『手を繋いで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
不安そうにしている僕の様子に気がついたのか彼女は足を止め、話し始めた。
「これから行くところはね、私の秘密の場所なんだ。そこは私にとって大切な場所で守りたい場所でもあるんだ。君にもきっと気に入ってもらえると思う。」
「そっかぁ、でもこんな暗い場所が大切な場所なの?」
そう言うと彼女は吹き出したように笑い出した。それから息を整えてきょとんとしている僕に彼女は言った。
「暗い場所なんかじゃないよー。あのね、もう少し行くと出口が見えてきると思うから、その先が大切な場所なんだ。なーんにも教えてなかったもんね。」
「本当だよー。もういつも何も教えてくれてくれないんだからー。」
そう言うと笑って彼女は言った。
「なら手でも繋ごうか、ちょっと怖いんでしょ?」
不意を突かれ驚いたが恐怖心には勝てず素直に繋ぐことにした。ニヤつきながら話す彼女と繋いだ手の温もりに安心したのか、気持ちが落ち着いていった。
しばらく歩くと遠くのほうに光が見えた。きっと出口だろう。あの光の先に彼女にとって大切な場所がある。どんな場所なのだろう?彼女のことだからきっと素敵な場所に違いない。期待と好奇心を胸に光を目指し歩き続けた。
〜続く〜
「手を繋いで」
人混みに紛れてはぐれないように
上を向きすぎて転ばないように
迷ったら一緒に悩めるように
[手を繋いで]
迷子になる前に手を繋ご
私も君も離れていかないように
そうしたらひとりじゃなくなるよね
─────『手を繋いで』
「手を離さないで」
しっかり、そして優しく手を握る。
離れないように、でも痛くないように、嫌がらないように。
だって、この結び目が私の子を守る。
手を繋いて
今、小学6年生の孫がまだ2歳半の頃。娘のアパートから近いスーパーに、2人で手を繋いでよく行った。
必ずお菓子コーナーのアンパンマンの棒付きのチョコレートの前で止まる。「ゆう、欲しいの?」と聞くと、こっくりと頷く。
スーパーのレジで諸々のお会計を済ませて、アンパンマンのチョコを小さな紅葉みたいな手にぎゅっと握らせる。にっこり笑っている。
いつも通る横断歩道で、信号が青になり2人で渡っている時、決まって、ゆうは手に握っていたそのチョコを放り投げる。私が「あらら!ゆう、どうしたの〜?」と慌てて拾う様がおかしかったのか、何なのか理由は不明だ。
チョコをゆうの右手に戻して、2人で手を繋いで横断歩道を渡り切る。
数日後、スーパーへ2人で手を繋いでいく。横断歩道でわたしが慌てて、アンパンマンのチョコを拾う。まるでデジャヴだ。
そして、2人で手を繋いで娘のアパートに帰る。何回それを繰り返しただろう。
何気ないひとコマが懐かしい。小さかったゆうも、桜が咲く頃中学1年生になる。
もう恥ずかしいのだろう。一緒に手は繋がない。
本人はあのチョコレート事件を覚えているだろうか…。
今は祖母の私をおちょくるお年頃。ちょくちょくフェイクニュースで騙される。
さもありなんな絶妙な話しで、すぐ信じてしまう。間違った情報を、うっかり人に話してしまいそうで困る。もうやめてね〜と念を押しても流してくる。
あの時も私をおちょくっていたのかも知れない。
三つ子の魂百まで…か。
貴方のその手に私は導かれてきた。
遊びを通して忍びのいろはを楽しく学ぶことが出来たように思う。
いつしかその手は私だけのものでは無くなってしまった。
教師としての貴方は沢山の教え子を忍びへと導いていく。
私だけの貴方。嗚呼行かないで、お兄ちゃん。
「……ちょっと、こんな時に考え事?」
手をするり、と絡め取られて色っぽい眼差しが私を優しく見上げてくる。
「すみません……貴方のことを、少し」
「ここに本物がいるのになぁ」
拗ねたように頬を膨らませる貴方が愛おしくて何ともいじらしい。
詫びとばかりに緩く奥を突くと、甘い声がまろびでる。
繋いでくれた手をぎゅっと握り返す。
今は、今だけは、私だけの貴方でいて。
あなたの大好きなイベント わたしは興味ないけれど 一人で行くのが面倒なあなたに誘われてついて行く
全然内容はわからないけど とっても楽しそうなあなたと一緒にいられるのが楽しくて
寒空の下 並んで帰る
「手を繋いで」
【手を繋いで】
安心感
伝わるのは
きっと体温だけじゃないから
手を繋いで
あれ…、
いつも通りの帰り道…
そのはずなのに、隣に誰もいないことが
なぜかすごく、寂しく感じた
ふと、右手を見つめた
この手にも、ぬくもりがあったような…、
あれ、わたしは、なにか忘れてる…?
誰と一緒に帰ってた…?
この手のぬくもりは誰…?
手を繋いでくれたのはだれ…、?
私は陶芸に向いていない
土を触ると
すぐ乾燥してヒビが入る
手が人より温かいらしい
陶芸はすぐやめた
短所は
ひっくり返せば長所だ
私の長所をいかす方法が
きっとあるはず
たとえば
パンをこねるとか
冷え性の人の手を温めるとか
君と手を繋いで
粉雪の中を散歩に行こう
手を繋いで
今思う、
この行為ってとても高貴なことだと
こどもも大きくなって
旦那ともそんな感じだと
人と手を繋ぐってことが
ぜんぜんないっ!
だから、いま
手を繋ぐ相手がいるあなたは
とても幸せものだし、
その手を離さないでほしい
お題『手を繋いで』
迷子になっていたら知らないお兄さんが目の前に現れて手を差し出してきた。
『知らない人についていってはだめ』
ママからそう言われてきた僕は警戒して思わず後ずさる。
お兄さんはにこ、と笑うと
「大丈夫だよ。お母さんのところに連れていくだけだから」
と言った。
そっか、なら。と、僕はお兄さんの手をおそるおそるつかむ。お兄さんは僕の手をつかんで、スーパーのたぶんエプロンつけた人たちが出てくるところかな? そこに連れて行かれた。
そこにはママがいて、泣きそうになりながらおじさんと話しているのが見えた。手をはなされた僕はママのもとへと駆け出す。
ママに抱きつきながらふと、後ろを振り返るとお兄さんはいなくなっていた。
今度会ったらお礼言わないとって思った。
思い出すのは小さかった自分の手。
自分より小さな手を繋ぐ。
この手も自分より大きくなるのかな。
お題『手を繋いで』
幼い頃、親と手を繋いで歩いた記憶が蘇る。
あれから随分と時が経って手を繋いで歩くことなど無くなった。
パートナーや己の子がいればきっと繋ぐ機会があったのかもしれないが、生憎私は未だに独り身だ。
人の手の温もりなど忘れてしまった。
今度あった時にでも親の手でも握ってみようか。
突然どうしたんだと気味悪がられるかもしれないが、あの時その温もりを感じておけば…と後悔するよりはいいだろう。
ああ、まずは身近にいるきょうだいに声をかけてみるのも悪くないかもしれない。
きっとあいつは気持ち悪いと騒ぎ立てるんだろうけどね。
そのまま一緒に歩こうなんて言わない。だから少しだけ手を繋いで。
同じ時代に生を受けて、奇跡的に縁で結ばれたあなたの温もりを覚えておきたいんだ。
2025.3.21『手を繋いで』
→意固地・解凍
負けるもんかと独り相撲
固く結んだ拳を振り回して
周りなんか見る余裕もなく踏ん張って
今日までやって来た
「そんなに必死にならなくてもいいんだよ」
骨が白く浮き立つ僕の指を一つずつ
あなたは丁寧に優しく解いた
久しぶりに五指の離れた掌に風
握るもののなくなった僕の手に
あなたの手が重なる
あなたはのんびり歩き出す
僕の手を引いて
「ちょっとゆっくり散歩でもしようよ」
あなたの体温が雪解けのように
僕の意固地を解かしてゆく
僕の肩から片意地が落ちた
突き出しすぎていた顎が下がった
勝ち負けではなく二人で
繋ぎ合わせた手の温かさ
目に映るものをしっかり見て
今日から歩き出そう
テーマ; 手を繋いで
横に一列に並んで
手を繋いで
せーの
ありがとうございました
って
姿を何度も何度も
観ては
6月が
待ち遠しい
「手を繋いで」
ふたり手を繋げば最強で最高になれるの
私たちの邪魔をするものは全部吹き飛ばしてしまおうね
足先は同じ
手も繋いでる
けど
貴方の心は私には向いてない
喧騒の街中をかいくぐるように
君と歩く
離れないように
はぐれないように
君の手は冷たくて
心地よい
【手を繋いで】
今日はどの娘で自慰行為しようかな♪
スケベな女の子をおかずにして
ミルク沢山出ちゃう❤️