『日差し』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
日差しが差してこないここの土地。
通称・魔女の街と呼ばれる所。
別に魔女が住んでる訳でもないし 普通に失礼だと思う。
そんなことを思っていた。
ある日、僕が森の奥に遊びに行った時。
少し痩せ細っている木がそこに立っていた。
遊び半分で揺らすと、
その木はこの街と別の街を繋ぐ木だったらしく
葉が全部落ちてきて、日差しがいきなり差してきた。
僕は初めての日差しに感動した。
こんなにも日差しは暖かいんだ。
すると 町長が顔真っ青にしてこちらに歩み寄ってくる。
「馬鹿者…!馬鹿者‼ここの土地は…ここの土地は…
魔女の街と呼ばれることで世界に面白がられて金を稼いできたんじゃぞ!
それなのに日差しが差してきたらただの街じゃ!おしまいじゃ!」
ジタバタジタバタと喋り続ける
町長を見ながら、
ふと思った。
━━街の住人たちの健康を犠牲にしてまで日差しを差さず、
それを笑い物として扱う町長こそが、
真の魔女だと。
#日差し
温もり
刺激
和らぎ
渇望
―「日差し」―
水色の日傘
振り返る君
眩しい笑顔
帽子を目深に被る僕
ずっと火照りが取れなくて
―日差し
夏の日差しはつよいけど、
こころにも日差しが ほしい
暗闇を照らす
まぶしいほどの日差しが、
おぼつかない足どりで
今日を生きる、
僕に 笑顔で
日差しをくれないか?
子どもの頃は親の事情もあり、
夏は毎年泊まりで駆り出されることがあった。
遠方の地で初対面の人と集団生活をさせられて、
毎日早朝に起こされて外へ出向いたり、
見知らぬ人々に冷たい麦茶をついだり、
好きでもないレクリエーションに参加させられたりした。
汗だくの炎天下。
漂う土臭さ。
鳴り響く蝉の声。
飛び散る冷たい水しぶき。
涼しい部屋で浸る空調。
まっすぐに照りつける太陽を浴びると、
懐かしさと共に夏を感じる。
行事はあまり好きではなかったが、
むせ返るような灼熱の季節は、
私にあの頃の気持ちを思い出させてくれる。
どこまでも自由に、穏やかに生きたい。
~日差し~
【日差し】
暑さのせいで回る目に日差しがキラキラしてた。今年の夏は去年よりも暑くなるらしい。お生憎様の雨、お天気にはなかなかなってくれない。私もこんな天気飽きてしまう。
「今日は雨のち曇り、傘が必要かもだってよ。」
「げ、傘なんて持ってないんだけど。」
天気予報とか星座占い見ないからだよ、って談笑。見た方がいいのは分かっている。けれど、どうしても見る時間がないんだ。日差しでバテてまともに日中歩こうとも思えない。何もしていないのに疲れてしまうからさすがに夏バテ。水分とった? って少し注意をされる。
「飲み物持ってないからさ。」
「じゃあ、これ飲みかけだけどまだ新しい方だから。」
って、思わせぶり。やめてよ、そんな。この関係に名前をつけるとしたら兄妹と同じ感じ。同い年で片方が面倒見がいい。余裕を感じる暇もないのに。今年の夏はいつもよりもずっと心臓の音がうるさい気がする。
「考えてみりゃ当然のことなんだろうが、今更、日本のどの地域に居るかで、日の出と日の入りの時刻が違うって知ったんだわ」
今回の題目、「日差し」の3文字をどう自分の投稿スタイルに落とし込むか。苦悩して葛藤してネタが浮かばず、己の加齢による頭の固さを痛感した某所在住物書きである。
「スマホの天気予報見たんよ。例えば今日は、札幌なら4時丁度に日が昇って19時18分に沈む。対して東京は4時半日の出、19時1分日の入り。沖縄は5時40分に19時26分だとさ。同じ7月3日でも、日差しの出る時間こんな違うのな」
日の出時刻、日の入り時刻の違いで、何かハナシのネタが降りてきたりしないかって。少々期待したんだがな。どうにも難しかったわな。
物書きはうなだれて、窓の外を見た。
――――――
7月初週、最近の都内某所、朝の某職場屋上。
早朝の、気温だけは比較的快適な曇天を、焼き払いにかかる直前の直射日光の下。
7時過ぎで既に26℃、最高気温34℃予報の日差しは、「熱線」の語感が相応しく感じられる気配。
「あっはっは!お前、おまえ、狐の窓?!」
パンパンパン。暑さ払うサイダー味のアイスバーを片手に、明るく笑い飛ばす男が、親友たる寂しがり屋な捻くれ者の背中を叩いた。
「狐の窓で、人間の本性なんぞ、分かるかよ!それこそお前お得意の脳科学と心理学の出番だろう!」
分からなかったのか、分からなかったんだろうな!笑いのツボに入ったらしい男、宇曽野は、捻くれ者の生真面目と堅物と、治癒遅い失恋の傷を再認識した。
「それで、それでお前、結局どうしたんだ昨日。その後輩とは。『面白くもない捻くれ者の自分に引っ付く後輩の本性が怖い』って、狐の窓の真似事したら、逆にその窓越しに目が合って?見えたのは何だった?」
「……なにも。ただのいつもの後輩だ」
「だろうな!あいつにはハナから、お前を害する気など無いから!」
「そんな筈はない。『あのひと』がそうだった。あいつも同じく、きっとどこかで私のことなど、」
「忘れろ。『あっち』はお前と相性が最悪だっただけだ。そろそろ自分のこと許してやって、次に行け」
「次など無い。私はもう、恋などしない」
じりじりじり。空気沸かす日差しにそろそろ耐えられなくなる捻くれ者が、自分のアイスバーを早々に処理して、屋内へ続く扉に手をかける。
「狐の窓で本性を正直に開示するだけ、化け物の方がまだ誠実だろうさ」
取り残された宇曽野は、大きなため息をひとつ吐き、親友の背中を見送った。
「なかなか治らんなぁ。あいつの傷」
宇曽野が言った。
「次の恋でもすれば、いずれ癒えると思ってたが。あの堅物クソ真面目のお人好しめ」
あいつの初恋が「あっち」ではなく、あの後輩の方だったら、どれだけマシだったことか。
再度ため息を吐く彼を、夏の日差しはただただ刺し続けた。
くっきりと縁取られた影に街は眩しくも朗々としている。歩けば、どうどうと吹き荒れる風が渦巻き始める。今も大股でどこかの砂上を歩いている彼に、そんな気持ちの良い風がいつも吹いていることを願っている
『日差し』
夏の強い日差しが降り注ぐ。
まとわりつくような湿気を連れて、熱く肌を刺していく。
時折、その熱さに紛れて、肌の表面をぞわりと擽るような感触が、通るときがある。
細く柔らかな刷毛に撫でられたような、そんな感覚だ。
気付かぬうちに小さな虫が肌の表面に止まったのか。髪の毛束がはらりと落ちたのか、それは分からぬが。
私はまだ一度だってその虫を目で捉えられたことなどないし、私の髪は幼少の頃からずっと、肩になど掛かったこともない、ショートヘアーなのだけれども。
【日差し】
日差しが強くて、君の姿が見にくい。
もう夏なんだなって感じる。
強い日差しの中でも、君は輝くんだね。
~日差し~
太陽がまぶしくて目を細めた
壮大な教会の建物の幻影と
思い出せと言葉が続く
私は
私…は…
56文字の黒の史書
日差し
日中は日差しが強い。
やける。そんなことを思いながら、外にでる。
日焼け止めも必須。
準備していなかった。買わなくては。
『日差し』
照りつける、嫌な日差し
溶けてしまいそうなほど暑い
だが、日差しが無くなってしまっては生きていけない
なんとも難しい事か
#日差し
朝起きるとカーテンの隙間から日差しが差し込んでいる。
この光を浴びると目がぱっちりと覚めて、さて今日は何をしようかな。と考える。
やらなければならない事を終わらせて、まだ日差しが差し込む時間なら、窓辺に座椅子を持っていき、本を積み、コーヒーを準備する。軽食か、個包装のお菓子もあると尚良いな。
さぁ、久しぶりの休日だ。
残りわずかでも最後まで楽しもうか。
#日差し
朝、ベッドの上に日差しが差し込む。
その光で目が覚める。
外、私たちは日差しを浴びる。
暑すぎて○にそうになる。
家の中、電気の光がある。
眩しい。
私たちはいつも暮らしている中で、
太陽の光、日差しと共に生活している。
外に出なくたって、
電気の光、窓から日差しが差し込んでくる。
日焼けしたり、暑いときだってある。
でも、私は
日差しは生きていく中でとても
大事なことだと思っている。
ボクは、ここで日向ぼっこをするのが大好きだ。
日差しがポカポカと差し込んできて、気持ちいいから。
それに、この家のご主人様はとっても優しいんだ。
一緒に遊んでくれるし、美味しいご飯も食べさせてくれる。
――あ!ご主人様!!
あ……ナデナデ気持ちいいです……
にゃぁ〜……
〜日差し〜
『歩いて5分』
無条件に汗を呼ぶ まだ家から歩いて5分 煮える身体にそよ風吹くと 夏の匂いに痺れてしまう 幾多の思い出も連れ立ってやってくる にくい風だ 自転車 花火 大混雑 海に飛び込み もう一度 自転車。。
目的を一瞬忘れる 夏の匂いの不思議な力
『日差し』
「鬱陶しいとは思わないか?」
半袖短パンのいかにも"夏"というような服装の男。
歳は十六。俺と同い年のそいつは足を組んで椅子に座り、スマホを片手に持ちながらそうぼやいた。
「……何がだよ」
一般的な感覚で、田舎に分類されるであろう地域の一軒家、さらにその中の一室で俺達は駄べっていた。
全開にしている窓からは強い日差しと、少しの質量を持った夏風が入り込む。
「この日差しがだよ」
自分から話始めたくせに、心底つまらなそうな顔をして、そんな事をのたまう。
「確かに陰気なお前には眩しいかもな」
俺も手に持った漫画に、意識の六割を向けながら適当に応える。
「本人を前にしてそんな事を言える、君の方がよっぽど陰気だろう?」
「まさか! 俺ほど清く正しく美しく生きてる奴なんてそうは居ないさ」
「どの口が言ってるんだか……」
少しの静寂が部屋をつつみ、漫画のページを捲る音だけが続く。
ふとそいつが椅子から立ち上がる気配を感じると、少し遅れて話し始めた。
「僕は眩しいのものが苦手なんだ……それは君だって知ってるだろう? 太陽なんてその最たるもので、僕は"アレ"が大っ嫌いだ。
だから決して自分から見ることは無いけれど、直接見なくても日差しという形で僕を苦しませてくる。
……本当に鬱陶しいものだよ」
やたら長く話し出したものだから、漫画から顔を上げてそいつを見てみれば、スマホをしまって退屈そうに窓から外を眺めていた。
仕方が無いので取り敢えず話を合わせてやる。
「その割には窓のカーテンも閉めないし、日差しに当たりながら外を眺めて黄昏てるじゃないか。
そもそも太陽があるのは常識で、それなら日差しがあるのも当然のことだろう? つべこべ言ったところで、どうしようもないんだから諦めろ。
……あとお前のその話し方、厨二病って言うらしいぞ。クラスの女子達が話してた」
俺の返答を聞いたそいつは、少し視線を上げて考える素振りをみせる。
「まぁ……確かに君の言う通り、苦手だからと言ったところでどうしようもないからね。少しでも慣れる為に、こうして日差しに当たりながら外を眺めているんだよ。
こう見えて僕は努力家なんだ。
しかし──」
そう言いながらこちらを振り向き、そいつは話を続ける。
「君の言った『常識』は本当に正しいだろうか?
朝が終われば夜が来て、夏が終われば冬が来る。
東から昇った太陽は、西の地平線へと沈んでいく。
これらはみんなの中で当たり前の常識とされている事象な訳だが……それがこれからも続く保証は何処にある?
僕達はどこまでいっても帰納法"もどき"しか使えないだろう? 何故なら未来は誰にも分からないからだ。
ならば明日に日差しが……ひいては太陽が無くなったとしても、別にそれはおかしな事ではない筈だ」
そうして気取った様に話を終えると、そいつは再び外の景色へと視線を移した。
……俺は思った。
「厨二病のくだりに触れない辺り……結構お前も気にしてたんだな」
そいつの肩がピクリと動く。
「別に……気にしてなんかいない」
「…………なんていうか……その」
気まずげに頬を掻き、一言。
「……スマン」
だんだんと日も暮れて、窓からの日差しも弱くなる中……遠くの方からは仲間を呼ぶカラスの鳴き声が響いた。
目覚めてカーテンを開けると
光が差し込む。
「朝だ」
眠、、、
ちら
君が寝ている。
昨日を思い出してちょっと恥ずかしい。
でも幸せだ、、、、
顔がニヤける。
『んー、わ、まぶしっ』
寝返りをして振り返ってきた君が言う。
「ぁ、ごめん笑」
『んーん、もう朝なんだね。』
「うん、」
『おはよう』
「おはよう!」
『、、、なんか、やばい照れるね。笑
嬉しいけど』
って抱きついてきた。
もう少しだけ
2人で寝よう。
プール
傘がないから、雨を避けて歩こう
光が溜まっているあの場所を歩こう
今も降り注いでいる
遮るものはない
水溜まりと光のコントラストは
塩素の匂いがするが
いっそう輝いている
※日差し