こっこ

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手を繋いて


今、小学6年生の孫がまだ2歳半の頃。娘のアパートから近いスーパーに、2人で手を繋いでよく行った。
必ずお菓子コーナーのアンパンマンの棒付きのチョコレートの前で止まる。「ゆう、欲しいの?」と聞くと、こっくりと頷く。
スーパーのレジで諸々のお会計を済ませて、アンパンマンのチョコを小さな紅葉みたいな手にぎゅっと握らせる。にっこり笑っている。
いつも通る横断歩道で、信号が青になり2人で渡っている時、決まって、ゆうは手に握っていたそのチョコを放り投げる。私が「あらら!ゆう、どうしたの〜?」と慌てて拾う様がおかしかったのか、何なのか理由は不明だ。
チョコをゆうの右手に戻して、2人で手を繋いで横断歩道を渡り切る。
数日後、スーパーへ2人で手を繋いでいく。横断歩道でわたしが慌てて、アンパンマンのチョコを拾う。まるでデジャヴだ。
そして、2人で手を繋いで娘のアパートに帰る。何回それを繰り返しただろう。
何気ないひとコマが懐かしい。小さかったゆうも、桜が咲く頃中学1年生になる。
もう恥ずかしいのだろう。一緒に手は繋がない。
本人はあのチョコレート事件を覚えているだろうか…。
今は祖母の私をおちょくるお年頃。ちょくちょくフェイクニュースで騙される。
さもありなんな絶妙な話しで、すぐ信じてしまう。間違った情報を、うっかり人に話してしまいそうで困る。もうやめてね〜と念を押しても流してくる。
あの時も私をおちょくっていたのかも知れない。
三つ子の魂百まで…か。


3/21/2025, 12:17:04 AM