『怖がり』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
泣かなくなってから、泣きたくなる夜が増えたの。
嫌いになってから、好かれたいって強く思うの。
怖い映画は見たがるくせに、見た後に怖くなってトイレや風呂に行けなくなる。
そしてそれがまさに今だということ。もしかして今日が命日ですか?
「怖がり」
怖がりなことは隠してる
平気な顔をして
強くありたいと、いつも身構えている。
私は強くありたい。
そう心で願ってる…
何かに怖がっていたら
生きていけなかった。
そのくらい子どもの頃から
ずっと1人だった。
オバケは亡くなった母だから怖くないし
怖いことがあっても母が自分を守ってくれる。
思い込みながら今日まで生きてきた…
テーマ「怖がり」
今夜は風が強い
あちこちで窓や扉が軋んでいる
まるで鍵でも掛け忘れていないかと
ためしてまわっているかのよう
どうしたら僕らの不安は消え去るだろうか
良いことより嫌なことのほうが記憶に残りやすいね
同じように悪い未来のほうが想像に容易くて
いっそ石橋は叩き壊してしまおうか
あらゆる出入り口にバリケードを築こう
ありったけのお気に入りを缶詰めにして
地下のシェルターに籠もってしまおう
寂しくなったら詩や小説や日記を贈り合おう
一方通行でもいいから
そうして僕らは夜風を忘れてぐっすり眠るんだ
隕石でも降って来て
世界が滅ろぶ朝を待ちながら
『怖がり』
怖がり
明るい性格のほうが良いに決まっている。怖がりの性格は隠している。でも物事に慎重になるときその性格が現れる。人間、失敗を重ねると弱気になる。まわりから疎まれても仕方がない。よく考えて行動するようにしている。だからいろいろ考える。ソクラテスの妻は悪妻だったいう。だから哲学者になれたのだと。確かにまわりの環境が自分自身を作っている。環境を変えない限り自分を変えることは出来ないと思う。
ある日の出来事。私は仕事を終え、家路についた。とても身体が重い。早く帰って寝ようと思った。布団にはいって目を閉じた。でも眠れない。明日も仕事がある。行きたくないと思った。でもそれではいけないと自分にいいきかせる。明日も頑張らねば。みんな頑張っている。これはプロジェクトなのだ。何が起こるかわからなない。プロジェクトX。
怖がり
自分は人が怖い。
いじめにあったり、笑われたり、虐待されたり、性虐待にあったり。とにかく人は自分にとって、全員が加害者だった。
それは大げさに周りの人間がそう見えていただけなのだろうか?
自分にとって怖くない相手など一人もいない。それは今もそうだ。人がいる限りこの世界は安全ではなく、凶器で満ちている。
すれ違うだけの人だって、怒ったり、文句をいったり、睨んだり、人に危害を加えるじゃないか。
人とは、そういうものなのだと、小さい頃から学んできた。
子どもであろうと、大人であろうと。悪意の塊なのだ、と。
でも、そんな人たちだって、自分は正義のつもりなんだ。大切な人に対しては、あふれんばかりに優しいんだ。
聖書にも書いてあるじゃないか。
「自分のことを愛してくれる者を愛したからと言って、なんということがあろうか。悪しき者ですらそれをするのだ」
ああ、なんてその通りなのだろう。
みんなが悪意の塊。
みんなが悪しき者。
そう見えるこの世界で愛があるなら、その悪の中に混じっているんだ…。
人を怖がり、生きることを怖がりながら、愛をつかもうとするなら、悪の中に手を差し入れなければならないんだ。その中から、見つけ出さなければならないんだ。
なんて恐ろしいことかと思う。
人が怖い。
生きるのが怖い。
もう傷つきたくない。
…傷つかなくてすむなら、愛なんていらないや…。
諦めたい。
人を。
生きることを。
愛を。
諦めたい。
こんな怖がりな自分に、愛を見つける資格なんてあるのだろうか?
テーマ“怖がり”
「君は怖がりだから、僕が付いていないといけないね」
って言った幼馴染は、いつの間にか
私を放っておいて、他の人とばかり、仲良くしていた。
私は独り、人が怖い。
話し掛けると「変な声」って笑われるから。
頑張って話しかけてでも、君以外の友人を作らなければいけなかったのは、分かるけど
それでも、笑われるのは怖くて、辛くて、悲しくて、痛くて…
でも一番は、いつも微笑んでいてくれた貴方が、私に一切話しかけてくれなくなったことが苦しかった。
だからね…
怖がりな私は、誰もが本来なら一番怖いであろう方法を取ることにしたよ。
ごめんね。
ばいばい。
怖がりな私の、最後の強がり。
(フィクションです。)
怖がりって
馬鹿にしてるやつの方が
よっぽど怖がり
怖がり
ある日、一人の女性が誘拐された。犯人は複数人いるらしく、必死の抵抗も無駄に終わった。
女性は見知らぬ倉庫で目を覚ます。舐めまわすような視線にニタニタと笑う表情、あびせられる言葉は侮辱的で、女性は涙を流した。
震える声で家に帰りたい、とこぼすも犯人たちは笑うだけだった。
怖がる女性に一人の男が近づく。うなだれる女性の頬を掴み、無理やり顔を上げさせた。
涙で潤む瞳に、苦しそうな呼吸音、どちらも男を興奮させるようなものだった。自分が優位になった気がした男はニヤリと笑い、女性に近づこうと顔を寄せた。そのときだった。
男は腹のあたりに違和感をおぼえ、ゆっくりと視線を下げる。そこには小柄なナイフがしっかりと刺さっており、赤黒い血がにじんでいた。
うわぁ、と情けない声が倉庫に響き、男は後ずさる。女性は苦しげに涙を流したまま、男に近づき、そのナイフを引き抜いた。そして、何かを耐えるように目をつむって、男の体に突き刺した。何度も何度も。淡い色したワンピースもいつの間にか血だらけで、女性は突き刺したナイフを引き抜いて、ゆっくり立ち上がる。
女性を連れ去った男たちは目の前の光景に思わず動けないまま、中腰で立っていた。
ゆらり、ゆらりとおぼつかない足取りで女性は男たちに近づく。恐怖でうまく動けない男たちは女性が泣きながら、自身の体にナイフが突き刺さるのを見ていることしかできなかった。
最後の一人が途切れ途切れにこう言った。
「こ、んなことが、でき、るのに、な、ぜあんな、にこわ、がっ、てい、た?」
頬にあびた返り血が涙に混じって、こぼれ落ちる。女性はもう泣いてはいなかった。ただ、悲しげな表情で答える。
「……こうなることを、恐れていたのよ」
人には怖いと感じるものが一つや二つはある。
どんな人にも怖いものがあり、どんなすごい人でも怖いものが存在している。
あなたのことを怖がりだという人がいたとしてもそれはただその人が怖いと思っていないだけだ。
恐れることも恥じることもない。
人間は誰もが怖がりだ。
怖がり
あの人は怖がりだからいつも一緒に居てあげなきゃ、、、
あぁ、やっぱり今日も怖がりのくせに強がってるんだ。
前は笑顔を絶やさない明るい人だったのに。
どうして暗く悲しい表情のままなの?
大丈夫、独りじゃないよって言葉も届かないの?
ほら、手を出してよ。前は喜んで握ってくれたのに。
こんなに近くに居るんだよ?それなのに──
君は何を視てるの
怖がり
人の手も、雷も、ドライヤーも、何もかも怖がりなきみに、この世界中で最上級の愛を。
強く、優しく、抱き寄せて、頬擦りするよ。
片目を瞑って迷惑そうなきみに。
今2人でホラー映画でも見ているんだ
ここで怖がったりしたら
あなたの瞳に可愛い私が映るんだろうけど
女ってあなたが思うほど間抜けじゃないの
そんなクソ演技してるくらいなら
あなたに隠れて煙草を吸う方が楽
怖いのはそれを知らないから。
怖いなら勉強すればいい。
私は18年しか生きていないから知らない物だらけだと思う。けど知らないものは現時点で知らないから、怖いものはほとんどない。怖がってたって誰も助けてくれないし世界も広がらない。いつまで縮こまって慄いてるの?恐怖から自分を守ってくれるのは自分しかいないのに。
「怖がり」
未だ見ぬ先へ
届かぬ自分へ
一歩一歩
諦めてみたり
塞ぎ込んでみたり
だけど知りたい
自分という正体
テディベア
何度も死のうと思ったけど
怖くてやめたの
もし、私が死んでも
あなたに何も残せなかったらって
あなたの心を動かせなかったらって
『怖がり』
【怖がり】
【創作】【宵(よい)と暁(あかとき)】
3/16 PM 5:35
「なぁ、真夜(よる)。
宵と古結(こゆい)は、趣味嗜好が
だいぶ違う感じがするけど、
共通点ってあるのか?」
コンビニで買い物をしている2人を
外で待ちながら、天明(てんめい)が
聞いてくる。
「……あるよ。2人とも、お化け屋敷とか
ホラー系、全くダメ」
「――ふはっ……。……そうか、2人とも
怖がりなのか。それは可愛いな」
幼い頃、お化け屋敷の中で
オレにしがみついて大泣きしていた
宵と暁を思い出す。
思えばあれも、オレが2人を守らないと、
と、強く思った要因のひとつだった。
『怖がり』
僕は怖がり。
君はいつも「そんなに心配しなくたって大丈夫」と笑って、そんな僕を励ましてくれる。
すやすやと、身じろぎ一つせずに眠る君を見れば、僕は本当に君が息をしているのか心配になって、そっと君の体に触れた。
帰りの遅い時には、君がどこかで事故にでもあってやしないかと、気が気じゃなかった。
どこかが痛むと聞けば、大きな病気ではないだろうかと心配して、大袈裟だと笑い飛ばされた。
僕は怖がりだ。
ねぇ、ちょっと転んだだけだよね。こんな、ちょっと体を小突いただけで。
きっと怖がりの僕を揶揄っているんだ、「びっくりした?」って、今から起き上がって笑うんだよね。
今に起きる、今に起きる、今に起きる。
そうに決まっている。
怖がりの僕は、君に触れる事ができない。
新しい仕事が舞い込むと、手順をイメージできなくて恐々と作業をする
参加していない会話を聞いた前提で「やって」と言われると、「何を?」と聞けない雰囲気を感じて、場が求めていないことをする
目的が分からないのに任されるの辛い
蔑ろにするくせに部分的に仲間に引き込むのやめて欲しい
この人おかしい
って思われるの怖い
仕事だっていうのに、
シーンとした空間で電話をかけたり受けたりするのが苦手で困る…
というか、周りの人に聞かれて「たどたどしいなーw」とか、そう思われそうで怖いんだろうな
…思われたから何なのって話なんだけどね!
そういうの気にしないで堂々としたいなーー切実に
(怖がり)