『意味がないこと』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
貴方を真似したり
貴方を追いかけたり
貴方と仲良くなったり
貴方に告白したり。
どれもこれも、全て
意味が無い事。
人にものを頼むのは
難しい
どんなに話し上手でも
話の底にかすかな
違和感を感じる時がある
そうなると
言葉は説得としての
意味をなさなくなる
人は言葉と心が一体となると
安心感を醸しだすものだ
母として
子にかける言葉は
子を思っての事と
信じてはいるが
子は顔をしかめる
母の話の真ん中にある
大いなる不安を
聞き飽きた
からかもしれない
『意味がないこと』
わたしはくだらない話が好き
でも、あなたはそうでもないのね
ついつい自分だけで盛り上がってしまうわたし
あなたの返事が無いときや
興味なさそうな顔して頷いているのに気がつく
あぁ、言わなきゃぁよかった
意味のない話なんて
聞きたくないのだろうね
言わなきゃぁよかった
言わなきゃぁよかった
そんな日々が続いていく
ついにわたしはほとんど話さなくなった
「自分なんかが、お前のこと好きでいて、いいのかな。意味あるのかな」
「そんなこと考えることこそ意味ないと思うけど。…付き合ってんだし」
「…うん、ごめん。やっぱ大好き」
【意味がないこと】
意味がないこと…
いろんな罠にはまってきた。
詐欺に遭ったこともある。
私は、そのすべてに意味があったと思いたい。
昨今、闇バイトのニュースを聞かない日はない。
はっきり言おう、
うまい話はありません!!
ホワイト案件、荷物運び、高額〇万、日払い
全部詐欺と思っていい。
自宅内職の時給換算は高くて200円だ。
自宅で簡単、ネット、高額報酬…相手は巧みに誘う。
気がついたときには何万も損をしている。
闇バイトで騙されて強盗殺人
やれと脅されても、やるのは自分だ。
やらないのも自分だ。
騙されないのが一番だけど、
騙されたら、どうしたらいいか、どうするか
それはもっと大切なんだ。
〜意味がないこと〜
あなたと関わるのは意味がない
そう言われた
今まで話したいから話すし
話さなければいけない状況だから話してた私にとって
理解出来ない言葉だった
自分は価値があるかないかで優しくされてたのか
自分を満たすための道具だったのかとまで感じた
だから私は私を信じることを決めた
本当か嘘か分からない人の言葉より
ただ素直に愛してくれている自分のことを
自分のこと一番に考える人しかいない世の中でも
自分のこと愛していない人はいないんじゃないかな
自分に嫌われたいそんな人も居ないと思う
何を信じるかは自分次第だけど
何にも変えられない自分を信じてほしいな
#意味がないこと
N県の山奥、廃神社の先に不思議な池がある。
底が見えるほど澄みきっているが、生物は棲みつかず、木葉一つ落ちていない。
まるで鏡のような静けさで、実際その池は神々の鏡なのだという。
近隣の八百万の神が日の出と共に現れ、己の姿を映して朝の身支度をするそうだ。
「だがその鏡を、人が覗いてはいけない」
この話を聞かせてくれた友人は言った。
なぜだい?と尋ねると、
「神々の鏡には自分の姿と、この世の真理が映るのだ。その深淵に耐えられる者がいるかな」
そう答えて、彼は薄く笑った。
その会話の全てを、私は酒の上の戯れ言だと思っていた。
ほどなくして彼が失踪し、N県の山中で無人の車が見つかるまでは。
N県と聞いた私は、すぐさま件の話を思い出した。
もしや友人は、神の鏡を覗きに行ったのだろうか。
だとすると、どんな真理を見たのだろう。
運転席のシートには、一言
“意味がない”と走り書きされた、メモがあったらしい。
私はビニール袋を剣のように絞り、剣に見立てて、撫でるように身体を切る。切り刻む。何度も何度も繰り返す。
死にたいという気持ちをぶつけるかのように。あるいは、紛らわすかのように。
精神科の先生に相談したら、対処療法で誰にも迷惑が掛からなければ良いと認めてもらえた。良かったと思う。周囲から見れば、何か変なことをしている。意味のないことをしている。そう思われているのだから。
分かっていてもやらざるを得ない。例えそれが意味のないことだとしても。
そこに理解者がいてくれるだけで、助かるものもあるのだ。
私はこれからもビニール袋を剣のように見立てて、自分の身体を切り刻んでいくのだろう。されが今の私の、精神病に侵された私の行動の拠り所でもあるのだからーー。
遠い世界に旅にでようか。
それとも、家で寝てようか。
どっちも幸せ。
意味がないことなんて確かにない。意味あるものの中に順位はあるけれど。
意味がないなと考えることにすら意味がある。何故なら本当に意味あるものを判断し、分別しようとしているから。
意味を考えて、何かを理解しようとして無駄なことなんて、一つもないんです。
私からしたらこの文章を書くことにいみは、
無い……けど書いたほうが良い気はする
だから書く
Byあんちゃん
いくらたくさんの富を持っていたとしても、たくさんの人の愛されたとしても、それらは全て死んでしまえば意味を成さない。しかし、本当にそうだろうか。たくさんの富を持っていたらあの世で神様に認められるかもしれない。たくさんの人に愛されて死んだのなら、あの世でも周りに人が集まって来るかもしれない。小さな努力だっていつかは結果に繋がるかもしれない。つまるところ「無意味なこと」というのは人生においてほとんどないのだ。人生はまだ長い。きっと人生のうちで何度も怠けることはこれからもあるだろう。だが、それは「怠惰」などでは決してないということを覚えておいて欲しい。
zene
意味の無い事なんて何もない、全てにおいていみがある、雨がしとしとふる時も、雨がバラパラふるときも、冬の寒さも、夏の暑さも全てにおいていみがある、それを敏感に感じなければならない。
「赤い石」
駅前の公園で、私は足元の赤い石を見つけた。小さくて普通の石だったけれど、なぜか気になって拾い上げ、ポケットにしまった。歩きながら、そのことを考えたけれど、心のどこかで不安な気持ちが拭えなかった。
その時、背後から声が聞こえた。
「その石、珍しいね。」
振り向くと、彼が立っていた。目が合った瞬間、心臓が跳ねるような気がして、思わず息を呑んだ。彼とは、数回目が合ったことはあったけれど、話したことはなかった。
「え?」私はうろたえて答えた。
「その赤い石、前にここで見かけたことがある。」彼は少し照れたように言った。「こんな色、珍しいから。」
「本当に?」私は驚いた。
「うん。」彼は微笑んで続けた。「なんか、記憶に残るんだよね。」
その瞬間、私の胸がドキドキと高鳴った。たった一言で、こんなに心が動くなんて思ってもみなかった。
「それ、意味ない石なんだけど。」私は少し恥ずかしくなりながら、ポケットから取り出して、彼に見せた。「なんでか、手放せなくて。」
彼はじっと赤い石を見つめてから、少しだけ笑った。「分かる気がする。僕も、たまに意味がないものに引き寄せられることがあるんだ。」
その言葉に、私はどこか温かい気持ちが広がった。私だけじゃないんだと思うと、心が少し楽になった。
「それで、どうしてここに?」
思わず私が聞くと、彼は少し戸惑いながら答えた。「実は、君が気になってたんだ。」
「え?」
「君が、いつもここで歩いてるのを見かけて。声をかけようか迷ってたけど、なんとなくタイミングがなくて。」
私の胸が痛くなるような気がした。彼も私に興味があったなんて、全然気づかなかった。
「私も、あなたを見かけてた。」私は少し恥ずかしそうに言った。「でも、どうしていいか分からなくて。」
その言葉に、彼の顔が少し柔らかくなった。「じゃあ、今度は話しかけてみてもいい?」
その問いに、私は胸の中で少しだけ期待を抱いた。言葉が喉に詰まりそうになったけれど、やっと答えた。
「うん…話しかけてくれると嬉しい。」
彼はその言葉を聞いて、少しだけ顔を赤くしながら微笑んだ。「じゃあ、また会えたら。」
赤い石が、私たちを繋げてくれたような気がした。意味のない石だけれど、今はその石がとても大切に思えた。彼が微笑むと、私も自然に笑顔がこぼれる。
「またね。」私は小さく言った。
彼はうなずいて、ゆっくりと歩き去った。その背中を見送りながら、私は手のひらで赤い石を転がした。これから、何かが変わる予感がした。
意味がないこと
人は一日に1.2万から6万回も思考を重ね、そのうち80%がネガティブなものだという話をどこかで見た
犬や猫は将来のことなんか気にせず今を生きてる
一匹で生きていかねばならない野生の猫ちゃんにとっては、寂しいという感情は不要なもの
だから親元を離れるとお母さんや兄弟のことも忘れるし、前の飼い主のこともせいぜい3年くらいしか覚えていないそうだ
過去の嫌な思い出や未来への不安など、ありもしない意味のない妄想に苦しめられている人間は、犬や猫の生き方に感銘を受けるのであった
私たちが語ったり行ったりすることの
ほとんどがムダなもの
物事は瞬く間に消え去り
完全に忘却され埋没してしまう
一部の有名人以外、みんなすぐに忘れ去られる
自分だけでなく、自分のことを覚えている人たちも、いつかはみんな死ぬ
名声も人の気持ちもあっという間に心変わりするし、貯めたお金はあの世にはもっていけない
価値があるとされるものは、
むなしくて、腐っていて取るに足らない
死は自然のプロセスであり、古いものが消え去り
新しいものが生まれる、その繰り返し
皇帝マルクス・アウレリウスの自省録やセネカなど
ストア派の思想は、仏教の諸行無常に通じるものがあり、日本人にも親しみやすい
自分も大切な人も嫌な人も過去のやらかしも、いつかはすべて消えて忘れ去られると考えたら救いのようにも感じられる。みんないなくなるんだ
頭の中であれこれ考える妄想のほとんどはすぐ忘れる意味のないことだけど、文字や言葉にして形にすることは自分にとって意味がある
そこにはなんの意味も無い。
お互い割り切った関係性でしかないはずなのだ。
それなのに何故、お前は慈しむような眼差しを向けてくるのか。
やめてくれ、思い上がりそうになる。
そんな勘違いはもうたくさんだ。
いつものように口付けだけはやんわり拒否する。
不意に汗ばむ額に唇を落としてきた。
それはどこまでも優しい、柔らかい。
何でそんなことを、いやだ、心が揺れ動く。
痛む胸の奥を誤魔化すように思い切り背中に爪を立てた。
意味がないこと
創作は私にとって意味がない。最近ずっと感じている。
創作にあてている時間で他にやるべきことはいくらでもある。現実逃避の手段にしているだけだ。お金になるわけでも、未来に繋がるわけでもない。
やるべきことから目を背けているだけなのに、一丁前に意味を見出して価値をつけたがる。
そんな自己嫌悪を抱えながら創作活動していると、本当に意味がないことをしている、もっと言えば、意味がない人生を歩んでいると感じる。
本来やるべきタスクに上書きされて、創作活動に関わるタスクがTODOとして常に伸し掛かっている。本来のタスクと本音のタスクとで板挟みになって、私は身動きが取れなくなる。
そうやって立ち往生している時間が一番意味がない意味がないことだと本当は気づいていて、一層自己嫌悪が深まっていく。そんな意味のない人生だ。
意味がないこと
自分がやってることは
やることは
全部意味がないんじゃないかと
やらない方がいいんじゃないかと思えて仕方がない
誰かにしたことは
相手が意味を決めるし
自分にしたことは
自分が意味を決める
だから
相手のことは割り切って
自分のことは自分で意味を見つけるべきなんだと思う
わかってはいるんだけどね
小学生の頃からの、憧れの人がいた。黒板に解答を書きなさいと先生に言われて、歩いて向かっていた時、俺はある男子に足を掛けられ転ばされた。周りは笑い、先生は見て見ぬふりだったけれど、その人だけ、俺に手を差し伸べてくれた。
「こんなことしても、意味ないのにな。」
その人はそう言って、照れくさそうに笑った。俺はその言葉の意味が分からなかったから、自分の良いように解釈した。きっと照れ隠しなんだと。
その人に会うためだけに、同窓会へ行った。その人の姿はすぐにわかった。精悍な顔立ち、まっすぐに伸びた背筋、まさにエリート然としていて、小学生の頃のイメージがそのまま成長した感じだった。
俺が来ると、「あ、ひさしぶりー。」「元気してたー?」と乾いた笑いで周りは出迎えて、俺が一言返すと、すぐに元の会話へ戻った。
こんなもんだろうと思っていたから、別に傷つきはしない。その人の隣は、常に誰かがいた。席替えしても、割り込む勇気なんてなくて、俺は端に追いやられた。
だけど、好機は訪れた。その人はトイレに立ったのだ。俺は、申し訳なさを抱えつつも立ち上がり、後を追いかけた。
「あのさ、」
廊下を歩く背中に声をかけた。その人は振り向いてくれた。
「俺がいじめられてた時、助けてくれてありがとう。俺、君が助けてくれたこと、今でも思い出して、周りに気を配るようにしてるんだ。歩いてる時、お年寄りや、障害のある人がいたら、真っ先に声をかけるんだ。」
下を向いて、相槌を待たずに、思いを伝える。すると、思いがけない言葉が、頭の上に浴びせかけられた。
「歩いてる時に助けても、意味なくね?」
遠ざかる足音。その人は行ってしまった。
どういう意味か、やっとわかった。小学生の頃も、今も、彼の言っていることは同じだ。
「評価される」=「意味がある」
ということなんだ。彼が、俺のことを助けたのは、善意からじゃなくて、先生や女子の目があるから。そして、歩いてる時じゃ意味がないっていうのは、知り合いが周りにいなくて、評価されないから。
確かに、帰り道では、彼のグループの誰かが小石を蹴って俺に当てた時も、彼は笑うだけで止めていなかった。彼にも人付き合いはあるよねって、良いように解釈したけど、本当は「意味がない」からしなかったんだね。
ああ、来なきゃよかったな。
すぐに店を出た。憧れは潰えて、俺の人生すべて「意味がない」ものに感じる。疲れた。帰り、踏切のある道、通っちゃおうかな。あとは、その時の自分に任せよう。
「あら、あなた!」
突然、パワフルなのにどこか上品な声が聞こえた。そちらを見る。一拍置いて思い出した。この間、重たい荷物を持って歩道橋を上っていたマダムだ。上りと下りの短い間だけど、荷物を持ってあげたんだっけ。
「あの時はありがとうね。こないだは何もあげられなかったからホラ、今買ったものあげるわ。これとかどう、強さ引き出すとかなんとか、美味しいし元気になるわよ。ホラ、疲れた顔してるから。」
そう言って、彼女は何も言えない俺に、乳酸菌飲料を持たせてくれた。何本も何本も、持たせてくれた。最後に、袋を広げてくれたので、中に入れた。流されるまま、袋を持つ。
「……ありがとう、ございますっ。」
俺は顔が見えないよう、俯いて、何度もお礼を言って、頭を下げた。彼女は何かを言っていたけれど、ぐちゃぐちゃの顔を見せないように必死で、覚えていない。
さあ、安全な道を通って帰ろう。明日の朝は、何食べよっかな。
意味がないこと
そんなことして何になるの?
いやいや
意味がないからこそ
人生が豊かになるものです