あの日から私に注がれるはずの
愛情は半分になっちゃった。
あの日小さい小さい赤ちゃんが家に来たの。
「これからあなたはお姉ちゃんになるのよ。」
ママが言った。
「私お姉ちゃん!!頑張る!!」
そのときの私すごく嬉しかった。
「私お姉ちゃんだよ!!」
赤ちゃんに言うと笑っていて可愛かった。
「ママ一緒に遊ぼ?」
「ママ忙しいのちょっと1人で遊んでて」
「...はーい。」
「ねぇ勝手に遊ばないでこれ私の!!」
私のおもちゃで遊ぶ赤ちゃんに言った。
そしたら泣いたの。
そしたらママは急いできて赤ちゃんを抱っこした。
「どうしたの?」
「勝手におもちゃ取られたの!」
「お姉ちゃんなんだから我慢して」
もう知らない。
私悪くないもん。
それはもう何年経っても変わらなかった。
買い物に行く時
いつも妹を連れていく。
私も着いていくと
「えっ来るの?」
そんな顔をされる。
いつの間にかお母さんは
私を嫌いになってるみたい。
愛情は平等に注いでくれるって思ってた。
それも理想だったのかな。
もしかしたら冷たくするのも愛情?
何が愛情か私には分からなかった。
私にも念願の彼氏ができた。
初めて人を好きになった。
いつも優しい彼に聞いた。
「ねぇ,私に愛情を教えて。
そして愛情を注いで欲しい。」
彼は頷いて教えてくれる。
私はそんな彼が大好きだ。
─────『愛情』
11/27/2022, 11:15:13 PM