『忘れられない、いつまでも。』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
忘れられない、いつまでも。
本当に?
忘れられない?
嘘ばっかり!
忘れられない、いつまでも
君が言った。「オイラたちはみんなで、みんなで、行こうな。どんな時でも! だって、オイラたちは親友だもん。」と。
なのに、お前は一人で行った。そして、一人で虹を渡った。この裏切りものめ。何がみんなで行こう何だよ!
何が親友だもん…
そんなことを君に伝えたくても伝えられない。お前はこの世にいないだもん。最後に君はオイラのこと忘れてくれ。と言ったなあ。忘れられるか。この愚か者!
「ミヤコ、おはよう」
「……あら、どなた?」
これで300回目。一字一句同じ会話だ。
「悟だよ、サトル。君の夫さ」
「面白い方なのね。私は貴方の事を知らないわ。夫婦であるわけがないもの」
銀、というには艶がない髪と、シワの多い朗らかな表情。若い頃、マドンナだのアイドルだのと囃し立てられた顔面は、50年経った今でも美しいままだ。
「ここは病院かしら? ああ、分かったわ。貴方、私を車で撥ねたんでしょう」
「違うよ。体のどこかが痛むかい?」
「あら……そうね、確かに。どこも痛くはないわ」
彼女は怪我や病気をしてこんな無機質な部屋に閉じ込められているわけではない。もうすぐ寿命が来る、というそれだけのことだ。
「ならどうして? そもそも、貴方はどなたなの?」
「夫だよ。さっき言ったじゃないか」
「……まあ、そういうことでいいわ」
あれ、違う。棚の掃除をする手が止まる。うっかり花瓶を倒してしまいそうになって、それをどうにか阻止した。
「あら、どうかしたの? サトルさん」
「いや……、いいや、なんでもないさ。僕も歳かなあ」
慌てて荷物を整理した。今すぐにここから離れてしまいたかった。だって、都子がそんなことを言うはずがないのに。
「サトルさん?」
「も、もういいんだ。すまない。何かあったらそのボタンを押すんだ。また明日来るよ」
ナースコールの説明を一瞬で済ませ、ボロボロのリュックを背負って病室を出た。リュックにぶら下がるキーホルダーがうるさい。なのに心地良かった。
僕は今日、初めてこの病室で彼女の夫としてそこにいた。初めて、彼女の口から僕の名前を聞いた。やっと覚えてくれたんだ。
いや、思い出してくれたんだ。
――忘れられない、いつまでも。
忘れられない、いつまでも。
真顔。そらせない眼差し。鋭すぎる言葉。
その時の私は何も分かっていなかった。
ただ覚えているのは、あなたからの血を吐くような痛みだけ。
『忘れられない、いつまでも。』
ある秋の日の夕暮れに、
1人の少女が絵を描いた。
窓から見える丘の上、
高く聳える教会を
紙いっぱいに描きあげた。
真白い壁に青屋根の
木製扉を誂えた
厳かさがある教会であった。
その教会がまさに今、
私の前で燃え尽きた。
銀の食器を狙っていた
野蛮な賊の点けた火が
燃え広がって焼け落ちた。
少女が描いた絵の中に、
その中だけに教会は
今も寂しく建っている。
あの教会のある丘を
忘れられない、いつまでも。
地面から湯気が立ち上ってきそうな、ある夏の日。
太陽の目から逃れようと足速に家路を辿っていた。
ふと、視界の端に黄色が映った。
蝶々だ。
忙しなく羽を動かして低空を飛んでいる。
何の気なしに眺めていると、道路の向こう側から車が近づいてくることに気付いた。
(このままいくと、あの蝶は──)
少し焦って蝶を見る。
気付いていないのか、それとも脅威だと分からないのか、蝶は車の進路上を呑気に飛んでいる。
助けてあげたいが、飛び出す訳にもいかない。
ただ、車と蝶の間で視線を行き来させる。
結局その時は来た。
青空に映える黄色が、宙を舞う。
重さを感じさせない動きで地へ落ちていった。
それは、ひどく儚くて幻を見ていたかのようだった。
あの光景が、いつまでも脳裏に焼き付いている。
忘れられない、いつまでも。
良い悪い問わず
強い印象の出来事は映画みたいに
カラーでよみがえってくる
忘れない
そう、忘れないんだよ
終わった事にしてる奴
何倍にもなって返ってくるからな?
良い行いも回りめぐって自分に返ってくる
人生は自分次第
ホント人間って、どーでもいいほんの一瞬のこと、ずっと覚えてるもんだよね。
つまらない言い間違いとか、勘違いで恥かいたとか。
忘れていいのに忘れない。
何かの折に触れて思い出す。
そして、思わず身悶えしたりするのは…自分だけ?
出勤途中に不意に思い出して、思わずうめき声が出たことだって…うん、記憶に新しい。
幼い頃、親戚の高校生のお姉さんと一緒に歩いてて、ちょうど目の前に彼女の手があったので、自分に差し出されたもんだと勘違いして握ったら、ビックリしたような顔で慌てて手を引っ込められたという…幼心にはなかなかショックなワンシーンが、半世紀経った今でも忘れられない。
まあ、突然だったんで驚いた、みたいな他愛ない理由だと思うし、今となっちゃ、もちろんどーでもいいことなんだけど。
他にも、そんな類の忘れられないエピソードはいくつもあって、まさに「恥の多い生涯を送って来ました」って感じ。
きっと、心のどっか奥深くの引き出しにがっちりホールドされて、これからも解放されないんだろうな。
そんなもん墓場まで持っていってもしょーがないのに。
恥のひとつやふたつやみっつやよっつ、いや、いくつだろうが、かき捨ててしまえばきっと楽しい人生になりますよね、太宰さん。
とはいえ、そんな失敗経験の積み重ねが、今の自分を作っているとも言える。
あの日あの時、「ああ、女性の手はむやみに触っちゃいけないんだな」とインプットされた。
インパクト大だから効果も抜群だ。
まさに、忘れられない、いつまでも。
願わくは、この記憶が自分だけのもので、突然手を繋がれた相手側の心に、不快な思い出として残されていませんように。
何となく、「あなたのことが忘れられないの。」みたいな、恋愛っぽいテーマだけど、ここは、私が今、頭を悩ませていることを一つ。
以前、職場の職員の間で、トラブルが起こったことがある。とある話し合いの時、一人の職員が逆ギレして、ものすごい剣幕で、主任を集中攻撃したのだ。元々気が短い人ではあったが、それは言い過ぎだろう、とハラハラするくらいのキレ具合だった。
その出来事が、今でも頭に残って消えない。
その職員に「言い過ぎだと思います。」と言えなかったこと、自分の意見で反論できなかったこと、これが後悔となって、記憶の中から消滅してくれないのだ。
いつも多かれ少なかれ頭の隅っこにあって、ふとした時にフッとあの時の状況が浮かんでくる。
あの後、いろいろあって、その職員は退職し、新しい人が入ってきた。とっくに新体制になっているのに、今でも完全に忘れることができない。
主治医は、「フラッシュバックになっているんだね。」と言う。
そうなのだろうか。フラッシュバックというと、ある時突然、嫌な出来事が浮かんできて苦しむ、というとイメージがあるんだけど、私のは、あまり突然、というわけでは無い気がする。
でも、主治医がそう判断するくらい、私にとっては、仮に後悔をしていないとしても、あれは衝撃的な出来事だったとのか…と思った。
せめて、「昔そんな事があったなぁ。」と思えるくらいになりたいのだが、「あの時反論すれば良かった…。」と思っているうちは、まだまだ消えがたい出来事として残っていくのだろう。
私より、攻撃された主任の方が辛かったのだから、と思って自分を納得させようとしているが、それもなかなか難しい。ほんと、後悔先に立たず、だ。
「忘れられない、いつまでも。」
忘れられない、いつまでも
忘れたくても忘れられない、嫌な思い出はたくさんある。でもそれは、自分が生きていく上で、次はこうならないようにしよう、という教訓にもなる。それを教訓と捉えて、次はこうしてみよう!と前向きに考えられるか、それとも、またこうなったらどうしよう、と後向きに考えるか、によって、今の自分が変わってくる。どちらにせよ忘れられないのなら、この経験を積んだから今の自分がある、と前向きに捉えられた方が得だ。人間は放っておくとネガティブ思考に偏っていくと聞いたことがある。ポジティブ思考になるのには根気がいるし、そうなれないときもある。でも、少しずつでいいからポジティブを増やしていけば、人生はもっと豊かになるんじゃないか。
僕が今日見た景色は、いつまでも忘れられないものになるだろう。
今日は全国大会。
高校3年間という時間を部活に費やし、この日を迎えた。
やっとこの舞台に立てたという嬉しさ。
直ぐに負けてしまうかもしれないという不安。
試合が始まれば、必死になるから、緊張などしない。
早く試合よ、始まれ。
───コテェ
声が響く
足音が響く
息が聞こえる
───ファイトォー、いいとこー
声援が聞こえる
最高の舞台だ。
次、勝てば入賞。
相手は優勝候補。
最後は楽しむと決めていた。
色んな人に応援してもらって立てた舞台。
こんなに素晴らしい舞台を用意してもらった僕は幸せ者だ。
同じ高校の仲間、同じ県の仲間、東海の仲間。
先輩の声、同期の声、後輩の声。
先生のアドバイス。
僕は独りじゃなかった。
とても多くの人に声をかけてもらって気にかけてもらった。
遂に、試合が始まる。
こんなに大舞台に立つのも、こんなに声援が聞こえるのも初めてのことだ。
ワクワクする。
───1本あり、勝負あり
僕は負けてしまった。
悔しかった。
でも、試合が終わった時、会場は暖かい大きな拍手で包まれた。
僕を応援してくれていた仲間たちが、僕に大きな拍手を送ってくれた。
試合に負けた悔しさよりも、多くの人に応援してもらっていたんだという事実が嬉しくて。
そして、感謝の気持ちでいっぱいだった。
僕はこの景色を、忘れないだろう。いつまでも。
あの時、見かけたけど声をかけなかった
声をかけられないように
そっぽを向いて歩いた
それがあなたとの最後の思い出
忘れられない、いつまでも。
朝おきて 昨日の疲れ 取れぬ我
サークルで 気を使いすぎ 限界だ
『忘れられない、いつまでも。』17/287
「〜で、現在も捜索が続いているとの情報です。
次のニュースです。今月24日、女優の髙橋◯◯さんの自宅に不当に侵入したとして、21歳の男が現行犯逮捕されました。男は容疑を否認しているとのことです。髙橋さんは約半年近くストーカー被害を受けていることをすでに公表しており、警察は同一犯による犯行と見て捜査を続けています。続いて〜」
そこで画面は暗転した。男の冷酷な笑みが暗闇に映る。
男の手にはテレビのリモコンと、それから数枚の写真。
「まだ、まだ。終わらないよ、髙橋ちゃん。
君が僕を見てくれるまで、いつまでも。
これからも、一生忘れられない思い出をつくろうね、
髙橋ちゃん…」
アパートの角部屋から、若い男の笑い声。
亡き人の
再現できぬ
炒り豆腐
忘れられない、
いつ…いつまでも。
お題☆忘れられない、()いつまでも。
ネトフリを車内で二人見る時間、永遠にあると思いたかった
【忘れられない、いつまでも】
『忘れられない、いつまでも』
暗闇の中、お母さんとお父さんを探して泣いていた。
大人同士で話に夢中になっているのが面白くなかった。
ふと前を横切る光輝く白い蝶々にひらりと誘われ、着いた先はさっきまでとは違うお祭り会場だった。
屋台があり、露店があり、盆踊りをしている人もいる。
ただ、そこにいる全員がお面をつけていた。
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!」
近くの露店から子どもの声がした。
人がいると喜んだのも束の間、お面をつけていないその子は大柄な人たちにどこかへ連れ去られていった。
あっけに取られていたそのとき、後ろから強い力で腕を掴まれた。
「人の子がここで何をしてる」
「親方様! そちらにも贄がいるので?」
「親方様がこちらへ来られるとは!」
突然辺りが騒がしくなった。
腕を掴んだ鬼面に黒い着物姿のその人はひと言、睨みをきかせながらぼそりと告げた。
「失せろ」
その場にいた者は皆散るようにして去っていった。
鬼面の人はおばあちゃんとひと言二言交わして、元いたお祭り会場まで送り届けてくれたのだという。
「随分前になるけども、あの日のことは忘れられないのよねえ」
そう告げたおばあちゃんの恋した少女のような笑みを思い出していた。
まさか孫の自分が鬼面の彼に会う日がくるなんて。
私の心の声を読んだのか、彼は私を見てにやりと笑みを浮かべた。
忘れられない、いつまでも
あの人に言われた言葉
あの人の態度
今でも胸に棘が残る
忘れたほうがいいと思うことは
また思い出してしまうのと同じことで
ああ、忘れられない
忘れられない いつまでも
心の中の思い出は
色々あると思う。
いい事も嫌な事も。
普段は忘れていても
ふとした時に 思いだす。
誰もわからない
私の心の中で、、、
小さい時に教えてくれたおまじないを忘れられない。
いつまでもずっと覚えてる。
おまじないの効果があるかって聞かれたら
ないかもしれないけど
それは私にとってのお守りのような
温かさがあった。
これはきっと大人になっても忘れないだろう
─────『忘れられない、いつまでも』