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8日目


『もし明日晴れたら、晴天だったら君の元へ羽ばたこう。』

そう決めてから、何度『明日』が過ぎただろう。

元々晴れる日の少ない私の街は雨の日が毎日続いた。

晴れるのが年に数回しかない私の街で、私の生きがいだった親友は死んだ。私を置いて自殺した。

その日は年に数回しか晴れのない中で1番の晴天だった。

私は親友がいなくなり、生きる意味のないただの『人』の形をした生き物になっていた。

こんな世界で生きるくらいなら、私は親友の元で幸せに生きたい。

ただ、そう思いたった日から晴れの日が無くなった。

親友が私に死ぬなと言っているかのようにタイミングよく晴れの日は無くなった。

晴れの日がこないとわかっている今日も明日も、来年も、死ぬまで思い続けよう。

『もし明日晴れたら、晴天だったら君のことを忘れよう。』



8/1/2023, 11:42:21 AM