『明日、もし晴れたら』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「明日、もし晴れたら山に登らないか?」
「なんで?」
「いや、だって…山が御神体なんだろう?様子を見てみたいんだよ。」
「はあ?反対じゃない?御神体だからこそ、登っちゃいけないものでしょ。」
「え、まさかお前バチとか信じてるの?んなの迷信に決まってるじゃん。」
「あっきれた…。これだから都会人は…。見えないものへの敬意とか、無いわけ?」
「敬意ったって…。」
「とにかく私は登らないから。」
退場
【明日もし晴れたら】
明日、もし晴れたら
『洗濯して干しておいて』
妻からのメッセージには絵文字も記号もない。業務連絡ですと言わんばかりだ。
ある日を境に妻が帰ってこなくなった。その後はこのような指令メッセージがくるだけ。どこにいるのか、いつ帰るのかと聞いても無視。
離婚、の文字が脳裏を過る。
ピンポーン。とチャイムが鳴った。玄関を開けると、どデカい荷物が次々と運ばれてくる。
「何ですかこれ」
「ベビーベッドだよ」
妻が苦笑いで立っていた。説明をくれ。
『もし、晴れたら。』
湿った匂いとよく知る音が聞こえる。
瞼をあげると雨が降っていた。
部活が終わり帰りのバスを待っていた私はいつの間にか寝てしまっていたようだ。
寝ぼけ眼のまま自然な動作でスマホの画面を照らし見る。
「.....十四時」
約一時間ほど寝ていた。
固いベンチで寝ていたからか体の節々が痛い。
体を伸ばすために立ち上がり体を反らす。
陸上部のスラッとしたラインと小さくもない凹凸が強調され、それによって生まれる僅かな隙間からおへそが顔を見せる。
「ッ――ふぅ.....?」
ふと視線があることに気づいた。
「あ、先輩」
『...ご馳走様です』
体を伸ばしたまま固まる私。
気まずい空気を私のお腹が壊した。
ぐぅー。
「先輩、ご馳走様です」
『....はい』
そこから二人は無言のまま雨が上がるのを待つのであった。
顔を見たいな、そろそろ
機嫌も理由もお構いなしに
元気かどうか
顔をみたいぞ
明日、もし晴れたら旅に出よう
物一つない自由な大空と広大な海の終わりの水平線まで
疲れたなら目蓋を閉じて心音だけを聞きながら眠ろう
邪魔なモノを振り払ってなんの迷いも不安もないこの世界で
全ての答えを白紙にしてしまえ
街やルール創られたニセモノの世界ではなく
ありのままの空を海を風を感じながら歩こう
明日、もし晴れたら旅に出よう
大空を翔ける鳥を羨みながら
花々を愛おしながら
なんの長所もない石ころを蹴りながら
沈んでいく夕日を背に影に染まり消えよう
明日、もし晴れたら家に帰ろう
見てきたモノを想いながら
感じた全てを忘れないように思い出に名前を付けよう
優しくて暖かな名前を
今日は草刈り。明日は門番。当直終わりの朝はラッパ(0600)を吹いて知らせる。黄金の匂いを引き連れてやってくる。その時まで僕は起きていたい。しかし、きっと眠っているだろう。それから、門の対にあるバス停に向かう最後の仕事を終えると、バスに乗り自宅に帰った後を思案する。暑かったら家から出ないで、風呂場から覗く薄いちぎれ雲をみたい。もう片方の行方は故郷だ。
1日目:お題『明日、もし晴れたら』
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「うわー、雨降ってる…」
彼女が食材でパンパンになった袋を片手に呟いた。
「ほんとだ…俺、傘持ってないな…持ってきてたりする?」
「持ってないなー。どうしよう…買ってこようかな。うちにある傘もオンボロばっかだし、買い替え時かも」
「そう?傘ってさ、雨の日よりも晴れてる時に買った方がいいんじゃない?」
「なんで?」
彼女が不思議そうにこちらを見上げた。
「雨の日に買ったら『今、傘買わないと!』って思いながら買うじゃん?雨降ってる中、何件も傘を探そうとは思わないし。1番良い傘を探さずに手っ取り早く決めるんだよ」
こちらを見つめたまま頷いた彼女から視線を逸らし、握りしめた手に少し力を入れて言葉を続けた。
「ほら、自分に似合う傘に出会えるのは晴れの日でしょ?明日、もし晴れたら傘選びに行こうか?俺もついてくよ」
「いやいや、彼氏に怒られるでしょーwあっ、そっか。電話して車で迎えに来てもらおうかな。ついでに送ってもらえるか聞いてみる?」
「いや、大丈夫!…近くだし、なんかすぐ晴れそうじゃん?走って帰るわ」
「えっ、すごい雨だよ!まっ…」
雨の中に走って進めば、彼女の声が雨音にかき消された。
「せっかく偶然会ったのに。傘…持っておけば良かったかも」
#明日、もし晴れたら
ショッピングに行こうか
旅行もいいな
それとも話題のスイーツを食べに行こうか
君は答えてくれない
それでも僕は夢を語る
君の心の雨が晴れるまで
完
お題:明日、もし晴れたら
明日、もし晴れても外には出ません。なぜかというと
うーん、なんででしょうかね。そういう習慣がついて
しまったのでしょう。なので、私は今日から「書く」
習慣を身に付けたいと思います。意気込みは「ある程度
頑張ります。」以上
【明日、もし晴れたら】
(※性的な表現有り🔞)
「さて、これ ご褒美のお金だよ」
「ありがとうございます…」
「まさか『男の子』だったなんて
随分可愛い男の子が居るもんだ
それに体もバツグンだったし
これじゃあ女の子顔負けだね…♪」
「あ…あはは」
「それじゃあまた連絡するからその時はよろしくね」
ああ…またやってしまった…
オレは嘆きながらシャワーを浴びた。
当時19歳の頃の話だ。
オレは新宿歌舞伎町でP活をして過ごしていた。
家にいるのが嫌になり
オレは自分の全財産を持ち出し
東京へ家出をした。
昼間は気ままに道を歩いて時間を潰し
夜はトイレで着替えて化粧をし、『女』として歩いた。
当然、歩いていればオレが『男』と知らず
見知らぬ男が話しかけてくる。
「お姉さん 可愛いね」
「お姉さん 何してるの?」
「お姉さん 飲みに行かない?」
もう話しかけられるのは慣れていた。
オレは女の高い声を出したり
女らしい振る舞いをするのが得意だったので
上手く『女』と誤魔化すことが出来た。
そして上手く金を貰う本題の『話題』へ入る。
「実は家に帰る為のお金が欲しいの…」
「いくらぐらい?」
「えっとね…5000円程なんだけど…
ダメかな…?」
家に帰るための金には正直5000円も要らないが
1人で生活するにはそれぐらい必要だった。
「よし いいよ
でもその代わり…わかってるよね?」
「え…そんな…恥ずかしいよ//」
「食事や色々買ってあげたんだから
お礼は体で払ってほしいな」
「も…もう…//」
もちろんわかってる。
でも気分を盛り上げるために
1度恥ずかしがってみる。
そしてホテルに行き、
宿代を払わせる代わりに夜を共に過ごす。
目を覚ますと当然男の姿は無い。
直ぐにフロントへ電話し
宿泊代を払っているか確認して
チェックアウトの時間までゆっくり休む。
ホテルから出ると真っ先に時間無制限で居られる
WiFiがあるカフェに向かい、
当時関係を持っていた恋人や愛人にLINEを送っていた。
そしていつの間にか夜になり
また『その時間』が来てしまったのだ。
オレはまた『女』になり
男から声をかけられるのを待った。
男が次々とオレに話しかけて誘い出す。
「あたしね、
楽しませてくれる人じゃないと嫌なの
あなたはあたしを楽しませてくれる?」
オレのクチと色仕掛けはすっかり達者になっていた。
『魅せて』 『見せて』を繰り返し
オレのオクチ(奥地)も緩くなってしまった。
「ごめんなさい…実は『男』なの
それでもあなたは受け入れてくれる?」
「『男』でも関係ない
『君』は『君』じゃないか」
「ああ…嬉しい…」
またオレは嘘をつく
「愛しているよ//」
またオレは汚れる
「あなたの最高//」
またオレは求める
「ああ…もっとちょうだい…//」
オレは…
「ああああああああっ…///」
堕ちる。
いつもの朝が来て
男が居なくなった後にオレは金を数える。
「帰りたい…」
金は入るが身も心もボロボロになるばかりなので
正直 帰りたかった。
帰る為の金は充分に稼げていたが
帰るのも気まずく、なかなか帰れなかった。
「もう帰ろうかな…」
…なんてことを考えながらオレはまた日が沈む頃に
賑やかで汚い夜の街を1人で歩きはじめた。
あーあ…
今日の修学旅行、
雨で台無しじゃん。
…告白したかったな…
明日、もし晴れたら…告白…しよ。
#明日、もし晴れたら
#115 優しい夜の迎え方
明日、もし晴れたら、
思いきり布団を干しましょう
そのままベランダで猫と一緒に
ひなたぼっこもしましょう
そうして、
日暮れ前に取り込んだ布団とひなたぼっこ猫に
移ったおひさまの匂いに包まれて
眠りに落ちて見る夢は陽だまりのような夢
きっと、そんな、優しい夜になるのでしょう__
お題「明日、もし晴れたら」
ーー天気良し、(*^^*)でも、私の好きな君はに会えるのは、何時も不思議と雨だから、多分今日も、会えない……。リミットブレイク!!』君にプレゼントした。私の言葉。今度は、私に、『リミットブレイク!!』君と、会えなくて寂しいなったけれども、ちゃんと毎日を私らしく歩みたいな〜、最後に、あった日は、初夏でしあたね。素直に、なれば寂しいです。でも、桜の季節から
、紫陽花にバトンを渡したように、次は、日向葵なの季節なんですね。君から、もらったアップデートしたかな〜??でも、いっぱいいっぱい君を想想って川柳を詠まました。✨♫入選だってしたんだヨ〜^_^♫💙私、すご〜いでしょう。ふふふ、強がりかもね。でと、今は、気持ちがしんどいけれども、ちゃんと受け入れて、私自身がアップデート出来たらいいな〜💛と、想います
君じゃない課題と会って、一度は、俯きますが。精一杯辛くても、私は、そこにいる、『強いね〜。』なんて、言わないでね。これでも、いっぱいいっぱい、なんです。私なりにさ〜。君は、雨が似合う。私だけの秘密。まだまだ、ありがとうなんて、言えるまで、時間が足りません、明日も、暑くなりそうです。今は、自分に、自信がありまません。。英語で、いうと、ロストかな〜。また、気持ちに会いたい私と、強くならなきゃと、いう私。どちらも、私です。ちょっとは、評価してもらえれば嬉しいな〜。明日も、晴れ、はれ、ハレなんですよネ・・・・・。??
窓の外の雨粒は全ての音を吸収する様に降り注ぐ
時間すらも雨にさらわれてゆく6月の末
あと数日もすればまたひとつ歳を重ねるというのに社会の歯車とは噛み合わないまま
抗えないほどの重力を全身で感じて動けずにいる僕を置いてけぼりにして世界はなにひとつ変わることなくまわっているらしい
眠ることも起きることも出来ずにどれくらい立つだろう
【お題:明日、もし晴れたら】
「ねね、ちーちゃん。あしたはれたらおそといこ!」
可愛いいとこの懇願が聞こえる。
「みーちゃんお外で遊びたいの?」
「うん!」
未央ちゃんは元気だな~と思っていると、
「ちーちゃんおそとであそんでくれないの?」
あれ?雲行きが怪しくなってきたぞ?こうなった時未央ちゃんは泣きだs
「うわあ~ん」
嫌な予感が当たったわ。
「こらー千尋!未央ちゃん泣かせちゃダメでしょ!」
お決まりのパターンツーコンボ。ここまできたら逆に幸運かもしれないな。
「はぁ」
しょうがないな。と思いながら言う。
「明日、もし晴れたら外行こうか」
家の外では砂埃が舞っている。
窓の外を眺めても、昔のような木々や建物は見えず、砂塵が我が物顔で通り過ぎるだけだ。
二年前から突然起こり始めた砂嵐。
人々は夜の間だけ止むそれに合わせて、生活を変えた。
今では真逆の意味となった「昼夜逆転」。ぼくは今、世間の人々とは正反対の生活――昼夜逆転した生活をしている。
お日さまが昇っている間に置き、夜に眠る。母さんからは、早く生活を正しなさいと言われるが、これまで12年間この生活をしてきたんだ。今更変えられるはずがない。
猛威をふるっていた砂塵が止み始め、さらさらと砂のカーテンが地面に落ちていく。夜が来た。
今日は満月のようだ。窓越しにのぞく白い光がとても明るい。
雲ひとつない空は明日が晴天であるということを教えてくれている、と昔誰かに教わった。
それならば、とぼくはその誰かに教わった方法を思い出す。指を組み、目をつむり、月を想う。
(お月さま。明日もし晴れるのならば、久しぶりに太陽が見たいです。真っ青な空に輝く、太陽が見たいです)
風もない静かな夜。目を開けると、月のそばの星が瞬いた気がした。まるで返事をするかのように。
/8/1『明日、もし晴れたら』
明日、もし晴れたら、姉さんがキレます。
初めまして、お久しぶりです。
山奥の秘境中の秘境村で暮らしている、
人型モンスター姉弟の謙虚な末っ子です。
山奥とはいえ、今年の暑さの異常さは、村にもしっかり届いております。
八割御高齢の村人の中には、エアコンぜってぇ使わねぇから組がいらっしゃいまして、そのノンエアコン組が、テイちゃん(兄)の説得により、連日ウチに泊まり込んでいるのです。
我が家はエアコン使う組なのですが、ノンエアコン組の為にエアコンを切り、姉さんの特殊能力[冷寒操作]により、家中を涼しくしています。
姉さんは、何ともモンスターらしいこの力を発揮し続ける事に不満なのではなく、いつもベッタリのテイちゃん(弟)を、ノンエアコン組のノンストップお喋り祭りに取られてしまった為、イラついておるのです。
姉さんはモンスターでブラコンなのです。
「しょろしょろ我慢の限界じゃびゃ……」
オレと対戦型のゲームをしていた姉さんが、ポツリと呟き、冷蔵庫から紙パックのかき氷シロップ(大容量)を取り出すと、腰に手を当て、グビグビと飲み干した。※絶対に真似しないで下さい。
外に出た姉さんは屋根に飛び乗り、
「ふり~はずめぇ~た~あしぇ~はっあすもとぉ~ちゃれてぇ……♪︎」
歌い出した!…いや待て姉さん、その曲はダメだよ、替え歌にしたってアカンて、ただでさえ、某Dプリンセ○とドン被り能力持ってんだから。
歌う姉さんが手を空にかざすと、6メートル位の白い氷柱が放射状に降り注ぎ、村を囲む様に山に刺さっていった。多分とけにくい特殊なやつ。
氷柱から村全体に、冷気が届けられる。
す…涼しい。
ちらほらと村人が外の様子を見に、家から出てきて、そのまま散歩やら、農作業を始めた。
ノンエアコン組もウチから出て来ると、
「らりごぉ~らりごぉ~♪︎」
姉さんはテイちゃんのたくましい腕を、小さな腕と、大きな胸で、がっちり掴み、家に入り、玄関の扉(横にスライドするタイプ)を閉めながら、
「しゅこぉ~しもっあちゅくにゃいわ♪︎」
……確かに。
キミに、この深紅のバラを贈ろう。
鮮やかで魅力的な、一輪のこの花を。
キミの笑顔のような、一輪のこの花を。
白い壁に、白いベッド、白い空気、
それらに包まれたキミに。
大丈夫さ。
きっと、キミには明日がある。
だから“明日、もし晴れたら”
僕と一緒に、笑い合って、
キミの輝く笑顔を見せてほしい。
【明日、もし晴れたら】#3
ある古い書物の1節にて。
少女は涙を流しながら、お願いをした。
「お願いです。明日もし、晴れたら」
この少女の国は雨が降り注ぐ国。晴れは1年に1回のみ。
この少女のお母さんは王賊に囚われた。助ける方法はこの雨を終わらせること。
「明日もし、晴れたら、お母さんの命は救われます。どうか……」
そう、願いを込めた。
これは「雨々物語」というお話だ。
晴れなければ母は救われぬ。
ー オリジナル小説・ドゥコ作中の書物ノン・ドゥカ・ドゥコから ー
雨が降っている。
外は傘の花が咲いている。
暑さは少し和らいでいるがじめっとした空気が肌に纏わり付くのが不快だった。
飼い犬が退屈そうに窓際であくびをしている。
悪いな、散歩に連れて行けなくて。
スマホで天気予報に目を通していると明日は曇りのち晴れのようだ。
明日晴れたら散歩に行こうな。
#明日、もし晴れたら