『放課後』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
帰り道、駅まで友達と駄弁る。
今日は一段と寒くて、カバンからカーデガンを出そうと急に立ち止まった。
通り過ぎる人々。待つ友達。
一向にカーデガンは出てこない。
友達「何探してるの?」
私「ちょっと寒くてさぁ、カーデガン」
友達「…着てるじゃん」
私「…あっ!……(๑・ω-)~ヤッチマッタ!」
お題-放課後-
響く運動部のかけ声
奥の方からほのかに聴こえる合唱曲
過ごしているのは同じ平日の5時。
なのに
なぜフェンスの向こう側の時間が愛おしいんだろう
些細な日常の音たちが
少しだけあの頃に戻してくれる
向こう側にいた時、得たもの
変化の代わりに置いてきたものを
実感させてくれる
学校が終わった自由な時間
「自由な時間なら、大人になってからもあるじゃん」
違うよそんなんじゃないんだよ。
もっと不思議な時間だよ。
後になってみるとね。
楽しんで。気を付けて。頑張って。
その時間を使い切った大人が
フェンスの外から静かに応援してみる。
#放課後
人の少なくなった図書室で、頬杖をついて外を眺めている君がいた。君の瞳に夕暮れが反射して、ありがちな例えだけれど、まるで宝石のようにキラキラしていた。綺麗で美しく思ったその瞳は、じっと眺めているとやがて少し切なくなるような感じがした。
[放課後]
放課後の私達以外いない教室で一緒に笑いあったあの子は、次の日から見られなかった。あの時、放課後に学校に残らず早く帰っていたら、違っていたのかな。
この時間をもっと大切にすればよかった。
友達としゃべるのも、残って一緒に勉強するのも
好きな人と一緒に帰るのも
放課後だからできたことなんだなあ。
友達がバイトを始めた。
そのため放課後はすっかり暇である。入学してから部活も入っていない為今更何処かに所属なんてめんどくさい。
自慢ではないが、おおよそ惰性となんとなくできたのだ。
この学校もそんな感じで決めたもの。
なら思い切って恋をするか。いや部活一つ決まらない人間にハードルが高い。あと、こう、ロマンというか理想があるのだ。
友達に習ってバイトを探すか。部活ほどではないがなかなか腰が重い。
ここで塾が思いつかないのではない。あえて除外してるので悪しからず。
放課後。
小学生時代は楽しかったな。
むぅ。そう唇を尖らせる。だからと言って今更あのテンションには戻れない。
もう何もかもが面倒だ。
それでも、友達からバイトを一緒にしないかとLINEが来れば浮上するくらいには落ちてもいなかった。
ちょっとだけ悔しいので一分後に返信したのは許されたい。
そんな放課後である。
放課後
少し前までは、みんなが居なくなり、静かな空間で勉強ができる時間と言う認識しか無かった。
少しの雑音を混ぜながら、茜色の淡い光に包まれる教室で勉強するのは、中々に捗るというものだ。
けれど今は、どうだろうか。
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「...悪い、結構待てせたな...」
「よ、先生のお手伝いお疲れさん。そんな待ってねぇから気にすんな」
それより、早く帰ろーぜ。
俺はそう言いながら、後輩の手を引きながら歩き出す。
.....やべぇ、勢いで手を繋いでしまった...。
「...//////」
「......」
...というか普通に手を離せば良くね?テンパりすぎて気づかなかったわ...
なんともアホだなと思いつつ、繋いでいた手を離そうと--したのだが。
「!?ちょ、おまっ///!?」
「...なぜ離そうとする?繋いでおけばいいだろう...」
不満そうに言いながら、あいつは俺の手を再度握り返してきた。
...しかも簡単には解けないような形で、言わゆる恋人繋ぎをされている。
「...ッ///だ、誰かに見られたら...///」
「そんなこと心配しなくても、この時間は人通りが少ないから誰も見ていたいと思うぞ...。それに...」
そこで言葉を途切れさせたかと思うと、急にスルリと俺の手の甲を優しく撫でてきた。その行動に俺が一瞬ドキッとしている間に、あいつは手をさらに力強く握って俺の顔を見つめてきた。
「俺はお前と手を繋いでいたい。...ダメか?」
「うぐッ...もう..ッ.///好きにしろよ...///」
顔を逸らしながら、結局了承してしまった。
いつもこうなのだ。こいつは年下という事をいい事に、時々上目遣いで俺に所詮「お願い」をしてくる。
あいつは、俺がその行動に弱いことを知った上でやっているから、本当になちが悪いと思う。...まぁ、それに流されてしまう俺も俺なのかもしれないが...。
「...///」
「...顔、真っ赤だな」
「そ!...んな事...ねぇよ///」
「そんな表情じゃ、説得力の欠けらも無いな」
「うるせぇ...お前ほんと生意気なクソガキだな?」
「...そんな俺を好きになったのはどこの誰だったか...」
「ウッ...ほんとマジでそういうところだぞお前...///」
「これが俺だ。大人しく諦めろ」
「はぁ~...分かった分かった。大人しく諦めますよーっと...//...ほら、暗くならねぇうちに帰るぞ」
「...照れ隠し」
「うっせぇ!ガチでその口塞ぐぞ///!?」
そんな風に談笑?しながら。お互い同じ帰路に着く。
...こんな年下の後輩に翻弄されている現状が、凄く楽しいと思えてしまのだから、俺も随分変わったものだな...と自分で考えつつ、夕暮れの空の下。二人で手をつなぎながら帰った。
#放課後
87作目
追記:
なんかいつも以上に訳が分からない内容になってしまいすみません(泣)
そしてここまで読んでくださっている方はありがとうございます...。
少しでもいいなと思っていただけていたら幸いです。
これからもよろしくお願いいたしますm(_ _)m
「放課後」
放課後のチャイムと同時に体育館へ走り出す。
まるで誰かと競っているかのように一目散に体育館へ向 かう。
体育館の扉を開けると暑くて汗臭い。
うんざりする気持ちを抑えながら準備をする。
地元を離れ地方で部活に打ち込む。
毎日、朝練から夜遅くまで練習に打ち込む。
私なんでこんなに頑張るんだろう?なんのためだろう?
辞めたい、逃げたい。
辛い練習を耐え、乗り越える。
それでも思い通りにはいかない。何度も心が折れる。
地元に帰ろうか。部活なんてやめてしまおうか。
あんなに好きだったはずのものがこんなに嫌いになってしまうなんて。
辛いね。でもその頑張りは無駄じゃないよ。
必ず未来の役に立つ。
きっとこの経験が私自身や誰かを助けるものになると信じて。
そんな私の青くて苦い放課後の思い出。
Theme:放課後
次は私の番ですね。
では、小学生の頃の話をします。
放課後になると、私たち、A子、B美、それから唯一の男子のT男の4人は学校の怖い噂を検証していました。こっくりさん、理科室の人体模型、美術室の呪われた絵画…いろんな噂を検証していました。まあ、その中には本物はなかったんですけどね。
その日の放課後、私たちは「トイレの花子さん」の検証をしていました。いろんなパターンがあるそうですが、私の学校ではトイレに入って3回「花子さん、花子さん、いらっしゃいますか?」と尋ねます。誰もいないはずなのに「は~い」と返事が返って来て「遊びましょう」と提案してくるそうです。その提案を承諾しても断ってもどうなるか、話は一切伝わっていませんでした。それが余計に私たちを余計に燃え上がらせました。
まずはA子がトイレに入り、「花子さん、花子さん、いらっしゃいますか?」と尋ねました。返事はなかったそうです。次にB美がトイレに入りました。やがて何もなかったのか残念そうに出てきました。次にB美と交代してT男がトイレに入りました。出てきたときには青白く、怯えたような表情をしていました。「T男!花子さんの返事、聞こえた?」とA子が尋ねると、「声、返ってきた……」と真っ青な顔で答えてそのまま走って行ってしまいました。私たちは慌てて彼のあとを追いかけます。校門のところで追いついたので、私は彼に話かけましたが反応はありません。でもそこで見てしまったのです。彼の背後に、おかっぱの女の子が立っていたのを……。
結局、その日はそのまま解散しましたが、翌日から彼は学校に来なくなりました。そして数日後、A子の机に「花子さんに殺される」と書かれた手紙が届きました。私たちは怖くなって何も聞けませんでしたが、その数日後にはA子も学校に来なくなってしまいました。
T男の行方は結局分かりませんでした。今でも時々思い出しますね。あの時に見た女の子っていったい何だったんだろうと。花子さんだったのか、それとも別の何かだったのか…。
オチの無い話ですみません。
では、次の方お願いします。
「放課後」
放課後の楽しそうな群れに
気持ちを押し殺して混ざっていたな。
ひとりがいいけどひとりはいや。
わがままだね。
#42
300字小説
放課後の七不思議
私の小学校は三階のトイレの鏡と廊下の鏡が合わせ鏡になっていて、五時ちょうどにそれを覗くと自分の将来の姿が見える、という噂があった。
キッズ携帯の画面が午後五時を告げる。覗くと高校生くらいの私。隣の市の高校の制服を着て、頭一つ分、背の高い男の子と歩いていた。男の子の顔が次第にハッキリしてくる。
「げっ……。なんでアイツなのよ……」
階段を降りて児童玄関に向かう。夕日の赤い光の中、下駄箱近くにいたのは、さっきの鏡に映っていた幼馴染。帰る私の後を黙って追う。
「何でついてくるのよ」
「暗くなってきたからさ。女の子一人じゃ危ないって母ちゃんが……」
「……ふーん」
私は顔が熱くなるのを感じながら、そっぽを向いた。
お題「放課後」
放課後
これを読んでいる皆さんへ。
こんにちは。 または、 こんばんは。
毎度おなじみのRです。
今回も誤字脱字があるかもしれませんが、頑張りますね。笑
「やばい...。終わらんって...(絶望)」
僕は今葛藤している。何にかって?
それは勿論...課題です♡
いやぁ、僕も遂に赤点を取ってしまいました。笑
やばいですね(他人事)
いやいや、こんな事言ってる場合ではないです。
期限が迫ってるので急いで片付けましょう。
あっ...ちなみに期限は今日です♡
「えーっと、あとは何が残っているかな...」
そう呟きながら、課題を整理しているとやり残した数学の課題が出てしました。
「...見なかったことにしよう!」
( '-' )ノ)`-' )ベシッ
「いたぁい(泣)」と言いながら振り返ったら、先生が立っていました。
「コラ笑ちゃんとやりなさい。」「先生教えて♡」
「ぅわ、教えんぞ笑」「先生酷ぉい♡笑」
なんて会話をしながら放課後、恋愛面で好きな先生に課題を一緒にやりました。
(先生は僕の気持ちいつ気付くんだろ...)
(コイツはいつまで経っても、気付かんなぁ...)
お互いがお互いの事を気付かずに
毎日を過ごしている。
これは秋の涼しい放課後の事でありました。
あっ...無事に課題は終わりましたよ😎
ここまで読んで頂き有難うございます。
ちなみに物語はフィクションです!
作者は今まで赤点を取ってきてませんからね!
『放課後』
久しぶりに放課後に
イツメンと集まった
楽しかった
嬉しかった
でも、
あの時間は
もう帰ってこない
「放課後」
「ひゃー、すごい降ってきた」
突然の雨に降参した私は大きな杉の木の下で雨宿りすることにした
お気に入りの制服がびしょ濡れだ
ふふふ…でもやっぱりこの制服が一番かわいい
私はこの制服を着るためにわざわざ本土から島に引っ越して来た
女の子はかわいい制服で高校を選ぶ
後悔はしてない、仲良しの友達や両親とも離れて一人暮らしになってしまったけれど女の子はかわいい制服で高校を選ぶものだから
ズシャァァ…
山を男が滑り落ちてきた
帽子にサングラス…そしてロングコートを着た男
怪しい…この人、もしかして巷で噂になってる通り魔じゃ…?
この島は観光客が買った芋焼酎を、背後から近づき叩き割る通り魔に頭を悩ませていた
私は気づかれないように包みから弓を取り出した
「その弓で私を射るつもりか?」
男が話しかけてきた
「あなた…通り魔ね?どうして観光客を狙うの?観光客が来なくなったら島の人たちが生活できなくなるのよ?」
「私が悪魔?悪魔は人間の方だろう、私は古来からこの島を見守る神だ」
話が通じる相手じゃない…私は弓を構えた
「学生のようだが…お前は弓道部ではないな?血の臭いがするぞ」
一瞬で私のスクールバッグは奪われた
「バッグの中の…お前がこの野ウサギをやったのか?」
「私はこの先の丸太小屋で自炊してるの…生きる為に仕方なくよ」
「ではこのクリームシチューの素はなんだ?動物たちは人間のようにひと手間くわえて美味しく食べたりはしないぞ」
「………」
「このローリエは何だ?」
「…臭みを取るために」
「臭いのが嫌なら最初から食うなーー!」
通り魔は巨大コウモリに変身した
私は一瞬怯んだがすぐに矢を放つ
巨大コウモリは空に駆けあがった
二の矢、三の矢を放つ!外した!四の矢!五の矢!六の矢!七の…
「待て待て待て!なぜいきなり攻撃してきた!?やはり人間は恐ろしい生き物だ!島から人間がいなくなるまで我々は戦うぞ!」
そう言い残して巨大コウモリは闇夜に消えた
「二万円で買い取ります」
「あの…現役なんですけど?」
「二万です」
島に1店舗しかないブルセラショップは強気を崩さない
「ありがとうございました」
宣戦布告された翌日…私は大好きな制服をフェリー代に替え、火の手が上がる島をあとにした
月曜日から金曜日までの放課後
私はいつも教室のベランダに出て
グラウンドを見る
何十人いようが、何百人いようが
私は君の姿を見つける
見つけても、見つけてもいつも私は
───頑張って
と心の中で応援する事しかできない
いいな、マネージャーはそばで応援できて
と言の葉を口にするといつも虚しくなる
そしてその虚しさを胸に今日も私は
いつも通り足どり重く家に帰る
学校が終わると、小学校のクラスメイトたちは遊びに行くらしい。
オレは、すぐ家に帰って、もう家を出ないけど。
ある日、忘れ物をして教室に戻ると、真剣な顔で本を読んでいる男子がいた。
なに読んでるんだろ?
ほんの少し気になったけど、オレは帰宅を急いだ。
コンビニで買ってきたお菓子をグラウンドの片隅で広げながら、野球部の練習を見ている。わたしたちがこんなところでうずくまってる間に夏は終わろうとしていて、アイスが溶ける速度をゆるめてそれを教えてくれる。つよくよわくうつくしくただしく、何の敵もないわりにはあらゆるものに怯えていたわたしたちが終わろうとしている。明日もまた会おう、変わりゆくわたしたちが、今日の続きの結果だと示すために。
放課後、私は提出物がある。だから、部活に遅れる。あぁ、大変。
【放課後】
放課後を知らせるチャイムの音が鳴り渡る。
授業を終えた同級生、下級生たちは一斉に廊下へ駆け出し、数人のグループとなって帰宅を始めた。
もちろん最上級生となった私も例外ではないのだが、未だ一人教室に残って宿題を進めている。
「華子ちゃん、お勉強?」
そう声をかけたのは、同じクラスの女生徒だ。二人の友人を連れている。
「う、うん。もう少しだけ、勉強するの」
「まだ私たち小学生なのに、すごいね」
「そんなことないよ、することがないだけ……みんなは気をつけて帰ってね」
私は彼女らに軽く手を振ると、向こうも「ばいばい」と残しながら背を向けて帰路についた。友人と言える程ではなかったが、私に気を遣って話しかけてくれる優しい子たちだ。
私には友達と呼べる人間がクラスにいなかった。何もいじめられている訳ではないのだが、元より引っ込み思案な私は誰かと仲良くてきるはずもなく小学六年生まで上がってしまったのだった。
少しだけ手を付けた宿題をとんとんと机で角を整え、そのままランドセルにしまう。こんな時間まで残っていたのは、何も宿題をするためだけではない。本来の理由は別のところにあった。
私は教室を出て、階段を降り三階へ行く。階の端に設置された女子トイレに入り、入り口から見て三番目の個室の前に立った。個室の鍵には、中に人が入っていないことを表す青色のマークが記されている。
この時間、三階の三番目の個室からは不思議な空気が漂っている。そこだけ異界につながっているかのような、現実とは違う空気の流れを感じるのだ。残念だが、言葉ではなかなか言い表せるものではない。
私はその個室に、コンコンコン、と三度ノックして呼びかける。
「花子さん、あそびましょ」
数秒の沈黙。
その後、中から「は、あ、い」と可愛らしい少女の返事が聞こえたかと思うと、ギィィと鈍い音を立てて個室の扉が開いた。
「またあんたね。全く、暇人の相手をしているほど私は暇じゃないの」
中から現れたのは、黒髪を綺麗なおかっぱに整えた可愛らしい少女であった。血色は悪く、顔や肌は少し青白いようにも思える。今時珍しい赤い釣りスカートを履いていた。
花子さんは悪態をつきながらも、私を個室の中へ手招いた。
私は放課後、時折この個室に遊びに来ていた。出会いはただの暇つぶしで、『はなこ』という同じ名前を持つ都市伝説に興味を持っただけなのだが、なんとも思いがけず波長が合ったのだ。
「ねぇ、花子さん。私、今日もクラスの子とうまく話せなかったの。こんなので中学生になれるのかな」
「何、また恥ずかしくなっちゃったの?」
「……だって、何か話そうと思うと、つまんないって思われないかなぁ、とか気になっちゃって」
「あのね、あんたに話しかけているクラスの子は、あんたと話したいからわざわざ話しかけてるのよ。あんただって、私と話したくてわざわざここまで来てるんでしょ?」
「そうだけど……」
「だったらいいじゃない。私なんて、話せる人間あんたくらいしかいないんだから。あんた、根はいい子なんだから素直になんなさいよ」
「……ありがとう、花子さん」
「ああ! くすぐったい! そんなことより、人間の世界でなんか面白いゲームとか、ニュースとか、ないの!」
こうやって、私が相談して花子さんが答える、というのがいつもの流れだった。たまに花子さんから人間界について聞かれることもあった。
花子さんは、私の背中を押してくれる。私のことをよく理解してくれている。
中学生にあがると、もうこのトイレも使わなくなってしまうのだろう。 私の小学校生活を支えてくれたのは紛れもなく花子さんであり、この放課後の時間だった。
あと数ヶ月余りに迫った小学校で過ごす放課後を、私は最愛の友人と共に大事な思い出として心に留めるのだ。
放課後
高3のとき、美術の課題を進めるために
友達と放課後居残りをしていた。
イーゼルを廊下に運び出し、まったりと
課題を進めていたところ、トイレに行き
たくなった。
小走りでトイレに向かう途中、知ってい
る男の子に呼び止められた。
「少しいいですか?好きな人いますか?
よければ付き合ってほしいんですが」と
唐突に言われた。
私はトイレに行きたくて「ごめんなさい」
と即答した。
終わった……
男の子の勇気ある告白を、トイレ直前の
切羽詰まった私が台無しにした。
色恋に無頓着だったとはいえ、私って
ヒドイ奴だった。
同じテニス部だったので、放課後の部活
では隣のテニスコートにいた。やはり、
私ってヒドイ奴だった。
ある日の放課後のことである。