『意味がないこと』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
意味が無いこと
僕は無意味や無駄という言葉が好きだ。
無駄な感情。
それこそが、愛であり、人を想うということだ。
誰かを想うから迷い、悩み、思考し、疲れる。
誰かと共に生きるから、衝突し、砕け、再生する。
AIは「無意味」を知らない。僕らだけが知っている。
無駄、無意味こそが僕らを人間にする。
無意味から生まれるものは、いつも儚く美しい。
何も無い空間。誰もいない空間。ひとり。
ひとりでいるのは、無意味だと。せっかくなら人と関わりなさいと。学校という場所では嫌という程言われた。ひとり=無意味
確かにひとりは無意味だ。
無意味から生まれるのだから。
だからいいのだ。なぜ気づかない。
僕らが孤独の素晴らしさに気づくのはいつも、無意味な時だ。僕だってそうだった。
冬、早朝の道路。張り詰めた、清らかな空気。無音。そこに差した光の美しさがあなたに分かるだろうか。透明な光が、優しく指先を、桃色の爪を照らして、誰もいない交差点には、柔く、薄い、芸術的な、涙が流れるほど美しい光が差しこんでいる。
眼福。そんな言葉では足りない。
本当に虚しいけれど、今ある言語では言い表せないほどの美しさ。それこそが孤独の価値なんだ。
それが生まれたのも、気がついたのも。
ひとりの空間=無意味な空間だ。
僕は無意味を愛していたい。
ゲームをする時間も、SNS見る時間も、
ダラダラする時間も、ぼーっとする時間も
一見、どうでもいいような時間に思えるけれど
その時間は、日常をすごしていく中で、必要不可欠な時間なんだよ。
---二作目---
俺の努力は、まるで儚く消えてしまうなんの意味も無い泡のように、価値の無いものだった。
だって、それはそうだろう?その努力をした張本人に、なんの価値もないのだから。
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親に...お父様に認めてもらうために、俺なりに今まで一生懸命努力してきた。
寝る間も遊ぶ時間すらも惜しんで必死に勉強をした。必死に勉強を...したつもりだった。
...でもそれは、全て無意味な事だった。
俺が認めて貰えることは無かった。
「価値のない人間だな」と「優秀な兄をもっと見習え」と。
そう言われるだけだった。
...ただ、褒めて欲しかっただけなのに。認めてもらいたかっただけなのに。
そう言われたことが凄く悲しくて、初めて言われた時は夜な夜な一人で泣いていた。
...でもその時、気が付いたんだ。
「この努力を認めて貰えないのは、俺自身に価値がないせいなのだ」と。
全ては俺が悪いのだ、と。
そう気づいたところまでは良かった。でもそれでも、ずっと続けてきた「努力」を辞めることは出来なかった。
変わらず勉強漬けの毎日、寝る間も遊ぶ間も押しんで。続けるしか無かった。
まるで使命感のように、蜘蛛の糸のように、それは身体を締め付けて、俺を離してはくれなかった。
...そして続けたとしても、お父様に認めて貰えることは一度も無かった。
同じ言葉を淡々と言われて、説教じみた事をされるだけ。
嗚呼、俺はなんて--
無意味で、無駄な時間を過ごしているのだろうか...?
#意味がないこと
112作目
「...お前の努力は、決して無駄なものでは無いと思うぞ」
図書室で勉強会を開いている最中、突然そんな事をせいらに言われた。
「...は?」
それに対して、言われた意味がよく分からないままに変な返事を返してしまった。
突拍子も無い事だったし、本当によく分からない。
「...さっき、思い詰めているような顔をしていたからな」
そんな俺を気にすることなく、せいらは話す。
「...流石に家での事とか、授業中の時のわいむの事は分からないが...俺が見れる範囲...特に図書室でのお前の姿は、誰よりも知っているつもりだ。...分からない事を理解しようとするその顔も、俺に分からない所を教える時の優しい顔も、勉強に向き合おうとする真剣な顔も...全て。そして俺は、そんなお前を知ったからこそ、惹かれたんだ...」
そう言うせいらは、とても優しくて、まるで小動物を見るような、愛おしいものを見るような、そんな眼差しを向けてくれていて。
「だから、前みたいに。自分に生きている価値がないだとか、自分は無意味な存在だと...そんな事は思わないでくれ」
悲しそうに、眉をひそめて、そう告げるせいらを見て、目から涙が零れてきた。
...こいつは、たまに核心を突くような、それでいて優しい言葉を俺に掛けてくれる。
そして、今回も。
俺の努力には意味があったのだと、そう認めて貰えた。
ただそれだけが、すごく嬉しかった---
(内容がおかしくなってそうでごめんなさい!!)
おまけ
「あと、俺に甘えてくる時の可愛い顔とk」
「それ以上は辞めろ//////!?」
他人の言動は程よく受け流すことができるのに
家族の言動には一喜一憂してしまう
私の価値観におけるものさしで
期待と失望をくりかえす
家族なのに?! 家族だから?!
”意味がないこと”を繰り返している
ひだまりに居るきみに即レスできないだって翼は蜜蝋のまま
月見るごときみを思い出す呪いきみも誰かに呪われている
お題 意味がないこと
眩しい笑顔を向けられ
細くなった目が私を見ている
そんな昔話を思い出している
(意味がないこと)
隣の席の少女はとても不思議
授業中は何時も、雲を見ながら小声で歌を(其時の雲の形を独特なリズムで)歌うし、体育のときはジャージ姿でファンタジー小説に出てくる踊子のように艶かしく舞う。何度か教師に注意されていたが、「ありゃ、迷惑やったかな……」とオニキス色の目を揺らしつつ、滑らかに視線を教師と合わせる。結局どんな教師もなぁなぁにしてまた授業を続ける。
悪気のない清らか、手も届かず触れようもない、僕にとってそういう存在。
今日も意味なく貴女を見つめてしまう
爪楊枝の上の方のくぼみはずっと意味が無いと思っていたけれど、箸置きがあるみたいに爪楊枝置きになるらしい。
世の中に意味の無いことなんて、無いのかもしれないし、あるのかもしれない。
何にでも何らかの意味があると思えば少しは前向きになれる気がする。
気がするだけ……。
『意味が無いこと』
この世に意味のないことなんてない
と、あなたは言う
たくさんの人に囲まれて、慕われて
仕事も活躍して、お金もいっぱい稼いで
趣味もたくさんあって
あなたはいわゆる成功した人間だからそう言えるのだ、と喉で押し殺した声はカエルが潰れたような音になって消えた
意味のないことなんてたくさんある
編みかけのマフラー、描きかけの絵、固まらなかったチョコレート、渡せなかったラブレター
全部全部意味を成さなかった
だって、あなたの隣を歩んでいるのは私ではないのだから
「楽な方がいい、とは私は思わない。好きだからやる」
そう言ってきみは、お手製のレモネードシロップをグラスにたらした。氷と、炭酸水。マドラーでカラカラとまぜる。庭先で摘んだ名前の覚えられないハーブも乗せて。
窓辺のデスクには、ずらりと手帳にノート、ペン立てが3つ、シール収納に、ブック型ケース。
君がゆるやかな足取りで持ってきたのは、甘い香りを立てて焼き上がったオートミールクッキー。
「時短にもなるし、味や質だって遜色ないでしょ?」
「それはそれ、これはこれ」
「自分でやる意味なくない?」
手間隙掛けて、なんて昔みたいなやり方の何が良いのか全然わからない。無駄じゃん。
「別に意味なんてどうでも良くない?自分が笑えるほうを選ぶよ」
〉意味がないこと
意味がないこと
明日を迎えたくないと
布団に潜って泣いた。
学校が嫌だ
勉強が嫌だ
他人に会うのが嫌だ
辛くても生きないといけないのが嫌だ
世の中の全てが嫌だ…
そもそも人間ってなんで生まれてきたんだろう?
誰もこの世にいなければよかったのに。
これも神様のいたずらですか…?
こんなこと、考えてもなんの意味もないのに
泣いたからって明日が来ないわけじゃないのに
少しでも人生が楽になるわけじゃないのに
毎日毎日、
この繰り返し。
本当に無意味な時間を過ごしている私。
文字で伝える『おはよう』や『おやすみ』
送られてくるきみの見た世界
耳もとで笑うかすれた声
繰り返す毎日の中で
あきれるほど大切にしてきたそれさえ
意味がなくなってしまう
きみに触れてしまったら
その温度を知ってしまったら
ぜんぶが無機質な機械の中
遠く 遠く 感じてしまう
それでも
それでも
意味のないそれを繰り返すことが
離れたきみを思うことが
戻ってきた現実を
次に会える日までの日々を
生きてくための支えになるから
今日もきみに送る
『おはよう』
【意味がないこと】
消えたいものを、消してしまえ。
形のないものは苦手だけど、曖昧さが好きという矛盾、辿れない幾何学。
そんな自然、花を、みて。幸せになれたらいいのに
皮が向けても意味がなくて皮を買いたいと思いました
壮大な地球で、ちっぽけな君だけど、そっちの方が好きなんだ、抱きしめる風が、君を大地にするから。
首に巻き付けた腕は、私のためではなかったらしい
日記帳には、私の夢と、君の顔が
1枚が捲られる度に 濡れる頬が、嘘であってほしい。
ネットで誹謗中傷が起こったニュースを見ると、それをする人たちは、一体何なんだろうと思う。
自分に関係ないことに首を突っ込んで、わざわざ自分で怒りをつくって抱え込む。必要の無い怒りを。そこが分からない。意味のない怒りを抱え込んで、苦しくないの?
いや、違うか。きっと彼らは、普段何らかのストレスを抱えていて、当事者を攻撃することで、そのストレスを発散しているのだ。
彼らは苦しさなんか感じていないんだ。周りから見たら、意味のない呆れたことをしているのだけれど、攻撃をしている彼らは、そのことに気づいていないんだ。
そして、よく分からないけれど、自分のアカウント?が特定されそうになったら、削除するんでしょ?
私には、そこの仕組みがよく分からないんだけど、要は、身バレするのを避けてるんだよね。
勝手なことをしておいて、卑怯者。いや、要は、小心者なんだろうね。
「意味がないこと」
空が青いね
風が吹いてる
鳥が渡っていくよ
一番星が輝きだした
寄せる波の音
潮のにおい
もう ここにあなたはいないのに
「意味がないこと」
#243
「こら!またゲームばっかやって!ゲームしてても将来役に立たないし意味ないよ!」
『はぁ...ゲームが意味ないとかお母さんは何も分かっていない。』
「へぇ...それじゃゲームに何の意味があるのよ」
『ゲームはやっていて楽しいんだ。ただそれだけで意味がある。それに学校とか勉強、口うるさい親とかからのフラストレーションをゲームで発散しているのだよ。』
「まぁ、ストレスを発散出来てる点は良い事よね」
『理解してくれた?それじゃ僕は引き続き...』
「ところで今日の分の宿題はやったの?」
『...やべ』
「宿題を終わるまで没収ね♪」
『僕の言い訳が意味なくなっちゃった...』
あーあ。もう駄目だ。
今思えば片鱗はあった。
体調を崩したと聞いた時なんか、
いわゆるお見舞いセットを買い込んであいつの家まで行った。
「なんでこんなに必死になってるんだ…?」
なんて自問をあの時は"友だちだから"で片付けた。
きっかけは、
「あれ?こいつこんなに目きらきらしてたっけ?」
と、少し背の低い場所から自身に向けられた笑顔を見た時。
そこから先は脳内全部がこいつ色。
はなから分かっていたんだと思う。
この気持ちを片付けようとしていたこと自体が意味がないことだって。
231108 意味がないこと
意味がないこと
「はいこれ、お土産」
部屋の前の廊下で、海の匂いがする男から手渡されたのは薄紅色の美しい貝殻だった。
「赤い珊瑚はなかなか見つからなくてさ」
「本来は深海にあるものだからな」
浜辺では見つからないだろう。以前渡された赤珊瑚の小さなかけらも、どれだけ長い時間をかけて探したのか。気になって聞いた時には話を逸らされ、はぐらかされてしまった。
彼は夏の任務で海辺に行くたびに、何かしらの土産を持って帰ってくる。店に行けば珊瑚細工の商品はいくらでもあるし、買えない値段でもない。もちろん相手も承知の上で、それでもなんとなく探してしまうのだろう。
そんなことを考えながら小さなお土産をしばらく眺める。そのまま部屋に入れば、暇なのか相手もついてきた。茶箪笥の引き出しを開けて、これもまた小さな木箱を取り出す。
「その箱、前からあったっけ?」
「貰い物だ。宝箱に良いですよ、だそうだ」
蓋を開けて薄紅色の貝殻を納める。変わった模様の丸い小石、様々な形の貝殻、色とりどりのシーグラス。
「宝箱、ねぇ……」
どれも見覚えのあるものであるはずだ。彼が見つけて持ってきたのだから当たり前のことなのに、改めてまとめて目にすることで少し気恥ずかしくなったのだろうか。
「お土産って言いながら意味もなく持ってきちゃったけど、大事にしてくれてるんだね」
「意味がないことなど無いだろう」
「言い切るねぇ」
「これは貴様の、我への好意の証だ。違うか?」
小さな箱の中でキラキラと輝く海のかけらたち。それを改めて見せつけてやれば、相手は負けましたと言わんばかりにため息を吐いた。そこまで堂々と言い切られてしまっては反論の余地も照れている暇もない、と。開き直って笑う。
「オレの気持ち、大事にしてくれてありがとね」
私は好きな人がいる
もっと仲良くなりたくて
近くにいたくて
おまじないをしたり
空に祈ったり
星に願ったり゙
これは全部意味のないことなのかな
「意味がないこと」
意味がないことなんてあるのかな
それに縛られない、意味を持たせたくない
ことはあっても「ない」ことなんてあり得
えないと思ってる
深くても浅くてもどうでも良くても
「意味」はなくはない
〜鯖缶のコーナー〜
鯖缶の皮膚は異常な乾燥に侵さ
れています笑
保湿ケアが不足するとカサカサ
のバリバリです。
みなさんもたっぷり保湿してお
肌を保護してくださいね。
みかんで手が黄色くなる〜
意味がないことに意味を見出せる人と2人きりでいると
私は勝手に色々と思ってしまう。