『旅路の果てに』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
旅路の果てに
旅人は皆、此処ではない何処かへ旅に出る。
居場所の無い自分が居るべき場所を求めて。
だが、居場所など何処にも無い。
でも、何処にでもあるのだ。
居場所は誰にも用意などされていないし、
相応しい誰かを待っている場所もない。
私が立つこの場所も誰かにとっては
此処ではない何処かになりうる。
誰かが立つあの場所も私にとっては
此処ではない何処かなのだ。
人は皆いつも孤独で浮いている。
何かを隠して笑顔で生きるのだ。
誰も他人の笑顔の裏側を知ることはない。
だが、それを知ったとき気付くことができるだろう。
此処ではない何処かなど無いということを
居るべき場所など何処にも無いということを
在るのはいつもの現実で、
そこには孤独を抱えた人々が生きる。
そして、自分も彼らと同じ孤独を抱えた一人である。
そう気づいた時に立っている場所が旅路の果てになるのだろう。
旅路の果てに「楽しかった」と思えるようにしたい。
旅路の果ては、「死」だと思っている。
別にキザな詩人ぶっているわけでなく、毎日に変化や新しいことを学びつつ日々を過ごしていきたい。定期的にマンネリ化し、怠惰にダラダラと進むこともある。人との軋轢に嫌悪したり、社会に圧され疲れることもあるだろうけど、適度に休み、寄り道し、仲間や愛する人たちと笑い。独りを愉しみ。そして時間は過ぎていき、旅路を進む。
あと50年続く道かもしれないし、朝目覚めず、今夜で終わりかもしれない。旅路の終わりは、いつ訪れるかわからないから、果ての一瞬でも、「よい旅だった!」と思えれば幸せです。
「少年よ 少しだけ話をしないか?」
僕の目の前に座った人は微笑みかけてきた
「いいですよ。」
なぜだか、目の前に座った人の話を聞きたかった僕は真剣な面持ちで頷く
「君は夢の果てを知っているかな」
「は?」
なんの話かと思いきや、意味が分からない。いや意味は何となくわかる。けれど、質問の意図が分からない
「答えてくれ。君は君の夢の果てを知っているかい?」
「夢の、果て………」
ボソリと呟いて手元のティーカップを見つめる。なかのコーヒーは揺らぐばかりだ。
「ない、と思う」
ポロリと出た言葉は問いかけよりも難解だった
「ない…か。そうだね。少年よ。夢の果てなどないのか」
まるで我が子に向ける慈しみのように優しげな顔をして目の前の人は納得しているようだ。
「だって、だから貴方は自分の夢を追いかけ続けているのでしょう?叔父さん。貴方は夢の最果てがみたいんだ。」
彼は僕の言葉に心底驚いたようだった
「その歳で達観したものの考えをするな。少年よ。」
はははと笑い、僕と同じコーヒーを口にする叔父は少し疲れている
「少年の言う通りだ。夢の果てなどない、 俺は俺の夢路を見たい」
自分に言い聞かせるがごとく呟く叔父の言葉を僕もまた自分に刻んだ
「ありがとう、少年。お前に聞いてよかった」
そういうと彼は足元に置いたケースを持ち、半分以上残ったティーカップをおいていく
僕は振り返らず、問うた
「また、会えますか?僕は貴方の人生の旅路を聴くのが好きだ」
「─────」
それ以降叔父に会ったのは、生涯ただ1度きりになった
彼は満足していただろうか?
#旅路の果てに
旅路の果てにあるもの。
ぶっちゃけ、そんなの、今の自分に分かるわけがない。
今はまだ、その路に色をつけている最中だ。
喜怒哀楽などなど
色んな記憶が、『私』という路を鮮やかに飾り付ける。
そんな路をくぐり抜けて、あるもの……
何も無いただの真っ白な空間?
それとも、何も見えない黒?
……やっぱり、分からないや。
今は、『私』を描くことに集中しよう。
うん、そうしよう。
〜旅路の果てに〜
『旅路の果てに』
死ぬ間際に
終わり良ければ全て良し
って言える
旅をしていきたい
『旅の果て』
何千年と、何万年と、歩んできたその先は
いつも夢に見ていたその先は
こんなにも暖かいものであったと想像もできないような今までの過去を優しく優しく包み込んでくれる
あゝ、終わりのない旅の果ての美しい思い出は
今までの過去と一緒に置いて行こう
ここから先にはきっと必要の無いものなのだから。
この先で、私は一体何を見ることになるのだろうか?いつか分かる日が来るのだろうか?今はまだ何も知らない。
#旅路の果てに
ずっと、ずっと続いてきたのかもしれない。
いつ始まったのか、いつ終わるのか。
それはきっと、解らないままなのかもしれない。
多分、それでいいのかもしれない。
知ってしまったら、きっと足掻くのかもしれない。
始まりは、何だったのだろう?
終わりは、どうなるのだろう?
それを見ることは、きっとないし、知ることもない。
それを知るのも、見るのも、自分ではない”ジブン”だから。
解らないまま繰り返した先に、どうか穏やかな終焉を。
”魂”と呼ばれる”深淵”に、”ジブン”もいることを願って。
旅路の果てに
旅路の果てに
旅をしてきた。
この旅の中で沢山のことを経験してきた。
好きなこと、考え方、自分自身
短い時間で、沢山のことが変化してきた。
旅路の果てにはどんな景色が待っているのだろう。
それはまだわからない。
果てが訪れるときだって、わからない。
だけどできるだけ続けようと思う。
だってまだまだ旅の途中
吐く息は白
胸いっぱいに深呼吸
心が冬でいっぱいになった
旅路の果てを[考える]
旅路の果ては[わからない]
旅路の果てへ[歩を進める]
旅路の果てに[ ]
何がある
もしそれを見つけてしまったら
"旅"は消えてしまうだろう
少し寂しげに微笑んで
#旅路の果てに
おまえの旅路におれがいられたら、おまえは今も笑っていたのだろうか。
おれの旅路の果てには、おまえとまた会えるのだろうか。
この僕の人生という旅路の果てに何があるのか、それは全く分からない、けど分からないなら分からないなりに頑張ってみようとは思う、死ぬ前くらいやれることやってみよう
旅路の果てにあったものは、なんて事はない今日だった。
解き明かされた謎があった。音にできない歌があった。文字にならない言葉があった。積み重なった時間が今を作り、それがまた礎になっていく。
また来る明日は、私を置いて過去になる。
長い長い旅。
辿り着くことのない旅。
「貴方はどこまでゆくのですか。」
そう問われても、自分でも分からない旅。
どこまでも、どこまでも、
その地平線の先に、道があるまで。
その道が途切れるまで。
その日まで、歩きゆく旅路。
途中にある水にも触れず、
途中にいる人にも触れず。
我が道を我がままに、進むだけの旅路を。
いつか誰か、途中で切ってくれる事を、
私は望んでいるのであろうな。
旅路の果てに…?
旅に終わりがあるのだろうか
旅とは
定まった居場所を離れて移ろいいくこと
川の流れるように 雲がすべり行くように
速さを変え かたちを変え とどまらずに
いのちもまた 旅をしているのだろう
刻々と
でもそうとわからないくらいに少しずつ
出会いごとに少しずつ その姿を僅かに変えて
いのちは
星々のかなたのそのふるさとを離れて
わたしたちという舟に乗り旅をする
舟が朽ちたとき いのちはふるさとに還る
そしてまた つぎの旅がはじまるのだろう
舟は朽ちても 旅がおわるのではない
くるくると くるくると
いのちは旅をつづけていくのだ
「旅路の果てに」
#3
何処まで行こうが何にもないよ
いい事だろうが悪いことだろうが
何をしようが関係ないよ
どこまで行こうが何にもないよ
どんな事しようが何を考えようが
結局は何にもならないよ
別に何も無くていいじゃん
旅路の果て
辛いこともあって、楽しいこともあって。苦しいことも悲しいことも幸せだと思う瞬間もいくつもいくつもあった。旅路は人生だ。長い長い旅。その旅路の先には何があるんだろう。
旅路の果てに
長い、長い旅だった、と彼は語った。
人生の半分以上を旅してきた彼はたくさんのことを知っていて、いつも色んな話をしてくれた。
旅先で出会った優しい人たちの心温まる話や反対に怖い人たちの耳を塞ぎたくなるような話。純粋すぎて心配になるような人たちの話や騙そうとしてきた人たちの話。旅人を歓迎してくれた人たちの話や逆に追い出そうとしてきた人たちの話。
世界には色んな人がいて、色んな国があることを彼は教えてくれた。
でも、そんな彼でもわからないことはある、と言う。
何でも知っているのに、と首を傾げれば、彼は口を大きく開けて笑った。
知らないことだらけだ。こんなに旅をしてきたのに、世界はまだまだ広くて、知らないことであふれている。どれだけ時間があったとしてもきっとすべてを知ることは不可能に近いのだ、と。彼はそう言った。
木葉がひらひらと舞い散る中、彼はやっと終わるか、と呟いた。何が、と聞けるほどもう子どもではないから、ただ彼を見つめるだけに留める。
思えば、しわも幾ばくか増えて、もうその足で歩くことすらままならなくなっていた。
長い、長い旅だった、と彼は語る。旅路の果てに彼は静かに笑って、眠りについた。
やっと辿り着いた。
もう何度そう思っただろう。
その度に、いや違う。
こんな場所で終われるか。
まだこれからだ、と自分を奮い立たせてきた。
気づけばずいぶんと長い道を歩き続けてきたように思う。
けれど、旅路の果てにはまだ遠い。
【旅路の果てに】