『日差し』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
日差しと陽射しは辞書では同じ意味。だけど、私は陽射しの方が好き。そっちの方が暖かいような気がするから。
夏の日差しは自分にとってツラい。
普段夜中に動いている人間にとって
日光はただでさえツラいのに
より強い“夏の”日差しは
凶器でしかないのだ。
本当は出掛けたくなど無いのだが
そうもいかない。
譲れない用事だってあったりする。
世の中の大半は昼間稼働していて
日中でしか出来ない事が殆どなのだ。
別に不満を言いたい訳では無い。
実際、不満に思った事もない。
自分の生活時間が周りと
合っていないというだけなので
自分が譲れば問題ないのだ。
ただ一つ問題があるとすれば苦手を避けるための帽子にサングラス、マスク着用で
不審者テイストになることくらいだろうか。
さて。
近所の奥様や子供に怯えられつつ
ソフトクリームを買いに行こう。
日陰者の私には鬱陶しい。
何故か私に話しかけてくる太陽のような奴。
ろくに返事もしない、面白い話も出来ない私に
いつも話しかけてくるアイツ。
他にも話す人はいっぱいいるだろうに。
私の読んでる本がたまたま知ってる作品だからって毎日話に来る。
そろそろこっちから話しかけてやろうかな。
どうして貴方は私に構うの?って。
私、知ってるよ。
貴方が本なんてほとんど読まないこと。
貴方が私のために本を読んで話しかけに来ること。
私もそろそろこの部屋から出てみようかな。。。
『日差し』より。
あの日のことを忘れない
それは日差しが強い日
アスファルトという名のフライパンで
私の腕や足を焼かれると思い込むような暑さだった日
私は綺麗な女性を見た。
女性は暑さを感じさせない涼しそうな顔をしていた。
歩き方もほかとは比べ物にならないくらい
洗礼されていたようだった。
私もあの女性のように綺麗な女を目指すべく
歩き方を意識して変えようとした。
意識すればするほど変になってしまう。
困った困った。
暑く照りつける太陽の下
私は綺麗な女を目指すべく
密かな特訓が始まった。
─────『日差し』
「日差し」
僕は暗闇で生きている
皮肉を言い無いわけじゃない
けれど皆は少なくとも
僕より自由に生きている
僕にはお金が少しもない
自分のことにも使えない
あいつらは親に貰っているのに
僕には時間が少しもない
お金を稼ぐ時間しかない
あいつらは遊んでいるのに
僕には社会が分からない
誰のために尽くしても
誰のために動いても
誰のために考えても
帰ってくるのは悲報だけ
暗闇は慣れてる
真っ暗でも前は見える
だからことよく分かる
僕の進むこの道に
分岐点など現れない
誰でもいい、だれか一緒にいて
お世辞でも嘘でも何でもいいから慰めて
1人は嫌だ怖いさみしいよ
まだ消えたくない
生きたくないけど死にたくない
ごめんなさい
貴方と両想いの時、忘れたくない程、忘れられない程に凄く凄く、幸せでありました。
ですが、片想いになってしまった今では、貴方と両想いだった事を後悔し、貴方を何も知らない時期が恋しいとさえ思ってしまいます。
私は貴方が私を想ってくれていた時の反応、口調、仕草。
全てを鮮明に思い出せてしまう。
今1人残された私。貴方と微妙な関係になって変に距離を感じてしまうぐらいならば、いっその事、何も無かった方が良かったのです。
貴方が私を想ってくれて居た時期を思い出させてしまうこの記憶の存在が凄く悲しく、ただ寂しさを呼び寄せるだけなのですから。
朝の日差し、
最近暑すぎ
地球さん
もう少し冷えてもいいぞ
その前に人間か、
でも冷房ないと生きらんないよね
一生温暖化やな。
_ ₈₆
『日差し』
窓越しに差してくる日差しは眩しすぎて
目を瞑った。
貴方の笑顔も太陽の日差しのようにとても眩しくて
輝いていて
私にとって太陽みたいな存在
あれは日差しの眩しい日だったと思う。
なんでか扇風機の前でゴロゴロしては、「暑い」なんて呟いてた。
暑いというか、正確には蒸し暑い。
蒸し蒸しした空気が肌を撫でるかのようにまとわりつく。
……気持ち悪い。
なんでこんなにも汗が出るんだろう。
こんなにも、動きたくなくなるのだろう。
無に還る、というのはこの事か?
何も考える気も起きない。だが、この私は学生の身だ。
つくづくまとわりつく汗のせいで、宿題の用紙も腕にくっついた。
正直まともになんかやってらんない。
でもやらなきゃ。
そんなことを考える土曜日の午後だった。
お題︰日差し
「あっづい……こんなクソ暑い中歩いてられっか」
悪態をついたとて日陰が現れるわけもなく、ただ延々と伸び続ける道をひたすら歩かなければならない。日光を反射する砂道と原っぱが目に痛い。通り過ぎていく自転車のタイヤがジャリジャリと砂を擦っていく音はどこか緩慢に聞こえるし、葉擦れの音だって妙にじっとりして聞こえる。空気すら汗をかいていそうだ。
「はー……空気は汗かかん、何考えてんだろ」
どうやらバカみたいに暑い日差しのせいで脳がやられているらしい。取り留めのないことばかりだらだら考えてしまう。日傘が欲しい、水分が欲しい、グラギラする、確実に熱中症だ。
夏の田舎はいい、なんてのはイメージで、軽く涼めるような場所が道端にない地獄だ。家にたどり着くまでずっとこの暑さに晒されなければならない。いや、いや、それもこれも日傘を忘れた不運を恨むべし、なのだろう。
「だめだ、あちぃ」
しゃがみこんでしまいたくなるのを我慢して次の電柱まで歩く、そしてさらに次の電柱まで歩く、を繰り返す。
丁度中間地点に当たる木造の建物が見えてきた。今はもう閉店しているが昔そこは駄菓子屋だった。よく折るタイプのアイスを買って食べていたのを覚えている。あれ、確か呼び方が地域によって違うらしい。チューチュー、チューペット、ポッキンアイス等々。
「懐かしいなぁ」
友達とはんぶんこして、ふざけ合いながらまた帰路を辿って。随分昔のことだ、時折懐かしくて泣いてしまいたくなるほど昔。
そう思った途端「やはり帰ってきてよかった」という感情がふっと湧いて出てきた。勢いのまま家を飛び出して、二度とこんなところ帰ってくるもんかとろくに帰りもせず……そうだ、過去の自分すらここに見捨ててきてしまった。そういう表現が正しい気がする。
駄菓子屋のベンチで一休みしたらもう一度歩こう。相変わらず鬱陶しいほど周りの音はじっとりして聞こえるし、バカみたいに晴れていて日差しはキツイ。だが不思議と嫌じゃなくなっていた。
今日は日差しが眩しい日だ
Twitterが直ったからだ
数時間後に大雨が降った
【日差し】
飲み込んでみたくて
大きく口を開けてみた
その熱はゆるかやかに喉を超えて
わたしの身体を包み込む
いま、生きているという証は
自然のちからによって
より濃く深く、刻まれてゆくのかな
そして、コーヒーの水面に
うつるあなたを
もう一度飲み込んだ
#日差し
その日は少し眩しかった
窓から差す太陽が
私には少し眩しかった…
しかし、怖くはなかった
日中の明るさの中に見る光など
少し眩いぐらいだ
明日には今日の光など忘れているだろう
でも私は知っている
暗闇の中に差す光の恐ろしさを
差し出された手を掴む恐怖を
あなたに会えない明日を迎える
なにかの痛みを
目に痛いほどの光が風が吹くたびにキラキラと降り注ぐ。どこまでも青く広がる空と緑のコントラストが美しく目を細める。こんなにも広い世界でどこに行っても馴染めない。毎日なんとか胸を張って歩いているが後ろから押されれば崩れてしまいそうなほど自分でも限界を感じている。昼休みのこの時間だけが唯一の気の抜ける時間だ。このまま空に溶けてしまえたらどんなに楽だろう。願いも虚しく重力に縛られどこにも行けない。あぁ、苦しい。苦しいけれど命は続く。きっとどこかに私と同じ人がいるはずだ。同じ貴方へ、今日も一緒に一日をやり過ごそう。きっといつか貴方も私も、幸せになれるから。ただただ今はやり過ごそう。
宙の見物人
病院のA部屋から
自分の体温で心地よくなっているけれど、少し湿っている布団の中で夢をみる。
私は強い日差しに照らされて、目を閉じている。足元を流れる冷たい水を体で感じて揺れている。今にも羽が生えてきそうな気分だ。このままこうしていると反射する光に紛れてしまいそう。
古代エジプトから
私は今小舟に乗って揺られている。太陽がさんさんとしている。観衆からの歓声が聞こえる。周りのごてごてしい花の香りはとても良いし、たまに足に跳ねる水滴も心地よい。だからこのまま灼熱の光にこの身が紛れてしまえばいいのに。このまま自然と共に、誰にも汚されないまま永い眠りについてしまいたい。私は今から生贄となる。
【日差し】
あぁ、眩しい。目の奥が鈍く痛む。真っ直ぐ前を向くことすら苦痛だというのに、視線を落とせばコンクリートから反射する光に目を焼かれる。どうして夏というものはこうも私に厳しいのだろう。肌をじりじり焦がすかのような感覚は耐え難いし、覆ってしまえばこもった熱で逆上せる。
やっとのことで自宅の戸を開け、上手く色彩を捉えられない視界を瞬かせて汗を拭った。空気が心地好く冷えている、ということは。思考を巡らせたところへ、奥から慌ただしい足音と明るい声が耳に届く。
勢い良く姿を現した彼女は満面の笑顔で私を迎えた。その眩しさに面食らった私から鞄を奪い取り、麦茶が冷えていると伝えて彼女は去っていく。こうも甲斐甲斐しく世話を焼かれては、一日の苦労も報われるというものだ。
麦茶で熱を収める私をどこか満足気に眺める彼女は、相変わらず夏が似合う。日差しを受けても、弱るどころか輝いて見えるし、もはや彼女の視線が日差しに等しいような気すらしてくる。真っ直ぐ見つめると眩しく、しかし本物よりずっと柔らかく優しい。だから私は、彼女に似たこの季節を嫌いになれない。
『日差し』
日差しが強い。
私の目はお得意の笑っていない糸目になった。
同時にいつもはつり上がりぎみの眉は平行に。
ぎりぎり足元が見える視界。
私はこの糸目をして鏡を見ているとき、私平行眉が似合う、と毎回思う。
はあ、爪が長い。早く切れ。今週だけで何回そう思ったことか。
自分の部屋に爪切り常備しておこうかな。
どうせやらないか。
目覚まし時計をセットした。
時計はベッドから立たないとリセットできない距離の棚に置いた。
別に一度立ってからまた寝ることはできてしまうんだけども私。
なんかさっきから自分のやっている行動の意義をことごとく否定してないか?
てかなんだよこの話、ただの本物の日常かよ。
なんだよもう。
早よ寝ろ。
完
日差しより、日差しでできた影が好きです
でも影は日差しがないと生まれない
だから日差しも好き
/日差し
まだ七月に入ったばかりなのに
もうカーテンを開けるのを躊躇う
暑さも紫外線もお引き取り願いたい
夏は薄暗く過ごしたい