『明日、もし晴れたら』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
あっけらかんとしているが、遠目に見ると少しぼやけた、
夏の空にぴったりの音楽を探す。で、それを聴きながら外に出る。
ほっつき歩きながら、かといって炎天下の中を歩き続けるのも辛いので、どこかのカフェでアイスコーヒーでも飲み、
あわよくばパンケーキを食べる。
化粧が落ちてきたな、と思ったらトイレに駆け込み、ちょっとだけ直してから、
なんの気なしにスマホをいじり、Youtubeを見たり、こうして文章をメモ帳アプリで書いたりしながら、
どこか面白い場所を探して時折ネットサーフィンをする。
見つけ次第、勢いに任せてその場所に行ってみる。
明日、もし晴れたらしたいこと。
別に、いつも通りである。
《短編 ポエム小説》
“もし明日晴れたなら”
 喧しく鳴く蝉の声をBGMにしながら、庭に放置したままのハイビスカスの鉢植えを雑草から救助していた。
日避けの麦わら帽子の下の額から大粒の汗がポタポタと音を立てながら足元の乾いた土の上に滴り落ちるのにも、すっかり慣れてしまった。
こんな炎天下の空の下では付近に蝉以外の気配を感じることは出来なかった。ニュースでは狂気と化した熱波が世界各地で被害者の数を積み上げ、世紀末さながらの天変地異にある種の人々は言い様の無い絶望を感じていた。各国の政府やメディアは人々に希望を失わずに前向きに生きて欲しいと願いながら、それとは真逆のサバイバルのようなドキュメンタリーを日々流し続けるしかなかった。
びっしりと雑草に覆われた鉢植えを逆さにして、軽くハイビスカスの茎を引っ張るとカラカラになった根と土がスポッと心地よく飛び出た。雑草を摘まんで綺麗に省きながら、灼熱の様の周囲を見回すとアチコチに然り気無く飛び立っていった蝉の殻が残っていた。何十年も飽きもせず嘆きもせず今でもまだ儚い生命活動をしている相変わらすで有名な短命生物は今頃お目見えなのかと少し不気味な佇まいの殻をしばし眺めていた。
こうやって何かで気を紛らわすのは悪くない。時代の変わり目に多くの人々が濁流のように流されかき消されていった虚しさは私だけのものではないだろうが、例えるなら胸の中が空洞化した底なしのブラックホールのようで。
人によってはこれを絶望と解釈して何らかの痛みと捉え悪い思考に陥るだろう。別の人は虚しさや不安を感じているだろうか?人間が感じうる中でこれ以上悪い心地があるだろうか?と考えた時に、私はこれが絶望ではないことに気がついた。これが絶望ならばもう私にはどうしようもなかった。人間追い詰められた時には普段は解らないことを発見したりするんだとやけに落ち着いて考えた。
一見絶望と感じるこのブラックホールは実は白紙のように新だった。真っ白い新品を絶望のブラックホールと間違ってはいけない。この感覚。これは絶望のようで絶望ではないのだと理解出来て幸運だったと思う。人間は感じたことの無い感覚に行き当たると対処の仕方が解らずに絶望だと思ってしまうのだろうか?絶望ではなく新たなスタートのための白紙のような心に感情。気がついた。
資本主義色の強まった世界は残酷な面もあった。社会は人々の内面には無関心だった。皆戸惑いながら誰かを助けられずにいた。資本主義社会を上手に生きている人々は多くはいないように見えた。私自身も気がついたならなぜ真っ直ぐに脇目もふらずに未来に歩かずにこんなに根暗な書き物をしているのか、一体誰ならわかるだろうか。
この白く漂白された新たな感情は単純明快だった。そしてとてもシンプルだ。男性はこれを絶望ととるだろうか?女性は私と同じように新たな門出ととるだろうか?真昼の夢の中のような真夏の白い陽射しの下で、音も無く変わり行く世界の静けさを眺めながら“生き残る”ただそれだけを思っていた。
                    みゆき
僕の母は病気だ。僕は晴れの日だけ会いにいく。雨の日は母の調子が良くないからだ。今まで僕を守って、支えてくれたのは母だった。本当は今僕が支えてあげないといけないはずなのに僕の心の中はまだ元気な母のまま止まっている。だから弱っている姿など見ていられるわけがないのだ。でも母の最後が近いことくらい僕にもわかる。受け入れなきゃいけないんだ。どれだけ辛くても今一緒にいないと後悔するのは僕だから。でもこう思うのも何回目だろう。結局は母の生命力を信じてしまう僕がいる。受け入れられる日は来るのだろうか。明日、もし晴れたらこの気持ちを伝えてみようか。
明日、もし晴れたら
うちの子猫、昨日今日は
ちょっと体調が悪かったようで
気分がふさぎ気味だった。
明日は、晴れるといいな。
もし晴れたら、自転車を漕ぎ出そう。
#50 明日、もし晴れたら
明日、もし晴れたらなんて
天気の所為にしないよ
晴れなくなって
なんだってやるよ
雨だって味方にするよ
馬鹿にするなよ
死なないことに必死なんだ
浅ましい人間を真っ当するのに
血を吐いているんだ
地球に対する迷惑行為だと
どこか自覚しながら
意味の分からない最寄りのプラットフォームで
明日もまた
惰性みたいな眩しい日差しを浴びている
題.明日、もし晴れたら
空の上にいる君にも、きっと逢えるね。
明日、もし晴れたら、日が昇らないうちに鳥を飛ばそう。あの人が私のためだけに作った鋼の鳥を、あの人の居場所へ向けて飛ばせよう。一週間前の約束を覚えていると、あの人に知らせるために。
あの人は声を待っている。私を本気で受け入れる気持ちがずっとくすぶっている。今か今かと心待ちにするあの人の顔が浮かんで離れない。
鳥が届き次第、必ずあの人は迎えに来る。そうしたらすぐにでも私は寝床を抜け出して、彼の腕の中へ飛び込むだろう。いつ帰るとも知れない、この家を背にして。
明日、もし晴れたら
「明日晴れたらシーツ洗濯するかぁ。」
眼鏡を外した晶が言った。僕はなんともないみたいに、うん、と軽く返事をしてベッドに寝転んだ晶の隣に潜り込む。
シーツがベランダで風にはためくのを想像して、ふっと目元の力が抜けた。夜の静けさが僕達を包んでいる。
晶がした欠伸がふわりと空気を揺らし、彼はゆったりと息を吐き出して僕の隣で心地のいい場所を探すように身動ぎした。
僕の腕に身体をくっつけたまま、時間を要さずに晶は寝息を立て始める。
寝入る早さは本当に小学生の頃から変わらない。彼を起こさないようについ少し笑った。
「…おやすみ。晶。」
「……んん…。」
僕達は元々幼馴染だ。それが時を重ねて、パートナーになった。
過去のお泊まりの星屑を集めるようなときめきを抱えたまま、今は同じ家に住んでいる。
明日の天気が二人事である事実に口角を緩めて目を閉じた。
明日晴れたら公園行こうなんて言っていた幼い横顔を思い出しながら、昔と変わらず明日の晴れ空を願って眠りに就く。
お題: 明日、もし晴れたら
雨の日が続く今日この頃──
私の友人はとても不満そうな面持ちで空を睨んでいた
「今日も雨!また外に行けないじゃん、、」
「そんなこと言ったって、しょうがないって。
梅雨なんだから、、でも明後日くらいには梅雨明けそうだってニュースでやってたよ?」
慰めの言葉をかけるも彼女のふくれっ面はなおらない
彼女は半年前、ある病にかかってしまった。
それからというもの病院の外に出る許可も下りず、
入院生活の暇を持て余していた
それが2週間前ほどやっと外出許可が降りたのだ
……でもお生憎の雨空。
医師が言うには、まだ万全では無いから晴れの日になら外出はいいとの事。急な気温差や冷たい雨は彼女にとって大敵らしい
「ねぇ、」
「なあに?」
ふくれっ面のまま彼女が返事をした。
「賭けをしよ?明日、もし晴れたら行きたいところ
どこでも連れてってあげる」
「ほんと!?、、、でも梅雨明けは明後日の予報でしょ?」
訝しげに彼女が答える。
「それは由莉の運次第ね。もし、明日雨なら
その時は病室でお菓子パーティーなんでどう?」
「いいの!?でもそれ賭けじゃなくない?」
「そんなことないよ?賭け事はその費用は自腹か折半かを決める 」
「そんなー、、」
────────
次の日、空は晴れ渡っていた
賭けは彼女の勝ちだ
私は毎日の部活や学校生活での
人間関係に疲れていた
友達からの相談
部活での上下関係
私は学校と部活を終えて、
「あぁ明日もこんな日常続くのか……」
そう想いつつ空を見上げた
空には青空が広がっていた
私はそれをみてモヤモヤした気持ちが
ぱぁと晴れた気がした
そして想う「あしたもがんばろう」と
cat
明日、もし晴れたら☀️
tsutsuに会いに行こうかな?
気持ちいいだろうなぁ👍️
会えたら、何を話そう
たくさんあるけど。
1個ずつ聞いていこう…
tsutsuも
気持ち的におだやかかな?
#明日、もし晴れたら
明日、もし晴れたら───
ここ最近の暑さは以上だ。
休みの日に、TikTokというものを見た。
#9月1日
そんなものが目に入った。
普段から、自殺とかそういうものに私が興味あるからだろう。
9月1日にはどれくらい死ぬのかな?
という内容だ。
分からない人に、少し説明しよう。
多くの地域で夏休みが終わり、新学期が始まる9月1日。 その日が恐怖でしかない子どもたちが、自ら命を絶つ。 
Googleより…
というものだ。
私は、この日にだけは死にたくない。
だって、天国、地獄混んでそうだし…
天国と地獄がなかったとしても、みんなが死ぬ日に死ぬのは嫌なのだ。
これは私の我儘だ。
どうせ、死ぬのなら推しが死んだ日に死にたいと思う。
あなたは、どう思ういますか?
(お題と全く関係ないですね、すみません…)
梅雨入りすると天気予報で言っていたのに、私は肝心の傘を持ってくるのを忘れていた。ここから駅まで徒歩十五分。いくら土砂降りの雨ではないとはいえ、この雨の中を歩いたらびしょ濡れになることぐらいは目に見えていた。どうしようかとため息をつく。
「傘忘れたのかよ」
「げっ」
 声をかけてくれたのは、いつも一緒に赤点補習を受けている違うクラスの男子だった。
「げってなんだよ、失礼だな」
「ごめんごめん、つい本音が……って部活は?」
「野球部にこの雨の中練習しろって鬼畜だなお前」
 そんなつもりはないと両手を振って否定する。
「それより、傘ないんだろ。俺の貸すから、ほら」
 そう言って差し出してくれたのは真っ黒な大きな傘だった。申し訳なくて受け取れないと言うと、気にしなくていいと言われた。半ば押し付けるように、無理矢理私の手に傘を握らせると彼は雨の中を走っていった。
「返すのいつでもいいから!」
 そう言われて、傘を受け取るとなんだか変に意識してしまった。だが、意識している自分が恥ずかしくて、傘を広げた。広げてみると、二人は余裕で入れそうなほど大きかった。こんなに大きいなら一緒に帰っても良かったのにと思ったが、恥ずかしくてそんなこと言えないということに気づく。駅までの長い道の中、目立つ大きな傘で歩いているうちに、声をかけられた瞬間から一緒に帰るのだと期待した自分がいた。 
 駅に着いて、傘を閉じる。すると、傘にタグがついたままになっていた。それを見て笑みが溢れる。
 明日、もし晴れたらこの傘を彼に返そう。
 そして、次雨が降ったときには一緒に帰ろうって誘うんだ。
明日もし晴れたら……
サンダルを履いて仕事に行こう。
日傘はマスト。
プラスな気持ちでいられるように、嫌な気持ちや
今日あった嫌なことは全部置いていこう
今日の天気は雨のち晴れのちくもり。
私の気持ちにぴったりだ
晴れ渡ってると思いきや、急に曇り
雷のごとく衝撃がピリリと走り
どんよりとした曇った気持ちになる。
明日は全部全部晴れやかな気持ちで
軽やかなサンダルを履いて…
『明日、もし晴れたら』
明日、もし晴れたら
久しぶりに散歩でもしてみようかな
空気や自然に触れて
窮屈な社会を脱ぎたい
はぁ、明日晴れるといいなぁ
「どんな天気がいいかなんてあんまり気にしたことない。1日のうちにコロコロ変わるし。むしろ天気に合わせて、その日気分でやることを決めたいから、どんな天気になるかなーって考えるよ」
「ふーん。だったら明日、もし晴れたら何するの?」
「ゲーム」
「雨だったら?」
「ゲームかな」
「通りで天気が気にならないわけだね」
明日もし晴れても私の心は晴れない、、
誰か私の心を晴らして、、
私の心はいつも嘘や強がりで雨が降っている、、
いつか私の心も晴れるといい、、
その日がいつか来ると信じて死を待つ、、
明日、もし晴れたら
「ねぇ、海行こうよ」
「は……?」
「明日、もし晴れたらさ、海行こう」
そう歪な笑みを浮かべて、彼女はこちらをじっと見つめる。
今しがた、別れ話をしたはずなのに。お互いにそれで納得したはずなのに。
彼女の考えていることがわからなくて、少しだけ怖くなる。
「いいじゃん、最後に思い出作ろうよ」
「……わかった」
そう言葉をしぼり出して、そっと息を吐く。明日だけは雨よ降れ、なんて願っていると彼女の楽しそうな声が届く。
「ねぇ、明日の天気は、晴れだってさ」
ああ、どうか明日こそ、平和に終わりますように。
明日、もし晴れたら
窓に雨の雫が当たる。雲が悲しくなって、涙を流したのだきっと。
「泣きたいのはこっちのほうなのに」
はぁーっとため息をついた。この時期は雨が多い。
毎年、毎年、雨なような気がする。
ざぁぁぁと本格的に降ってきた。私は窓に手をついて、肩を落とした。
「降らなくていいよ、本当に……明日、大事な日なのに」
窓から離れて、ベッドに向かって倒れた。
ばふんっと音を立てて、体が一瞬沈んで跳ね返る。
「毎年、雨じゃん。晴れた時、少ないよ」
枕を手に取り、顔に押し付ける。涙がじわりと出てきた。
「神様は意地悪だわ、そうよ、意地悪なのよ」
グリグリと枕に顔を擦り付けた。ヒリヒリするけど、それどころじゃない。
この抑えきれない怒りは誰にぶつければいいのか。いや、八つ当たりはよくない。
そう思いつつもイライラするのは止められない。
「年に一回しか会えないのに」
起き上がって、枕を窓に向かって投げつけた。
ばふっと虚しく床に落ちていく枕。
「晴れてほしい……明日、もし晴れてくれたら、彦星に会えるのに」
窓に近付いて、空を見つめる。そして手を組み、お願いをする。
みんなは願いを叶えるために、短冊に願いを書く。その願いが叶うならば、私のお願いも叶えてほしいものだ。
「はーれーてーくーれー」
強く強く空へと願う。明日、晴れますように――
日差しはちっとも優しくない。無遠慮に肌を焼き、目を貫く。
 雪もあんまり優しくない。舞っているだけなら美しいが、積もるのは歓迎できない。晴れ渡った冬の陽に輝く光だけがほしい。
 曇りもそんなに好きじゃない。でも、晴れのように痛くないし、雨のように鬱陶しくない。苛烈な吹雪は恐ろしい。ただそれでも、平穏なばかりで面白みはない。
 窓のむこうに木の葉が舞う。風が強いのか。がたがたと窓が鳴るから、きっとそうなんだろう。ジャズよりクラシックの似合うような男が、それでも優雅にコーヒーすする。そのうち分かるよ、と言われ続けていたら、こんな歳になってたよ――そう言って外国の新聞をめくる。でも私は知っている。彼にその言葉は読めてはいないと。それでもその所作は優雅でさまになっているから面白い。私は氷の浮いたコーヒーを一口。やはりアイスに限る。それはともかくね、と男が笑う。悪戯でも思いついたか。
 明日の天気、どうなると思う?賭けてみようじゃないか――
 もちろん正解はふたりとも聞いている。だってラジオがかかっているんだから。それでも私はその賭けにのる。そして彼は、私が何に賭けるかも察している。結果ももちろん分かってる。でも、だって、だから面白いんじゃないか、こんなゲーム。
「雨と雷。晴れは0%よ」