『明日、もし晴れたら』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
明日、もし晴れたら
夏が泣いていた。
夏なのに、秋雨のように冷たい涙を流していた。
プールに入りたがった子供は、悲しさに顔を歪ませている。あの女子高生は、げんなりとした様子でうねった髪を気にしているし、あの男性はおろしたての靴が汚れたようで苛立っている。
僕は、ここのところ頭痛が酷かった。
いつも明るい夏が泣いていた。普段はうんざりするほど暑苦しい奴なのに、こんな姿を見てしまうとこっちまで悲しくなってしまう。それに毎年こうなんだ。
だけど明日、もし晴れたら。
きっとみんなの心にも陽が差すだろう。すると、太陽にも負けないくらい眩しい笑顔であふれるんだ。
あの子供が元気に泳いでほしい。女子高生は、さらさらとした髪を風でなびかせて。ピカピカになった靴でいきいきと歩いている男性も。
僕はアイスにかぶりつくだろう。つい食べすぎてしまうから、結局のところ頭痛薬は手放せないだろうけど。
そうして僕たちを明るく照らしてほしいんだ、明日こそはね。
まだ夏は始まったばかりなんだから。
明日、もし晴れるなら君に会いたい
雨の日は決まって部活が休みだ。
吹奏楽部なのに変でしょ?
あなたの笑顔も声も聞けないそんなのつまんない。透き通るような美しい声に、真面目だけどたまに見せる君の子供っぽく笑う姿、1分1秒でも見逃したくないし見ていたい。
きっと君は、私のことなんか目にも入ってないはず。だけど私はあの日から君が好きになったんだ。
私は、無理矢理吹奏楽部に入れられた。というか、適当に合図地打ってた私が悪いんだけどね。まぁ、見ての通り練習にもやる気が入らなくてただたに楽器を吹くばかりだった。だけど君は、私と初対面なはずなのに怒りながら「やる気無いなら出てって」って言ったよね。私は、あまりのことでただ立ち尽くすことしかできなかった。正直そんなに怒んなくてもいいのにとも思ったし、怒りっぽい人とすら思えた。だけど放課後君は私に謝罪をしにきたよね。スッゴーく謝っていてもうどっちが悪いのかわんなくなるぐらい。だけど君はたくさんのことを教えてくれたよね。音楽の大切さや楽器の吹き方、そして1つ1つの楽譜に込められたメッセージを、「みんなで一緒に全ての人に感動を伝えれるような演奏を作りたい」君が放ったその言葉と、まっすぐに輝く君の瞳に負けちゃって、誓ったんだ、君の夢に
あの日から私は君に惚れた。ちょっときびしいところもたまに見せるあの笑顔も、、、
だから明日も頑張れるんだ。君に会うために、
もう私は高校2年生、彼はもう3年生、
あっという間に時間が、いや時が過ぎて行く。
今だってそう時は止まること無く進んでる。
君と会えるのもあと少ししかない
もし明日晴れるなら君に会いたい、
1分1秒でも卒業式が来るまでに
明日もし晴れたら、視力トレーニングを兼ねてどこまで見えるか試してみよう。
ベランダから観る景色はMAXどこまで何が見えるかなぁ〜
雨は憂鬱だ。
体が重く感じる。肺に湿気が入り込み、喉に水が溜まる錯覚。息を吸う度に不快感が増していく。
「明日は晴れてくれるといいな」
隣にいる彼女が呟いた。彼女の声は、私の耳に優しく響いた。
「そうしたらね、 」
そして、その言葉が、心に光を与えてくれた。
明日晴れたら、この体の不快感も消え去るだろう。そうすれば彼女のあの言葉の様に……。
そう思いながら、私は深い眠りに落ちた。
「明日晴れたら、」
明日、もし晴れたら
君に思いを告げよう
もし、明日晴れたら
君の横で笑ってみよう
明日、もし晴れたら
夜空を一緒に観よう
もし、明日晴れたら
君に好きだって言ってみよう
もし、明日晴れたら
きっと月が綺麗に見えるだろう
明日、もし晴れたら
明日もし晴れたら、
体育は外でドッチボールだ、
なんて思いながら天気予報を見る、
そんな幸せ。
雨はまだ止まない。
【明日、もし晴れたら】そして、休みならば(笑)、
海を見に行きたいなぁー。そして、ボーっとして、
海の広さを見て、クヨクヨしていることとかを流し
たい。そして、また決意する。自分の決めたこと、
自分との約束は守りなさいってー。行くって決めたん
でしょ。貫き通すと決めたんでしょ。ってー。
海からパワーをもらいにいきたいなぁー。
でも明日、晴れても海に行けないから、
明日の天気は曇で!!??(笑)
3年後のpure
―可哀想に
そうですね。とても可哀想です。
―情けない
そうですね。すごく情けないです。
―どうして
とうしてでしょうね。全く検討がつかないです。
ズルリ、ズルリと音を立てて黒い布が剥がれ落ちていく。
ようやく見えてきた中身はボロボロで今にも崩れてしまいそうだ。どこもかしこも傷だらけできれいなところなど見当たらない。ただのガラクタ、ゴミ同然のもの。
途中で拾ったテープでヒビを隠し、欠けたところには布を裂いて詰め込んでいく。
テープにはとてもきれいな言葉がぎっしりと隙間なく印刷されている。幸せを説き、素晴らしいものを並べ立て、喜びを分け与えるようにできている。
そして裏側にはベッタリと張り付いて離れない執着がある。
真っ黒な布には何重にもなった記憶が画かれている。
何が画かれているのか読み取れなくなるまで重ねられていて、それがどんな記憶だったのか思い出せない。
だけどずっと纏っていたいくらい温かなものであることは確かだ。
淡々と貼って詰めてを繰り返す。
きちんと元通りになるようにしっかりと丁寧に作業する。
誰に邪魔されようとやり遂げなければいけない。決められたことを守り、与えられたものを大切にするのだ。
黒い手が肩を叩く。ポンポンと優しく呼びかけるように何度も何度も叩いてくる。そしてとんでもないことを囁くのだ。テープを貼る手を止めてくれ、布は詰め込むものではないから止めてくれ、と。弱々しい声で縋るように囁いてくる。
いい加減、鬱陶しくなってきて作業する手を早めた。丁寧さなんて二の次でいいからはやく終わらせたい。この黒い手と囁きから解放されたい。これ以上邪魔されたら、
「明日、もし晴れたら―――」
「え?」
思わず振り向いてしまった。だってそれは、あまりにも魅力的な誘いだったから。テープに印刷された言葉よりも、黒い布の温かさよりもずっとずっと甘美なものだったから。
テープを投げ捨てた。しつこい粘着が手について離れないけどもう関係ない。
布を踏みつけた。気を抜くと絡みついてきてきつく縛りつけてくるから大嫌いだったんだ。
黒い手の主は優しく微笑んでいる。
ああ、黒くみえていたのは手袋をしていたからだったんだ。そうだよね。あんなベタベタしたものを直接触るなんて嫌だもの。
うん、あんな布きれよりもこの手の方が温かいよ。自分の体温で温めていただけで本当は温度なんてなかったんだ。
黒い手が赤い紐を差し出し、プレゼントだといった。
そして自分の首を指さして、こう使うんだと説明した。
同じように巻きつけたら、褒めてくれた。
手を差し出されたから握った、握り返された。
嬉しくて嬉しくて久しぶりに声をだして笑った。
「明日は晴れだといいね」
次の日は晴れだった。
みんな黒い服を着て彼を囲んでいた。泣いたり怒ったり、意味のない問いかけをしてを繰り返している。
幸せそうに笑いながら横たわる彼の首には赤い紐の痕がある。
「…晴れてよかったね」
【題:明日、もし晴れたら】
明日、もし晴れたら…
と、計画を言ってその晩眠りにつく。
翌朝、塗り残しなく空が曇っていたら
顔面まで曇りませんか。
その顔には、午後から晴れる見込みも無く、
暫く心の中には梅雨の季節が訪れる。
僕は雨の日も晴れの日も好き
曇りは何となく苦手、気分が下がる
雨の日も気分が下がる時は下がる
でも、雨の中遊び回るのは楽しい
晴れの日は雨の日と違って動きやすい
雨の日は滑りそうになる
最近曇りの日が多い
どうせなら雨が降ればいいのに
明日は友達と出かけるんだ
曇りはヤダなぁ
皆は「雨の方がイヤ!!」って言うだろうけど
もし、明日晴れたら楽しいお出かけ
曇りでも出かけるけど気分が乗らないからヤダ
もし、明日が雨ならお出かけは延期
行きにくいから延期にするんだって
雨なら外で遊び回っちゃうなぁ
でも、皆と出かけるのは楽しみだから晴れて欲しい
てるてる坊主でも作ろっかな
今まで作った事ないけど(笑)
お題〚明日、もし晴れたら〛
常滑焼の茶色いカメの蓋を開けると、甘い果物の芳香が鼻いっぱいに広がった。
重石代わりの小皿を退けて、黒い紫蘇の層を菜箸で優しく取り払うと赤い液の中、まだ少し黄みの残る梅がギュウギュウに詰まっていた。
カビも生えていない、梅の薄皮も破れていない。上出来だ。
ササッと紫蘇を平らに均し小皿を戻してから蓋をすると、流しの上の棚から平たい竹ザルを三枚取り出して、キレイに洗い上げておく。
明日は梅を干す、晴れていたらね。
テーマ「明日、もし晴れたら」
お題:明日、もし晴れたら
『どうか、変わらない日々を』
明日、晴れるかな?
そう問いかけても
返ってくるのは曖昧な返事だけ
いつからこうなってしまったのか
私には今も分からないの
もしも明日晴れたら
あなたは笑ってくれるのかな
前はそんなことを考えたけれど
今はただ
あなたの隣にいられる幸せを
噛み締めていたい
明日、もし晴れても
私は今日と変わらない
ありふれた1日を
あなたと共に過ごすのでしょう
天気なんて気にならないくらい
あなたと過ごす日々が
かけがえのない日々なのだと
あなたが教えてくれたから
明日、もしはれたら
私の母は特殊で、天気によってその日の人格が決まる。
曇りは気弱な人格、雨の時は喧嘩っ早い人格
そして晴れが母だった。
だが、私の母には病気が体を蝕んでいて、いつ死んでもおかしくなかった。
そんな母がしばし眠りについた。
深い、深い永遠の眠りに。
母の命日がもし、晴れていたら。母が私のことをみていてくれる気がしたから。
明日、もし晴れていたら。
明日、もし晴れたら…。
行きたい場所がある。
普段はあんまり気にもしないし。
特別好きと言うわけでも、ないけれど。
ただ、晴れた夏の日。
青い空と白い雲。
照りつける、焼けるような日差しの中で。
ちょっと特別に感じる場所。
少し高い丘の上。
茂る草木の合間を抜けて。
吹き付ける風に抗いながら。
開けた先にある、その光景。
その海は。
あぁ、今年も夏が来た。
(…にしても、毎日暑すぎませんか。)
「明日、もし晴れたら」
自分の好きな人達に写真を送りたい、穏やかな日常を
明日もし晴れたら
君の目に何が映るのだろう
僕の目には
太陽の下、笑顔の輝く君が映っているだろう。
そんな君をみたいから、
明日はどこへ一緒にいこうか。
きっと、君はどこでも
『楽しい』を見つけるだろう。
一緒に楽しいこと探しに行こう。
#5 明日、もし晴れたら
ただの思いつきだった。
なにか理由がある訳では無い。
いつもと違うことがあった訳でもない。
ただ、何となく。
今しかないと思ったから。
屋上の扉を開けると、雨が降っていた。
せっかくの晴れ舞台だと言うのに、空は全く晴れてない。
出来れば、晴れてる日がいいな。
明日の朝方まで降る予定の雨。
もしかしたら、明日の朝には綺麗な虹がかかってるかも。
よし、それじゃあ、明日にしよう。
明日、もし晴れたら
貴方に会いにいきます。
小さく笑った少女は、静かに屋上の扉を閉めた。
明日、もし晴れたら
君を誘ってドライブに行こう
嫌なことなんてぜんぶ忘れちゃって
君が笑ってくれたなら、僕の勝ち!
明日もし晴れたら、お散歩に行こう。
何でお散歩かって?最近体調が良いから少しだけでも歩いて見たくて、深緑豊かなモフモフとした苔がとても気になっていてね。
知ってる?苔を踏む時の感触がね。ふわふわするんだよ、その感触がとってもたまらないのだから明日晴れたら、お散歩に行こう。
そう彼に言ってみたんだけど彼は、私の顔を睨み付けて手を掴んで無理やり座らせてペンを握らせた。
先生、頼むから現実逃避しないでくれもう出稿。間に合わねぇよ頼むから、そう言って泣き崩れてしまいました。
ちぇっ何時ものちょっとした、気分転換なのにイイじゃん別にそれくらいの時間は、有るでしょ?
時間無いんですから先生現実みてぇー~!!
ベタ上がったよ~
先生早く、早くお願いします。
空は高く青空でエアコンが涼し気な風を送り出しているのに部屋の中は、灼熱に燃え上がって作業をしていましたとさ。
終わり
明日晴れたら、・・・・・。
今日で何日目だろうか?暗く暗い洞窟の中で、嗚呼、あの時道を間違えなければと悔やんでも悔やみ切れない。ハイキングロードが崩落していて止めとけば良いのに、これくらいなら飛び越えられるってその時は、思ってしまった。雨で地盤は、既に緩んでいた。
ひょっいっと飛び越えた先が傾斜で小石を踏んずけて滑って転がり落ちるなんて。人生何が起きるか分からないな、そう思って2日目シトシト振り続ける雨をしのげる場所を探して歩き回って見つけた窪み。
その奥は、空洞で男一人がゆうに入れる。大きさで雨を止むの待っていた。幸いリュクは、無事で食べる事には、困らなかったんだが心配なのは、この洞窟少々血の様な鉄分の臭い。
ピチャピチャと鳴る足音そして洞窟の中に入ってきた。真っ黒な影・・・・。嗚呼、俺は今からコイツの此奴らのご飯に成るんだって思った。
俺より大きな真っ黒の影とその後ろに連なる小さくて丸い影達。出来れば一思いに・・・・。そう思って小さなナイフを握り締める。
振り上げられた俺の顔ほど有る肉球と爪が首元へ
見開きページに爪痕を残してデータをUSBへと出力されて掴んで引き抜き。ありがとうございましたと大きな声で駆け出した。
出稿間に合うかな?風物詩を書いてくれと言われて書いた読み切り今のデスクに横たわるアシスタントさん達の顔の方がよっぽど風物詩みたいなゾンビ面だった。魂抜けてないかな?大丈夫?
~お祭り~
検索をかけると、「神や祖先をまつる」
とか「屋台や盆踊り、夏の行事」とか
「釣りで隣の人と糸が絡まる」、なんて
ワードが出てくるはず。
ロックのフェスもあれば、ビールの祭典も
ある。
そして、ここにも「お祭り」が。
『沈む船からの脱出!~リアル脱出ゲームの最高峰、貴方は出れるか~』
ずっと楽しみにしていたイベントだ。
本物の船を使って脱出ゲームをリアル体験出来る。
この手のイベント好きがこぞって参加して、動画配信もされるらしい。
やたら写メを撮ってる人やコスプレっぽい人もいるし、屋台も出てる。
まさにお祭り騒ぎだ。
早くスタートしないかなぁ。
~嵐が来ようとも~
近年のコロナ禍で船旅の需要は激減し、
当社の経営も赤字が続いていた。
今回の企画は社運がかかった一大イベントだ。
今さら中止でもしようものなら、船の前に会社が沈む。
例え、10年に一度と言われる大型台風が近づいて来ていても。
「今夜は嵐になるな…」
~澄んだ瞳~
澄んだ瞳って、どんなものなのか。
無邪気なワンコの目?
うちの飼い犬は俺を下に見てたので、つねに上から目線だった。
あどけないガキんちょの目?
近所の幼稚園児は、いつも家の壁に落書きしてた。ごついオッサンのいる隣家にはやらないのに。小さくても計算高いところあるよね。
雑誌の表紙を飾る綺麗なオネーサンの目?
オーディション番組とか、その裏事情とか見ちゃうと、なんかね。
とにかく、普通は子供か美人か動物だろうけど、いま明かり一つない浜辺で星を見上げる俺の瞳だって純粋そのものだ。
「ハラヘッタ」
~だから、一人でいたい。~
だいたい、人間が二人いるだけで何かしら揉め事が起こる。
確かに一人じゃ出来ないことはある。あるけど、集団のデメリットの方が多いと感じてしまう。
だって、ここが無人島で「みんなで力を合わせて生き抜こう!」と言った直後に、食料の配分で揉めてるわけで。
一人の方がまだ生き残れそうだ。
こんなことも有ろうかと、無人島サバイバルブックを読んでおいて良かった。まずは水と寝床の確保か。
やることがイッパイだ。
~明日、もし晴れたら~
魚が掛かってるかもしれないから
罠を見に行こう
ヘリが救助に来るかもしれないから
浜辺に行こう
あと、水を汲んで、食べ物を探して、
あとあと…
もし、こんな命懸けのお天気占いが
必要ない生活に戻れたら、冷房のきいた
快適なジムで体を鍛えよう。
結局、救出されたのは会場だった船が
沈没して3日後のこと、この時の体験を
本にして映画化されるのは2年後のこと、
ジムに通い始めるのは…、
明日もし晴れたら考えようかな。