『愛を叫ぶ。』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
家族、恋人、友人など、愛の形は多様である。
そんな中、私が愛するもの、それは「読書」である。
「読書」とは言っても、その意味は多岐にわたる。
しかし、その本質は「思考の共有」であると考えられる。
文章を、頭の中にインストールし、その情景を瞼の裏に描写することで、筆者と「思考の共有」を行うのである。
より明確に、筆者のメッセージを受け取るには、より多くの情報を読み取る必要がある。
したがって、私が読書する際は、文章から多くの情報を得るために、その他の情報を遮断する。
以上が、僕が家族の呼びかけに返事をしなかったときの言い訳だ。
愛の形は多様である。
いつか、素直に愛を叫ぶことが出来る人が現れるかな…
気晴らしで買った コンデジは
何も考えなくて良いの 便利ね
シャッターチャンス 言われて
ハッとして構えても 撮れない
私が卵のように温めてきた熱は
わかりきった無精卵でお留守番
貴方の笑顔 少し身長が浮いた
粋なお食事 素敵なアトリウム
他にも色々撮ったと思うけれど
何一つ新しい事なんて覚えない
私は冷静 このぐるぐるは冷静
ただ 喉だけが私を焼いていく
人生で一番 祝い祝った
君になって 笑い貼って
家になんか帰りたくない
人生で一番 無力だった
袖を振って 笑い合って
行きたい場所は行けない
人生で一番 君になった
円卓越しに モノクロで
卵と寝るのは 今夜まで
―――――――
(愛を叫ぶ。)
愛を叫ぶ
昨日の投稿を見て欲しい。
私なりに「愛」を叫んだばかりである。
愛よりは恋かもしれないが。
どんな時でも回りくどいのが、キズである。
皆、満身創痍になっても愛を叫ぶ。
私にそれができるだろうか。
臆病者の戯言である。
「愛を叫ぶ。」
今の時代に愛を叫ぶのは何だか格好が悪いらしいけれど、何故だか貴方への愛を叫びたくて仕方がない。
自分のことは知っている
好き嫌い
得意不得意
長所に短所
性格
どれも聞かれることは多い質問なんだけど
私、答えに詰まるものが多いんだよね
自分のことは知っていると
思い込んでいたのね
自分のことを愛せているようで
そうではなかったみたい
他人にばかりでなく
自分に愛を注いで
愛を叫べるくらいになったのなら
全ての問いに詰まることなく答えられるかしら
はーい(-o-)/
違うわ~ってかあε=(ノ・∀・)ツ
お題は👉️愛を叫ぶ👈️
じゃあ~ってかあε=(ノ・∀・)ツ
【愛を叫ぶ。】
あなたと出会ってからどれくらいの時が経ったのか
体に流れる時間が違うあなたは何も変わらない
きっとあなたは僕の秘密を知っている
その秘密にあなたが傷ついていることも
でも
それでも
すべてが終わったこの平和な街で
あなたへの愛を叫ぶ
愛を叫ぶ。
『ーーさんへ』
不格好な文字で始まったこの手紙は引き出しの奥底から見つかった。
丁寧に三つ折りされた便箋。送り主が掛かれていない手紙だったが、書き出しの文を見て思い出す。
今から十数年前のある日、私はある人に恋をした。
初めは何気なく気になっていただけの存在。だけど、日を追うごとに頭の中はあの人の事で一杯になっていった。
でもその人は周りから凄く慕われている人。優しくて、気遣いができる。そんな人だったから当然だろう。
どんな時でもあの人の周りには老若男女問わず色んな人が集まっていた。
対して私はこれと言って長所も無ければ短所も無い。”平凡”というものを具現化したような存在だった。
太陽の様な存在のあの人と、道端に生えているような草の私。誰がどう見てもこの想いがあの人に届くはずがないのは分かり切っていた。
しかし、ニンゲンという存在は不思議なもので、頭では叶わぬものと分かっている筈なのにどうしても諦めきれない。
だからせめてこの想いを形にしたいと、見よう見まねで拙い文を書き記したのだ。
今見返すと所々誤字や脱字が見られて、内容もただあの人への愛を叫んでいる様な陳腐な内容だった。
正直あの人に渡していたら鼻で笑われていても可笑しくない、そんな手紙だった。
でもこれがあったからこそ、当時の私は頑張って自分自身を変えようと容姿を変え、言葉を勉強をして何とかあの人に相応しい人物になるように努力した。そのお陰か、今では見違える様にまで成長した。全部全部あの人のお陰だ。
ーーでも、結末は非常だった。
漸くあの人に相応しい存在になれたのに、結局あの人はまた遠い存在となってしまった。
遠い、遠い存在に。
今まで容姿も知識も頑張って身に着けてきたのに…最後は全て水の泡となってしまった。
でも不思議と落ち込んだりはしなかった。
理由は分からない。これもニンゲンの不思議な所だ。
あれから十数年。初めは難しかった言葉も今ではすらすら話せるようになり、文字も普通の人同様に綺麗に書けるようになった。
ふと、昔の手紙を読み終えた時、もう一度あの人に向けて書こうと思えた。
別の引き出しから新しい桜色の便箋とペンを取り出すと、あの人の事を思い出しながら文字を紡いで行く。
『拝啓、ーーさん』
昔とは違い、細く綺麗な文字で書き記していく。
最後に封筒に書き記した便箋を入れ、封をする。もちろん切手は貼らずに。
そして、私はある場所に向かった。
その場所はあの人が居る場所。遠い存在となってしまったあの日からずっと居る場所。
私はあの人の前に来ると、そっとあの人の名前が記された石に手を振れる。
「元気にしてた?」
ポツリと呟いた言葉にあの人は返してはくれない。
「今日はね、手紙を持ってきたんだ」
先程書いた手紙を石の前にそっと置く。
「前に一度書いたことあったんだけど、その時は渡せなかったからさ。気が向いたら読んでよ」
もう一度そっとあの人の名前をそっと撫でる。
「じゃあ、また来るねーー」
ーーご主人。
愛を叫ぶなんてできない
なんて考えてるくせに30年間隣にいてくれるこの人にはちゃんと愛を注いでる
つもりだった
「愛を叫ぶ」
愛を叫ぶ。
これを出来る人はすごいと思う。
僕は、愛を叫ぶことが出来なかった。
目の前に相手がいてもいなくても、声高々に愛を叫んでいれば、何かが違ったんだろうなと思う。
言いたいことを隠さずに相手にぶつける。
それはどこかスカッとした気持ちになれるんじゃないだろうか。
そして、相手にふられて、落ち込んで。
でも、それすらも一つの成長に繋がっていく。
そしてまた愛を叫ぶ。
愛を叫ぶ
朝目覚める
感じたいぬくもりがない
冷たいダブルベットの左端
重い体を引きずり
カーテンを開けよう
眩しすぎる朝日と空いてる君の席
あの日の泣き顔
照らす夕日
体のぬくもりが消えてゆく
消し去ろうと思うたび
君を思い出させる
何時かは君のこと
なにも感じなくなるのかな
あの日の夕焼け
一緒に迎えた初めての朝は
日に日に消えて行くのに
君を思い出させる
なくしたものを越えるのか
君は…
そこにいろよ
僕の記憶の体の奥深く
君は咲き続ける
情熱の紅い薔薇
愛なら叫ばず偲んでみろと
僕に言う
激しく鳴く蝉よりも
鳴かぬ蛍が身を焦がす
2024年5月11日
心幸
【愛を叫ぶ。】
君を呼ぼう。
海に連れて行こう。
笑顔になろう。
走り回ろう。
砂浜に寝転ぼう。
美味しいものを食べて、
また戯れあって。
何にでも笑って付き合ってくれる
素敵な君に向かって、
僕は今日も
愛を叫ぶ。
愛を叫ぶ。
君への気持ち
言葉にするのが
苦手な私
ほんとはいつも
思ってるんだよ
心の中に
仕舞い込んでる
この気持ち
今日は表に出してみようか
愛してる!
愛を叫ぶ。
そう今ここで。
さあ勇気を出せ。
叫べば一瞬の恥だ。叫ばなければ一生の後悔だ。
後悔だけはしたくない。
清水の舞台から飛び降りることに比べたら。
「愛を叫ぶ。」
「愛してるー!」
山の山頂で僕は愛を叫ぶ。
すると彼女は、「私も君の事を愛してるー!」と愛を叫ぶ。
二人、見つめ合う。
僕は、指輪を取り出した。
「僕の人生のパートナーになってください。結婚しよう!」
「嬉しい!」彼女は喜んだ。
彼女は深呼吸をして、
「はい。お願いします!私も君と一緒に人生を歩みたい」と笑顔で言った。
「ありがとう。僕も嬉しい。これからもよろしくお願いします!」
二人共、笑い合っていた。
僕達の様子を見ていた、山頂にいた人達から、温かい拍手が聞こえ、「おめでとう!」と祝福された。
「ありがとうございます!」僕達はお辞儀をした。
これから、僕達の新しい生活が始まる。幸せだと感じる事、嬉しい事や辛い事、うまくいかない事だってあるだろう。そんな時は、この山頂で愛を叫び、プロポーズをした後、幸せで嬉しかった事を僕は思い出すんだろう。僕は、一生忘れない。
独りよがりな愛を叫ぶより、相手の幸せを願える人間になりたい。
叫んだところで愛の行き場は自分の中にしか無いのだから。
愛してるよと囁いて、私もだよと静かに返せる関係が、多分一番優しい距離なのだと思う。
愛には色々な意味があるから。
END
「愛を叫ぶ。」
愛を叫ぶ。
そんな相手が人生に何人現れるだろう。
一人もいないかもしれない。
それもいいかもしれない。
Original №2 『優しくしないで』
⚠️注意⚠️長文あり
〖.......modottekoi........〗
ある日、俺に届いたのは、
たった1行だけ書かれた一通の手紙
封筒にはここの宛先だけが書かれており、送り主の名前も住所も無いが、手紙の端に押された故郷の紋章が何処からこんなふざけた手紙が来たのかが分かった。
(とうとう、来てしまったなッ....)
故郷のシンボルとも言える大樹を中心に囲うリーフ
一見、国の紋章に見えないシンプルなデザインだが、これは大木の海〖樹海〗に守られた新国〖ミュルクヴィズ国〗の紋章だ。
帝国 アルスマグナの隣国にあり、
過去に帝国と長い間争ってきた森の民が村から街へ、
街から国へと発展して出来た新国なのだ。
街と発展した当時にミュルクヴィズの領主、いや、今は国王と称した方がいいだろう。
国王の祖先と帝国の王が長年の戦争に終止符を打つ為、互いに和平協定を申し出た。
とある約束を交わした王たちのお陰で今まで平和で居られていた。
そう、いられたのだ。
「....終わってしまったのですね。兄上」
帝国の第一皇子である〖アルフレッド〗殿下の暴走により今、ミュルクヴィズ国は帝国との協定を反古にされていた。
本当に頭のアホーな皇子だ。
初対面の時も思ったが思慮の足りない男であり、難のある性格を持っている上、自身の婚約者を蔑ろにする程貞操もない人が何故、皇太子という座に座ることが出来たのか不思議でしかない。
まぁ、文武両道であるにはあるが未来の皇帝としての才は弟の皇子にあると俺は思っている。
第二皇子 ルイス皇子はアルフレッド殿下と腹違いの兄弟であり、現在は問題を起こしたアルフレッド殿下に変わり、ミュルクヴィズ国への大使として時々、
お越しになっている。
皇太子と違い、心優しく婚約者様とも仲睦まじい姿がよく見られている。そして、ミュルクヴィズ国の王やその民たちにも敬意を払う姿勢にミュルクヴィズの王も民も感心を得ている。....次の皇帝に願うほどに。
話は変わって、、、
ミュルクヴィズ国とアルスマグナ帝国の現王たちは
年に1回に行われる親善会議にてとある約束を交わしていた。
互いの友好を深め、再び愚かに戦争を起こさない為、
両国の王族の婚姻を提案し、第二皇子ルイス皇子にミュルクヴィズ国王の姪 ピースを第2皇妃として迎え入れる事で話が進められた。
幸い、大使として幾度も来ていたルイス皇子とその婚約者様はミュルクヴィズ国の巫と呼ばれるピースと仲が良く、婚約自体も特に反対も本人たちの拒否もなく受け入れられたのだが、その婚姻に反対する皇太子と一部の者の声が上がった。
馬鹿皇太子はミュルクヴィズ国の巫であるピースの容姿を一目みて気に入ったようで、自分の即位後に側室として迎え入れようと思っていたらしい。
前々からことある事に側室に入れという手紙がきたが互いの友好と巫という立場を考えて見れば、側室では問題がある為、わざわざ〖皇妃〗という婚約者と同じ身分で嫁ぐ事に意味があるというのに、皇太子は〖側室〗に迎え入れようとしていたのだ。
勿論、両国の王はこれを却下しご丁寧にこの婚姻について説明したそうだが、皇太子の意見は変わらず、参った両国の王は皇太子にピースに近づくことを禁じ、ミュルクヴィズ国への入国を無期限で拒否された。皇太子は猛抗議したが廃嫡を盾にされ渋々引き下がったようだが、あの皇太子が黙って簡単に引き下がるはずも無く、この騒動に続く出来事が起こった。
ひと月前、お元気だったアルスマグナの皇帝が急病に倒れてしまったのだ。
王がいない今、一時的に政権が次期皇帝となるアルフレッド皇太子に移ると案の定、好き勝手のわがまま放題をして皇子やミュルクヴィズ国を困らしている。
そして、彼はこの機会を待っていたかのようにミュルクヴィズ国にピースを側室に寄越せと王命を使って手紙を出してしまった。
勿論、ミュルクヴィズ国はこれを拒否。
例え、次期皇帝だろうが、代理だろうが身内をゲスに送るような事はしなかった。
そんな頑なの態度をとられた皇太子は先人たちの長年の努力を無駄にするように宣戦布告をだしてきた。
これには流石のルイス皇子が止めに入ったが王に逆らったとして婚約者共々牢の中に監禁され、異議を唱えていた貴族たちも口をつぐんでしまった。
そんな中、選択を迫られた王たちにピースがこの婚姻を受け入れると申し出た。先人たちの長い努力を無駄にしない為、ピースは自分1人で解決するのならと皇太子の要求を呑むと王に告げた。
これには王や家族の反対があったが、ピースの意思は固く王は泣きながら膝をついてまで謝った。
『叔父さま、どうか泣かないでください。
私はこの国の為になれる事を誇りに思うのです。
限りある命を持つ私に巫の座を与えて下さった事、
私の意見を大切にして下さった事、
そして、彼等と共にいる事を許してくださった事。
私はとても幸せでしたッ....。』
『どうか、最後の願いとして、
彼等と最後のときを過ごすことをお許しください。』
『....ッ分かった。
婚礼迄の間、ピースに暇を出す事を許すッ。』
『ありがとうございます、叔父さま』
『すまないッ....ピースッ』
それが先日の話....
遂にその時がやってきた........。
《ピース・ミュルク》
新国の1つであるアドラルーマ国の十二幹部の一人としてVirgo(ウィルゴ)の座にすわる青年の名前。
その実力はとても高く、戦力や知力などオールラウンダー型の能力を持っている。
常にフードを被っている事が特徴な彼は旅をしている最中にこの国の新王に勧誘という名の誘拐に合い、色々と巻き込まれつつも最終的に王のカリスマに引かれて幹部の座に座ることとなる。
騒がしくも楽しく、仲間思いで優しい彼らとの日々に笑い合う彼は限られた時間を全て王に捧げ、いつの日か故郷との同盟を結べられたらと願うほど、《彼等》に入れ込んでいた。
いつかはこの場所を離れなければならないと知っていたはずなのに、そう願ってしまったのだ。
もう、お気づきだろう。。。
彼こそ、ミュルクヴィズ国の巫ピースである。
彼の元に届いた手紙は婚礼の準備が整ったという知らせであり、また、彼らの元を去るという現実でもあった。
「....終わってしまったのですね。兄上」
ピースは手紙に握り締め、苦しげに言った。
そして、全てを諦めたような表情をすると机の鍵付きの引き出しを開けると〖退職届〗と書かれた紙を取りだし、最後の欄に署名をする。
(もう、後戻りは出来ないッ....)
紙を机のすぐ目につくように中央に置くと、
予め用意していた荷物を手に持ち、部屋を後にする。
ここで得たものも贈られたものも全て置いていく。
持っていくのは少しの服と故郷へ向かう為の路銀だけ
キビキビと少し早足で進んでいく王と仲間の影が見え始める。いつもと変わらない光景につい足を止めてしまうが、溢れ出る何かを押し殺しそのまま彼らへと進んでいく。
『お!ピースか!
里帰り、気をつけていけよ!!』
『少し寂しいですが、楽しんでくださいね。』
『早く帰ってこいよ〜、ピース泣』
『道中、気を付けてな』
『お土産、ヨロヨロ〜〜』
『お土産は甘いものを所望するアル』
『俺、ご飯系で宜しゅうな!』
『ピースセンパーイ、行ってらっしゃい👋』
『怪我とか、病気とか、色々、気を付けてね💦』
『・・・・・(気をつけて)』
『少しは静かにせんか!!?』
各自の言葉にピースは微笑んで頷きながら、
心の中でもう戻らない事を謝り続けた。
最後に彼の前に立つ王と向き合い、王はピースの頭をフード越しに撫でながら、いつもとは違う優しい顔つきで言った。
『気を付けて帰ってこいよ。ピース・ミュルク。』
『ッ........。
はいッ、善処しますよ。』
『そこは分かったと言って欲しいんだがなw』
『............』
あぁッ、我が王よ。
どうかあなたの元を勝手に離れる事をお許し下さい。
あなた様に忠誠を誓えないことを、貴方たちを裏切るようなことをしてしまい、ごめんなさいッ....。
『『行ってらっしゃい、ピース』』
あぁッ、、、、
『....行ってきますッ、皆さん 。
どうか、お元気で』
わたしに優しくしないでッ....。
『........サヨウナラ(ボソッ』
ピースは荷物を後ろに彼等とお別れを済ませた後、
そこから逃げるように馬を走らせた。
目元から暑い涙が頬を伝うも彼、いや、彼女の目には真っ直ぐと前を見据えていた。
彼女は一度も振り替えることなく故郷へと向かった。
彼女の覚悟は決まった。
彼らが置き手紙ならぬ退職届を見つけたのは、
その後のはなしだった。
どうか、我らの王よ。
貴方の栄光と無事を願います。
・━━━ ℯ𝓃𝒹 ━━━・
あっくん
あなたがいることで
生きる怖さに打ち克てます。