『明日、もし晴れたら』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
急に爆裂音と共に窓が揺れた。
にも関わらずサイレンはせず、相変わらず小気味良く破裂音と揺れが続く。
不思議に思いスマホを点けると、日付と時間が目に入る。
7月31日 19時48分
もしかして、と調べると近くで祭りがあり、花火大会も行われるという。
ーーーああ、夏祭りか。
と、ふに落ちつつ、自身の季節感の磨耗を思い知らされて少し怖くなる。
今こめかみを伝った汗は帰宅後の部屋の熱さのせいだと思いたい。
だが、それよりも強く心をしめた感情があった。
ヤキソバ食べたい。
歩くのか?
屋台の出ている会場まで徒歩30分。
電車(定期券内)でショートカットをはかっても、待ち時間含めると8分違うかどうかだぞ。
ちらっと買って帰った麻婆チャーハンを見る。
もう晩飯もコンビニで買ってきたっていうのに行くのか????
だがしかし、わいてしまったソース欲がコレで鎮まるわけがない。
いやしかし。
果たして500円(仮定)のヤキソバにその価値があるのか?
作り置きされたクタッとしたキャベツと玉ねぎ、モヤシ、申し訳程度のニンジンとピーマン。
ちょっと冷えた位が我isベストとして、コスパに合うのか?
いや、合うはずがない。
冷静になれ、俺。
そう言い聞かせた男が、ヤキソバとフランクフルト、たこ焼き、チョコバナナを買って帰る決断をするまで。
見えもしない会場がスターマインにわいたのだった。
お題:お祭り
※通信環境と多忙につき、過去お題消費中。
したいことは、幾つかある。
それはきっと、大したことじゃなくて。
ただ一緒にできたらいいなぁ、なんて思うくらいの、些細なことで。
それがね、どれだけ幸せなことか、なんて知らなかった。
だって、いつだってできるって、思っていたから。
でも、違ったんだよね。
降り続ける雨は、久しぶりの雨で。
大切なものだって解っているけど、やっぱりつまらなくて。
だから、早く会いたい。
”明日、もし晴れたら”何をしようか?
そんな言葉が当たり前に返ってくるんだって、信じていたんだ。
明日、もし晴れたら
明日、もし晴れたら
久々に自分へのご褒美時間を設けよう。
平日なら、突然は休めないから、
定時を目標に仕事を終わらせて、
本屋を好きなだけブラブラして気に入った本を片っ端から購入して、
いつもは買わない惣菜とおつまみを買って、
本の世界へ。
寝るまで、何にも縛られない自分時間を堪能しよう。
いつも支配されているスマホを視界からなくして。。。
『明日、もし晴れたら』2023.08.01
ツルんでいた仲間たちとわかれて、コイツと二人で帰路につく。
雨音が傘をリズミカルに叩く。こんなに天気が悪いと、ゲーセンに行く気にもならない。
コイツのツンツンした髪もぺたりと寝てしまい、どこか幼さを感じてしまう。
「雨、やだね」
「梅雨はあけたはずなんだけどな」
そんな他愛のない会話をしていると、いつもわかる公園の前まできてしまっていた。
「じゃあね」
「おう」
傘をあげて挨拶をする。ふと思い立ち、こちらに背を向けたアイツの腕を掴んだ。
「明日、晴れたらよ。映画でもいかねぇ?」
我ながらベタな誘い文句だと思う。別に映画でなくても、カラオケやそれこそゲーセンでもいい。
とにかくこの憂鬱な雨を吹き飛ばしたくてそう言うと、コイツは「ふはっ」と笑った。
「いいよ。オレ、今流行りの鳥の映画観たい」
そうねだるコイツに、俺は同意した。
明日、もし晴れたら
電車で遠くへ行こう。
山を登って滝を見よう。
きっと自然を感じられる。
浜辺を走って海に入ろう。
きっと自然に笑えるから。
「明日、もし晴れなかったら?」
私はそう言った。
すると彼は
「其処から飛んだら良いさ」
とまるで他人事のように笑った。
人生は大半が賭けである。
そう思いませんか?
一つ賭けをしてみる
明日、晴れたら
万が一、晴れたら
諦めて、しまい込んだ気持ちを
叶えてみよう
間に合うだろうか?
もう遅いだろうか?
貴方の元に行くことを
何度も、何度も
躊躇ったけど
がっかりしないかな?
澄ました顔で「あら?久しぶり」なんて
きっと言えない自信があるわ
明日、もし晴れたら
仕事を休んで海に行こう
明日、もし晴れたら
あの人にこの気持ちを伝えてみよう
明日、もし晴れたら
くわがたを探しに早起きしよう
明日、もし
明日、もし
明日、もし
「もし」に希望をつめこんで、
叶わないたびに安堵した
仕事を休むことなんてできないし
この気持ちは墓まで持っていく
くわがたは挟まれるのが怖い
キラキラきらめく明日に手を伸ばす癖に
触れたとたんに、きらめきが無くなってしまうのではと怖くなる
天気予報の降水確率100%の文字を見なければ、わたしは希望を描けない
「明日、もし晴れたら」
「あーした天気になぁれ!」
高らかに声をあげるのと同時にその娘は、靴を高く蹴り上げた。
その娘の身長の何倍も高く上がった靴は、放射線状の弧を描いて地に落ちる。
横吹く風に吹かれながら、その娘は片足のケンケンをして靴を拾いに行った。
真っ白だった靴下の裏は、時々地面についたのか黒く汚れている。
その娘は一人だった。
そんな様子を窓から見ていた。
勉強ばかりの日々。親に受験することを強制されて、楽しくもないことだけをする。
友達は家に遊びに行って楽しく遊んでる。
内心でいいなぁと思いながらも学校での優等生キャラを保っておかなくてはいけない。
休み時間に騒いで、流行りのことを話して、先生との会話だって親しくしたい。
礼儀正しく、みんなのお手本になるような、他人につられない、先生に頼りにされる人間になってきた。
いつだって内申のために。
そうやって過ごしてきたら、いつのまにか大学生になっていた。最近は、友達と呼べる子とショッピングに行ったり、小旅行に行ったり楽しいことができている。
一人暮らしを始めて、親の目の届かないところにいれば好きなことを好きなだけ、することができた。
今はとても楽しい。
でも、昔の子供のころ特有の遊びを私は未だかつてできていない。当然だけど。
塾に行かない日なんて珍しかった私の学生時代。
取り戻すことはできないけれど、あの子と遊んでみようかな。不審者に間違われるかな、それはちょっとやだけど。
また明日、あの子の願い通り、「天気」になったら、
テーマ:明日、もし晴れたら #261
明日、もし晴れたら。
犬の散歩をしよう。
一緒に公園を走り回るんだ。
あぁ。
まだ犬を飼っていないんだった……。
雨の恩恵。
しかと受け止めた。
晴れの恩恵。
洗濯物が干したい。
降られてしまったからね。
衣紋掛けもたりないくらい
お洋服の光合成がしたい。
–明日、もし晴れたら–
#61「明日、もし晴れたら」
今日は特別な雨模様
かなりの土砂降りで、雷もなっている
水飛沫が舞い上がって遠くは見えない
今日はこんなお天気。
だが明日はどんなお天気になるだろうか
ねぇ、明日、もし晴れたらさ
僕と一緒にどこかへ出掛けよう
全てを投げ出して、どこか遠くへ行かない?
それがどれだけ大変なもので
君を救う力になるのか分からないけれど
明日、もし晴れたら
もちろん、朝から洗濯です。
リビングのラグにカーテン。
ラグは、浴槽で踏み洗いします。洗濯機が7キロ用なので、よく水を切ってから脱水します。カーテンはつけ置き洗い。汚れが酷いので。
たまには、晴れたら遊びに出掛けるのも良いな。
晴れ→洗濯 長い間、こんな暮らししてます。
でも、元気だから洗濯三昧の暮らし出来てるのもわかってますけどね。
【明日、もし晴れたら】
今日も空は、真っ暗。
僕の世界は回り中排気ガスを撒き散らす所ばっかり。「ねぇね、あのね僕青いお空をいつか見てみたいなぁ」僕はそう弟に言われた。
そうだ!僕は将来、弟や皆んなの為に、この手で真っ暗な空すくってみせる。
この世界では、星に見立てた人形に願い事を毎日言うと願いが叶うって云われている。僕はこれを信じてこう願った「明日、もし晴れたら、青い空と満天な星空を弟や皆んなに見せてください。」
明日の夜
もし天気が良ければ
満天の星空を
見にいこう
そして
思いを馳せよう
僕らの星
かつて僕らがいた星に
〜明日、もし晴れたら〜
空を眺めよう
のんびり
風を感じながら
夜空を眺めよう
ゆったり
光のゆらめきを
感じながら
君の仲間は
いつも君を見守っている
君の呼びかけを
待っている
8日目
『もし明日晴れたら、晴天だったら君の元へ羽ばたこう。』
そう決めてから、何度『明日』が過ぎただろう。
元々晴れる日の少ない私の街は雨の日が毎日続いた。
晴れるのが年に数回しかない私の街で、私の生きがいだった親友は死んだ。私を置いて自殺した。
その日は年に数回しか晴れのない中で1番の晴天だった。
私は親友がいなくなり、生きる意味のないただの『人』の形をした生き物になっていた。
こんな世界で生きるくらいなら、私は親友の元で幸せに生きたい。
ただ、そう思いたった日から晴れの日が無くなった。
親友が私に死ぬなと言っているかのようにタイミングよく晴れの日は無くなった。
晴れの日がこないとわかっている今日も明日も、来年も、死ぬまで思い続けよう。
『もし明日晴れたら、晴天だったら君のことを忘れよう。』
明日、もし晴れたら
あなたの元から逃げ出して
快楽すら求めなければ
彼方、空へも飛べる気がするから
明日の天気はどうなるかな
雨だったら、君は家で過ごすのかな
晴れだったら、どこかに行くのかな
──もし晴れたら
この前、君が言ってたカフェに誘ってみよう
てるてる坊主かけとこう
-明日、もし晴れたらー
晴れは、嫌いだ。仕事をしなくては、いけなくなる。晴れには、晴れの良さがあるのは、分かる。ただ、仕事は嫌だ。それに、サボると弟弟子に諭せれて仕事を結局しなければ、ならない。今日は、生憎の晴れだ。だから、いつもとは違うところで、サボる。これで、弟弟子の追手を回避できる、と思っていたら…先客が居た。
先客の青年は、庶民では手に入らぬ上等な着物に袴を着て、足袋に高下駄を履いていた。横には、濡れた和傘が閉じられていた。
「此処らでは、見ない顔のあんちゃんだな。どこから、来た。」と、和多志は青年に問うた。
「京の方からです。」と、品のある優しげな声で、応えた。
「ほう、それりゃあ珍しい。なんで、また。」と、和多志は問うた。
「仕事です。少々、故郷では息が詰まったので、息抜きも兼ねています。」と、青年は遠くを見ながら、困ったように微笑んだ。
「あんちゃんも、大変だな。まだ、若いんだから、体を大事にな。真面目なやつほど、あっという間だからな…。」と、和多志にしては珍しく、真剣に話した。
「有難う、ございます。本当に…。」と、青年は何故か…手で両目を覆い、下を向いた。
「おう、気ぃつけてな。」と、和多志は不思議に思いながら、その場を後にした。
久々に礼を云われ、朗らかな気持ちが湧き上がった。
こういう日は良いだろうと、酒屋で安酒を引っ掛けて帰った。
決して、褒められるような人生でも、人柄でも無い…和多志だが、礼を云われることも有る。
その時を思うと、和多志のような人生も…案外、悪くないと思えた。
雨に濡れた蝶々がいた
綺麗な模様の蝶がいた
もう今日は遅いから家へお入り
明日、もし晴れたら
仲間のとこへ飛んで行きなさい。
大雨に、濃い霧。
この世界は、私を隠してくれる。
誰にも私を聞かせないし、
誰にも私を見せはしない。
全て遮断するソレに、一体どれほど助けられただろう。
毎日流れる、私は涙。罪のこもった、穢れた涙。
大雨に姿を隠す。世界がソレを黙認する。
「また明日も、大雨の中で泣くんだろうな、いつもの如く」
でももし、明日晴れたら、晴れてしまったとしたならば、
私の懺悔もバレてしまう。
涙の懺悔がかわいてしまう。
だから、明日はまた、雨を降らせて。