『恋物語』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「恋物語」
とある男の叶わぬ⬛︎でした。
第一印象は最悪で、出会って一日目で喧嘩をしました。
自分と大体同じような10歳くらいの年齢なのに、彼の高圧的な態度に何度も嫌気が差しましたが、その大体は的を得ている発言で、男は何も言えませんでした。
何ヶ月かすると、彼と男の間には友情とも愛情とも絆とも言えぬ関係に落ち着きました。
とある日、男はとある噂を聞きました。
『⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎はこの国を不幸にしている。
彼奴は元々異国の者だ。⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎を火炙りで殺そう。彼奴は怪物だ。殺さなければ。殺さなければ。』
男はゾッとしながら、急いで彼を探しました。
彼は自室で本を読んでいました。
男は彼に告げました。この国にいてはいけない。
君は殺されてしまうから、急いで逃げて。
彼は目を見開いて驚きました。そして男に詰め寄りました。何故、何故自分がこんな仕打ちを受けるのかと。
死んだような夜でした。
男は彼の手を引いて、森を走っていました。
奥からは国の兵士たちが追ってきます。
男は、彼の手を離さないように力強く握り締めました。
彼もまた握り返しました。
ヒュン。と音がしました。男の胸には一筋の矢。
赤く赤く、白かったシャツが染められていきました。
彼は後ろを振り返り、男の手を取りました。
男はその手を振り解きました。
はやくにげろ。どうかいきてほしい。
そう男は言うと、男の目は濁っていきました。
彼は酷く困惑しました。途端に涙が溢れてきました。
何故か胸がとても痛い。
矢に打たれたのは男の方なのに。
兵士たちは、彼を捉えようと手を伸ばします。
ですがその手は空を掴んで倒れます。真っ白の兵士。身体中の血液を全て喰われたかのようでした。
彼は、男の屍に抱きつきました。
彼にとって初めての友人に感謝と別れを告げました。
〖恋物語〗
いろんな形のいろんな種類の
恋物語がある
最初から最後まで全てが一緒の恋なんて
まず無いだろう
だからどんなに辛い恋だったとしても
経験として心に留めといてもいいと思う
必ずハッピーエンドになるわけじゃない
それでもハッピーエンドになってほしい
そう願ってしまう
どんなに辛い恋物語を経験しても
最終的には幸せな恋物語に出会ってほしい
恋物語ってもしかしたら
結末が決まってるのかもね
もっと早く
出会っていたら……
何度も
そう思った
これが
変えられない
私たちの運命
恋物語
いつもの朝
いつもの時間
いつも通り家を出て
毎日同じように今日が始まる
パンを食べながら
あの人は何を食べてるだろうか
空を見ながら
今何をしてるだろうか
彼のことばかり考えながら
今日もまた時間が過ぎていく
会ったら何を話そうか
会いたくてたまらない
寂しさを我慢して
いつも通り電話をかける
あのね、今日は…
月を見ながら今日も1日が終わる
夢で会おうね
恋物語
私は中高一貫校の中学からそのまま高校に入学した。高校に入学して出会った彼は私の斜め前の席で外部の中学から入学してきた。最初の頃は必要最低限の話しかしなかったが、今では割といろんな話ができるようになっている。kpopが好き、バレーが好き、勉強は苦手、でも地頭はいい。彼のことを知るたび、私は彼に惹かれていった。まだ出会って二ヶ月、もっともっと彼のことを知っていきたい。
スマホを片手にイヤホンを耳につける。
三者面談ぶりの学校へ向かう。
桜が咲き始めようとしている姿を見て、私はいつ咲き始めるんだろうと心で呟く。
親にも内緒で音楽を聴きながら、最後になるであろう学校を過ごした。
建て変わった校舎の、三回ほどしか見た事のない教室で嫌いな先生の話を音楽で塗りつぶした。
先生にプレゼントやらあげている光景に吐き気がした。
かつて仲良くしていた人達が涙を流しているところに嫌悪感を抱く。
終わった後、少し話をしていたらBluetoothの充電が切れ、人の声や歩く音、雑音が耳に一気に流れ込む。
その時、
「付き合ってください」
ある男子が頭を下げ、手を伸ばし、一言、私をハブってきた女子に告白をしていた。
その女子は男子の手を握り、その友達の方へと逃げていった。
男子はあまりの嬉しさか、涙を流していた。
憎いアイツが恋物語を始めるなんて。
恋物語──
「恋は魔法、愛は思いやりと歩み寄り」だって、誰かが言ってたな。
そう、恋は魔法。ある日突然降ってくる。自分ではコントロールできない。そして、魔法はいつかとける。降ってきた時と同じように、ある日突然。
愛は歩み寄りと思いやり。自分の意志で、一歩一歩紡ぐもの。
恋の魔法をとかないたったひとつの方法は、魔法がかかっている間に、歩み寄り、思いやり、自分の意志で愛に変換していくこと。
#2
恋物語、それは喜劇でもあり悲劇でもある。
恋愛漫画にでてくる「当て馬役」というのをご存知だろうか。
その名の通り物語の主軸となる2人のどちらかに好意を寄せている人物達の名称である。
大体は想いを伝え、フラれる。
当て馬役にとっての恋物語は悲劇である。
逆に物語の主軸となる人物達はどうだろうか、まぁ未来は約束されているような物だ。
言うまでもなく彼らにとって恋物語は喜劇である。
話は変わるが「当て馬役」か「主人公」かあなたはどちらですかと今聞かれたら私は「当て馬役」を選ぶ。
何故なら最近フラれたからだ。
その人とは一時期、5時間は平気で喋っていた事もあり人間性に惹かれて好きになった。
フッた理由は他に好きな人がいるとの事。
他にもいい人がいるよだとか定番のセリフを言われた。
一応言い訳も聞いた、そしたらなんて言ったと思う。
「精神状態があの頃は良くなく『誰か』に依存したかったんだと思う」と言っていた。
その時は思いつかなかったが後々思いついたのをここに書こうと思う。
「つまりあなたにとって私は都合のいい人だったのか、言い訳を考える時間があるなら私を好きになれ」と、心底言いたいが残念ながら時間は巻き戻せない。
さてこんな事を書いてる間にも誰かに想いを寄せる人がいるのである。
恋をする人はみな少年少女になる。
大人としか呼びようのない人もまだまだちっちゃい子供もみな少年少女である。
私もその中の1人だ。フラれたがその人に恋人ができない限り私は好きで居続ける、諦めが悪いがそこが私の長所でもある。
これは恋物語だ。
もし、運命が変えることが出来るのなら私はこの物語を喜劇に変えたい。
悲劇で終わってもそれは綺麗だが悲劇の先には必ず何かしらの喜劇がくる。
なら、その喜劇は恋物語が一番似合う。
恋物語
綴るようなものはないけど
いつか僕の思慕いが
届きますように…
小さく花ひらく夜に
祈るように、詩のように…
恋なんて難しい僕に、愛が分かるはずも無く。
けれど、声に、文に表してみる。
貴方の元へ届く様に、形がいつか出来る様に。
僕達は、形の無いそれらを恋心やら、愛情やらと大層美しい物なのだと美化して言い表しては、醜くも惑わされ、今日も一人舞う。そう、それも貴方の「手のひら」という劇場にて。
君はどんな物語を魅せてくれるの?
私はこんな、物語を貴方に。
アン・ドゥ・トロワ。
一つの人形がワルツを踊る。
複雑な踊りを、一つ、一つと迷いの無いステップで見事に踊って魅せる。けれど、何故か何かが分からず、見ていても物語の内容なんて、人形の僕には上手く理解が出来なくて。
とりあえず、心にしまっておこう。なんて考えて、
今の物語の名はなんと言うの?
と、問うてみた。
彼女は一瞬こちらを見て、口角を少し上げたと思えば、
【 恋物語 】って言うの。
と、簡潔に答えた。
物語の名を聴いた僕は、妙に納得してしまった。
だって、恋を理解しようだなんて、僕には到底不可能な事だと思うから。
…そんな僕は、目の前の人形に魅せられてしまったみたい。
今宵は貴方と共に、踊りましょう。
これからの物語、僕がリードしたいから。
手を差し伸べてみると、貴方はふふふ、と笑みを零した。
恋物語
今日はいつもと違うくて
いつもみたいに二人で同じ場所にいるのに
私は真っ白でふわっとしたドレスを着て
貴方は胸元に青い花が刺さった似合わないタキシード
花の色は私の好きな色を選んだんだって
先に扉の向こうを進む貴方はどんな気持ちかな
扉が開いたその時先にいた貴方はいつもと少し違っていて
この22年間育ててくれた母にベールをかけてもらって
父と貴方のもとまで歩く
この後二人で踏み出す一歩は
私と貴方の恋物語じゃなくて
私と貴方の愛の物語へと変わる
そんな一歩な気がした
僕にとって『恋』とは、所詮は上辺だけのもので、自分の欲を満たすための体の良い文句だった。
幼少期、散々言われてきた「貴方のため」という言葉。
学生時代、貴方のことが好きだから、と身勝手に感情を押し付けてくるクラスメイト。
それが愛情か恋情か、はたまた別のなにかなんて僕にはどうだっていいが、とにかく鬱陶しくて仕方なかった。
だから、恋なんて―――ひいては、それを飾り付けて彩る『恋物語』なんて胡散臭いものが、僕は嫌いで嫌いで、目にも入れたくないものだった。
―――そんな僕が、恋をした。
行きつけの喫茶店の、新人の店員の女の子だった。
仲良くなりたくて、意味もなく彼女のオススメを聞いたり、もしよれば、なんて言う勇気もなくて、だけど彼女のことがもっと知りたくて、彼女の後をつけたりした。
ある日、いつも通り、帰宅途中の彼女をつけていると、そんな僕に気付いた彼女から「もうこんなことは止めて下さい」と非難の声を浴びた。
―――なんで。なんで、なんで。
なんで。
こんなにも―――ただ、君が好きなだけなのに。
フィクションのジャンルとしての恋物語なら、早いうちにカップル成立する作品が好きだ。
くっついてしまえば、多少の喧嘩でも「まあ付き合ってるから大丈夫か」と安心して見ることができる。
付き合うのか付き合わないのかでなかなか展開しないと、次第にイライラしてしまう。
脇役のカップルで見るのが充分だ。
俺と貴女の物語は、恋物語などと呼べるような、甘く素敵な代物ではありませんでした。今でもあの時の自分の狼藉を思い出すと、貴女への申し訳なさで胸が苦しくなります。
もう二度と、貴女に言葉を伝えられることはないと覚悟して、俺は貴女の守りに入りました。ですから、今こうして俺の言葉を書き取ってもらえているのが、本当に夢のようなのです。
そう考えると、駄目ですね、欲が出ます。
もしかしたらまた、貴女が微笑みながら俺を見つめ、優しく俺の名を呼び、そっと触れてくださるかもしれない。ともすると、恋仲になどなれやしないだろうか。言葉が届くのだから、そういうこともあるやもしれない。ほんの束の間の愛の関係しか結べなかった俺に、また機会が与えられるのではないか。
そんなことを考えて、我欲に溺れてはいけないとは分かっています。
それでも貴女を恋慕する気持ちが五百年ぶりに募ってゆくのを、俺は止められずにいます。
初めてあった瞬間に
ときめいた私の心
あのバス停から
いつも目で追いかけていた
私をみつけて
目を合わせてくれる
その瞬間のためだけに
生きていた
見つめて笑い合って
楽しい時間も増えていき
一緒に過ごす時間が
宝物だった
忘れられないあの頃の
私だけの大切な恋物語
【恋物語】
この物語はまだまだ続く。多分終わらないよ。これまでも、そしてこれからも色々あるとは思うけど、絶対に終わらない。
お互いに認め合って、尊重し合って、幸せを願いあって、愛し合って…。こんな物語はそうそうないよ。
タイトルがちょっと違うか...。
『愛の物語』だ。間違えた。
flamme jumelle
甘い恋物語なんてない。
全部苦くて辛いんだ。
「皐月も凛を置いてどっか行っちゃう?」
「置いていかないよ…」
「よかったぁ。」
置いていかないって言ってるけど分かってる。
凛のこと、
もうどうでもいいって思ってるんだって。
前まで見せてくれた甘い顔も無くなった。
別れて新しい恋をすればいい。
でも別れたくない。別れられない。
「凛のこと好き?」
「あぁ、好きだよ。」
好きだなんて思ってないくせに。
皐月は後輩ちゃんが好きなくせに。
「嬉しい。凛も好き。」
どうしたら、凛のこと、もう1回見てくれるかな。
どうしよう。寂しいな。
近くにいるのに、遠いな。
嘘でも、嘘でも言って。
「ずっとそばにいてね。皐月。」
そばにいるって、言って…
『恋物語』
恋とは…
心が乱され一喜一憂するもの
あぁ…
思い出す
かれぴに電話をしたの
あの頃はスマホがない時代で
家電にかけたんだ
かれぴと間違えて
声がそっくりな
お父さんとしばらくの間
会話を楽しんでしまったこと…
ずっとかれぴと話してると
思って🤍🤍🤍だったんだよ
それが…散々話しといて
急に「息子は今お風呂だよ」って…
お父さん…元気かなぁ(*pωq*)
vol.29
よく食べてるお菓子。
使ってるシャーペン。
タイトルだけ知ってる知らない漫画。
フレーズだけ知ってるタイトルの知らない曲。
カバンについてるキャラが出てくるゲーム。
きみが好きなものを好きになるからさ、
わたしだけの世界にいて
[恋物語]
恋から愛へ、愛から家族へなるかもしれない恋物語。
結末がせめて幸せであれ、とつい願ってしまう。