両手を擦り合わせて
寒い 寒い…
って小言を言いながらも
内心 まんざらでもない
私の小さな 甘え言葉。
そんなことを
知ってか 知らずか
あなたが差し出した
右手だけの手袋に
片方だけ?
なんて戯けてみたりして
あなたのぬくもりが残る
手袋に手を入れる。
1…
2…
3…
車道側を歩く背中が立ち止まって
はい…
って前を向いたまま
あなたの右手が横に伸びる。
不器用だなぁ…
でも 包み込まれるように
そんな優しい あなたが
私は好きなんだ…。
- one... two... three... -
12/28/2023, 9:26:55 AM