『手ぶくろ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
彼に手ぶくろをプレゼントした
彼が喜んでくれて嬉しいな
これまであげた物も喜んでくれて嬉しいよ。
靴下 お箸 合鍵
なんでくれるの?って?
ねぇ、あれもこれもぜーんぶセットのものでしょ?
揃わないと使えなくて
使えなくなったら捨ててしまう
だから、あなたに贈るの
ねぇ、気に入ってくれたかな?
#手ぶくろ
手ぶくろ
こんなに寒くなるとマフラーをして手ぶくろをして…温もりを求めてしまう…
人は寒くなると気持ちまで寒くなってしまうのかもしれないから暖かくして気持ちも暖かくしてね
両手を擦り合わせて
寒い 寒い…
って小言を言いながらも
内心 まんざらでもない
私の小さな 甘え言葉。
そんなことを
知ってか 知らずか
あなたが差し出した
右手だけの手袋に
片方だけ?
なんて戯けてみたりして
あなたのぬくもりが残る
手袋に手を入れる。
1…
2…
3…
車道側を歩く背中が立ち止まって
はい…
って前を向いたまま
あなたの右手が横に伸びる。
不器用だなぁ…
でも 包み込まれるように
そんな優しい あなたが
私は好きなんだ…。
- one... two... three... -
手ぶくろ
手ぶくろつけても
私はあまり暖まらないと感じてしまう。
それよりも
君の手の方が私は
何倍も暖まるし、何より
落ち着くんだ。
手ぶくろ
『はい、これプレゼント。』
そういって渡されたのは、赤くて可愛らしい手ぶくろ。
すごく嬉しい。
「…これ、欲しかったやつ!ありがとう
私も、プレゼントだよ。どうぞ。」
私たのは、黒い手ぶくろ
『これ、おれも欲しかったやつだ、
ありがとう、だいすき』
お互いプレゼントが手ぶくろなんて、
一緒で嬉しいなぁ
これからずっと着けていよう
寒さか厳しい季節。乾燥も相まって肌も弱くなる。というわけで、彼女に手袋をあげた。
「よく似合ってるぞ」
柔らかな黒が、彼女の細い指に映える。
布一枚を隔てるだけでも、冷たさは和らぐのだから。
「黒のベルベット」・葬儀屋と少女
(2023/12/28)
私は手が小さくて
手ぶくろや軍手のサイズが子供用
それでよくいじられる。
でもきっと大き手に
羨ましいと1度でも思ってたら、
ないものねだりの連鎖だよね( ̄▽ ̄;)
あたしの手袋の右手のほう、返してよ。
キミのコートのポケットの中に眠ってる。ケンカする前日に、街中歩いてたら寒くて思わずキミのコートのポケットに手を突っ込んだ。その時に置いてきちゃったの。
「もういい」って言って、一方的に終わらせたのはあたしのほうだけど、手袋をあげたつもりは無いよ。あれ、けっこう気に入ってたの。ミトンの形で、ポンポンが付いてて。……そうそう、キミが去年のクリスマスプレゼントにくれたやつ。なかなか機能性良いから冬になると使ってたんだ。
でもさ、片方だけじゃ意味無いの。右手だけ素肌晒してたら寒くて耐えらんない。現に今、スマホいじりながら電車待ってる時だって右手がどんどん冷えてくの。だから返して。キミだって、そんなの持ってたって意味ないでしょ。……もしかして捨てようとしてた?そんなこと絶対に許さない。あたしのことはもう忘れてもいいけど、その手袋はあたしにとって大事なの。キミとの思い出が詰まってるんだもん。
なんか、未練がましいね。別にそーゆうんじゃないから。手袋残しとけばもしかしたらキミが追いかけてくれるとか、そんな計算高い女じゃないから。でも最後に言っとくと、キミのこと結構好きだった。これからもその手袋使うくらいに、好きだったんだ。
今さら?そうかもね。
こーゆうのって、なくした時に気づくんだよね。
はあ。
ほんと、今さら。
手ぶくろ
目の前はカップルや家族連れでごった返していて、年末を感じさせる。
賑やかな街とは裏腹に私はひとり恋人を待っている。
分かってる、年末で仕事が忙しいことくらい
でも、自分だけこの世界に取り残されてしまったようで心が寂しいの
「寒いな…手ぶくろ持ってくれば良かったな…」
そんな呟きも楽しそうな街の雰囲気にかき消されていく。
もうどこかカフェにでも入って待っていようかとスマホをポケットから取り出そうとした時
「っはぁはぁ、ごめん!遅くなって!!」
いつも私よりうんと背が高くてつむじなんて見えないけど、息を切らして膝に手を置いて呼吸を整えている彼のつむじが愛おしい
あんなに待たされて冷え切っていた身体が会えただけで熱くなるこの現象は何なんだろうか
しばらく見つめていたつむじを押してみると
「手冷たっ!ほんとごめん、待たせて…」と言う彼がそっと手を包んでくれる
私はもう大丈夫
貴方が暖めてくれるから
もう手ぶくろは必要ない
手ぶくろ_1
君と過ごしても、
冬の冷たさは否応なしに差し掛かる。
僕は人の温もりを求め、
君の手を取ろうとしたが出来なかった。
ただ、弱かったんだ。
それだけの理由で、いくつの壁が隔たれたか。
きっと君も寒いだろう。
だから、今できる最大限を
“手ぶくろ”というプレゼントで贈ろう。
僕が強くなるまで、
それをして待っていて欲しい。
君の笑顔は必ず守るから。
覚えていますか?
私と初めて出会った時のこと。
貴方は、川に落ちた私の手袋を、
服が濡れる事も厭わずに拾ってくれましたね。
あれは何年前だったでしょう。
もしかしたら、数ヶ月前のことだったのかしら。
貴方と過ごした時間は余りにも楽しかったから、
時間が本当に早く過ぎて行ったの。
初めて会った日から1年後、
貴方は私に手袋をプレゼントしてくれましたね。
あれはもう指が入らなくなってしまったけれど、
それほど長い間、この手袋にはお世話になりました。
これは私の棺にも、しっかり入れて貰わないとね。
小学生のころエルサの手袋の取り方を真似してイキってました。
【手ぶくろ】
手ぶくろ、昔から嫌いだったな。
手首が締め付けられるとかの理由で
カイロばっか使ってる
つけたとしても
やっぱ嫌で道中で外したり、
カイロがあるから誰かに貸したりして
だいたい使わないんだよね
でもせっかく買ってくれたから
使わないのはもったいないって思って使う…
買わないでっていうのも良くないよね
良心で買ってくれてるんだし…
頑張って使おうかな…
使ってみたら案外嫌じゃないかも?
代わりにマフラー買ってもらおうかな、
最近チクチクするようなマフラーあんま無いし
マフラーいいかも?
どっちも悪くないな…
――――――――あたたかいから使いたい
手ぶくろ
そろそろ手ぶくろが
恋しい季節になって来ましたね
北海道では
手ぶくろを装着(?)することを
「手ぶくろをはく」と言います
もう 北海道を出てから
何十年と経ちましたが
未だに「はく」と言ってしまいます
寒いお正月には
手ぶくろをはいて出掛けよう…
と思っていますが
年末年始はあまり寒くはならないようで
手ぶくろの出番はないかもしれないです
きつねさんも
手ぶくろを買いに行かなくても
過ごせるかもしれませんね
あっ きつねさんは
手ぶくろを「はく」のでしょうね
きっと
paki
ぐつぐつぐつ
母が鍋を持ってくる
あの大きな手袋子供の頃の私は憧れてた
あんなにおっきいのが羨ましかった。
きっとキラキラとお目目を輝かしていたのだろう。
履いてみたい!と母に言って
小さなサラダを運ぶときにもはかしてもらったものだ。
滑るからグッと力を入れて、
あの時は母に顔にも力が入ってると笑われた。
ぐつぐつぐつ
「よし、できた。今そっちに持っていくね〜!」
「はーい!」
元気な男の子の声がする。
私は、ミトンを履いて鍋を持っていく。
目をキラキラとさせた、男の子
今年で6歳になった私の息子がリズムを刻んで
楽しそうにまっている。
隣にはゆっくりとまっているシワが増えた母がいる。
きっとこの景色は母が見ていた景色なのだろう。
すると息子が、「早く〜」と、言ってきた。
食に興味があるのは旦那にそっくりだな。
そろそろ帰ってくるはずだ。
母は、「あら、あら」と、相変わらず優しいんだから。
そんなところも大好きだ。
母が見ていた景色は、こんなにも温かったんだな〜
手ぶくろ
お父さんの黒い手ぶくろを、
こっそりはめてみる。
大きい。
指が余ってるし、手のひらだってぶかぶかで、
全然合わない。
やっぱりお父さんの手は大きいんだ。
合わないことが嬉しかった、小さいわたし。
#132
そういえばいつかのクリスマスプレゼントで手袋貰ったな
今年の正月はあったかいからいらんかな。
「某値段以上だか異常だかの家具屋と……今は某無印なブランドにも、どこでも結構『着る毛布』って普及してきたじゃん」
手ぶくろ。手袋か。某所在住物書きは一度、ため息を小さく吐いてスマホの通知文を見た。
「その生地で、『着る毛布』の手ぶくろ版とかインナーコート版とか、あったら需要あると思うんだ」
今年は暖冬とのことだが、それでも何でも、冬の手足は冷えやすい。
某〼ウォーム級の保温性を持つ手ぶくろは、どこかに需要があるのでは。それが物書きの持論であった。
「理由?」
ぽつり。物書きがひざ掛けのズレを直しながら言う。
「だって寒いもん」
――――――
例年より、比較的、ある程度、そこそこ微妙に暖かいらしい年末の昨今、いかがお過ごしでしょうか。
「手ぶくろ」がお題ということで、都内の稲荷神社に住む子狐と、手ぶくろの童話にまつわるこんなおはなしを、ご用意しました。
最近最近の都内某所、某稲荷神社敷地内の一軒家に、人に化ける妙技を持つ化け狐の末裔が、家族で仲良く暮らしておりまして、そのうち末っ子の子狐は、まだまだホントの、ガキんちょ子狐。
いっちょまえの化け狐、善良な御狐となるべく、不思議なお餅を作って売って、人間の世を学んでいる真っ最中です。
そんなコンコン子狐は、お花や、お星さま、キラキラしたものにフワフワあったかいものが大好き。
人間の世界でそういうキラキラフワフワしたものを見つけては、しっかりお耳と尻尾を隠して、ばっちり人間の姿に化けて、餅売りで貯めたお駄賃握りしめ、これください、と集めておったのでした。
あるいはマナー悪い人間が神社に捨てていくのを、ちょいと失敬しておったのでした。
そんなガキんちょなコンコン子狐、お家の本棚の蔵書で、気になっている絵本がありました。
狐童話の傑作のひとつ、『手袋を買いに』です。
雪積もった森に住む子狐が、夜の町にやってきて、人間からあったかい手袋を買うおはなしです。
「手袋、手ぶくろ、ほしいなぁ」
子狐コンコン、自分の小ちゃい小ちゃい前足をまじまじ見つめて、ポツリ言いました。
子狐は都内から出たことが一度もありません。
深い深い積雪も、しもやけの冷たさや痛さも、あんまりよく知らないのです。
「きっと、フワフワで、あったかいんだろうな」
でも子狐、絵本の中の子狐の、町で買い求めた温かい手ぶくろが、羨ましくて羨ましくてたまりません。
「まねっこしたら、売ってくれるかな」
幸福な嫉妬、善良な羨望が積もりに積もって、とうとう我慢が限界突破の完凸な子狐。
いつもお餅を買ってくれるお得意様な人間に、「『手袋を買いに』ごっこ」を敢行しようと、
トテトテ、ちてちて。移動を開始しました。
小ちゃい子供って、「自分は◯◯だ!」と思ってごっこ遊びの世界に入り込むこと、ありますよね。
この子狐も結局はガキんちょ。いっちょまえの子供だったのです。
――で、困ったのがこのコンコン子狐に、「手袋を売ってくれる人間」の役を勝手に割り振られてしまった人間です。
「……こぎつね?」
ピンポンピンポン。
コンコン子狐の稲荷神社の近く、某アパートの一室の、インターホンが鳴りました。
「何がしたい?何を私に期待している?」
モニターを見ると、いつもの、例の不思議な餅売り子狐が、ちょこん、カメラの前におりましたので、
ドアを開けてやりますと、
何故かそのドアの後ろに、ピョイッ!すっかり隠れてしまって、
小ちゃな小ちゃな右手だけ、すなわち子狐の肉球かわいらしい右前足だけ、部屋の主に見せるのです。
「このお手々に、」
コンコン子狐、絵本で覚えたセリフを言います。
「ちょうどいい手袋ください!」
部屋の主、ここでやっと、ピンときました。
アレだ。自分が小学生の頃、たしか国語の教科書に掲載されていた。『手ぶくろを買いに』だ。
何故手袋を売る帽子屋役をやらされているのだろう。
チラリ。ドアの向こうの、隠れているつもりな子狐を、部屋の主が確認します。
いつも不思議なお餅を売りにくる不思議な子狐は、それはそれは幸せにお耳をペッタンして、尻尾をブンブン振り回しておるのでした――
「子狐。非常に申し訳ないが私に手芸スキルは無い」
「おかね、有ります」
「……ペットショップの子犬用既製品は許容範囲か」
「やだ」
自分の手袋で「サイズピッタリだ!」と思ったものは、30年生きてきてただ一回だけだ。
スキーグローブのインナーとして買った、SSSサイズの手袋。
私の指でも余らない、たった一双の手袋だ。
好きな人が寒いね手が冷たい触ってみてって聞いてきたから触った私はびっくりしたけどすぐに手を触った。そしてすぐに離して手袋を貸した…