどうかは、怪しいところなのだ。
意外と身体を動かすことは好きだと言う彼女に楽しんでもらいたくて、今回は泊まりがけで行くが、可能なら雨はやんで欲しい気持ちだった。
明日が楽しみで仕方がない彼女を見て、くすりと笑ってしまう。
明日の天気が怪しいのに、それでも楽しみなのだろう。出来なくなった時にがっかりしないか不安になる。
「? どうかしました?」
「いや……すごく楽しみなんだなって思っちゃって……」
彼女は頬を赤らめながら、膨らませる。
「だって、楽しみなんですもん!」
青年は傍に来て欲しくて、彼女に両手を広げる。それに気がついた彼女は、青年の両腕に収まった。
「明日、もし晴れたら」
「晴れます。いえ、雨が降っても釣りは楽しみます!!」
「やるの!?」
「雨の日もいいんですよ!?」
天気予報を無視して言い切る彼女に、吹き出してしまった。
「明日、目いっぱい楽しむために早く寝ようか」
「はい!!」
おわり
お題:明日、もし晴れたら
曇っちゃいるけど夏は夏
いやな熱波に襲われる
もしも空が青ければ
心少しは晴れるのに
雨の日がつづいたら
久しぶりの青空は とくべつ青い
悲しい日がつづいたら
小さな幸せは とくべつあたたかい
長い雨がやんで
もし明日晴れたなら
きみと並んで自転車こいで
ただそれだけで とくべつ愉快
「もし、明日晴れたら」
#475
死のうと思ってここに来た。見渡す限り山と畑しかない、田舎と呼ばれる場所。今にも壊れそうなぼろぼろの柵に手をかけた時、後ろから声をかけられた。
「お姉さん死ぬの?」
「……うん」
「この辺じゃ見ない制服やね」
「……東京から来た」
「東京?!んねね!東京ってさ、空狭いの?」
「知らない。ここに比べたら狭いんじゃない」
「斜めの横断歩道があるってほんとなの?信号機もいっぱいあるの?」
「うん」
「ほへ……考えられん世界だ」
自分と同級生くらいの男子。制服を着崩して、ビニール袋を手に持っている。
「俺ね、20分かけてコンビニ行ってきたんだ!」
「……20分…………?」
「この辺さコンビニないから、歩きで20分!はよ車乗れるようになりたいんよ」
「……そう」
「せっかくだし、一緒にアイス食べよや!どうせ死ぬんなら最後にアイス!」
ぱきっ、と音がして差し出されたのは、パピコの片割れ。持ってくる間に溶けたのだろう、中身は液体に近いどろどろになっていた。
「……要らない」
「いいやん。どーせ死ぬんやしさ、食べながら東京の話聞かせてや!」
「……はぁ」
2人並んで地べたに座り込んで、溶けたアイスを食べる……というか吸いながら淡々と質問に答えていく。東京の電車は無限に来るだとか、意外と公園が多いだとか、スタバが何処にでもあるだとか。
「東京ってすげぇんやな、何でもあるやん!」
「まぁ首都だからね……」
「俺も東京行きたい!一緒について来てや!」
「はぁ?」
「お母さんにな、会いに行きたいんよ」
「お母さん?」
「東京に出稼ぎ行く言ってな、もう5年くらい会ってないから」
「ふーん……勝手に行けば」
「んえぇ?!ここはついて来てくれる雰囲気やん!」
「ひとりで行け」
「んー……じゃあ!じゃあじゃあ、今日俺ん家泊まって、明日晴れたらついてきてな!」
「意味がわからん」
「俺一人暮らしやし、今夏休みやし……明日朝、起きた時晴れてたらついて来てや」
「やだ」
「なんでよぉ……テレビでしてたで、明日降水確率70%やから!な??」
「……はぁ」
「70%!7割!賭けしよ賭け」
食べ終わったパピコの抜け殻を握りしめたまま男子は勢いよく立ち上がる。もう片方の手で手首を掴まれ、男子はにっこり笑いかけてきた。
「明日、晴れるとええな!」
『明日、もし晴れたら』
明日、もし晴れたら、君との思い出の場所にでも出掛けよう。
新しい二人だけの場所を探すのもいいね。
二度と叶うことのない、もしもの約束。
【No. 16 明日もし晴れたら】
私は朝早くいつもの景色のある学校に行った、
いつも見てる景色だがいつもの声が聞こえなかった
私はいつもと少し違う学校で机の上のバラバラの白い花を優しくよけをバックから、割れたアイと、ノートと筆箱を出した、
私はボロボロの手で 涙のハンコが紙におされ、まじまじと書く、その紙を綺麗に折りたたみ、
時計を見て、靴を脱ぎその紙を靴の中に入れ、手に割れたアイを持ち、窓の外足を出し朝日が来るのを待った、
何も感じない涙を流し朝日がのぼり、にっこりとし体を宙に少しの間浮かせ、太陽の光に溶けていきました
割れたアイの割れ目に赤い赤い液体が染み込んでいくのがわかった、
そして私は目を閉じ人生の箱を閉じた
明日、もし晴れたら。
あの人に会えるかな。
知り合い、ではなく、ただ、晴れの日に見かけるだけの赤の他人だけれど。
誰かを待っている様子もなく、ただそこにいるだけのように見えるその人。
それがなんだか、気になって、そこを通る度に、あの人は今日はいるかな?なんて思うようになった。
そして気付いた。あの人がいるのは、決まって、晴れの日だと。
だから、雨が降った日には、会えないな、なんてガッカリもした。
よくも知らない相手にこんな風に思うのは、おかしいだろうけど…。
もし、明日晴れたら。
すこし、勇気を出して声をかけてみようかな。
明日、もし晴れたら
日傘をささなきゃ。
溶けてしまう。
8.1 明日、もし晴れたら
.
最近は雨が多い。梅雨明けしたって言うのに天気が荒れるのは辞めて欲しい。
髪だってうねるし、おかげでビジュ最悪だよー、何となく気分も下がる感じがするし、外にだって出れないからいいことなんて一つもない。
つまんないなー、なんかチャレンジでもしてみようかな、でもすることなんてないし……。
んーーーー。
あっ。いいこと考えちゃった、笑
明日、もし晴れたら大好きな君に告白する。
「天気予報でもみよっ。」
「明日の○○では、豪雨が予想されます。外出の際には必ず傘を持って行くようにお願いします。」
……まぁ、「もし」、の話ね。
明日、もし晴れたら
花火がしたい
気がついたら夏
次に気がついたら冬
そうやって過ぎていくのかな…
明日は大嫌いな花見の日
理由はちゃんとある
花見自体は楽しいけれど
大嫌いな人がいるからだ
大嫌いな人と花見をするのは嫌だろう?
逆に大好きな人や親友などと
一緒に花見をできたら幸せで楽しいだろう
明日の約束は無しにして
友達たちと花見をしよう
場所が同じだったら空気が悪くなるから
違うところで楽しもう
明日の天気は雨だった
室内でも楽しめるじゃないか
明日、もし晴れたら本当の花見をしよう
人間、楽しむことが一番じゃないか
人間って、いいな。
『明日、もし晴れたら』