『愛情』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
真心込めたお弁当の日。
いってらっしゃいのキスの日。
帰ってくれば温まっている風呂の日。
お互いムキになって口もきかなかった日。
きっかけがあれば仲直りした日。
君の愛情は僕にとって大きかったんだ
お互い背中が丸くなっても隣にいてもいいかな
お題「愛情」
おぎゃあと泣いて生まれてくる命。
生命力に満ちたその命は、
生きるために懸命に母の乳を吸う。
小さな命は、たくさんの手を借りて、
ゆっくりゆっくりと成長する。
どちらも懸命に「生きよう」と戦う。
床が全てだった世界が、
四つ這いやつかまり立ちになって、
やがて一人で歩いて。
私もかつては「生きたい」と足掻き
いろんな大人に守られて、命をつないだはずだった。
いつしか「生きていたくない」と嘆いていた。
「愛情」ってなんですか。
私は愛されているのか、わかりません。
愛されていると思ってたはずなのに、
周りの大人は、あなたの親はいい加減だという。
「一人で寂しくないの?」「かわいそうに」
そんなこと、聞き飽きるほど言われて、
寂しいってなんだっけ?どうして可愛そうなの?
そう思うはずなのに、どうにも目がぼやけるんだ。
「頑張ってきたね」って言われたら
どう返していいのかわからなくて
だけど、一人になった途端、
泣いてしまいそうなほど嬉しかった。
人よりは「愛情」が足りないのかもしれない。
最近になって、そう感じることが増えて。
だけど、今更それを取り戻せなくて
今も心の中で、誰かが泣いている。
僕の妻は
愛情を注ぐのが得意です
庭の薔薇も
部屋の文鳥も
ベランダにいる蜘蛛にさえ
日々愛情をかけていました
薔薇も見事でしょう
だけど
お見合い結婚した
夫の僕には
愛情が注げないの
と言いました
したがって
僕等には
子供が出来ませんでした
僕は妻に
触ることができなかったものですから
でも
周囲は子供を期待しました
どちらも良家の人間ですから
期待は相当なものでね
妻は日に日に憔悴していって
もう限界だったんだと思います
だから
妻が子供を何処かから連れてきた時も
僕は咎めなかったんです
子供たちはみんな
愛情が足りない顔をしてましたから
刑事さんが
うちの地下室で
大勢の子供を見つけた時
ちょっと嬉しかったんです
彼等は愛情を注がれて
涙を流していたでしょう
妻が薔薇と同じように
水を溢れるほど与えて
美しい部分だけ残るように
剪定していましたからね
ああやっぱり妻は
愛情を注ぐのが上手だなぁ
なんて思いました僕は
あとね
もしかして ですけど
子供がいなくなれば
妻の愛情は
僕に注がれることがあるかもしれない
って思いましたから
ちょっと嬉しかったんですよ
妻は
愛情を注ぐのが上手なものですから
ちょっと愛情が
溢れてしまうこともありますけどね
愛情
この溢れる「愛情」を貴方に。
貴方が要らないと言うのなら、私ごと他の誰かの元へ赴きます。
後から後悔しても、知りませんからね。
愛情、愛情、愛情、愛情、愛情、愛情、
愛情、愛情、下さい。
愛情
愛は分け隔てなく平等な言葉というイメージがあるが、情という文字がつくと、なにか弱者を慮るような高慢な言葉に思えてしまう。
こんなヒネた見方をしてしまうのは、私の心の現れなのだろうか。
情けない。
愛情
測れる機械がない
本物か偽物かも分からない
分かるのは本人だけ
あなたが私に向けている
その愛情は本物なの?
それとも
いいように使いたいがために
向けている偽物なの?
愛情が測れる機械があったら…
とも思うが無くていいものだと確信した
愛情
【浴槽】
ぶーぶー、とあなたからの通知音。
私の心が揺れ動くように鳴るその振動が
恋という浴槽に落とさせたのだ。
あの日から私に注がれるはずの
愛情は半分になっちゃった。
あの日小さい小さい赤ちゃんが家に来たの。
「これからあなたはお姉ちゃんになるのよ。」
ママが言った。
「私お姉ちゃん!!頑張る!!」
そのときの私すごく嬉しかった。
「私お姉ちゃんだよ!!」
赤ちゃんに言うと笑っていて可愛かった。
「ママ一緒に遊ぼ?」
「ママ忙しいのちょっと1人で遊んでて」
「...はーい。」
「ねぇ勝手に遊ばないでこれ私の!!」
私のおもちゃで遊ぶ赤ちゃんに言った。
そしたら泣いたの。
そしたらママは急いできて赤ちゃんを抱っこした。
「どうしたの?」
「勝手におもちゃ取られたの!」
「お姉ちゃんなんだから我慢して」
もう知らない。
私悪くないもん。
それはもう何年経っても変わらなかった。
買い物に行く時
いつも妹を連れていく。
私も着いていくと
「えっ来るの?」
そんな顔をされる。
いつの間にかお母さんは
私を嫌いになってるみたい。
愛情は平等に注いでくれるって思ってた。
それも理想だったのかな。
もしかしたら冷たくするのも愛情?
何が愛情か私には分からなかった。
私にも念願の彼氏ができた。
初めて人を好きになった。
いつも優しい彼に聞いた。
「ねぇ,私に愛情を教えて。
そして愛情を注いで欲しい。」
彼は頷いて教えてくれる。
私はそんな彼が大好きだ。
─────『愛情』
〜愛情〜
「本当はこんなことしたくないんだよ、でもお前が言うこと聞いてくれないから…」
腹を強く殴られカヒュっと息が詰まる
その場で踞ったところにさらに追い討ちをかけるかのように足で何度も何度も蹴ってくる
毎日痛みに耐える日々
世間一般で言うDV彼氏のようなものだ
付き合いたての頃はまだ上手くいっていた
ご飯を作ってお風呂を入れて洗濯物を畳んでいる時に彼氏が帰ってくる
専業主夫のようなものをしていた自分は体が弱いため働くことが難しかった
家で家事をしてくれるだけでいい、お金は俺が稼ぐからと言うことで同棲を始めた
初めは…初めだけはとても幸せだったのに…
コホコホと噎せる
肉付きが悪いために骨ばった手
外に出ることが少なかったために人肌よりも白い肌
買い物に行くだけでも体調を崩すような弱い体
DVにも耐えられないこの精神
何もかもが弱々しいから…
近所のスーパーに買い物に来ると近くのママ友さんがよく集まっている
「あら、大丈夫!?その怪我!」
「あらあら、大変じゃないのよ、放っておいたらダメよぉ」
ママ友さんは優しい人ばかりで近所付き合いでよくお話してくれる
体が弱いということも知ってくれているから、買い物の時は荷物を持って帰るのを手伝ってくれる
「今日の夜ご飯なんにしよっか」
「そうだな、ハンバーグとかはどう?」
「いいじゃん!!じゃあお肉買いに行こう」
同じくらいの年齢のカップルが横を通っていく
ああいうのが…幸せや、愛情なんだろうな…
毎日の光景
殴られ蹴られ罵倒される日々
それでも、それが彼なりの愛だとは知っていた
付き合いたてでも彼が愛情表現が難しいという事が
でも、まぁ…僕だけを見ててくれるなら…僕は犯されても、殺されても幸せ、だなぁ♡
ニヤついた顔を手で隠す
今日も彼からのDVが楽しみだ♡
〜一言〜
初めてこう言う系のもの書きましたね、
DV彼氏とドM系彼女(彼氏)という設定は初めてでなんか新鮮です
最近はBL系しか書いてないですけど、名前使ってないので好きに妄想を広げて貰えたら楽しめるようになってるのでは無いでしょうか
知りませんけど
それではまた見てくださいね
Clock
そばにいたい
笑う顔も
泣く顔も
怒る顔も
全てを共にしたい
愛情
カレー屋に入ってメニューを見てみると、トッピングに「愛情」と書いてあった。
普段は入ってないのかと思ったけれど、俺は妻に普段から愛情を入れてるだろうかと反省した。
トッピングの「愛情」は無料だそうだ。
『愛情』
あなたが私を見るその眼差しに
あなたが発するその言葉に
あなたの大きなその手に
たくさんの愛情が宿っている
あなたはちゃんと愛情を実感させてくれる
私もあなたのように
私の愛情をあなたに伝えたい💓
104【愛情】2022.11.28
数年前の「チコちゃんに叱られる」で、鳥が卵やヒナを育てる行動について、番組ディレクターが「これって愛ですよね!」と、主張するのに対し、学者がことごとく「愛ではありません」と却下した回があった……のを思い出した。
親が我が子を育てるために、場合によっては身命を賭した自己犠牲的な行動をとる、その理不尽さを合理的に説明できなくて、とりあえず、なんらかの情念がその行動の原動力になっているんじゃないか、などという想像から考案したのが、「愛情」の起源の実際のところなのかもしれない。
だとしたら、「愛情」とは神話のような架空のもので、神様による天地創造の物語がダーウィンの進化論やビッグバンにとってかわられていささか古びてしまったように、「愛情」もいずれは生物学的に説明されて、それが一般常識となり、その果に、愛が特権的に纏ってきた薔薇の如き光彩も褪せてしまう、という未来が待っているのかもしれない。
その後の未来人が抱いている「愛情」の像って、どんなふうなものになってるんだろうね。どうせSFを書くなら、「愛情」の概念が科学によって改訂されたあとの世界、とかって書いてみたいよなぁ。
もう無理、やめたい
そんなはっきりしたこと親の前では言いたくない
溜め込んで溜め込んでやっと吐き出した言葉
親の前でやっと言えた不満などの言葉
それでも受け止めてくれる父と母
ごめんね、本当に
ここまで言っても責めないで、どこまでも僕のことを守ってくれる
辛い状況でも笑わせてくれる
おかげで泣いてた顔は笑顔になった
あーだこーだ言うけど、僕が辛い時来てくれたり助けてくれたり
僕をちゃんと愛してくれてるんだ
#愛情
私は昔から他人に興味を持つことが出来ないタチであった。なので恋人と言葉を交わしている最中、ふとした瞬間に興ざめする。"愛している"などといった歯の浮くような表現には軽蔑の念さえ感じる程である。
このように、私は実際に行う行為と自分の心情との乖離が凄まじい。そのような状態で、何故恋人と関係を続けているのか。
……。
とどのつまりは、私は恋する自分に酔いしれているのであった。人間らしい営みに憧れ、その体裁を上手に取り繕っている自分が誇らしくて堪らないのである。 なんと浅ましいのだろう。
しかし、しかし一言だけ言わせて欲しい。
これこそが人間らしさであり"愛情"では無いのかと。漫画に出てくるような純粋無垢で合理的な恋などはこの世に一切存在しない。あれはただの世間知らずの坊ちゃん達の物語であり、平々凡々な日々を送る私たちとは似ても似つかない、別次元の話である。
だからこそ、こういった我欲 故の行為は非常に非合理的だが、愛おしい。黒に染まりきらないその自己中心的かつ曖昧な"汚らしさ"を堪能することこそが、恋愛における醍醐味だと感じるのは私だけだろうか。
愛情.
親から愛情を貰う。
家族から愛情を貰う。
彼氏から愛情を貰う。
彼女から愛情を貰う。
貴方は愛おしいから愛情を貰う。
壊して
心が青く染まりきるまえに
水飲み鳥に引火するまえに
手の隙間から
その眼が零れてしまうまえに
角砂糖よりあまい眼の
裏側まで透けて見えるまえに
「愛情」
目には見えないものを手に入れるは難しい
それでも欲しいと願ってしまう。思ってしまう。
お金では手に入れられないそれが酷く輝いて見える。
安易に手に入れられないからこそ美しく見える。
欲しいと思う。羨ましくなる。
一筋縄ではいかない、やっとのことで手に入れてもそれが本物とは限らない。仮面を被っただけの偽物かもしれない。
それでも欲しいと思う。
手に入れたいと思う。
それほどに、それは魅力的に見える。
それが欲しいと思うのなら、まず自分から差し出さなければならない。
嘘偽りのない、本物を手に入れたいのなら、まず自分が嘘偽りのない本心で語らなければならない。
本心で訴えるからこそ伝わるものがある。
本心だからこそ相手に響き、情に訴えかけられる。
相手にどう接して欲しいのか、どう思って欲しいのか、まずはそれを自分が実践し、示していく事が大切だと思う。
自分がされたら嫌なことは相手にしない
自分がされたら嬉しいことを相手にしていく
当たり前のようでずっと持続していくことは意外と難しい。
たとえ相手がすぐに返してくれなくても、続ける事が大切だ。大事なのは心、想いだと思う。
見えないからこそ、相手を信じる、例え裏切られる日が来ようとも相手を恨んではいけない。
不平等で不条理でも、相手を恨んでも状況は悪化するばかりだ。
恨めばそれで終わってしまう。鏡を通せば恨んだ相手と瓜二つ。
恨みは負の感情を呼ぶだけ。負の感情は連鎖し止まらなくなりやがて暴走する。
それでも人は愛情を求める。
求める限り、危険とは隣り合わせだ。
それでも、それだけ複雑で難しいからこそ、魅力的で素敵に見える。
そして相手を信じる心を忘れなければいつかきっと相手にも伝わると信じている。
あなたに私の心をあげます。
だから嘘偽りのない心からの愛を私に分けてくれませんか。
時に与えられると嬉しいものであり、お返しに同じ愛情で相手を優しく包み込む。
時に抱きすぎると自分を狂わせ、与えすぎると相手を壊してしまう。かと言って、与えられなさすぎてもそれに執着して自分を失くしてしまう。
愛情って言うのは、難しいんだなぁ