『愛言葉』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
何度だって伝えなさい
愛しているのなら
軽々しく
口にするものじゃない
だなんて
つまらないポリシー
握りしめて
もったいぶってないで
今すぐ愛を伝えなさい
本当に
愛しているのなら
明日は必ず来る
なんていう保証など
どこにも無いのだから
「愛言葉」
愛言葉
愛を感じられる言葉。
当事者たちにしかきっとわからない。
『愛言葉』
愛言葉っていいよね。
だって、その言葉を自分の大切な人にたくさん
伝えて。それで、カップルや親、兄弟、友達にも
ずっとこれからも伝えたい言葉をみんなに伝え続けていきたいって思わせてくれるから。
「愛言葉」
私が何度もなんども
メッセージを書いては消し
悩みながら
あなたを温めてくれる
やわらかいことばを選ぶように
あなたもおそらく
メッセージを書いては消し
考えながら
わたしを笑顔にする
あたたかなことばを選んで贈る
文字をみただけで
どんな速さで読んだら良いか
わかってしまう
文字と文字の間に覗く
あなたの顔がわかってしまう
あなたにもきっと
私が見えているから
これはわたしたちの「愛言葉」
「愛言葉」
私が押し出したはずの声は秋の風に揉みちぎられてしまうのか、心臓とか肺とか、どこかの空隙に落ちてしまうみたいだ。金木犀の花弁が地面に落ちてもその香りはいつまでもとどまっているのに、私の声はどこにも残らない。あの日、あの時、届かなかった言葉たちは冷たい腹の底ではらはらと積もり、
枯れ葉によく似た骸となっているんだろう。
昔から声が小さかった。何か話そうとするたびに喉がきゅっとすぼまって、酸欠の金魚みたいに口をぱくぱくさせることしかできない。私はただ、この何色でもない空気に溺れているのだと思った。みんなが何気なく吸っては吐いてを繰り返すそれを、まるで重たい水流のように受け止めてしまうのだと。
泣きべそばかりかいていた私を、気だるげに、いつもやさしく引っ張ってくれたのは、5歳上の兄だった。
「だいじょうぶ」
だいたい、兄が私の目をみることはなかった。
あわない視線をたどって、ぶっきらぼうに差し出された掌に私の手を重ねる。人気者の兄は、私を厄介に思っているのかもしれない。
でも繋がれた手は、その隙間から零れ落ちるものがないほど密着していて、互いの体温を逃がさない。年のわりに落ち着いた兄の声は、混ざりけもなく私の内側に触れてくる。
「だいじょうぶ」
それは、見た目も性質も真反対な兄と私の時間を
結ぶ合言葉だった。「この子はこの先苦労する」とか、親を悩ませ先生を呆れさせ、そんな私に与えられた密かな想い。
兄が私を鬱陶しく思っていても、兄と交わす「だいじょうぶ」の時間を、私は生きていた。
あの、小鳥みたいに泣いていた幼い日は遠くに過ぎた。冬の来る頃、兄は幼なじみと結婚する。もう私の触れえない場所にいってしまう前に、私は相変わらずの小さい声を振り絞って、伝えたい言葉があった。
「私、もうだいじょうぶだから。」
合言葉。私から言ったのはこれが最初で最後だ。
なぜなら、兄からの「だいじょうぶ」を聞けることは、いつまで待ってもなかったから。
気丈な兄の、不安と切なさが複雑に入り雑じった、見たことのない表情。それから、影のある微笑みを浮かべる。
遠い秋の空の下、はじめて、兄の瞳の深くをみたような気がした。
好きよ
衝動的に口走る。だって待ってくれなかったのだもの。あたしを置いてあたしの前を歩く彼をこの場に繋ぎ止める言葉がこれ以外に思いつかなかったの。
とどめなく溢れる彼への想いに押し潰されそうになる。あなたはあたしが知らないことばかり知っている。あたしよりも前を早足に歩いているから。その度にあたしにいろんな事をあなたは教えてくれた。
近所の野良猫のタロウは、煮干し以外じゃないと食べようとしなくてミルクを持っていこうものなら引っ掻くような図々しい猫だとか、となりのおばあちゃんのお孫さんの太郎くんが保育所でおもらしをしなかったとか。
くだらないことも沢山だったけどあなたが教えてくれる全てがあたしの全てだったのよ。
だけどこればっかりはダメじゃない。いなくなっちゃったら教えられないじゃない。あなたが残していくのはあなたを失うあたしの心の痛みだけで、最後に教えてくれるのが痛みなんて酷いじゃない。
少しずつ命を冷たくしてく彼の手を握る。
「ああ、俺も誰よりも愛してた」
もうすでに過去を生きるあなたを強く、抱きしめた。
ああ、またあたしを置いて先を行くのね。
好きよ、愛してる。だから、いかないで。まだ聞きたいことが沢山あるの。
そうね、まずはあなたを思い出す時に、笑って思い出せる方法を教えて。
『愛言葉』
『ただいま』
『おかえり』
もう、大好きだよなんて、毎日言うほど、
若くない私たちにとって、
日々の愛を確かめ合うこの言葉。
それは、敬愛や家族愛を込めて伝え、
向こうからも伝えられる。
愛言葉の合言葉
甘い言葉は、記念日に。
#愛言葉
【愛言葉】
愛言葉
それは私を幸せな気持ちにする言葉
あなたのささやかな言葉が
なにげない言葉が
とてもとても嬉しい
大好き
愛言葉
それは私を切ない気持ちにする言葉
もうきけない言葉
もう聞こえないおと
さようなら
【愛言葉】
「ハニー」「ダーリン」
この呼び合いで 充分に愛が伝わる。
どれほど愛し合ってるかわかる。
今年の夏に仕事を辞めて、
この数ヶ月旅行に行きまくり遊びまくってます。
働いてた数年の間にできなかったことを全部した
重責から解放されて、ストレスのない穏やかで豊かな生活は、
これから先にもあるんだろうか
働くの、怖いな
「『愛』はこれで4回目で、『恋』も含めりゃ9回目なんよ……」
某所在住物書きは頭を抱え、天井を見上げた。
ほぼほぼ、1ヶ月に1回のペースといえる。統計として、来月で祝10回目、年越し12月で11作品を投稿する計算になる、かもしれない。
無論、所詮、過去からの統計である。未来を保証するものではない。
「……そういや、『愛は食卓にある』ってキャッチフレーズがあるな」
技術に対する愛がマリアナ海溝と思われる、某魔改造番組を観ながら、物書きは呟いた。
愛が食卓にあるなら、「愛言葉」は「いただきます」か、「食ったら食器洗って片付けろ」だろうか。
――――――
水曜日から無断欠勤してた、隣の隣部署の新人君が、正式に辞めることになったらしい。
ハッキリそうだって言われてるワケじゃないけど、原因は重過ぎたノルマだって言われてる。
2回3回くらい自腹して、それでも全然足りなくて、お客も上司や先輩に取られ続けて誰もサポートしてくれなくて、って経緯だったとか、ただのウワサとか。
新人君の部署のひとは表面上、皆、「はいはい離職離職」の無関心で、最初っからそんな人は居なかったような平常運転。
何事も無かったように仕事してる。
課長と係長っぽい人なんて特にそうだ。多分前の前の段階で見切りをつけて、仕事の再配分なんかとっくに、終わらせちゃってたんだと思う。
「まさしく、ここの人材が人『材』である証拠だ」
自称人間嫌いの先輩が、なんか偽悪的っぽい微笑してポツリ言った。
「消耗品。代用可能。居ようと居なくなろうと、何事もなく仕事はまわる。定期的なメンテナンスを受けて大事に使われるだけ、備品の方がまだ扱いが良い」
所詮、私達はネジの1本、歯車の1個。
ああ、憎い、恨めしい。これが人間の、利己的かつ排他的な本性だ。
先輩のセリフは芝居がかってたけど、ちょっとくらいは、新人君への同情も、……いや、うーん……。
どうなんだろう(いっそ全部諦めてる説)
「人間大事にしない職場はダメだと思う」
「理想論ではあるが、確かに、ごもっとも。
じき私達の職場にも、人手不足の波が来る。このまま大量採用大量消費を続けていては、」
「そうじゃなくて。ちゃんと従業員に寄り添って、重過ぎるノルマなんてやめて、メンタルケアとかサポートとか、しっかりやってくれなくちゃ」
「使い捨ての消耗品を、割り箸だのレジ袋だのを大事に使うやつがどこにいる?」
「いるじゃん。ここに」
「お前か?」
「先輩、私がオツボネ係長に仕事のミスで騙されたとき、寄り添ってくれたじゃん」
「……わたし?」
お前も人を見る目が未熟だな。
人間嫌いの私が、いつ、お前のメンタルケアとサポートをしたって?
照れてるんだか呆れてるんだか、ため息吐いた先輩は、ちょこっと両眉上げて、戻して、自分の仕事に淡々と戻った。
先輩が「自称人間嫌いの捻くれ者」なのは、多分8年前に先輩の心をズッタズタのボロッボロに壊しやがった初恋さんのせいなんだろうけど、
それにしたって、なんだかんだで、私とか例の新人君のこととか気にかけてくれるのは、そのとき言ってくれる言葉は、
「恋愛」云々じゃなく、同業者とか仲間とか、そういう「絆」っていう意味で、いわゆる、先輩なりの愛情表現、先輩なりの愛言葉の示し方だったりしないかと……いや、うーん……。
やっぱ分かんない(しゃーない)
「ところで、」
「なーに?」
「行きつけの茶葉屋から、塩レモンの軟骨唐揚げと、ウナギの蒲焼きの差し入れを貰った。お前も食うか」
「先輩大好き愛してるいただきます」
"愛言葉"
「では、また」
「おう、またな」
用事が終わって正面玄関前まで送って、短く別れの挨拶をして少しずつ遠ざかる背中を見送り、中に戻る。
何の変哲もないただのちょっとした別れの言葉。だだけど俺達にとっては、少なくとも俺にとっては、とても特別な言葉。
「また」と言われると、たとえ数分後でも数時間後でも明日でも明後日でも、数年後でも、次に会う時まで頑張ろうって思える。たったの二文字だけど、充分すぎるくらい俺に生きる活力をくれる言葉。
それと、気持ちを伝えるのが苦手だから、「また」のたった二文字の中に《頑張れ》と《好き》を込めてる。伝わってないかもしれない。自己満足かもしれない。けれど、それでも二つの大切な想いを込めて伝える。
恐らく向こうも同じかもしれない。あいつも言葉足らずなところがあるから。あと言い方というか言葉のニュアンスが何となくだが、いつも俺と同じような感じがする。もしかしたら、俺と同じ事をしているのかもしれない。
想いを伝え合ったのは、あの時。と、二人きりの夜くらいで、普段はしり込みして言えない。あいつもそうだと思う。だから、別の言葉に想いを込めて伝え合うのが、俺達らしい、想いの伝え方なのかもしれない。
そんな中で「また」はあいつにとっても、特別な言葉なのかもしれない。
お互いの想いを伝え合う為の、特別な、大切な言葉。
多分、「また」が俺達の《愛言葉》なのかもしれない。
私たちの間に明確な愛言葉なんてほぼなかった。
お互い、変に照れ屋でカッコつけたがりだったと思う。だから付き合う時に一瞬口を滑らせてから仕切り直しての「好きです。付き合ってください。」「僕も好きです。喜んで。」以外、あまりお互いに好意を伝えた記憶が無い。
なぜならお互いがお互いを1番だと知っていたから。どれだけかわいい女の子に好意を持たれても、どれだけ見目がいい男に声をかけられても、自分がお互いの最愛であることを知っていたから。誰よりも愛されていることを知って、その手つきに、眼差しに、声音に、愛が隠れていることを知っていたからそれ以上は要らなかった。
でもそれを、今は少し後悔してる。彼の事情で別れて約束2週間。別れる前に彼は私のことを好きだと言ってくれていたけれど、愛が隠れている彼を受け取ることの出来なくなった私はすっかり弱くなってしまったみたいだった。連絡しないようにブロックしたLINEのトークを振り返る。どこにも愛言葉はなくて、その事実が胸に空いたような穴を冷たい温度でなぞった。
10.26 愛言葉
愛言葉。
あいしてる。
って最後に君に言われたのはいつだったかな。
愛言葉は愛のこもったとっても素敵な言葉のこと。だからこの私の「教育」に関する言葉も、「人間関係」に対する言葉も、全部貴方への愛が入っているから愛言葉なのよ。
それは僕にとっては愛じゃないけどね
いち、にの、さん、で飛び出そうね!合言葉は敢えて設けなかった。きみはどこまでもこの青い空を駆けていったらいいよ。こんな小さな背中に縛られずに、星と星の間を通り抜けて、拡張し続ける宇宙の向こう側まで駆け抜けていってしまったらいいよ。
二人その向こうで出会ったらさ、たぶんまた曖昧に笑うと思うんだよ。それが認証コードの代わりになると思う。逸れもの同士なんて言わなくっていいよ。星のむこうまで行くんだ。そのために走ってきたんだ。たぶんね。
未来なんていつも明後日の方向にいってしまうけれど、ここに来ようと思っていたんですよ、って過去を整えてあげる整備士になろうと思うよ。だから振り返らずに飛んでいって。真実、きみを包んだベールこそ真相だって信じてみるよ。その味気ない高潔さが好きだよ。優しい嘘をついてくれて、ありがとう、少し休んだら、さあ…行こうね!
言葉は形を変える
優しい気持ちで心を満たすと
優しい言葉が出る
怒りで心を支配されると
乱暴だったりトゲのある言葉はがでる
愛は?
愛する気持ちで満ちるとどんな言葉?
愛してる?
理性?っていうのかな?
他の気持ちも混じってて
なにか違う気がする。
……。
あっ、あれだ!
赤ちゃん言葉
常に守っていないといけない
そんな
とっても大事な存在に使う言葉
愛が心に満ちてる時の
素敵な言葉。
愛言葉
言葉には力がある。
たった一言で、
傷つけることもあれば、
救うこともある。
救われる言葉にはいつも愛がある。
相手が何気なく言った言葉でもね。
愛があるかないかは、
受けとる側がどう感じるかなのかもね。
愛を込めたからって、
いつも心に響くとは限らない。
言葉って奥が深い。
paki
愛言葉。
この言葉が変換できることにまず驚いた。なるほど、存在するのか、と。
字面を見て、2つ思い当たった。まずは率直に「愛の言葉」。そしてもう一つは「愛を確かめるための言葉」。正しいかどうかはわからないが、私はそう感じた。
後者の話を少し広げよう。
「愛を確かめるための言葉」は、私の中で合言葉のような気がしている。いわゆるダブルミーニング的なニュアンス。どんな言葉があるかな、と思考を巡らせてみると、使い古されてもなお鈍く光り、存在感のある言葉が見つかった。
「月がきれいですね」
これは、まさしく、ではないかと思った。と、同時に不安を払拭するための「私のこと好き?」や、記念日にいう「今日は何の日でしょう」も、ある種、愛言葉ではないかと感じた。
どれも須らく、返答ありきでありながら、好意を確かめる言葉。まさしく”合言葉”ではないか。
私はこんな言葉遊びが好きだ。初めに綴ったように、この言葉を変換できることに驚いた。第一に思い浮かんだ変換候補は「合言葉」であったからだ。
そんな私の些細な思考を、今日は言葉に。そして、私が妻によく使う”愛言葉”を探すため、筆を置くことにする。
あなたと
わたしの
愛言葉...
いつの日も
心から愛してる
このワンフレーズは
一生忘れない
あなたと
過ごした日々
重ねた愛を
ありがとう