静流川 洸

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『日差し』

 そよそよと心地の良い風が吹き抜ける、大きな木の下に寝転び、空を見上げる。
木々の隙間から溢れる日差しが、キラキラと輝いており、非常に美しい。

「こんなところに居たのか」

声の主を目だけで確認する。

「ここ、涼しくていいな。今日は日差しが強くて暑すぎる」

 どうやら、僕だけの秘密のお昼寝場所はなくなってしまったようだ。

仕方がないから、秘密のこの場所に招き入れてやる。

だが。僕が寝ている場所まで譲るつもりはないので、僕はそのまま目を閉じた。

-fin-

7/2/2024, 11:01:09 PM