ゲームをする時間も、SNS見る時間も、
ダラダラする時間も、ぼーっとする時間も
一見、どうでもいいような時間に思えるけれど
その時間は、日常をすごしていく中で、必要不可欠な時間なんだよ。
---二作目---
俺の努力は、まるで儚く消えてしまうなんの意味も無い泡のように、価値の無いものだった。
だって、それはそうだろう?その努力をした張本人に、なんの価値もないのだから。
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親に...お父様に認めてもらうために、俺なりに今まで一生懸命努力してきた。
寝る間も遊ぶ時間すらも惜しんで必死に勉強をした。必死に勉強を...したつもりだった。
...でもそれは、全て無意味な事だった。
俺が認めて貰えることは無かった。
「価値のない人間だな」と「優秀な兄をもっと見習え」と。
そう言われるだけだった。
...ただ、褒めて欲しかっただけなのに。認めてもらいたかっただけなのに。
そう言われたことが凄く悲しくて、初めて言われた時は夜な夜な一人で泣いていた。
...でもその時、気が付いたんだ。
「この努力を認めて貰えないのは、俺自身に価値がないせいなのだ」と。
全ては俺が悪いのだ、と。
そう気づいたところまでは良かった。でもそれでも、ずっと続けてきた「努力」を辞めることは出来なかった。
変わらず勉強漬けの毎日、寝る間も遊ぶ間も押しんで。続けるしか無かった。
まるで使命感のように、蜘蛛の糸のように、それは身体を締め付けて、俺を離してはくれなかった。
...そして続けたとしても、お父様に認めて貰えることは一度も無かった。
同じ言葉を淡々と言われて、説教じみた事をされるだけ。
嗚呼、俺はなんて--
無意味で、無駄な時間を過ごしているのだろうか...?
#意味がないこと
112作目
「...お前の努力は、決して無駄なものでは無いと思うぞ」
図書室で勉強会を開いている最中、突然そんな事をせいらに言われた。
「...は?」
それに対して、言われた意味がよく分からないままに変な返事を返してしまった。
突拍子も無い事だったし、本当によく分からない。
「...さっき、思い詰めているような顔をしていたからな」
そんな俺を気にすることなく、せいらは話す。
「...流石に家での事とか、授業中の時のわいむの事は分からないが...俺が見れる範囲...特に図書室でのお前の姿は、誰よりも知っているつもりだ。...分からない事を理解しようとするその顔も、俺に分からない所を教える時の優しい顔も、勉強に向き合おうとする真剣な顔も...全て。そして俺は、そんなお前を知ったからこそ、惹かれたんだ...」
そう言うせいらは、とても優しくて、まるで小動物を見るような、愛おしいものを見るような、そんな眼差しを向けてくれていて。
「だから、前みたいに。自分に生きている価値がないだとか、自分は無意味な存在だと...そんな事は思わないでくれ」
悲しそうに、眉をひそめて、そう告げるせいらを見て、目から涙が零れてきた。
...こいつは、たまに核心を突くような、それでいて優しい言葉を俺に掛けてくれる。
そして、今回も。
俺の努力には意味があったのだと、そう認めて貰えた。
ただそれだけが、すごく嬉しかった---
(内容がおかしくなってそうでごめんなさい!!)
おまけ
「あと、俺に甘えてくる時の可愛い顔とk」
「それ以上は辞めろ//////!?」
11/8/2023, 12:49:01 PM