26日目
私は、あの夜のことを今でも鮮明に覚えています。
2人で手を繋いで、必死に走った。
街ゆく人並みをかき分け必死に走った。
行くあてもなく走り続けてたどり着いたところは海でしたね。
あの日、あなたが言ったことを覚えていますか。
「君は怖い?私は怖くないよ。だって、君がいるもん。名前も知らない君だけど。私とあなたは一緒、そんな感じがする。」
私は、その一言で決心が着きました。
ですが、神様が気に入ったのはあなただけでした。
3ヶ月後私はベットの上で目を覚ましました。
「どうやら神様は、あなたのことが気に入ったようですね。」
向こうで会えるか分かりませんが、私は君に会いに行きます。
私は少し微笑み、誰もいない病室から空に向かって。
羽ばたきました。
君のもとへ。
1/30/2024, 2:01:43 PM