日の出』の作文集

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日の出』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

1/4/2026, 4:17:44 AM

東の空から今年最初の朝が生まれる。
青雲を渡り、光線が八方に伸びてゆく。
凍てついた闇夜を払い、生命に夜明けをもたらす。
さあ、目覚めの時間だ。

「お題 日の出」#108

1/4/2026, 4:08:59 AM

君と二人で初日の出を見に行く
そんな未来
望んでいたのは
少し前の話

1/4/2026, 3:42:07 AM

日が顔を出す瞬間肌が赤く染まって、目が灼けるように熱くなって、呼吸の仕方を忘れるほど感服な壮観が、人間に生を与えている。
「日の出」

1/4/2026, 3:08:57 AM

ひょっとしたら次回に続くかもしれないおはなし。
「ここ」ではないどこか、別の世界に、世界線管理局という厨二ふぁんたじー組織がありまして、
どこかの世界と別の世界を繋ぐ航路を敷設したり、
航路上の世界が滅んだらその航路を封鎖したり、
その世界からこぼれ落ちたチートアイテムが他の世界に影響を及ぼす前に、回収したり。

要するに世界線管理局は、世界に関するいろんな仕事を、本当に色々としておるのでした。

さて。
そんな世界線管理局には、滅亡世界からこぼれ落ちた難民のためのシェルターが、
文字通りの超地球規模な広さで、
人工的な太陽と月の運行システムまで導入されて、
日本と区分の数こそ違えど季節の移り変わりがあり、
ちゃんと、積雪した山も存在するのでした。

で、
「日の出」というお題ですので
もちろん今回はその雪山のひとつから、
白い息を吐き、焚き火にあたって、
温かいコーヒーなどすすりながら、
日の出を待つ複数名が、ちょうど在りまして。

「見えましたよ」
バチ、ぱきん、バチ、ぱきん。
焚き火の薪の世話をしながら、雪山キャンプのリーダー役が、遠くの山のてっぺんを指しました。
「ほら。あの向こう」
リーダー役は、管理局の法務部執行課、実動班に勤めておりまして、「ツバメ」のビジネスネームを貸与されておりました。

「じき、山全体が赤くなります」

ああ、やっと。
去年まで別の職場で働いておった女性、アテビが、遠いとおい山の先を見て、息を吐きました。
まだ空は薄暗く、日の出の反対側では星が、チラリちらり、まばらに残っていました。

ところで彼女の隣では
経理部のヒョロいボクっこマンチカンが
寒さでぷるぷる、心細さでカタカタ、
もうひとりの女性と手を取り合っていますし
その「もうひとりの女性」はといえば
ツバメが生涯の推しカプのひとりでありまして
尊みでぷるぷる、過呼吸気味でハァハァ、
心を鎮めようとボクっこマンチの手を
ぎゅぅぅ、っと握り返しておりますが
今回のお題とは無関係なので放置しましょう。

「ほら。 初日の出ではありませんが。
見えてきますよ。雪山から見る日の出です」

ギャン!! ギャン!!
静寂の雪山に、雄狐の吠える声が響きます。
夜を越す湖から朝食の湿原へ、
くぅ、くわっくわっ! くぅ、くわっくわっ!
白い鳥が群れを為して、飛んでゆきます。

「良いものでしょう。たまには。こういう経験も」
「はい。とっても」

ひょんなことから転職してきたアテビです。
「アテビ」は前職で貰った仮名でフェイク。
2月いっぱいで新しい、管理局側のビジネスネームが局から貸与され、正式に配属・着任です。
その前に「アテビ」としての最後の思い出でも、どうですか。ツバメが提案して、山に来たのでした。

ところで日の出の反対側の遠いとおい草原で
ミニチュア太陽ドローンの飛行テストなどが始まり
小さな太陽球がプカプカぽわぽわ浮きまして
テストは見事に大成功したのですが
ミニチュア太陽の展開場所が悪かったのか
玉の上でたまたまドラゴンが寝ておりまして、
とつぜん浮いた寝床で飛び起きて、寝ぼけてはてなマークを量産しておりまして、
ドラゴンとしては、ミニチュア太陽ドローンは完全に、迷惑な日の出ムーブになったとさ。

1/4/2026, 3:02:16 AM

あいにく

今年に入ってから

まだ日の出を

拝んでいない…

今日も曇り

こんな時は

母からの

初日の出の写真

空にちょっと

色のついた雲が

ふわふわと漂い

地平線から

黄金色の日の出

素敵な写真を

ありがとう🤗





✴️624✴️日の出

1/4/2026, 2:40:45 AM

日の出(914.6)

日の出の思い出はほぼ登山の思い出である。

日本アルプスの稜線歩きでは、午後の雷を避けるため、道程が長い場合は日の出前に山小屋を出た。
ヘッドランプをつけて歩き、日の出を迎える。
暗い中ヘッドランプをつけて歩くのにワクワクした。

ご来光ツアーで行った富士山では、山小屋で一休みして夜中から山頂へ向かうのだが、大混雑で山の中腹でご来光を見る事になった。
高山病の頭痛で結構苦しかったが、富士山を見るたびにあのてっぺんに行った事があると思えるのが良い経験になった。

……どちらもメインが日の出の思い出じゃないな(笑)

日常では、夜明け前に家を出て、移動の電車内で日の出を見たりすると、通勤であっても旅行気分でちょっとワクワクする。

日の出はどこで見ても楽しいイベントという事かもしれない。

1/4/2026, 2:39:57 AM

逃げ惑う戦渦の民に明けぬ夜は 無いとは言えぬどうか生き延びて

#日の出

1/4/2026, 2:39:46 AM

夜の闇は
青空に変わり
地平線から
一筋の光が射す

それは
私にとっての
一日の始まり
ある人にとっての
一日の終わり


日の出

1/4/2026, 2:38:07 AM

〈日の出〉

 午前五時半、僕はいつものように玄関で靴紐を結んでいた。
 正月三が日も過ぎ、街は少しずつ日常を取り戻し始めている。

 階段を降りてくる音がする。母が起きてきたらしい。

「起こしちゃった?」
「んー、休みも終わるから、起きる時間も戻さないとね」

 母はそう言って、新聞を取りに外に出る。開けたドアから冷気が忍び寄る。

「お正月なのによく続くね」
「走らないと、一日のリズムが崩れる気がするから。行ってきます」
「道、凍ってるかもしれないから気をつけてね」
 背中越しにその声を聞き、外へ出た。

 夜明け前、吐く息が白くほどける中を、僕は一人で走っている。

 高校では陸上部で中距離を走っていた。
 県大会には出られたけれど、全国なんて夢のまた夢。それでも走ることは好きだったし、仲間と一緒に過ごす時間も楽しかった。

 大学に入って、陸上部の見学に行った。
 そこにいたのは、セレクションを受けて入部するような、インターハイ出場者や、全国レベルの記録を持つ人たち。僕とは、能力差がありすぎた。
 挑む前に身を引いた、と言えば聞こえはいいが、実際は怖かったのだと思う。大学ではどの部にも入っていない。
 それでも、毎日のランニングだけは欠かさなかった。

 いつものコース。明け切らない空は群青から薄紫へと移ろい、建物も木々も輪郭だけを残したシルエットになって浮かぶ。
 高校時代から見慣れた景色だけど、この季節、この時間帯が好きだ。

 ずっと同じ道を走っているから、顔見知りも多い。早朝のコンビニの店長さん、犬を散歩させる人たち。中でも、休憩する公園で会うおじさんとは、時々陸上の話をする。

 今日も、飼い犬のポテコを連れたおじさんがベンチのそばにいた。
 一万メートルの選手だったというおじさんとは、マラソンや駅伝大会の話をするのが当たり前になっていた。

「昨日の駅伝、五区の山登りがおもしろかったな」
「あのランナー、すごすぎですよ」

 ポテコが撫でてほしそうに僕の足にまとわりつく。頭を撫でると、尻尾が忙しなく揺れた。
 しばらく駅伝話に花が咲いたあと、おじさんがぽつりと言った。

「……兄さん、マラソンはやらんのかい?」

 前に、大学で陸上部に入らなかった理由を話した。記録の差、空気の違い、自分の居場所のなさ。その時は「そうかぁ」と言ってたけど。

「市民マラソンなら、自分のペースで走れる。
 向いていると思うんだがな」

 考え込む僕を見て、おじさんは慌てて手を振る。

「いや、無理ならいいんだ。
 でも、目標を持って走るのも、悪くないかなと」
 杖を持つおじさんの手に力が入る。
「俺はもう走れないけど、兄さんが走ってるのを見ると元気が出るから」

 その言葉に返事ができないまま、空の端がゆっくりと明るんでいく。
 日の出だ。さっきまで影だった景色に、少しずつ色が差す。公園の木々に色がつき、ポテコの毛並みも金色を帯びた。

「……考えてみます」

 頭を下げ、ポテコをもう一度なでてから走り出す。

 帰り道は、太陽を背にして走る。徐々に強くなる光が、背中を押してくれる気がした。

『市民マラソンか』と、胸の中でさっきの言葉を反芻する。
 五キロ、十キロ、ハーフ。どこまで走れるかは分からない。でも、走り続ける理由なら、もう十分に持っている。

 家に着いたら、少し調べてみようか。
 日の光に背中を預けながら、僕はペースを崩さず走り続けた。

──────

ああ。正月休みが終わってしまう……

地元の市民マラソン、ケーブルテレビが中継してて優勝インタビューも流れるのですが。
明らかにレベルが違う走りの人で、調べたら数年前に駅伝の全国大会に出ていた方でした。
就職して競技から引退しても、走ることが好きなんだなぁとしみじみ。

作中の「ポテコ」、少し太めのコーギーみたいなミックス犬を想定しています。

1/4/2026, 2:29:36 AM

僕は日の出が好きじゃない。
なんでかって?
日の出にあまりいい思い出がないからだ。
といってもボッチだからに過ぎないが…
別に?友達が欲しい訳でもないし?
それに?一匹狼の方が気楽だし?
まぁ兎に角そんな訳で僕は日の出が好きじゃない。
お題『日の出』

1/4/2026, 2:26:07 AM

お題「日の出」

 はあ、と私は息を吐いた。白い湯気が立つ。
 嘘みたいに穏やかな波の音が聞こえる。
「静かだな」
 隣の橙矢《とうや》がぼそりと呟いた。
「ねー、絶好の初日の出日和だよね」
 私と橙矢は海辺にいた。前は海水浴場だったそこは見渡す限り砂浜が続いていた。
 私たち以外、誰もいない。
 今は20XX年1月1日午前6時過ぎ。
 辺りは白み始めたもののまだ暗い。でもあれは見える。
「本当にここでよかったのか?」
 橙矢の言葉に私は首を傾げる。
「うちから一番近いのここだし、結構有名なスポットだよ」
 私の答えに橙矢は顔を少し顰める。
「そうじゃなくて最後がここでよかったのかよ」
 きょとん。そんな効果音が私の頭の中で鳴る。
「むしろ最後だからどこにいたって同じじゃない」
 今日、私たち人類は滅びる。
 恐竜みたいに大っきな隕石が落ちてきて。
「そりゃそうだけど…… 俺と一緒でいいのかよ」
 橙矢は勿論恋人ではない。橙矢はゲイだし、私はアセクシュアルだ。なお、橙矢は数日前に彼氏にフラレた。本当に好きだった相手と最期を共にしたいとのことらしい。やはり恋愛というのは非情だ。
 橙矢は大学で同じサークルで、その中で一番仲が良い。まあ、ただの友人だ。
「私天涯孤独だし、友達あんまいないし、連絡付いたの橙矢だけだし」
 橙矢も家族とは絶縁状態だ。ゲイだから、という理由で。
 あーあ、結局日本は最後まで同性婚を合法化しなかった。滅びて正解だね。なーんて。まあ、同性婚できる国もみんな仲良く滅ぶんだけど。
「それにさあ、最後一緒なのが家族でも恋人でもない、ってなんかいいじゃん。面白くて」
「……お前の面白いはおかしい」
 なはは、と私は笑った。
 そう言って付き合ってくれる橙矢はいい奴だ。そんな橙矢の良さがわからない彼氏くんはまるでわかってない。
「あ、ほら、日が昇るよ」
 水平線の向こうから赤い赤い日が顔を出す。肉眼でも見える隕石が興ざめだけど。
 これが、人類最後の日の出。
 私たちは今日でみんな滅ぶけど、日は明日も明後日も、ずっと昇る。そうあって欲しい。
 六十億年後に太陽そのものが滅びるまで。

1/4/2026, 2:16:14 AM

光の届かない港では

しずかな夜が

続いている



氷柱が落ちて、

雫となって

雪道を濡らしても



太陽は

暗闇のなか

閉じこもって

誰が呼んでも

出てこない



小さな船が

キイキィと

冷たい夜風に

泣かされる

朝がこないと

叫んでも

しずかな夜が

続いている




-日の出

1/4/2026, 2:12:23 AM

日の出

 そういえばそんなのもあったな。初日の出なんてやったことないから忘れてた。

 三が日も終わって今日から通常営業か。特になにが変わるわけでもないけど正月が終わるのは少し寂しいな。

 それにしても正月がきたら雪がふったりと急に寒くなった。今日も朝から暖房つけたしかなりの寒さだ。

1/4/2026, 1:44:54 AM

お題 / 日の出
タイトル / 願いの代償は

嗚呼、また朝が来てしまった。
そんなことを考えるようになったのはいつからだろうか。今の僕には太陽の光が眩しくて仕方がない。

もっと、夜が長く続けばいいのに…。


『その願い、叶えて差し上げましょーう!』

は?

「え、声…!?どこから…ッ」

『どこからって、天からに決まってるじゃない!』

「天って…(笑)神様かなんかかよ…ッ(笑)」

『は?ノノが神様以外の何かに見えるわけ?』
(まぁ、正確には願いを叶える天使なんだけど)

「いやいや、そもそも見えねぇし」
「それに、いきなり私は神だ信じろ!って言われて信じると思うか?」

『そこで信じるのが人間なんじゃないの?』

「はぁ??信じるわけねぇだろ!」

『まぁまぁ、そんな怒んなって〜(笑)』
『これから君の願い、叶えてあげるんだから♪』

願い…
「…それって、夜が長く続けばいいのにってやつだよな?」
「その願いって今からでも変えることってできねぇの?」

『…変えたいの?』
『変えれなくはないけど、その代わり何か一つ私の望んだあなたに関するものを頂戴?』

俺に関するものをひとつ…つまり、俺の命の可能性も、あるって事か…でも、
「…わかった。」

『…願いは?』

「■■■■■■。」

『…本当にいいの?』
『…』
『…そう。じゃあ代償に、あなたの記憶を全ていただくわ』

「わかった。」
「それであいつに違う未来が来るのなら記憶なんて惜しくない。」

『…その願い、承りました。』
『叶える願いは、』



『彼岸さんが殺されること』



『願いはしっかり叶えました。そのうち誰かが彼女の死体を見つけることでしょう』

「あぁ、ありがとう。これでやっと…やっと…なんだっけ…俺は何を望んだ?」
「てゆうか、この声、なんだ…?」

…あー…。デジャブ感じるー…ノノの記憶だけ残せばよかったかしら?よし、そうしよう。めんどくさいものね。
『ノノのこと思い出せー!』

「うわっ…なんだ?他に何も思い出せないのにこの声だけは何かわかる…」
「おい、神。」

『ノノだってばー!せめて神「様」でしょ?』

「どうでもいいだろ…、せめて状況の説明だけでも…」

『そんなの、言うわけないじゃない。』
『それにしても、今のあなたにぴったりね。』

「は?…なにが」

『名前よ。親御さんもよく考えたものだわ。』
『まるで未来がこうなるとわかっていたようね。』

「…」

『あぁ、ごめんなさい。名前も覚えてないものね。』
『名前くらいは教えといてあげるわ。』

『あなたの名前は、「万寿(まんじゅ)」。』

『良かったわね。無事願いは叶ったのよ。もっと喜べば?』

「…何も、分からないんだ。思い出せない…」

『これはあなたが選んだ結末だからね。』
『選択肢はしっかり見定めないと。』

『じゃないとあなたの人生も望まない結末になってしまうかもしれないわね。』

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彼岸、万寿 / 名前の意味
彼岸→彼岸花から。
彼岸花はお彼岸の時期に咲くことや球根に毒があることから死を連想させる花です。

万寿→マリーゴールドの和名である「万寿菊」から。
花言葉は、「嫉妬」「絶望」「悲しみ」

1/4/2026, 1:42:16 AM

学生生活最後の初日の出
4月からは社会人
今年も良い年になりますように


「初日の出」

1/4/2026, 1:03:36 AM

「日の出」

初日RUN薄明の中走る友想像して笑む「今年もよろしく」

1/4/2026, 12:48:57 AM

日の出、ひので、火の出、比の手、。

ひのでと言う言葉だけでも沢山の意味がある。昨日は家族で、初詣に行った。毎年行く、神社。

私が言う
「服を買いに行きたいな。」

父が言った
「いいね。今年行こうよ。」

父の返答に違和感を覚える。今年行こうよ?

ああ、そうか。父は 
 福岡に行きたい、と私の言葉を勘違いしたのだった。 

 言葉は難しい。今年は、言葉を正しく使いたい。ちなみに、父は勘違いしたままである。
それもまた、一興。

1/4/2026, 12:25:30 AM

正月ももう終わりで学校は三学期が始まる
高校生になると今までとは違う生活になる
だからこそ受験は新しい日の出だと思う
その新しい日の出のために自分は突き進む
人生に正解はない
どんな日の出があるかは人によって違う

だからこそ選択し続ける

自分は明るくて綺麗な日の出を迎えたい

だからこそラストの中学校生活を
今まで以上に頑張りたいと思う

                       日の出

1/4/2026, 12:20:20 AM

これは秘密なんだけどさ

夜は静かで穏やかで
隣で眠る君の体温が心地良いこと
ふかふかの布団、暖かい毛布、微睡む時間

朝は明るく清々しく
まだ少し眠そうな君の顔が良く見えること
少し跳ねた毛先、小さな欠伸、カーテンの隙間から差し込む柔らかな光

朝も、夜も、こんなに素敵なものなんだよね



明け方にふと目が覚めた
どうやら君はまだ眠っているようだ

朝も、夜も、もうこなくていいと
そう言って泣いていた君の寝顔をしばらくの間見つめる

夜が明ける美しさを
おはようが言える喜びを
ささやかな幸せを
君にも感じてもらえたらいいなと思いながら
もう一度目を閉じて二度寝を決め込む


顔を出した日の光が二人をゆっくりと照らし始めていた



#日の出

1/4/2026, 12:11:45 AM

日の出

この年始年末は、妻の実家で過ごしていた。
妻の実家は一年を通して日の出がない。太陽の昇らない街だ。
極夜と白夜のある北極圏の都市のような地学的な理由ではなく、ただそういう街なのだ。
一日中闇夜のような日もあるが、大抵はずっと薄闇の日々が続く。
通りには街灯もある。この薄闇に調和するような控え目な灯りだ。ぼうっと夜の中で浮かび上がっている。
この街の人々は、暗がりの中で蠢くように暮らしている。
僕はこの街の、全てが暗さの中に沈んでしまった感じが結構好きだ。
日の光を浴びないせいか、通りを行く人々は皆、気鬱な面持ちで人を避けるように歩いている。ここでは誰もが影のように生きているのだ。僕も似たようなところがあるから好感が持てるし、居心地がいい。
だが妻は、この街独特の陰気臭さが好きではないらしい。
部屋に戻ると、ここの暗さに同化したくないとばかりに一万ルクスの人工白色光を浴びる。
妻曰く、ライトセラピーというやつらしい。
ずっとこの街にいると死者みたいな気持ちになっちゃう、と妻はビタミンDのサプリを口に流し込んだ。
さて、正月休みも終わりだ。
今朝早く僕らの住む街へと高速を飛ばした、日の出の方向へと。
折しも太陽が現れて全てを照らし始めていた。
薄暗い街に慣れた僕は、神々しい光に思わず瞬きした。
明るい光は輪郭を作り影を作る。
僕の身体にも否応なく輪郭が与えられていく気がしていた。
妻が隣で光を受け止めながら、生き返っていくようだわ、と力強く言った。
僕は、これが生き返りなら随分と強制的だ、と思ったが何も言わなかった。
ただ、あの街に滞在した副作用のような頭痛がいつまでも続いていた。

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