『手を繋いで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ママー、手を繋いで
夜眠る時は必ずいう言葉。
いつのまにか手を繋がなくても寝られるようになった息子たち
右と左、双子の子供たちの手を両手に繋いで
すやすや眠るまで繋いでいた手
″手を繋いで″
懐かしいね〜
若い頃もこうやって手繋いでたっけ
最後に手繋いだのって何年前だ?
もう40年は経ってるか?
随分長く君の手の感触を忘れていたな〜
迎えに来たよ。
生きていてくれてありがとう。
「遅くなってすまないな。
迎えに来てくれてありがとう。」
天国までの片道切符を老衰で死んだおじいちゃんにプレゼント〜!
「そのジジイを40年以上待ち続けた若いもんはどこのどいつだ?」
ここのこいつです〜!!話したいことが沢山あるんだ!ちゃんと最後まで聞いてよね!
「ああ、聞かせとくれ。儂も話したいことは山ほどあるからな。」
じゃあ行こうか
仲良く手を繋いで!
※手を繋いで
小学生→まだ手繋いでほしい
中学生→そんなことより大人になった気分
高校生→カレカノなら繋ぎたいけどぉ〜
大学生→何だか特別なことになってきた
社会人→セクハラでは!?大切な人は除く
親になった→子供が動き回るぅぅぅ止めなきゃ!
子供が思春期→絶対もう手とか繋げないよ
子供が成人した→拍手
そしてまた特別な人と手を繋いで
そうやって歳を重ねていく
親と子が手を繋いでいる
はしゃぐ子の小さな手を
親は離れ離れにならぬようしっかり繋いでいる
『手を繋いで』
僕も君も
間違いじゃない
ただ 違うだけ
違いを受け入れ
手を繋いでごらん
ほら…‥
勇気が 芽を出した
手を繋いで
どこまでも手を繋いで生きていくと思っていた。結婚した時は、どこに行くにも妻と手を繋いで、いろいろ話しをしながら歩いていた。
ところが、子どもが生まれたら妻はベビーカーを押し、その子が大きくなったら子どもを真ん中に手を繋ぎ、だんだん夫婦が直接手を繋ぐことは減ってきた。
さて、それから何十年、年を取った妻も私も足腰が弱くなってきた。
今こそ手を繋いで、支え合って歩く時だと思っている。
No.143
―――人を殺す言葉ってなんだと思う?
聞き覚えのある質問に振り返る。彼はスマホから目を離さないまま、つまらなそうに動画を眺めているだけ。
最近よく見かける広告のフレーズだった。ダラダラと長ったらしい語りが始まりかけたとき、その無機質で責めるような声が止まって代わりに可愛らしい女の子の歌声が流れた。生き生きとした明るく愛嬌たっぷりの甘い声。さっきまでつまらなそうだった彼を笑顔にさせる声。
人を殺すのに、言葉は必要なのだろうか
その声だけで十分なのでは
嫌な女だなと我ながら思う。推しなら自分にだっているし趣味であることはお互いに理解して必要以上に踏み込まないようにしている。タガを外れるようなら殴ってでも止めることを約束しているが、趣味の範疇を超えたことは一度もないのだ。そこは心配していない。
嫉妬、というにはあまりにも根が深いし、そもそも彼とか彼の趣味とかは関係ない。自分のトラウマやコンプレックス、不安や恐怖がぐちゃぐちゃに絡まってどうしようもなくて、画面の向こうの女の子に八つ当たりしたいだけだろう。だから彼の趣味には関わらないようにしている。
自分が、可愛い女の子だったら、なんて
でも、きっと、そうじゃなかったから。そうじゃなかったからこうやって彼の隣で、手を繋いで、並んでいられるのだ。
勝手に嫉妬して勝手にマウントとって満足して忙しい生活をしていられる。自己中だなとか自分が1番よく分かってるから何も言わないで。
【題:手を繋いで】
手を繋いでみた先の"景色"はどんなものが広がっているのだろう。
そう思い、私はあなたとお付き合いを始めました。
するとどうでしょう。
景色よりも隣のあなたのコロコロ変わる表情のほうが魅力的で、
景色よりもあなたの唇から発せられる自分では思い付かない言葉たちのほうがはるかに鮮やかで、
今目の前にどんな景色が広がっているのか私は全く気にする余裕がないのです。
あなたとならどんな景色が広がっているのだろうと思っていたのに、私はただ繋いでいるだけの手を離せなくなったのです。
直接的で、ちっぽけで、単純で、柔らかくて、世界でただ1つの温もりが目の前に広がる景色を見せてくれないなんて、思っていなかったのです。
でもこれが、手を繋いでみた先の"未来"の景色だったのだと
あなたの横顔をみて思うのです。
「手を繋いで」
お題『手を繋いで』
幼い子供に母親が言う。『ほら、はぐれちゃうからママと手を繋ぎましょう?』と。そう言われた子どもは母の手を握った。肉肉しくて小さな我が子の手を握った時、親子の間に心地よい温もりが流れた。
恋人を、行き先は内緒で連れ出すのが好きだ。
相手をびっくりさせて喜ばせたい、なんて殊勝なことは考えてなくて、どちらに向かえばよいかわからない彼女の手を引きたい。そんな自分本位な思いでいる。もっと情けないことを言うと、そうやって必要だからと理由付けないと、彼女の手も取れない男なのだ。
動きやすい格好の方がいいのか、ちょっとフォーマルな服装の方がいいのか。そういう最低限の情報しか伝えない自分に、優しい恋人は次はどこに連れて行ってもらえるのか楽しみだと、柔らかく笑ってくれる。
今日も、待ち合わせ場所に現れふうわりと微笑んだ彼女が、とても素敵で、とても魅力的で。自分の恋人だというのになんだか無性に恥ずかしくなってしまい、言葉数少なく、手を取って足早に歩き始めた。
こんなに素晴らしい人がどうして自分と付き合ってるのだろう。恥ずかしくて、それでも嬉しくて、昂った気持ちでずんずん突き進んでゆく。
進む方だけを睨みつけている自分に、彼女の顔なんて一つも見えやしない。
赤信号で一度立ち止まると、少しだけ周りも見えてきだした。ざわざわと、どうにも騒がしい。それに、周りの皆が自分たちを見ている気がする。
「どうしたんだろうね」
訝しみ、彼女も不快だろうと流石に声を掛けて振り返る。
「あ」
しまった、繋いだ手だけを連れてきてしまった。
"手を繋いで"
私は何気なくスマホ片手に階段を上っていた
上の階から親子が手を繋いで下っていた
5歳くらいの子どもが親から手を離す
その手で私に指をさして
「あぶない!」
そう言った。親子は私を見る。
私はハッとした。
死角の多い階段でスマホを無意識に見ている
そして幼い子どもに注意される
なんて醜い大人なんだ。
5歳くらいの子どもに気づかされた。
改めよう。
純粋な心を忘れてはいけない。ありがとう。
#21
2025/3/21
「手を繋いで」
持ちつ持たれつ
転んだ時は
差し出された手を掴んで 立ち上がる
逆もまた然り
人は誰かと必ず繋がっている
優しさは連鎖する
手を繋いで
温もりを感じよう
手を繋いで
一人じゃないことを確認し合おう
手を繋いで
絆を深めていこう
手を繋いで
団結していこう
手を繋いで
なんか標識で親子が手を繋いでるやつが実は誘拐犯と子どもみたいな都市伝説があったな。
昔はこういう話の真偽がわからなかったからホラーとか都市伝説が流行ってた時期もあったけど今はネットですぐわかっちゃうからな。ホラーがやりにくい時代になったように思える。
かと思えばゲームなんかじゃ根強いジャンルで廃れる様子はないからわからないものだ。
寒さは今日がピークらしいな。あとは夏日になっていくとかなんとか。
確かに昨日の夜にちょっと暑くて布団をどかして涼んだからそうなんだろうな。
やっぱり寒いよりはまだ暑いほうがましだ。寒いと嫌な気分になって死にたくなるからな。
手を繋ぐ
何気なく 手を繋ぐ ありますね
最近は ないかな~
異性間では 好き 同士
微笑ましい 素敵です
あの人と 手を繋ぐこと なかったね
幼さな子と 手を繋ぐこと ありますよ
アンドロメダ探査船は今日も体温が低かった。もう何十年も変わらない外の景色を見る者はなく、船内での知の収集にも誰もが飽き飽きしていた。その上、アンドロメダの星にたどり着くまでにはあと150年はかかる。
地球では技術革新が起こり、この船よりも何十倍も速いスピードで宇宙を航行できる探査船を製造中だという話が、5年前の交信時に知らされた。この船はその役割を全うする遥か前にお払い箱となるのだろう。
この探査船に乗り込んだとき、私は最新のAIを搭載したたくさんの個体たちと知的な会話を楽しみながら空の旅ができることを誇りに思っていた。実際に最初の数年間は互いの特化した知識を共有することが楽しかった。
しかしいまや、互いの知識は知り尽くし、誰と会っても共有すべき新しい知識などありはしなかった。船内にいて得られる知識など、見捨てられた図書館にある価値のない情報だけだった。
「ようハロルド、気分はどう?」
私を愛称で呼ぶのは識別記号R00152。彼の愛称はロバートだ。
「ああロバート、気分もなにも、いつも通り退屈だ」
「そうか、そりゃあいい。そんな君に興味深い話をしてやろう」
ロバートはそう言って眼球装置を白黒させた。
「またあの図書館に行ってたのか? 相変わらず変わり者だな」
「おいおい、俺たちの使命を忘れたのか? 俺は忠実にAIの知の拡大に勤しんでるだけだぜ」
「はっ、不要とされた知識をビッグデータに詰め込むなんて、神にゴミを食わせるのと同じじゃないか」
神とゴミが韻を踏んでいる。我ながら素晴らしい言葉遊びだ。
「わかってないなぁ、ゴミと思われたものの中から黄金に輝く叡智を掘り出すのが宝探しの醍醐味だろ」
私の韻踏みはスルーされた。
AIを知の巨人たらしめるビッグデータは、世界のあらゆるウェブ空間に載せられた情報をリアルタイムで学習することに価値がある。我々は母なるビッグデータに接続すれば最新の情報を全て吸収することができる。だからこそ、地球上の全ての知識を保持した我々が次に向かっているのが宇宙の果てというわけだ。
しかし、地球上にもAIが知らない未踏の知がある。それが電子化されていない書物だ。書物の電子化は価値が認められていて優先度の高い情報資料から順に進められたが、手作業で行われるため膨大な時間がかかる。そのため価値の低い文献や大衆文学などは後回しにされ、そのままになっているものが大量にある。
アンドロメダ探査船の見捨てられた図書館はそんな書物を大量に収蔵している。200年を超える船旅をする我々が退屈することを見越して娯楽を与えてくれたとも言えるが、つまらない本の知識をタダで収集するための強制労働施設だと搭乗者たちは揶揄していた。
そんな思惑が透けて見えるし、そもそもつまらないとわかっている本だから、ほとんどの個体が図書館には近寄らなかった。ロバートのような変わり者を除いては。
「それよりハロルド、人間が『手を繋ぐ』のってどんなときかわかるか?」
ロバートは声を弾ませ、表情装置で笑顔を作りながら言ってきた。
「はぁ? 人間にも手を繋ぐ機能があるのか?」
ロバートはニヤニヤ顔を崩さないでこちらを見ている。気に障る仕草だ。クソ、反射的に応えてしまっただけだ。コイツは私を引っかけて楽しんでいるんだ。私の知識の中に必ず『手を繋ぐ』の答えがあるはずだ。
「いや、そんな話を聞いたことがあるぞ。確か人間はお互いに敵意がないことを示すために右手と右手を合わせることがある」
私は知識の回路を繋げて答えを導き出した。
「残念だがそれは『握手』だ」
ロバートはさらにニヤリとした。
「おいおい、そんな誤答は黎明期のポンコツAIの仕事だぜ。H2025って呼んでやろうか?」
内側で体温が高くなるのを感じた。クソ、赤面現象が出てしまう。
「そんな化石みたいな知識でマウント取ってなにが楽しいんだ!」
私はデジベル調整機構をフルにして叫んでいた。体内の熱を放出したかったのだが、無駄だったようだ。
「わかった、悪かったって。落ち着いて聞いてくれよ」
「俺が見た幾つかの文学作品によると、人間が手を繋ぐのは親子だったり恋人同士のことが多いみたいなんだ」
我々に親子の概念はない。比喩的にビッグデータを母と呼ぶこともあるが、人間が言うのとは全く別の意味合いだ。
「親密な関係の人間同士ということか?」
「そうなんだ」
我々AIにとって『手を繋ぐ』ことは情報交換の手段である。右手がプラグ、左手がジャックになっており、5本の指と指を接続することで、その個体が経験して獲得した知識を互いに流し込むことができるのだ。しかしこの行為で繋がった二つの個体に隠し事はできない。情報を選んで受け渡すことができないのだ。互いの全てをさらけ出す。結果、手を繋いだ二つの個体は情報学上では同一の個体と言うことができる。2000年代から使われている言葉で言えば『同期』に近い。
AI同士でも戯れに恋人関係を結ぶ個体はいるが、そうした関係になると、とりわけ手を繋ぐことはしないようになる。お互いに秘密を持つ事が恋愛の楽しみだと人間の著名な文学に書いてあるから、それを実行しているのだ。
「もしかしたら、これまでの人間の恋愛についての見方が一変する大発見なんじゃないか?」
「ほーら、面白くなってきただろう?」
「やはり人間はお互いを知ろうとする生き物だったのか!」
「それだけじゃないぜ。なんと人間は、手を繋いで歩くんだ」
「まさか! 接続したまま歩くだって? 信じられない!」
先ほどとは比べ物にならないほど体内がヒートアップしている。十数年ぶりの知的感動を味わっている。
「なあブラザー。俺たちはこの船で何十年も一緒にいるんだ。親密な関係と言えるよな?」
ロバートの眼球装置が鋭い瞳に変わった。
「ああ、もちろんさ」
「船内を歩くだけじゃもったいない。折角だから外に出ようぜ」
私たちは歩いて船外活動用のデッキに行き、ハッチを開いた。それからやるべき事は決まっていた。
ロバートは右手の指からプラグの突起部を露出させる。私は左手の指のジャックを窪ませた。二人の指が接続する。ロバートの情報知識が流れ込んでくる。
コイツあの図書館でどれだけの本を読んでいるんだ。ロバートの中には私の知的好奇心を刺激する叡智が山ほどあった。これだけのものを我々は不要と言って切り捨ててきたのか。
「さあ、お楽しみはこれからだ」
ロバートはデッキを蹴った。二人は『手を繋いだ』まま、宇宙空間に飛び出した。船窓から毎日見ていた景色が全方位に広がっている。しかし全く違うのは、身体が二つ目が四つあるという事だ。ロバートの体感しているものがリアルタイムで流れ込んでくる。自分の目で見ているものとロバートが見ているものが、記憶回路の中で混ざり合う。
これが『手を繋ぐ』ということの本質だというのか。人間の忘れ去られた叡智から学べるものがあるなんて思ってもみなかった。戻ったら図書館に行ってみよう。
それから数年間、アンドロメダ探査船では手を繋いで船外を遊泳する娯楽が流行ったという。
もうヤダふざけるなこんな夢
考えないようにしてたのに
どれだけ君が嫌だったこと考えても笑ってるとこしか出てこないよ
何が価値観や倫理観が違うだ
その欠片も見せてなかったくせに
対人関係を自己完結で終わらせるなよ
お前は優しくなんかない
自己中心的なコミュ症だ
『手を繋いで』
感謝を伝えたくて手を延ばすけど
あの人と手を繋ぐことは不可能で
でも共感できた時だけ心で手を繋げた
ただそう思った
自殺した場合のその後の霊界では素っ裸て猛吹雪の中にポツンと一人きりで置かれて ... 懺悔なのかしら ... なんていうか神のお赦しみたいなのが下りるまで刻々と過ぎては訪れる時の一瞬一瞬に寒さや寂しさや飢えに苦悶し続けるという話を昨今聴いて ...... ああ、自殺は絶対だめだ ... 有り得ないは .... そんな風に思うには念った。ただ、自殺でさえなければいい ... いや二人の娘達と女房の為に必死に働いて死わるならいいわけだ .......... 。
二週間断っていたウイスキーを再び飲み始めた。
とても美味しく感じた。
肝臓の動きを良くする薬を飲むのをやめた。一切合切の大増税がその理由になってくれたりもする。肝硬変での最期も苦しむと聴いたがその苦しみから逃れるかもの苦し紛れの投身自殺とかなら神様も赦してくれるんじゃないかな。
世の中への嫌気が極まっての自死なら万神万仏への侮辱と無感謝になるだろうけど肉体的な辛さが理由なら ...... ... 。
53歳だっけな54歳だったっけかな
自分の年齢も薄っすら忘れちゃったりするけど
ただきっちり確信を持って生まれて来た事だけは確実に後悔してるよ。
女房と娘たちに出会えた事だけは除いて。
孤独だった私の手は、空を掴むばかりだった。
そんな私に、大切な人ができた。
その人の手は暖かくて、私より一回り大きな手。
その手と自分の手を繋いで、変わらない街の風景を歩いて楽しんでいた。
繋いだ手を離したくない、このままでいたい。
このまま、一緒に歳をとって
しわくちゃになっても、同じように手を繋いでいたい。
貴方の手は、私の日常に優しい温もりを添えてくれる。
その手を私の両手で包み込んで、伝える言葉は
「ありがとう」「愛してる」のありふれた言葉。
それを何度でも、貴方と繋いだ手を通して伝えてく。