mugen

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3/27/2024, 12:35:13 PM

30日目


私の恋人は、背が高く、優しく、かっこよく、誰からも頼られ、誰からも好かれる。

完璧なくらい素敵な恋人。

ただ、私が、このことを話すとみんなの目線が冷たくなる。

それは、私の恋人が「女の子」だからだ。

みんな、「私のことは恋愛対象として見ないでね。」

なんて言うけど。

私だって、誰でもかれでも好きになるわけじゃない。

人が人を好きになるのと一緒。

ただその形が私とみんなは違うだけ。

みんなの言う普通の恋。

私からしたら、彼女と付き合うことが、普通の恋なのだ。

それを、どれだけ仲が良くても赤の他人に、とやかく言われる筋合いはない。

私にだって、人を好きになる権利がある。

もちろんそれは彼女にも。

両思いになる確率が低いと言われている中で、私たちはお互いが惹かれ合い両思いになったのだ。

私は、これからも、誰がなんと言おうと、どんな目で見られようとも、彼女を愛すことを絶対にやめない。

3/10/2024, 7:39:43 AM

29日目


過ぎ去った日々

儚い日々

もう二度と戻ってくることのない日々

一日一日を大切に。

どうか、どうか信じて。

ありのままの姿を

ありのままの、自分を。

もう二度と、戻れない過去を忘れずに。

2/16/2024, 2:40:24 PM

28日目


理科室にある1つの模型。

その模型には本当に命が宿っていると言わている。

みんなが教室に入ってくるのを後ろから眺めている。

私を見ることもなくみんなが通り過ぎていく。

私は、元々人と話すのが苦手だ。

怖がられてしまうから。

私は人と話すことがトラウマになってしまった。

みんなが私を見るのは決まって水曜日の授業だけ。

その時だけ、みんなが私を見て、私に触れてくれる。

私はそれが何よりも嬉しい。

みんなの前に立ち授業をする。

体の中身が見えている私を、今日もみんなは気味悪がる。

2/4/2024, 7:54:58 PM

27日目


ある日私は、学校をサボって海に行った。

堤防を上って、港から一番遠い隅の方まで歩い、ただただ時間が流れるのを待っていた。

スマホを開き、私の好きな音楽をプレイリストの一番上から順に流していく。

生憎、今日は読もうと思っていた本を家に忘れてしまったらしい。

することも無く、スマホから流れる音楽に耳をすませ、ぼーっとしていた。

何時間か過ぎ、ふと前を見上げると、真っ赤に染まった夕日が恥ずかしそうに半分隠れ、こっちを見ていた。

音楽を止め、その夕日を眺めていると、鳴き声が聞こえた。

悲しい鳴き声だった。

その鳴き声の正体は、クジラ。

吸い込まれてしまいそうなくらいに綺麗な声。

でも、どこか儚い。ぼーっと聞いていると、自然と涙が出てくるような、そんな鳴き声だった。

「ねぇ教えて、あなたは何を思っているの?」

1/30/2024, 2:01:43 PM

26日目


私は、あの夜のことを今でも鮮明に覚えています。

2人で手を繋いで、必死に走った。

街ゆく人並みをかき分け必死に走った。

行くあてもなく走り続けてたどり着いたところは海でしたね。

あの日、あなたが言ったことを覚えていますか。

「君は怖い?私は怖くないよ。だって、君がいるもん。名前も知らない君だけど。私とあなたは一緒、そんな感じがする。」

私は、その一言で決心が着きました。

ですが、神様が気に入ったのはあなただけでした。

3ヶ月後私はベットの上で目を覚ましました。

「どうやら神様は、あなたのことが気に入ったようですね。」

向こうで会えるか分かりませんが、私は君に会いに行きます。

私は少し微笑み、誰もいない病室から空に向かって。

羽ばたきました。


君のもとへ。

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