日差し』の作文集

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日差し』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

7/3/2024, 12:02:28 AM

日差し

十年ほど前から、日光湿疹が出るようになった。僅かな時間だから大丈夫かと思っても、すぐに出る。夏に長袖のシャツかUVカット対策が必須になってしまい、面倒くさい…地黒なのに。メラニン色素という自前の日傘じゃ足りないくらい紫外線が強いのか…?

ここは北国で、雪が降る気候だ。実際のところ、冬の方が紫外線量は多い。雪に乱反射するからだ。でも冬だと防寒着を分厚く着込むので、日光湿疹とは無縁でいられる。

さて、夏の日差しに思うことは、今はこれくらいしかない…。あとは、眩しいなとか、明るいなとか、ジリジリ痛いなとか、夏ねー、とか。

夏に思う日差し

…………むぅん、今は、枝葉がどうしても広がらない。

7/2/2024, 11:59:06 PM

ジメジメした梅雨が始まったばかりと思いきや
ジーーーーっと蝉が鳴き始めた。

夏の到来を告げる、気温だけが先走り。
暑さだけが先にやってきたような。
日本の四季は随分と駆け足気味になってしまったようだ。

四季があるこの国で、夏は一番過酷な季節となった。
だが一番楽しい季節でもある。
祭りに花火、海。山。暑さの中で食べる氷菓。キラキラした夏野菜。イベントもたくさんある。

まぁ社会人となれば毎日遊びとはいかないのだが、幾つになっても夏は楽しいものである。
強い日差しの下を歩くにはそれなりの準備をしなければならないが、それもありきで楽しみだ。

昨年は初めて徳島県へ行ってきた。
太平洋側の関東民からすると瀬戸内海の穏やかなこと、少しグリーンの混じったような海の色はとても鮮明に覚えている。行って良かった、また行きたくなった。

今年の夏は何処へ行こうかと今から計画を練るのが楽しみだ。

7/2/2024, 11:39:52 PM

日差し

一日の始まりに、太陽の日差しを浴びるのが良いってよく聞くけど。
それはそうだ、って俺は毎朝実感してる。

まぁ、俺の太陽は。

「おはよう!朝だぞ、起きろー!」

なんて。
朝からはつらつとした笑顔が眩しい、彼なんだけど。

あぁ、今日も元気で可愛いな。

と思う気持ちを何とか抑えて。
まだ眠いフリをして、抱えていた掛け布団と一緒に寝返りを打ってみせた。

「……ん、まだ寝る」

「だーめ。これ以上寝てたら遅刻だぞ」

……ちょっと待て。
今の、『だーめ』可愛過ぎないか。

もう眠気なんてとっくに覚めていて。
彼への溢れる気持ちで、胸が高なっている。

けど、まだ起きるには、俺のときめきの日差しが足りないんだ。

だから。
俺が最後の抵抗とばかりに、抱き抱えていた掛け布団を頭から被れば。

起きろー、と彼が布団を剥がしてくる。
ほんとはここで起きても良いんだけど。
まだ、目を瞑っていれば。

「ったく、しょーがないなぁ。お前ってヤツは」

と、いつもだったら、ここで彼からの擽りの刑が始まる筈で。

でも、今朝は何故か、彼がフッと笑って。

「起きなきゃ、キスしちゃうぞ」

……え、えぇ?!

なんて。
まさかのびっくり発言に。
俺が思わず、目を開くと。

「よっしゃ、起こすの成功だな」

と、ニコニコ顔の、いつもの眩しい彼。

それでも、今はその笑顔が一段と輝いて見えて。

俺の中に、一日のやる気というか、エネルギーがチャージされるのを感じた。

……もし、あの時、直ぐに目を開けなかったら、彼は俺にキスしてくれたんだろうか。

明日の朝、試してみようかな。


                    End

7/2/2024, 11:39:15 PM

日差し



ヴァンパイア
それは、夜に活動しているにも関わらず、日差しがある朝にも昼にも活動する人間形の怪物


ヴァンパイア は、日光に弱く、日差しも苦手

シャー…

薄暗い森の中の大きな城に
一つの小さな窓が開いた

『んー…』


『眩しぃ………』


『んなこと言わないで、今から日差しに慣れる修行が
ありますよ』

『アリス………って、…こと言われても…』


ヴァンパイア のクロードは、好青年だ。
そして、正統なヴァンパイア の血を引く第一王子
彼の父親ヴォルフラムは、人間と闘い、負けて十字架にかけられて聖水をかけられたり、日差しで、塵となり
死亡したのだ。その時のクロードは、まだ5歳。
今の城とは違う屋敷に住んでいた彼は、執事のシミアンにより避難した。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

シミアン
『クロード様、今から私は、ヴォルフ様の
服装で誤魔化しますから、近くにいるゼル騎士団長に
従って下さい…』

クロード
『シミアン!私の父上はどこ?…』

シミアン
『それは…』

クロードが泣き出しそうだ
ゼルは、クロードの涙目を見て
慰めた。

ゼル
『ご安心ください。今、ヴォルフラム様は、
遠くへとお出掛けなさっています…』


クロードは、涙目から嬉しそうな顔になった




敵国の騎士団
『いたぞー!!!!!』


シミアンは、ヴォルフラムの服装でかけ走った



それ以降の僕の記憶は覚えていない


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


アリス
『日差し修行したら、貴方が大好物の血でできたパスタを』


『やった!』


彼は、アリスの従い大好物のパスタを食べたのであった

7/2/2024, 11:35:42 PM

日差し

 レースのカーテンが揺れている。

 30年の付き合いで、初めて家を訪ねた。

 まあ、座れよ。

 ああ。

 整理、というよりも殺風景と言ったほうがあっていた。最低限のものしかない。

 彼は私と違って仕事人間だ。こちらはただの課長だが、彼はボードの中の人間だ。同期の出世頭。だが、偉ぶることもなく、昔と同じように私に接してくれる。

 
 グラスにビールを注いで乾杯した。昼間から飲む酒は美味い、というが、そうでもないな、と思った。

 今度もな、うちは無配当になる。

 そうか。うち、そんなにやばいのか。

 少しな。 彼が笑顔で言う。

 でも気にするな。お前は予定通り、向こうに転職しろ。

 お前はって、じゃあお前はどうするんだ。

 残る。とりあえずは。

 
 しばし沈黙が流れた。外は初夏の日差しで光っている。だが、揺れるレースのカーテンが、彼の顔に影を作るのを私は見逃さなかった。

 何を考えてる。  今は初夏だ。嫌な予感がした。

 株主総会で社長を討つ。

 意図的に息を飲んだ。そうしなければ、次の声が出ない。そう思った。

 なぜそんなことを。

 そういう時期なんだ。この会社は。

 だからって、何もお前がやる必要は。

 ある。俺も元々は社長派の人間だ。責任はある。

 だからって……。お前だって無傷じゃすまないぞ。

 覚悟はしてる。実は国交省の知り合いには、内密に話を通してある。総会終了後、調査が入る。逮捕は無理かもしれんが、退陣までは追い込める。

 そのあとは。

 わからん。流れに任せるさ。 彼が笑顔で言った。

 お前には陽のあたる場所で待ってて欲しい。いいポストで俺を再雇用してくれ。

 馬鹿やろうが。 涙が出た。なんでいつもこいつばっかり。涙を流しながら、彼のグラスにビールを注いだ。

 カミさんには。

 昨日話した。泣くなよ。うちのは泣かなかったぞ。

 ああ、ああ。 そう答えたが、なかなか涙は止まってくれなかった。

7/2/2024, 11:32:59 PM

地面を見つめて悩んでいれば聞き覚えのある声に呼びかけられた。顔を上げようと首を動かすと隣に屈んだこれまた見覚えのある顔。
建物の影で動かない自分に不思議に思ったということだ。見れば確かにここに来てから太陽の位置が少し動いている。
傍に置いたシャベルとジョウロに目を止めてますます何をしてるのか気になったようでそのまま尋ねられた。地面を、正確にはそこから顔を出したものを指し示すとつられてそちらに向く。
苗である。
これがなに?と自分に顔を戻す相手に、自身でもこんなに悩むことかとは思うが。
日陰だとよく育たない植物であること、これを移植するか悩んでいることを伝えるとさらに首をかしいだ。
自然発生した薬草で、育ったら料理にでもと考えているがそのために勝手に移動して良いものかと。
そこまでいうと相手はなるほどと頷いた。
自分の思考は理解できずとも性格はよく知っているからだろう。どう考えたかの説明で納得したようだ。
と、唐突に傍にあったシャベルを手に取るとザクザク音を立てて苗を掘り起こし始めた。
慌てて何をしているか聞くと移動するんだろう、となんでないことのように答えたので自分が説明したのはなんだったのかと。
焦る様子が面白くなったのか笑って言う。
傲慢というならもっと大きいものを動かして見せろ、と。
大きいものとなれば、この建物のようなものかと尋ねると首を横に振られた。
中天に輝く太陽を示され、なるほどと自分も納得してしまうのは目の前の相手だからかもしれない。

7/2/2024, 11:27:08 PM

日差しなんていらない。どうせ暑いだけで鬱々とした心を晴れやかにはしてくれない。なんて、嘘。本当は天気が良いだけで、ちょっと気持ちが軽やかになるのを感じたりもする。変に捻くれてるくせに、ちょっと単純で可愛い私。願わくば、気持ちの良い風が吹いてくれるともっと良い。耳にイヤホンをはめて音楽を聴きながら、何の気なしに晴れた空を見上げる。そうして電車が来るのを待っている時間が、私は結構好きなんだ。

7/2/2024, 11:19:36 PM

日差し 日射し どっち?
「ひざし」という言葉にはいくつかの漢字表記が存在しています。 「日差し」「陽射し」「日射し」……調べてみてもはっきりとした違いはなく、どの表記を使っても大きな問題はないようです。 ただ、個人的には夏の強い太陽が降り注ぐ「ひざし」は、「日射し」という表記が一番しっくりくるように思っています。

7/2/2024, 11:11:56 PM

毎日かなりの日差しが降り注ぐ
その光は私にとって大切な光

7/2/2024, 11:10:39 PM

日差し

やわらかなあなた

頼りないあなた

強すぎるあなた

全部あなた いつもありがとう

今年の夏はお手柔らかに…

7/2/2024, 11:08:01 PM

…ぼんやりとした視界が晴れてきた…

藁や枝でできた囲いの中に私はいた
その中に、
柔らかい綿のようなものが敷き詰められていて
それに包まれているからか
安堵感のような安心するような
そんなふわふわした気持ちで仰向けに寝ていた。
ぼーっと雲が流れてゆくのを追っていると
隠れていた太陽が顔を出し、
溢れんばかりの日差しが降り注ぐ。
ハッとして体を起こし。下を覗き見れば
わさわさと広がる木々たちで埋め尽くされている。
…どうやらここは、森の中の一番背の高い木…
そのてっぺんにある鳥の巣のようだった。


つづく。

7/2/2024, 11:04:54 PM

日差し

日差しが暑い。
紫外線を守るための対策が必要だ。
長袖きて、虫よけスプレーや、日焼け止めも塗ってたて、大変。

7/2/2024, 11:04:36 PM

梅雨入りとほぼ同時に迎えた夏至
一番日差しが長い日はいつしか超えて
白南風が吹けば
一番日差しが痛い日々をこれから迎える

これからが暑くても
その暑さは必ず終わりが来ると
少しずつ短くなっている陽が教えてくれる。

だから今は まだ雨音を楽しもう
空き瓶に水を張って
ユーカリの精油垂らして
ベランダのひさしから雨粒が落ちる場所を見計らう
雨よ歌え。歌え。終わりのある盛夏が来るまで

___________

 白南風(しらはえ)という季語が好きです。梅雨の終わりに吹くカラッとした南風のこと。因みに梅雨の間の湿った南風は黒南風。雨が降る直前の冷たい風も有難いですけどね。
 なお、ユーカリは蚊対策ですが匂いも好き。カメムシ対策のスペアミントとレモンバームも合わせたスプレーも作りましたが、虫除けよりルームフレグランスとして使用してしまっています。
___________

…等と朝までは思っていました。
 いやぁ、がっつり日差しが本領発揮する洗濯日和な梅雨晴間(七月だけど五月晴れ?)でしたね。タオルが気持ちいい。
 七夕も晴れるといいな。
 サンキャッチャーも欲しくなってきた…

7/2/2024, 11:03:34 PM

海の陽光


 海の中から見る日の光は優しい光だ。暗く冷たい海の中をぼんやりと照らして、その輪郭はゆらゆらと揺れている。

 (あたたかいな……)

 海の精霊の頃なら、この美しく柔らかな光を見ることはできなかった。日の光の温度も感じることはなかった。
 海の流れもとても穏やかで、僕を包み込むように優しく流れていく。時折、僕の真横を小魚の群れが通り抜けていく。僕が手を差し出せばその内の一匹が、僕の手のひらに。
 魔女様と同じ深い青色の身体をした小魚だ。

 「君、僕のところにいると仲間に置いていかれてしまうよ?」

 小魚はすぐに僕の手のひらから離れて、仲間のもとへと去って行った。それからしばらくすると、遠くから鯨の声が聞こえてきた。
 聞こえた方向へ顔を向けると少し離れたところに二頭の鯨の姿があった。その後ろをついて行くように一頭の小さな鯨が泳いでいる。

 (親子か……)

 その親子の近くまで泳いでいく。すると子供の鯨が僕に気づいて、じゃれついてくる。遊んで、というように差し出された頭を僕は優しく撫でてやる。柔らかく滑らかなその皮膚を僕は撫でる。子供の鯨が嬉しそうに声を出す。

 「僕にじゃれつくなんてかわいいね」

 少し離れたところで親の鯨が僕たちのことを見ていた。その目はとても穏やかで、まるで子供が楽しそうにしているのを見守っているようだった。

 「ふふ、本当にかわいいね。ほら、お父さんとお母さんが待っているよ。そろそろ行っておいで」

 また遊ぼうね、と言って頭を撫でると、子供の鯨は悠然と泳いで両親のもとへ戻っていった。鯨の親子の姿が見えなくなると青い海の中は僕だけになった。
 水面を仰ぐと、日の光は変わらずそこにある。その輪郭はゆらゆらとぼやけている。暗い海の底まで届くことのない優しい光。月とは違うあたたかい光。

 (……綺麗だな)

 ゆらゆら。ゆらゆら。
 あたたかな光と波に包まれて、ゆっくりと目を閉じる。
 こぽぽ、こぽぽ、と。小魚が泡を吐き出す音が聞こえた。遠くでまた鯨の声が聞こえた。

 (このまま、眠ってしまおうか……)


 どれくらい時間が経ったのだろう。目を開けると、日は少し傾いていた。海の中も青から藍色へ、変化していく。

 (そろそろ戻らないと……)

 「あれ?人魚ちゃん、そんなところで何してんの?」

 その声に振り返るとアルバートの姿があった。僕がここにいるのが意外なのか、いつもの余裕のある笑みは何処にも無い。むしろ驚いているようだ。

 「別に。ここでぼんやりとしていただけ」

 「ふーん?いつもならお姉さまの側から離れたりしないのに、珍しいな?」

 「たまたまそういう気分だったんだ」

 僕の答えにアルバートはますます不思議そうに首を傾げる。

 「まぁそんなこともあるよな〜。それで?ここに来て何か収穫とかあったわけ?」

 「もちろん。僕にとってはね」

 「なら、俺にも教えてよ♪」

 「それは嫌だ」

 「酷くない!?」

7/2/2024, 11:01:09 PM

『日差し』

 そよそよと心地の良い風が吹き抜ける、大きな木の下に寝転び、空を見上げる。
木々の隙間から溢れる日差しが、キラキラと輝いており、非常に美しい。

「こんなところに居たのか」

声の主を目だけで確認する。

「ここ、涼しくていいな。今日は日差しが強くて暑すぎる」

 どうやら、僕だけの秘密のお昼寝場所はなくなってしまったようだ。

仕方がないから、秘密のこの場所に招き入れてやる。

だが。僕が寝ている場所まで譲るつもりはないので、僕はそのまま目を閉じた。

-fin-

7/2/2024, 10:58:30 PM

最近の日差しは強すぎます。

この時期になると娘も公園で遊びたがらない。

外で遊ばせたくても暑くて出たがらない。

ほどよい気温がいい。

何事もほどよい方がいい。

7/2/2024, 10:57:12 PM

強い日差しが

私の肌を照りつける。

アスファルトの上を歩く私はまるで

フライパンで焼かれているようで

早く逃げ出したい

そう思ってしまう。

早く避暑地に行かないと

いつか本当に溶けてしまいそう。





─────『日差し』

7/2/2024, 10:52:21 PM

1人の日々があたりまえになって
怒りを覚えることも
鬱陶しさを抱えることも
誰かと笑い合うようなことも
格段と減った

私に厳しくする人はいないし
私を見張るような人もいない
だから 私を守れるのは私しか居なくなって
自分で自分を保たせてる日々

真夏の日差しは相変わらず
そんな私をやっつけに来る
あなたのようには輝けないけど
あなたほどには輝きたくないけど
誰かを照らす そんな存在になれたらと
いつも思ってる

肌を焼かさない、そんな光にね。

_ ₁₈₂

7/2/2024, 10:51:26 PM

No.47『日差し』

日差しに照らされた君は本当に綺麗だ。
まるで神の加護を受けているように錯覚し、自分の手が君に届くことはないかもしれないと思ってしまう。
だけど僕は君に手を伸ばす。ずっと。いつまでも。君が僕の手を掴んでくれるまで。
お願いだ。君が日差しに攫われてしまう前にどうか僕の手を掴んでくれ。

7/2/2024, 10:38:41 PM

梅雨の晴れ間というには過酷すぎる日差しに、頭がクラクラしたので、視界に入った氷旗のさげられた店に飛び込んだ。かき氷も悪くない。
ところがそこはこじんまりとした喫茶店だった。
カウンター席につく前に「アイスコーヒーを1つ。」と注文し、腰掛けてから軽くネクタイを緩めた。
「暑かったでしょう。いらっしゃいませ。」
水とおしぼりを僕の前に置きながら、その人はニコリと笑った。そして、おしぼりとは別に未開封のフェイス用と書かれている汗ふきシートをおいた。「それ、使ってください。さっぱりとして気持ちいいですよ。自分で使うつもりで香りがローズなんですけど、お客様がお嫌でなければ。」

僕は既に汗で湿っていた自分のハンカチを出したものの、諦めてシートを使うことにした。
「同じもの買って返しますから。」
僕がそういうと「え?10枚全部使っちゃうつもり?ふふふ」と今度は可笑しそうに店員ではない素の笑顔を見せた。
「買って返すだなんて。必要な分だけお使いになった後、残りは返却していただけましたらそれで大丈夫です。」楽しそうに笑いながら彼女は言った。
「あ、あぁ、スミマセン。」
僕は1枚だけシートを取ると、アイスコーヒーをカウンターに置いた彼女の手に、残りの汗ふきシートを手渡した。

あぁ、何だか暑さとは別の汗をかいた。
かき氷は次回だ。次回?いや彼女に汗ふきシートのお礼をしなくちゃいけないし?
アイスコーヒーは冷たくて、芳ばしい香りがした。でもそれ以上に、額の汗を拭うシートの薔薇の香りに僕は惑わされていた。




お題「日差し」

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