『日差し』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「日差し」
今日は日差しがまぶしくて
あっ……違うな
君がそばで笑ってるからだ
まぶしすぎるよ
夏と秋には暑すぎる眩しすぎると文句を言われ、
春と冬には暖かくて気持ちいい有難いと感謝される、
太陽さん、こっちの都合で勝手言っちゃう人間でごめんなさい、基本は感謝してます!
ただ本当に夏の暑さはどーにかなりませんかね、日差しなんて爽やかな言葉では収まらない炎暑すぎますって。
【日差し】#17
『牢獄日没』
日差しが道路や壁を暑く照りつける頃。
僕は一人、暗闇の牢獄に閉じこもっていた。
ドンドンと扉を叩く音が聞こえ、僕は返事をせずに黙っている。
バンッと扉を勢いよく開ける音が聞こえ、「返事をしないやつは蹴るぞ!」と僕に暴力宣言をするこいつは、僕を地下に監禁している叔父。
二年前まで、両親が居たが、事故により他界。
それから僕を嫌っていた叔父に引き取られ、外に出ることを禁止されて、今に至る。
このように、叔父は僕のことをとてつもなく嫌っている。
「返事しろやボケナスがぁ!」とその他諸々の罵詈雑言。
大の大人がこんなことをしていて楽しいのだろうか。
僕の年齢は現在17歳。15の時から身長は一切伸びておらず、体重も減り続けるばかり。
一時期、まともな料理を食べさせてもらっていたが、それは表向きだったことを後々知る。
【表向き】。この理由は、叔父は芸能界を支えるベテランで、"弟夫婦を亡くして甥っ子を育てる心の優しい人"を演じるため。
叔父からしたら、僕はただの営業道具でしかないんだ。元々嫌いだったから余計だろう。
そのあとすぐ密着が終われば、地下に戻ってストレス発散の道具として扱われる。
助けてくれとも頼む相手もいないし、外の様子は上の方に小さくある縦横10cmの小窓だけからしか見えない。
叔父が世間からどう思われてるかも、僕が"叔父に助けてもらった弟夫婦の息子"というレッテルを貼られているのかも、僕は何も、何も知らない。
あぁ、またこんな惨めな考えをしていれば、日が沈む。
今日もまた殴られ蹴られただけだ。
料理なんてここ一週間ほど口にしていない。
俺は日没が嫌いだ。
日が沈んだらまた違う日が来て、あいつに殴られ蹴られる。
僕にいいことなんて、幸福なんてひとつもないんだ。
生まれたからいいことなんて、なにもないんだ。
ただ僕は、毎日あいつに殴られるためだけに生きている。
79テーマ【日差し】
なぜか涙が止まらない。理由はない。せめて理由さえあれば救われるかもしれないのに。今日もまた何も分からないこの世界を生きなきゃいけないのか
「日差し」
空が闇に覆われている時は
太陽がこのほしの
私を知らない誰かの頭上にある。
空が光にあふれている時は
一面の厚い雲に覆われていてすらも
花を摘み本を読めるように
遠くから恋する人の姿を見つけ
駆け寄ることができるように
太陽がこのほしを
見捨てることはない。
たとえその眼で直接姿を見ることがなくとも
たとえ私の頭上の空が雲しか見えなくとも
母なる太陽は
雲の隙間から 日差しをもって
その両手を伸ばし
今日もこのほしを揺らして
子守唄を唄う。
たとえ誰も感謝を唱えなくとも
母はこのほしを見捨てることはない。
だから私は母にむけて合掌する。
「日差し」
朝ボクが開けたカーテンを
おそく起きたキミが閉める
ねぇ夏の紫外線は女の敵よ
日に焼けるのは一大事なの
家の中こそ気をつけなきゃ
ふたり薄暗い部屋で朝食を
遮光率99.9パーセントの傘
SPF50の日焼け止め必須
サングラスにマスク、手袋
完全防備のキミは出勤する
日光でビタミンD補給する
のも大切なのにと思いつつ
見送り後カーテンを開けた
今日も蒸し暑くなりそうだ
『日差し』
ぽっかぽかの日射し
窓辺にゴロッとして
青空に浮かぶ雲を見ながら
ボーッとするのって
幸せだよね
日差し……と言われれば、人は温かくて幸せな気持ちになるのでしょう。けれども、あの頃の私にとっては日差しを浴びる事は苦しみでした。
起立性調節障害。ご存知の方も多いでしょう。あの頃の私は朝早く起きる事ができませんでした。然し、両親は私を起こして学校に行かせようと怒り、罵声を浴びせました。私はとても朝が嫌いになりました。
日差し(2023.7.2)
いつからだろう、陽の光を疎ましく思うようになったのは。
幼い頃は、ひだまりの中で駆け回ることを何よりも愛していたのに、今となっては、まるで幽霊のように、明るすぎるものに怯えている。
窓から見える明るい外の世界には、憂鬱になる。明るい人には、眩しすぎて触れられないような気持ちになる。明るい未来なんて、見えない。
あぁ、いっそのこと、本当に幽霊にでもなれたらな。
そんなことを思うけれど、実行する勇気なんてなくて。
今日も私は、日差しに怯えている。
日差し
ただただ眩しい青空が、日傘の向こうから見えた。
静かな建物の隙間で、ふと足を止める。
今朝の雨で洗われたばかりの、この美しい空は、こんな人気のない、取るに足らない路地にまで、暖かい日差しをくれるのか。
なぜこれを、人は灼けるようだと表現するのだろう。
私にとっては、これ以上はないほど心地よいのに。私だけの、守り神のよう。
日傘を閉じて、また歩きはじめた。
強い日差しが気になって
誰かは「日焼け止め塗らなきゃ」と言う
強い日差しが魅力的で
誰かは「夏が始まったかぁ」と言う
強い日差しが明るく感じて
私は「眩しい」と目を細める
おばあちゃんが3回目のくも膜下出血で植物人間になったのはもう3年も前。
おじいちゃんとやってたお店を閉めて二カ月程たった頃だった。
お店を閉めると決まった頃おばあちゃんがこっそり私に電話してきて
「おじいちゃんと離婚しようと思うのよ。」
って連絡が来た時はひっくり返る程びっくりした。
長年、仲良し夫婦だと思ってた。
おじいちゃんは、愛妻家でおばあちゃんのワガママを可愛いもんだっていつも言ってて、おばあちゃんは何が不満なんだろ?って不思議だった。
でも、長く連れ添って、一緒に商売してりゃ色々あるんだろうと、賛成も反対もしなかった。
そんな話をしてすぐ、おばあちゃんの3度目のくも膜下出血で、おじいちゃんから連絡もらってすっとんで病院に行ったらおじいちゃんはシワシワの手でポロポロ落ちる自分の涙を拭ってた。
それからは仕事しかしていなかったおじいちゃんは驚くべき家事能力を発揮し、家はピカピカだしご飯も自炊。毎日の日課はおばあちゃんのお見舞いと言う逢瀬。
去年から、植物人間と呼ばれるおばあちゃんは自宅介護になった。
今日はおばあちゃんの口紅というべき色付きリップをお土産におじいちゃんに会いに来た。
それを「ありがとう。すまんなぁ。やっぱりこういったもん買うのは恥ずかしくて」と嬉しそうにガサガサと包みからリップをだしておばあちゃんに塗ってあげるおじいちゃん。
「おーおー、やっぱりママは可愛いなぁ」と私なんか居ないって感じでおばあちゃんの手を握るおじいちゃん。
でも知ってる。私が居ない時はおばあちゃんの事、
“みっちゃん”って呼んでる。
私は、ピカピカのこの家でやる事はないけど、トイレ掃除とご飯を作ってから帰る。
トイレ掃除はどうかおじいちゃんが元気でいられますようにって。あとは料理が苦手だったけどそれなりにやってたおばあちゃんの代わり。
窓から西陽が入る時間になったら、おじいちゃんは「みっちゃん、ひどるくなったなぁ。夏がくるなぁ。」ってそっとおばあちゃんにあたる日差しを遮るように椅子を移動させた。
しばらく2人の時間を邪魔しないようにして、おじいちゃんにご飯できたよーって呼びに行く。おじいちゃんの着てるシャツに西陽が当たっておばあちゃんを守ってるみたい。おじいちゃんは、日除けの役割をカーテンに任せてから、
「ありがとう」って食卓につく。
「今度来る時は日焼けどめをお願いできんか?」と。
「いいよー夏がくるもんね。」
「ママは色が白いから心配だ。」
「おじいちゃんも体に気をつけてよ」
「あぁ、わかっとる。ママが死ぬまで死ねんからな」
って。
何も言わないおばあちゃんだけど、本当に離婚したかったなら、とっとこあの世に行っちゃってるだろう。
おじいちゃんに世話させて、ニヒルな笑い顔してるかな。
夫婦の事は夫婦にしかわかんないんだろうけれど、おじいちゃんみたいな人と結婚したいなぁっておばあちゃんに言ったらなんて返事が返ってくるのかな。
太陽の日差しが窓に降りそそぐ。
冬なら暖かいありがたい太陽も、真夏の太陽は容赦なくて嫌だ。
真夏は外に出るのが億劫になる。車を外に置いていると車内がすぐ暑くなって乗り込むのが嫌になるほどだ。
クーラーをつけてもしばらく暑くて汗がタラタラ出てくる。
集中力がそがれて、事故になりそうになったこともあるほどだ。冬の暖房は真冬の夜の時間帯でなければ我慢できるが、真夏のクーラーは我慢できない。暑いのに我慢出来たとしても、汗がタラタラ出てくるので車内が汚れてしまう。
冬と夏とでは、日差しの意味が全く異なる。
ジリジリと
容赦なく照りつける日差しの中
思い出すのは白く細い母の手
麦わら帽子をそっと頭に乗せ
微笑む母の顔
つられて笑ったボク
なんだか無性に楽しくて嬉しくて
母の手を引っ張るように
見慣れた景色の中歩き出した
いつの間にか小さくなった母の手を
そっと支えて
夕焼けを背に
見慣れた景色を歩いている
日差し
眩しい日差しより…
夜に見える優しい月…
不安定ながらも…
やさしい月に
癒されて…
不安定な月の
そばで…
優しく語りかけるの
…だいじょうぶ…
そばにいるよ
不安を安心に
変えてあげたい…
心に寄り添って…
『日差し』
まったく
ジリジリと暑く
イヤになる
時間をかけて
セットした髪もメイクも
全部ムダになったじゃない
どうせ遅れて来るんでしょ
ってか
もしか まさかの
いつもの ドタキャン
約束なんてするんじゃなかった
あなたは
いつも そうなのよ
日差しが強い
こんな日に
炎天下の元
待つ私
バカな奴だと
笑ってるんだ
私と違う
別の娘と
もうすぐ夏になる。
暑い熱い 夏になる
日差しの眩しい 夏になる
日陰に逃げ込む 夏になる
涼しい風が救いの 夏になる
水に入りたくなる 夏になる
熱中症対策しとこうね。
梅雨空の
雲の切れ目から
射す光が
心を明るくする
あなたの手が
差し伸べられているようで
# 日差し(199)
✢ ✢ ✢ ✢ ✢ ✢ ✢
逢えない時間を
重ねていく
そのなかで
一粒ずつ
掬い集めた
想いの星たち
繋ぎ合わせて
あなたにあげる
世界にたったひとつ
きらめく恋の
プレゼント
✩ プレゼント (198)
暗く冷たいじめじめした隙間で
動けずじっとしている
何も見えない 誰も訪れない
そんな毎日
ただ この隙間に日に数分間だけ
太陽の光が差し込む
それは突然現れる
圧倒的な光の奔流と熱量
まるで生まれ変われそうな
エネルギーが注ぎ込まれる
ひとときの
この恩寵なしに生きていけるものか
「日差し」
#153
日差し
強い光を感じて手を止める
集中している間に
ずいぶんと日が傾いていた
カーテンを閉めるために窓辺に立つ
差し込む光はまぶしいけれど
あたたかなオレンジ色
少し休憩するか
あえて少しだけ日差しを感じられるていどに
カーテンに隙間を空けて
ゆっくりと伸びをする
お疲れ様でした
自分