『愛を叫ぶ。』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
王様の耳がロバの耳だと知ってしまった人も、
こんな気持ちだろうか。
知られてはいけない。
それでも抱えきれない。
だからわたしは人知れず、愛を叫ぶ。
愛を叫ぶ。
なかなかできないよね。
愛情を口に出すって。
でも歌詞にメロディに
愛情がこもっていると
泣けてくるよね。
歌で叫ぶっていいよね。
ハムスター 手で安らかに 寝息たて
いつでもそばに いるから生きて
生まれる時
産む時
そして多分…
あの世へ還る時
生き物として
本氣で心底生涯愛を叫んだことになるのは、
その3回じゃないのかな。
あとは大体、忘れるよね。
君の名を
心の中で
どれほど叫ぼうと
声には出せず
届く事なし
片恋の秘めたる想いは
# 愛を叫ぶ。
愛を叫ぶ
妬み嫉み僻み憎しみを受けて絶望する君が鼻で笑うくらい大きな声で
近くで苦情が飛び交うくらい
救える言葉が分からないから
死ぬほど笑える大きな声で歌でも歌おう
愛を叫ぶ。
虹の先へ届けと、いまあなたに思いを叫ぶよ。
どうか、自由でいて。
そもそも愛なんてあるのかな?
適当に男や女を宛行って増えた、その子孫に。
機械的に繁殖行為を繰り返して生まれてきた個体じゃないか。
愛なんかない。
アナタはパパとママが愛し合って生まれてきました〜☆彡
違う違う、愛なんかじゃない、税金が安くなるから作っただけだろ?
子は鎹って言うじゃないか、みんなモノとして生み出されるんだよ。
どこにも存在しない愛なんてモノに踊らされて、骨の髄まで搾り取られて、用済みとなったらポイッ。
今や墓すら無くそうとしてる。
愛はあると、言う奴に聞いてみたいな。
盲信しているソレは、本当に「愛」なのか?って。
テーマ「愛を叫ぶ」
愛を叫ぶ。
セックスしたいーって叫んでみるか!
セックスしたいと思う気持ちを愛と呼ぶのか?
すべての愛をセックスでは語れんが
愛する人を失った時
さけびたくなる。
愛ってなんだろう
今朝から雨らしい
まだ陽の光はなく、なんとなく目を覚ます
今日が、特別でもなく 悪い日でもなく
いい日でなくても良いから
どうか心安らかな日になっておくれと
玄関口におる犬の頭を撫でながら呟く
いつものようにタバコをくわえながら、
新聞屋が何件か先で止まる
この時間にこの場所に居合わすのは気不味いので
中に入り、置きっぱなしの安いワインの残りを飲む
また寝るとする
あなたがもし、10人に会い。
すべての人に、和顔愛語、和敬清寂、でコミュニケーションしたなら、
高い確率で、それらの人はいい気持ちで、その後の時を過ごすだろう。
人間関係の悟りであり、幸福の伝染だ。
それが起きなければ、自分に問題がある。
お題「愛をさけぶ」と聞いて、まず思い浮かんだのは、ある書籍だった。
それは、通称「セカチュー」とよばれた「世界の中心で愛をさけぶ」である。
作者名は忘れてしまったが、その一方で発売当時を思い出すことはできる。
テレビなどのメディアで大きく取り上げられ、ついにはドラマ・映画共に映像化し、大ヒットとなった。
これは大きく矛盾したことを書いてしまうのだが、私は本が好きではあるものの「この手」の作品はページすらめくったことがない。もちろん、ドラマも映画も観ていない。これでは「ジコチュー」だ。
ただ唯一「セカチュー」に触れたものがあった。それはサウンドトラックのCD(めいなCc.)だ。
映画を観ていなくても、音から見える世界はとても美しく、悲しさを覚えさせられる。
「映画を観ずにサウンドトラックを買うなんて、順序が違う」と内側から聞こえるが、私はこれでいいとはっきり言える。それぐらい、私は音楽に愛をそそいでいる。
「セカチュー」の中で愛をさけぶことは、女性に対しての愛だったのかもしれない。けれども、愛をさけぶのは果たして恋愛だけだろうか。他にも愛の対象となるものはいくらでも道端にある小石のように転がっているのではないだろうか。
私はその小石が音楽であり、現在でも新しい小石を見つけては拾い、愛を増やしている。そのコレクションが楽しく、愛おしくて仕方ないのだ。
話は変わるが、きのう録画で「アカデミー賞」を受賞した映画「卒業」を深夜に観た。これもまた事前にサウンドトラックを購入したからである。先述とは異なるが、観るきっかけとなったのはこれも音楽であり、最近のマイブーム「サイモン&ガーファンクル」が主題歌を担当していたからだ。
おそらく、自分と同じく30代の人に「サイモン&ガーファンクル」にしても「サウンドトラック」にしても、興味がある人はごく一部かもしれない。
けれども、私はそこで大きく叫びたい。「音楽が好きだ」
だが、ここで大事にするべきことは個々の愛は異なって当然であること。これに限る。
あなたはどんな愛を拾い集めて、声を出しますか?
【愛を叫ぶ】
オカルトとか、迷信の類だと思って警戒しないで欲しいのですが……
私の心の中には、6人の少年少女が住んでいます。
多重人格とかではなく、妄想の延長線のようなものです。
しかし、私にとって、彼らが妄想の中の存在と思えないくらい、彼らのことが大好きです。
苦しい時、辛い時、彼らはいつも私の胸の中に現れて、そばに居てくれます。
彼らに支えられて、今の今まで、こうして生きてくることができました。
「愛を叫ぶ」とするならば、私は全身全霊をもって、彼らに叫ぶでしょう。
「いつもそばにいてくれてありがとう!ずっと大好きだよ!!」と。
愛を叫ぶ。
いくよー、と遠くで君がボールを掲げる。
グラブを上げて答えると、君はいかにもといった動作で大きく振りかぶり、投球する。緩やかに弧を描いたボールは、パスっと音を立てて俺の左手に収まった。懐かしい感覚だ。右手に持ち替える。
ばっちこい、と君は声高らかに構える。その左肩やや上方に柔らかく返球する。仮に取り損なったとしても体に当たらないよう配慮したのだが、君は危なげなくキャッチし、もっと速くとせがんでくる。
キャッチボールの相手をしながら、真剣にボールを投げる君の実力を無意識に測っていた。
ボールを握ると、無性に全力投球してみたくなる。ブンッと真っ直ぐに飛んだボールが、パシンッと乾いた音を立てて相手のグラブに収まる、あの瞬間を味わいたい。
だが大人になった今は難しい。
君はキャッチできないかもしれない。速球が君を痛め、心まで傷つけるかもしれない。たとえ体に当たらないよう投げても、不慣れな君を傷つけない確信はない。
愛を叫ぶという行為は、たぶん全力投球に似ている。
練習がいる。距離感がいる。信頼がいる。いろんな条件をクリアして初めて受け止めてくれる人ができる。
のんびりとしたキャッチボールは思いのほか楽しかった。何より君が上機嫌に投げてくれるのが嬉しい。
今はこのペースでいい。焦ることはない。少しずつ、互いの信頼を育めばいい。
想いを全力投球する日を想像すると、ボールを握る手に力が籠った。大きく外れたボールはしかし、ポン、とグラブに収まった。ナイスキャッチと笑う君に、その日は案外遠くないのかもしれないなと思った。
『愛を叫ぶ。』
唯の観察対象だった。
大手企業の一人娘の監視。
いつもの様に上役から課せられた任務を完璧に遂行する為に娘の事を調べて、好みの性格にし、話し方を変えて、趣味を似せて、近付いた。
娘はいとも簡単に騙されてくれた。
いつも通りなんてことの無い仕事の延長線。
学校での話や趣味の話をして行く内に自分の「家」の事も話す様になった。
まるで親友に愚痴を零すように。
家に帰り録音したレコーダーを流しながら情報を纏め、上役にソレを送り今日の任務が完了する。
あと数日もすれば娘ともおさらば。だけど、何故か引っ掛かりを覚えてベッドの上で寝転びながら今日の娘の様子を思い返した。
何かを見落としている。
このモヤモヤした違和感。
何を?何がおかしかった?
あ、そうだ……
「……笑顔だ。ターゲットは今日、笑っていたか?」
急いで起き上がりボイスレコーダーを流しながらハッキングした町中の監視カメラを覗き違和感をまとめていく。
紙に書きあげた情報を舌打ちしながら破り、着の身着のまま部屋を飛び出し地下駐車場に停めていた車に乗り込み公道を全力で走り抜けた。
今まで完璧に仕事をこなしてきた自分がおかした初めてのミス。ここまで出し抜かれたのは初めてだ。
大きなビルの前で車を停めて警備員の静止を振り切りエレベーターへと乗り込む。少しずつ登る階数に苛立つ。
最上階へとたどり着き長い廊下の先の重くて分厚い扉を開け放ち名前を叫んだ。
が、目の前の光景を見て徐々に目を開けふつふつと湧き始めた「怒り」のまま叫ぶ。
「彼女に何をした!」
応接室のど真ん中で倒れたままピクリとも動かないのは夕方別れた娘。
薄暗い部屋のカーテンは開けられ風に揺られ黒革の椅子に座った白髪混じりの男がチラリとこちらを見た後に興味無さそうにため息を吐くと「約立たずの人形を壊した迄だ」と言い切る。実の娘に対して言う言葉では無い。
「……駄犬がキャンキャンと煩わしい。躾がなっていないのか?それに、私の情報をこの約立たずから引き抜こうとしていたみたいだが、上手くは行かなかったようだな?駄犬。」
「……。」
「逆に利用され、守られてるとも知らずにのうのうとこの人形と過ごす時間は楽しかったか?」
「どういう事だ。」
「吠えるだけしか脳がない駄犬は考える事もしないのか。」
初めて出会った時よりも少し前、娘は父親からある1人の男と「仲良くなれ」と命令を受けていた。
幼少期より父親に逆らわず命令を聞くだけの心を壊してしまった人形は、父親の会社の利益の為だけに動いてきたが、いつしか彼と過ごしていくうちに、「楽しい」と思う様になった。その感情は母親が亡くなってから久しく忘れてしまっていたもので、折檻で水を浴びせられても、罵倒を受けても、彼といる時間だけが安らかな物になっていたのだが、言われてしまった。「あの男を始末しろ」と。
だが、娘はその命令を受ける事が出来ずにいた。
好きになってしまったのだ。彼の事が。
例え向こうが自分では無く父親を始末する為の情報を手に入れる為に近付いて来ようとも。
だから、逆らった。
後悔なんてしてない。
「……たのし、かったなぁ……あの人と、最期に……会えたのだもの。それで、もう…………じゅうぶん……しあわせ、よ。」
自分の命が消えかかる瞬間扉を開けてここまで来た彼の姿がぼんやりと見えた。湧き上がる幸福感。
最期に遺したメッセージに気がついたらしい。
「私は貴方を愛してました。」
翌日、テレビに出てきた大手企業の社長が何者かによって殺害されたというニュース。
警察やらが動き事態を収束させる為に動いてる中何故か社長以外の遺体は見つかっておらず、監視カメラに映っていた社長の娘と不審な男の二人の姿だけが見つからず、やがてその事件はお蔵入りとなった。
愛を叫ぶ。
もう、終わりにしましょう。
心配しなくても、大丈夫。
私が全てを、壊してあげます。
ああ、有難う。
最期まで、君に迷惑をかけて、
本当に申し訳ない。
貴方への御恩返しになるのならば、
貴方が救った、この私の手で、
貴方の全てを終わらせましょう。
私から流れ出る血は、
私の罪の証。苦しみの記録。
そして、君への謝罪の証、だ。
私も直ぐに、貴方の後を追いますから。
…では、最期に。
何か言いたい事は、ありますか?
ならば、断末魔の叫びの代わりに、
…愛を叫ぶ。
と、するかな。
愛を叫ぶ。
今日も叫ぶ。君に届くように、
聞こえてる?天国ってどんな感じ?
もう少し待っててね、 またね。
あ い し て る
『愛を叫ぶ』
愛...?
叫ぶわけ無いだろ
リア充爆発しろ!!
#19
「愛を叫ぶ」
俺だって、世界の目がなけりゃ咲太に愛を叫びたい。「昔からずっと好きだった!大好きなんだ!」だなんて言えない、言えるわけない。周りの目が怖くて、いつも押しつぶされそうな立ち位置にいる俺がそんなことしていいはずない。
「そんなの妄想で我慢しろよ」と俺の心も呆れてる。
妄想で済むならもんな感情いらねーよ。ばーか。
【愛を叫ぶ】
「愛してほしい。」そうやって、いつも僕は心の中で「愛」を叫ぶ。
でも、それは誰にも届かなくて、届いてくれなくて。
「きっと僕はこれから先も誰からも愛されないんだろうな。」
「僕は、誰かに愛される権利なんて無いから。」
そんな劣等感という気持ちのとげに苛まれる。
「愛してる」と愛を叫ぶことも「愛してほしい」と愛を叫ぶこともこの先きっと無い。
そんな勇気、僕には全く無くて、僕には言う資格もないから。
僕は誰かを愛すことも、誰かに愛されることも、きっとないから。
そんな僕はいつも心の中で「愛」を叫ぶ。「愛してほしい。」
そんな叶わない願いを信じ願い、今日も僕は哀愁に浸って、
「哀を叫ぶ。」
『愛を叫ぶ。』
あたしの名前はモブ崎モブ子!
私立ヘンテコリン学園に通う高校一年生。
あたしは今、気になっている男子がいる。
同じクラスの不良系イケメン、
セバスチャン・フェンリル君だ。
授業中も彼の事を目で追っていた。
窓際の席に座る彼の横顔を見つめていると、
胸の奥に言葉にできない感情がこみ上げてきた。
お昼休憩の時間、
高飛車お嬢様が彼に何やら話しかけている。
「セバスチャン、売店で焼きそばパンを
買ってきて欲しいですわ。
それとオレンジジュースも飲みたいですわ」
「かしこまりました」
彼は飼い主からボールを取ってこいと命じられた
忠犬のように、機敏な動きで教室を後にした。
は?あの人何様なの?!
彼を召使いみたいにこき使って……。
信じらんない!
あたしは席を立ち高飛車お嬢様に声をかけた。
「ちょっといいですか?」
「あら、貴女は確か……モブ山さん?
モブ川さん?だったかしら」
「モブ崎です!それよりも……彼をあんな、
パシリみたいに扱うのやめてくれませんか?」
「彼?セバスチャンの事ですか?
あの者は私の屋敷で働く執事ですわ。
私の願いを聞き入れる事こそが彼の仕事。
外野が余計な口を挟まないで頂戴」
「でもここは屋敷じゃなくて学校ですよ。
外でまで彼の自由を奪うのはどうかと思います!」
それを聞いた高飛車お嬢様は
腕を組み、あたしをキッと睨みつけた。
「貴女、さっきから何なんですの?
もしかして彼の事が好きなのですか?」
「え」
あたしが、彼を、好き?
モブ子の脳裏に彼との思い出が蘇ってくる。
入学式での最悪な出会いから、
河川敷で子犬のお世話をしている姿、
花園で髪に付いた芋けんぴを取ってもらった事。
「何とか言ったらどうなんです?」
モブ子は拳をぎゅっと握りしめる。
あたしは────
「あたしは、彼のことが好きだー!」
教室の中心で、愛を叫ぶ。
口に出してようやく理解した。
これが、恋なのだと。
クラスの皆の視線がモブ子に集中しているが、
もうこの際構わない。
モブ子の愛の叫びに驚きを隠せないお嬢様は、
ひくりと引き攣った笑みを零し、
「まあ、まあまあ、おめでたい事。
そんなに好きなら告白でも何でもしなさいな」
と意地悪く言い放つ。
「ええ、言われずとも」
モブ子はその言葉に対して強気に返してやった。
セバスチャンが食堂から帰ってくると、
教室内が何やら騒がしい。
入口から中の様子を窺うと、
主とクラスの女子がまるで
猫の喧嘩のように互いを睨み合っていた。
二人の間にはバチバチと火花が散っている。
「これは一体……」
「セバスチャン、女の戦いに男は
口を挟まない方が賢明ですよ」
学級委員のオズワルドはセバスチャンの
肩に手を置き、首を横に振った。
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モブ子は帰宅後、昼間の出来事を
思い出して、羞恥心から枕を殴っていた。
(あたし、みんなの前でなんて事!
彼に聞かれてなければいいけど……)
高飛車お嬢様に目を付けられる結果と
なってしまったが、後悔はしていない。
彼は絶対に渡さないんだから!
モブ子は心の中でそう決意したのであった。
愛を叫ぶ
「やっほー、主」
「お、清光」
「可愛い可愛い清光でーす。
なんか見てたの?」
「そ、映画見てた」