『明日、もし晴れたら』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
帰ってくると彼が疲れたようにソファで座っていた。
最近、仕事が忙しかったのだろうか目に隈がある。
どうしようかと思っていると、ある考えが浮かんだ。
「ただいま、今日もお疲れ様。」
「ああ、お帰り。いやここずっと忙しくて休む暇もなくてさ。」
「じゃあ明日、晴れたらどこかあなたの好きな所へデートしに行きましょう。」
「……いいのか。君だって疲れてるんじゃ。」
「最近あなたすごく頑張ってたでしょ? ご褒美くらいないと割に合わないじゃない。」
「───ありがとう。」
嬉しそうに彼が笑う。なんだか久しぶりに明日が楽しみになってしまった。
『明日、もし晴れたら』
〜明日、もし晴れたら〜
私は希望に包まれるのだろう
この閉ざされてしまった心を開くことが
出来るだろう
そう晴れて欲しいんだ
希望が欲しいんだ
そうじゃないと生きていけない
晴れるって分かってるのなら
私は明日に向かって生きていく
きっと晴れる
明日は晴れる!
#明日、もし晴れたら
きっと明日はいい天気〜♩
元気に歌っている子供達は、傘をさしながら家へと帰っている。
……そういや、何時からだっけな。
何年も前からずっと毎日が雨だ。
でも、そんなに土砂降り…大雨…ではなく普通の雨が毎日。
だからこの国中の人は、
ここずっと晴れを見たことがないだろう。
当然あの子供達はまず、"晴れ"という天気を知っているのだろうか??
というか、"晴れ"という存在する天気を出来ればその目で見せてやりたいもんだ。
はぁ… ……… ……。
明日…もし…晴れたのであれば……、
この国の誰かが笑顔になるのかな────。
明日、もし晴れたら
暑いからイヤだ…
少し雨でも降らないかなー
なんて思っていても雨が降ったら
晴れが良かったなーって思うだろう
私の心は最近くもり
グレー
明日、もし私の心が晴れたら
最高の結末になるだろう!!
そんな日を今か今かと待ってる自分
いつ晴れるかな
今日は雨が降っていて、いつもより肌寒い日だった。
授業が終わり、皆が好き勝手に放課後を過ごす時間帯。俺はただ何もせず学校の中を無心で歩いていた。
毎日通う図書室でさえ行く気になれず、後輩が来ていたら後で文句を言われるんだろうなと考える。
グラサングラサンとふざけた名前で俺を呼ぶ後輩はクソ生意気だが、頭のいい後輩だ。
俺よりも、ずっと。
もし、後輩と同級生だったのなら俺達は交流がなかっただろうとたまに思う。
アイツはきっと凡人には興味を示さない。
たまたま俺が図書室で声をかけて、たまたまアイツの知らないことを知っていて、たまたま年上だったから。そして、たまたま図書室で勉強するような男だったから。あいつにとって都合のいい部分が揃っていたから、勉強を教えてもらうのに適任だと判断されただけ。偶然が偶然を呼んだだけ。
天才は嫌いだ。
俺たちのような凡人の努力を一瞬にして無にしてしまう。後輩や俺の学年のトップ、尊敬できる先生達。
それに…俺の兄貴。
あの人は俺の事をどう見ているのだろう。
いつも考える。あの人の前に立つと、俺はただの無力な人間に思えるのだ。価値のないただのガラクタになった気分になってしまう。
その感覚が許せなくて勉学も運動も、兄の苦手な人間関係も必死になって努力してきた。
なのに、いつまで経っても勝てない。俺は優秀な兄の弟で、ただの凡人。勉強の成績は兄より劣ったままだし、運動も兄の方が得意。人間関係だって兄はその優秀さから様々な人から声をかけられている。
今ではエリートで会社のトップまで昇っている人望が厚い人だ。
何をすれば勝てるのだろう。何をすれば、あの無表情な男の関心を引けるのだろう。どうすれば、兄に認めて貰えるのだろう。
「なっにしてんですか!?」
ぐるぐると回り続ける思考を、取っ払う勢いで聞こえてきた声に我に返った。
どうやら考え続ける思考によって視界が機能していなかったらしい。気づいた時には、後輩が廊下でこちらを向き目を見開いていた。何をそんな驚く要素があるんだ。と呆然と考えて、後輩が霞んでいることに気づく。霞んでいるというよりは何かモヤのような…。
「あぁ。雨か。」
ただ単に思ったことを呟くと、途端に雨の音が強く聞こえ始め、今まで脳に全神経を研ぎ澄ませていたかのように他の感覚が働き始めた。
雨の音、冷たい感覚、視界に映る雫、雨特有の匂い。
どれだけ雨に当たっていたのかは知らないが、服はだいぶ水を吸っていた。
ここどこだろう。庭園かどこかか。
「さむ…。」
「そこまで雨に打たれ続ければ寒くもなりますよ。」
ふわりと肌触りのいい布が頭に被せられ、視界に後輩の顔が映る。薄墨色の瞳が心配そうに歪められて、わしゃわしゃと不躾にも頭を掻き乱された。
「我慢してくださいね。こんな雨の日に外に出る先輩が悪いんですから。」
真っ白なタオルが俺の代わりに水分を吸っていく。
後輩は俺の手を掴むと無理やり庭園から廊下まで連れ戻した。黒い髪が雨に濡れて額に張り付いている。
タオルなんて持ってこないで、放っておけば良かったのに。こんな勉強でしか使い物にならない俺なんか。
「何言ってるんですか?先輩は先輩じゃないですか。」
キョトンと小首を傾げる後輩に、自分の動きがピタリと止まったことがわかった。俺、今口に出したっけ?
「っていうか、先輩自意識過剰ですよ。私別に先輩の手助けなくても課題くらい出来ますし、自分で調べればレポートだって書きますよ。」
呆れたようにため息をついてスラスラと述べられる後輩の言葉を何も言えずただ聞く。自意識過剰。確かにそうだ。この天才に凡人の手助けなどいらないだろう。
「でも、先輩教えてくれるじゃないですか。」
「…あぁ。」
「私、人に教えられた方が覚えるの早いんです。確かに初めは先輩が勉強できるからと図書室で話しかけましたが、今も一緒に勉強やレポートを書くのはただ先輩と話したいからってのもあるんですよ。」
後輩は俺の頭から手を離し、俺のサングラスを顔から取り外した。タオルでサングラスについた水滴を拭き取りながら、後輩は楽しそうに笑う。
「先輩って、自分が思ってるより愛されてるんですよ。口悪いし、ガラ悪いし、たまに怖いですけど、結構優しいとことかウチの寮では密かに評判ですよ?」
ね?だから帰りましょう。
手を差し伸べて笑う彼女は俺と話したいらしい。俺が愛されていることを俺よりも知っているらしい。
驚愕するほどの情報量が処理できず、脳は混乱を招く。そうして目を白黒させている俺を、後輩はクスクスと上品に笑った。
「先輩。明日、もし晴れたなら。その時は今日みたいに庭園を散歩してていいですからね。」
【明日、もし晴れたなら】
雨降る午後18時
これは明日まで続くらしい
はよ去れはよ去れ不満顔
妹横目に高鳴る音
明日はどんな天気かな
雨は好き
明日の晴れ間が見えるから
#明日、もし晴れたら
【明日、もし晴れたら】
この街は『雨の降る街』と呼ばれている。
名の通り、僕の知る限り二十年以上は降り続いている。
日照りの強い場所なので、初めは恵みの雨だと喜ばれた。
しかし今ではもう、誰もが降りやむ日を待っている。
街を出る人が多いなか、僕は五年ほど前に越してきた。
仕事の都合もあったけど、なにより雨が好きだから。
出歩く人が少なくて静かで、毎日が読書日和になる。
上から見ると、傘が花のように感じられるところもいい。
この街で生きる人にとって傘は必需品だ。
小雨でも大雨でも、無いと濡れることに違いはない。
それを君は持っていなかった。わざと持たずに外にいた。
座りこむ君に傘を差し出せば、寂しそうな笑顔を見せる。
『雨の降る街』は君の生まれた日に始まったらしい。
神様も祝福している、と両親はとても喜んだとか。
けれど連日続く雨に、君への目は厳しくなっていった。
僕は偶然の一致だと思うが、実際、今日も雨が強い。
本当に自分が原因なのか、確かめようとしたことがある。
君は言う。「街の外に出れば証明できると思いました」
だが、災いを振りまく気か、と周りに叱られたという。
そのせいで、君は雨しか知らない。
僕は君を自宅へ招き、街の外を見せることにした。
いろんな天気の、いろんな場所の写真を机に並べる。
それらを眺める君の目は、終始、輝いていた。
ありふれた日常も、君にとっては素敵なものなのだ。
「なんでこの街に来たんですか?」首を傾げて問われた。
「雨が好きだから」君はくすっと笑った。「変なの」
わずかでも陽が差したなら、君に虹を見せてあげたい。
きっと、世界で一番きれいな景色になる。
明日もし、晴れたらいつもどうり起きて、朝ごはんと昼ごはんを食べるのを忘れるでしょうね!!それ以外することがない!!
それと、晴れたらとかまじで関係ないけど、この間コロナになった時に、生理と被ったんだけど、マヂでコロナより生理の方がやばかったん草。(不快にさせたらごめんなさい🙏)
明日、もし晴れたら
やるべきことが溜まっているな。
…いいか、明日じゃなくても。
いや、まてまて。だから溜まったの。
またすぐに退っ引きならなくなるの。
それにもし、明日を逃したら…
いや、明後日も明明後日も晴れだろ。
晴れるよ。「もし」とか言ったけど、一週間晴れ予想だよ。
いいよ、大丈夫。明日の必要はない。うん、ない。
そうだ、あれだ。次の日怪しい晴れた日にやろう。
やるよ。必要ならやっちゃうよ。そうしよう。
…だからいいんじゃないかな、明日じゃなくても。
「明日、もし晴れたら」
普段より早く起きて、布団を干そう。
それから、家を掃除しよう。
いつもより少しだけおしゃれをして、
電車に乗って遠いところに行こう。
お腹が空いたら、見つけたお店に入ろう。
それからね、街を歩こう。
色んな景色をこの目とカメラに収めよう。
誰もいない砂浜で海を独り占めしよう。
裸足になって波打ち際を歩こう。
沈んでいく太陽を見て、涙を流そう。
明日、もし君が僕のことを見えていたら、ね。
明日、もし晴れたら
あなたはいつも通りの場所にいてくれますか
目が合ってまた微笑んでくれますか
晴れの日にあの場所で会えるのが幸せです
終わらない怪談話がとても好きな私、緑は前の学校の時にトイレの花子さんと
紫鏡の話を確かめに行ってたぐらいだから、七不思議には興味を( ˶'꒳'˵ )しんしんと
持て余していて、人の心配をしている暇じゃなかった。
そんな事を思いながら引越し準備を手伝うと、同級生の吉岡くんと相良くんにすれ違った。問題児の2人はあっという間に終わる時間を過ごしたと大袈裟を言う様に
少し戸惑った顔で、「お母さん·····邪魔していいやつでしたかね、あとみどり…………お前転校するんやったよね。」
私は思わず「やったよね」という言葉が気になってしまった。
転校の事はまだ誰にも言ってないし、昔から転校することがわかってたみたいな……。
「やったよねって……?。」と言いそうになるのをゴクリと止めていた。
お母さんが少し黙った後に、、普段あまり使わない関西弁で、「せやなぁ……。
今まで家の子と仲良くしてくれてあんやとよ、一生忘れん言いとったわ。
家の灯も。ね?」
と返す。
吉岡くんと相良くんは「あっそうすかwいえとんでもないっすwまぁ··········LINEと
電話だけ交換して下さいますか、?出来るのならでいいんで。」と言って
去っていってしまったのだ。
「あっ!ちょっと待って……と言おうとしたけど、って感じ?」急に誰かに話し
かけられたので反射的に「誰ですか?·····」と言う。
明日、もし晴れたら
毎日、体温越えの暑い日が続いている。雨が全く降らず、ダムの水は底をつき、山の草木は茶色く枯れている。
川の水も干上がり、魚の死骸が悪臭を放つ。
熱中症での死者も過去最高とニュースで流れるが、水道から水は出ない。
自衛隊から配られる水ももうギリギリの状態である。
誰もが死を覚悟していた。
そして今日、とうとう日本人全員が期待していた雨が明日降るというニュース速報が流れた。
天気予報でこんなにも雨の予報が嬉しかったことはなかっただろう。
雨、雨、雨、、、必ず明日、降ってくれ!
雨が降らず、明日、もし晴れたら、晴れてしまったら、絶望で自殺者も増えるだろう。
神様!どうか私達に恵みの雨を、、、!
渡り廊下
無機質な空間に、無意味な渡り廊下
私はそこを歩いている
どこへ向かっているのかわからない
進んでいるのかさえ明確ではない
廊下の先は空っぽの部屋
さらに進むとまた廊下が現れる
そしてまた部屋が。
もうずっとこんな調子なんだ
ひどく疲れた
建物は絶えず増築を繰り返している
まるで誰かさんの人生を見てるようだ
渡り廊下から空が見える
安っぽい、作り物の空がペイントされてるみたい
意味を持ってないから
意味を持つ理由がないから
不安はないし、希望もない
シーシュポスの神話を思い出す
これは試練なのか、罰なのか
考えることすら、私を疲れさせる
歩いても立ち止まっても、建物は広がっていく
ぼうっとしてても時は進む、人生のように。
【4,お題:明日、もし晴れたら】
明日もし晴れたら、久しぶりに散歩に行こう。
この前行けなかった美味しいと噂のパン屋まで行こう。
明日もし晴れたら、晴れた日の空を描こう。
部屋から眺めるんじゃなくて外に出て絵を描こう。
明日もし晴れたら、彼女を誘って出掛けよう。
彼女おすすめの場所に連れてって貰おう。
明日もし晴れたら、明日もし晴れなくても
灰色の雲と濡れたアスファルトの匂いを美しいと思える人になりたい。
8月。夏休み真っ盛り。
プールの帰り道、僕たちは寄り道をする。
――「今日も良い天気だ~!プール楽しかったー!! 明日も晴れかな?」
なんて何気ない話。
でも本当は、明日も遊びに行こうよ!って言いたい。宿題はまぁ、うん。なんとかなるよね!
――「たぶん晴れだね~。明日も暑そ~!」
――「じゃあさ明日、晴れたらさ…」
―――「「遊びに行く??」」
2人で笑った。考えてることは同じ。
次の日はもちろん晴れだ♪
これは僕の賭けの話
梅雨入りして連日雨が続いてる
梅雨が明けたら期末テストその先は夏休みだ
高校三年生、高校生活最後の夏休み
今年こそはあの子に想いを伝えよう
明日、もし晴れたら……
夏祭りに一緒に行こうって誘ってみようかな
『明日、もし晴れたら』
お気に入りのレースにお花の刺繍
甘々の日傘に
フリルたっぷりのロングワンピースを
あわせて
街へ出かけよう
行き交う人が皆んな私を見ている
素敵な人だって言ってる、
口の動きを見ればわかる
最近見つけたおしゃれカフェで
ベーグルランチとケーキセット…
は食べすぎ?でも今日くらいはいいの!
ダイエットはお休み〜
食後はお店のウィンドウを眺めながら
優雅にお散歩
あのティーカップ素敵ね
3客あれば家族分あ…る…
何言ってるの?私は花の独身
いつか王子様が迎えに来るのよ!
そうこうしてるうちに、ああ、夕暮れだわ
家に帰らなきゃ…うち…家に…
ーかわいそうに、固まっちゃったよ
ー若くして旦那さんとお子さんをいっぺんに
亡くされて
ーあれから何十年も経つのに、時が止まったままなのね
ー白塗りにピンクワンピは、夕方見ると迫力増すわー
明日、もし晴れたら、また
明日また…私は…
【明日、もし晴れたら】
「うん、綺麗」
自分の後に続いて君が言う。
今日は、雨が降っていた。激しく降る雨に
彼女は少し怯えて、僕の元に寄ってくる。
『少しだけ…』と言う彼女。
雨が止んで、空もすっかり晴れて青空が見えたとき
虹がかかっているのを見かけた。
自分は言う。
「明日、もし晴れたら一緒にデートしよう」
彼女からの返事はなかった。
だが、彼女は頬を赤く染め、ただ黙っていた。
いつになったら、同性恋愛を許してくれるのかな。
んー、夏休みだから家でゴロゴロしてるかな。
昨日は3日ぶりに外でたw