心と心』の作文集

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心と心』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

12/13/2024, 10:06:32 PM

「ねぇ、宮司様。人の心ってどこにあるの?」

彼の背中に凭れながら、問いかける。

「何ですか。急に」
「少し、気になったから」

特に深い意味はない。
ただこの一年を思い返していた。
忘れる事の出来ない過去と再会し、親友の過去に触れた。新しい友人達の過去を知って、こうして一年が終わろうとしている。
それぞれ自分ではない過去があり、そして今に続いているのだと思うと、不思議な気持ちだった。

「一番最初から覚えているの。女の子だったり、男の人だったり。全部私じゃないのに、覚えてる。それって心が覚えているからなのかなって考えて。じゃあ、心ってどこにあるんだろうって思った」

そもそも、心とは何だろうか。
首を傾げる。ぐるぐると回る思考に楽しくなって、くすくすと一人笑った。

「紺《こん》」
「何?宮司様」

笑いながら、彼に答える。背中越しに伝わる体温が、心地好い。
暖かいから、こうしていつもは考えない事を考えるのだろうか。

「昔、人間の男達の心を弄び、心を喰らう事を好む、悪趣味な雌狐がおりました。アレは人間の心を単なる臓腑だと認識しておりましたよ」
「臓腑、って事は心臓?」
「えぇ。それから脳を差しておりましたね」

胸に手を当てる。規則正しく刻まれている鼓動に、でも、と眉を寄せた。
これらは今の自分のものであって、過去の自分のものではない。過去を覚えているのは心ではないのだろうか。

「しかしアレにも、心を傾ける者が現れたようでした。その者に振り向いてもらおうと、形振り構わぬ必死な様は随分と滑稽でしたが、その思いは終ぞ叶わず。その時のアレは、心を幻と評しておりました」
「幻?現実にはないって事?」
「目に見えぬもの。触れられぬものの意味でしょう。心を喰らっても満たされぬと、嘆いておりました故」

憐れな事ですね、と語る彼の声は、どこか優しい。
彼は今、どんな表情をしているのだろう。記憶の中にひとつもないその狐の事が、彼との関係が気になった。

「宮司様とその狐さんは、仲が良かったの?」
「紺」

びくり、と思わず肩が跳ねる。
空気が少し冷えた気がする程の、冷たさを含んだ声で名を呼ばれた。
その狐との関係を聞かれたくはなかったのだろうか。
謝ろうと体を起こそうとするが、それよりも速く狐の尾が腰に巻き付く。そのまま抱え上げられて、彼の膝の上に乗せられた。
恐る恐る彼を見上げる。けれど彼の表情は怒っているようには見えなかった。

「紺。ワタクシ以外の狐を、そう親しげに呼ばないで下さいな」
「え?えと、ごめんね、宮司様」

想像していたものとは異なる言葉に、目を瞬く。

「アレとは同じ狐の腹から生まれただけの事。親しくなどありませんよ。それにアレは既に狐ですらないのです」

狐ではない。人になったのだろうか。

「アレは諦めきれず、何度も恋う者が産まれ落ちる度、側におりました。そしていつしか化生に堕ちてしまったのです」
「それって」
「恋う者を閉じて、己に縛りつけるために惑わし続けているのでしょうね。アレは存外寂しがりでしたから」

呆れを滲ませながら呟いて、彼の手が額に触れる。
少し冷えた手に、目を細めて擦り寄った。

「少し熱がありますね。もう休むといいでしょう」
「大丈夫だよ。これくらい」
「その言葉は信用出来ません。笑って、簡単に死んでいくのが人間ですから」

そう言われては、何も言えない。
大丈夫と言いながら仕事に出て、そのまま帰って来れなかった自分がいた事を思い出した。
きゅっと、彼の服を掴む。離れたくないのだと行動で示してみれば、彼は困ったように息を吐いて、笑った。

「仕方ありませんね。眠るまでですよ」
「ありがとう、宮司様」

言葉にしなくても応えてくれる事が嬉しくて、彼に凭れて目を閉じる。
暖かい。彼は最初の時から暖かく、優しかった。
今まで彼から離れたいと思っていた事を、残念にすら思う。
もっと早く彼に触れれば良かった。そうすれば無駄に怖がる事もなく、きっと繰り返す事もなかったのに。

「宮司様。結局、心はどこにあるんだろうね」

目に見えず、触れる事も出来ない幻。手に入らないもの。
けれど確かに存在している。こうして彼に心引かれて、触れているだけで心が弾むのだから。

「どこでしょうね。もしかすると、どこにもないのかもしれません」

穏やかな彼の声が、寂しい事を言う。
重い瞼を無理矢理開けて、彼を見上げる。静かに微笑む彼と目が合い、あぁそうか、と意味もなく納得した。

「少なくともワタクシの心は、ワタクシの元にはありません。紺の側にあるのでしょうね」
「そっか。もらったんだ…じゃあ、私の心。代わりに、狐さんが、もらって」

ふわふわと、心地好い気持ちで彼に望む。
目を閉じれば直ぐに意識が微睡んで、このまま眠ってしまいそうだ。

「紺の心は、紺が持っていて下さいな。ワタクシの心と紺の心。二つ重ねていれば、寂しくはありませんからね」
「寂しく、ない?」
「えぇ。ワタクシも寂しがりな狐ですから。たとえ心が幻だとしても、紺の元にあると思うだけで救われます」

そっか、と呟いて、彼に擦り寄り笑った。

心と心を重ねる。二つを一つにする。
そんな事を思い描きながら。
穏やかで幸せな心地で、眠りについた。



20241213 『心と心』

12/13/2024, 10:26:52 AM

心と心

心と心が繋がる瞬間があるとよく言うけど、その瞬間ってどんな時なんだろう?
そもそも心って概念で繋がるってなんだろう?
そんな取り留めもないことを考える午前2時
今夜もきっと眠れずに朝を迎えそうだ

12/13/2024, 10:24:33 AM

小学生の頃はいつも自分の事ばかり考えていた。自分が何が好きなのか、何が心地良いのか。誰と一緒にいると楽しいのか。
 だから、他の人が自分を変わっていると思っていることも知らなかったし、自分の一言で誰かが傷ついていた事も知らなかった。言ってくれたら良かったのに。そしたら,直せたかもしれないのに。だけど、周りのみんなも幼かったからきちんと言葉にせず、離れていった。気がついた時には私の周りに友だちはいなかった。
 中学生になる時に、これからはみんなに合わせようと決めた。周りの事を気にし出すと、人の視線が気になった。人が自分の事をどう見ているのか、それが怖かった。
 自分がどのグループに属するのか、どこにいれば変に思われないか。目立ち過ぎず、かといって全く知られない存在ではない。
 
——————
お題:心と心

12/13/2024, 10:12:36 AM

お題『心と心』

 生活指導の教師ことヒ◯ラー似の穴黒(あなぐろ)は有給休暇消費の為休暇中の校長から夏季補習期間中の3日間、学校の見回りを頼まれていた。

穴黒「3日間と言わず、ずっと私(わたし)が校長に代わって再び公務をしても構わないのですがねぇ……」

穴黒はかつてこの学校の副校長だった。先代の病弱な校長に代わって公務を行なっていた。当時の教頭と穴黒はとても仲が悪く言い争いは日常茶飯事。それは教頭と穴黒が目指す生徒と教師の在り方が違っていたからだ。

当時の教頭「毎度毎度同じ事を言わせないでください!!あたくしは教師が生徒を暴力で従わせるなんておかしいと言っているのです!心と心を通わし話し合いで解決すれば良いではないですかっ!?」

穴黒「あの野蛮な生徒(猿達)が言葉を理解出来ないから教師はやむ終えずしてるだけだと言ってるだろう!!」

当時の教頭「まぁ〜!?生徒を猿呼ばわりですって!?もぅ〜っ耐えれません。副校長!あなたにはしかるべき処置をある方に実行して頂きますから!!」

そう言って教頭は辞表と書かれた封筒を副校長に叩きつけ職員室を出て行く。翌日の放課後PTAの会長と副会長、教育委員会の教育長が学校に訪れ生徒に対し暴力で指導したとされる3名の教師と副校長の処遇について言い渡された。

教育長「3名の教師はそれぞれ別の学校へ異動して頂きます。そして副校長あなたはこの学校に残り副校長としてではなく生活指導教師として勤務して頂きます。つまりは役職の格下げ、及び給料を現在の半分に削ります」

穴黒「そ、そんなぁ。し、しかしですね。私が今、副校長を降りたら学校はどうなるのですか!?校長は今、療養中ですし……」

教育長「問題ありません。明後日から急遽別の地方学校より新しく校長が赴任されますのでご安心を。それではこのあと教師の方々には異動先をお伝えしますのでこのまま残って下さい。副校長、いえ穴黒さんは即刻退室し自席を片付け願います」

穴黒「は、はい」

穴黒は席を立ち会議室から出ていく。今考えると当時の教頭の言うことは正しかった。だか、生徒にも非があると私は思っている。教師を舐め腐っていた生徒の態度が許せなかった。素行の悪い生徒を持つ担任がいつも職員室とは別の教室で隠れて泣いているのを私は授業中の廊下の見回りで知っている。生徒を正し道に戻すには時には暴力は仕方ないと私は思っていた。
あとから別の教師に聞いた話によれば当時の教頭は数年前から親しくしているPTAの会長に相談をし、PTAの会長が知り合いの教育委員に直接働きかけていたらしい。当時の教頭はよほど私の事が嫌いで「副校長」という役職を降ろしたかったんだろうなと思うのだった。

End

12/13/2024, 10:05:59 AM

「心と心」

いつだったか忘れてしまったけれど、前に書いた心のことを載せてみます*ˊᵕˋ)੭

†:.。.:+゚+:.。.:†:.。.:+゚+:.。.:†:.。.:+゚+:.。.:† 

死んでしまった昔の私の心の幽霊を、何をあげても、何をしても満足しない私の心の幽霊を、ずっとずっと引き摺り続けながらでしか生きていけない

†:.。.:+゚+:.。.:†:.。.:+゚+:.。.:†:.。.:+゚+:.。.:† 

こなごなの心をドブに投げ捨てた
溶ける心を薄目で見てた

†:.。.:+゚+:.。.:†:.。.:+゚+:.。.:†:.。.:+゚+:.。.:† 

↓ここから新しいやつ↓

「心と心」

ボクの心に触れてごらんよ!……ほら、あったかいだろう?
それも当然!ボクの心はキミへの愛でできているからね!

……え?見えないし触れられない?
野暮ったいなあ、そんなことを言うなんて!

いいかい?心というものは、見えなくても、触れられなかったとしても、そこに「ある」んだよ。

あるだけで、暖かいものなんだ。

少しだけ、壊れやすいけれどね。

でも、ボクがずっとそばにいて、キミの心を支えるから。
寒い時には温めるから。

キミは前だけ向いて、進みたまえ!

12/13/2024, 10:02:41 AM

心と心


人の心と心が通じ合えば、互いに声を出さなくても
思うことが分かるかもしれない。

でも、人それぞれに1人1人違う心があるからこそ
私たちは楽しく、時には喧嘩をしたりする感情がある。

それが私は1番の幸せだと思う。

心と心が通じ合えば、私たちはこんなにも
仲良くなっていなかったかもしれない。

逆に言えば、心が通じていないと人は
思ったことを口に出せずに我慢してしまうかもしれない。

だけど、そんな辛いことがあったら自分の世界に
入り込んでしまえばいい。

入り込めば、人には邪魔されない自分しかいない
空間なのだから。

やはり人間は程よく心と心が通じる方が良いのだろうか。

12/13/2024, 10:02:13 AM

#90 心と心

 ――それはそれは美しい。


「『心と心が触れあうときの音は、どんな言葉でも言い表すことができない。軽やかな鈴の音のようであり、小鳥のさえずりのようであり、はたまた自分の声のようでもある。君は聞いたことがあるかい。それはそれは美しい、不思議な音色なのだよ』」

 手元に本が無くてもすらすらと言えてしまう文章をそらんじてみせる。知り合って一年ほどが経った友人は、大きな瞳を一度だけ瞬かせた。


「詩、ですか?」
「いいえ、小説の一節よ」
「エッセイを読んでいる印象が強かったです」
「何でも読むわよ、暇つぶしになればね」
「最近、何か面白い本はありましたか」
「L・ガートの『明るい日暮れ』は楽しかったわ」
「どんなお話なんですか?」
「陽が沈まない国で暮らす作者のエッセイよ。……あなた、いつも質問ばかりするのね」

 りんどう色の瞳が揺れる。答えを見失った幼子のように視線が宙をさまよって、床に着地した。

 元貴族というだけあって、彼女の仕草や話し方には品がある。それだけに、何度も重ねられる質問が少し奇妙だった。

「……すみません」
「別に怒ってるわけじゃないわよ。何か理由があるの?」
「……学園では、質問をすると評価が上がったので」

 きつく組まれた手が、良い思い出ではないことを物語っている。学園……貴族の子供が通う学び舎の通称だ。そこでの話を詳しく聞いたことは無いけれど、いつだったか、優秀な姉と比べられ続けたと零していた。

「駄目ですね、一年も経つのに」
「一年しか、よ」
「それでも。まだ私はあの家の価値観に囚われたままです」

 ――こんなにしあわせなのに。

 そう言って諦めたような笑みを浮かべるから、酷く腹が立つ。成人して家を出てもなお苦しむほどの傷を、彼女の周囲の人間は十八年間与え続けたのだ。

「もっと幸せになりなさいな」
「これ以上ですか?」
「そうよ」
「それは、なんだか少しこわいです。失った時に、一人で生きていけなくなりそうで」
「あら、あいつが信じられない?」

 誰よりも彼女の幸せを願う、古い友人を思う。世界を変えようと走り回る男が心を砕く、数少ない存在が彼女だ。

「いいえ、自分が」
「ならわたしがあなたを信じてあげるわ」
「……どうして、そんなに」
「人の幸せそうな姿を見るのが趣味なのよ」

 手を繋いで微笑み合う姿も、ふとした瞬間に左の薬指の指輪を優しく撫でる姿も、見ているだけで心が緩んで安心する。こんな世の中にも幸せは存在するのだと知って。

「ご自分のしあわせは?」
「もう貰ったわ」
「……?」
「ずうっと昔に、一生分ね」
「でも、私」
「なあに?」

 柔らかな紫の瞳が強い意志を宿して光る。……ああ、これがあいつの言っていた「強い瞳」ね。

「あなたがしあわせな姿も見たいです」
「……あの子と同じこと言うのねえ」

 見た目も性格もまるで違うのに。

「なら、あなた達が幸せになる姿をたくさん見せてちょうだい?」
「私たちが、ですか」
「そう。幸せな人たちを見ると幸せになるから」
「わかりました。幸せになります」
「よろしくね」

 顔を見合わせて微笑み合う。



 ――心臓のあたりから、鈴のような小鳥の声のような自分の声のような、不思議な音がした。

12/13/2024, 10:02:13 AM

心と心


動悸がしている。
この先、生きていくんだって。
みんな大人になったんだって。
 
未だに懐かしくなんかなくて、ずっと続いていて
昨日のように思い出す空気を
すっかり子供を卒業したみんなは「懐かしいね」と言う。
現在進行形で、その「懐かしい」を生きている私は
何年も前の湿度と光景をなぞっている。

いい加減、手放したらいいのにと
過ぎ去る時間に適応しようと必死な私がため息をつく

こんな状態で、外界に行くなんて。と
今よりよほど慎重な昔の私は
ひたすらに全てを閉じる。

垂れ目のくせして、悟ったような
少なくとも睨みに近いような目で
指定の服に身を包んだ、見覚えのある私に問われる。

答えて。 
「ちゃんと」できてるの?
早熟にも思えた自我がいかに幼かったか
振袖の群れの中で思い知ってるんでしょ?
恥の渦はずっとあるんでしょ?
男女二元論からも逃げてきたんだろ? 
潰しの効かない生き方で、どうにもならなくなって
ついには破滅したんだろ?


...動悸がしている。

使い古した眼鏡にぼたぼたと水滴が垂れて
声を殺していたあの時の部屋で
画面の中に縋って、くだらない言葉の無駄遣いと
ファストな繋がりにしがみついていた夜を
薄汚れた写真を見るような心地で、じわじわと思い出す。

2人の私と、2人分の本心が
諦め切れない過去の中で足を引っ張り合って
今を見る目の焦点が合わない。

もしあの日々が事故なら、きっと運び込まれている
もしあの事象が不可抗力であったなら、こんな後悔はない

2人の私が同時に口を開く。
止められない時間の中で
今を見ようと、過去を掻き分けている
水の中に落ちて溺れかけている動物のような
実体も嘘もない心中に問われているのだ


答えて。
どう生きるつもりなの?

12/13/2024, 9:48:57 AM

晴天に 心踊るが 業務中 出掛けられぬか 画策画策

【心と心】

12/13/2024, 9:43:02 AM

心と心
つながった
大好きな君と

月華

12/13/2024, 9:39:55 AM

心と心

通じ合えてると思って意気投合してても、そんなのほんの一瞬のことで、やっぱり勘違いだったのかなと思うこともたた。

元々生まれも育った環境も違うもの同士、通じ合うことは難しいのである。
互いの歩み寄る努力があってこそ、通じ合えるのである。

12/13/2024, 9:33:59 AM

心と心がぶつかって人は傷ついていく。
 傷ついた心は尖ってさらに心を傷つける。
 きっと、優しい人の心は丸なんだろう。
 もしくは、傷つき過ぎて傷つく心をなくしてしまったか。 
 あぁ、それなら早く心を亡くしてしまいたい。

12/13/2024, 9:31:03 AM

「どこに行こうか」
キミと待ち合わせをして、デートに行く。
そう決めて、迎えたデートの日。デートすることは決めたけど、行く場所は決めてなかったので、今、デート当日に決めている。
「…どこでもいいよ」
「じゃあ、映画を見に行こうか」
「うん」
ニコッと笑ってキミは言うけど、何か言いたげに見える。
「じゃあ行こうか」
キミと付き合ってまだ1ヶ月。遠慮しないで、言いたいことは言って。そう言いたいけれど、キミに嫌われたくなくて、僕もキミに言いたいことは言えてない。
「手、つないでいい?」
嫌がられたら…そんなことを考え、それすらも言えない。でも、僕はこのままキミと一緒にいたいから、このままはダメだと思っている。
「今日は映画に行くけど、次はキミの行きたいとこ行こうね」
僕とキミ。2人がお互いに、心と心を開けたら、ずっと一緒にいられるかもな。
そんなことを思いながら、まずは最初の一歩。キミの手を握ろうと
「ねえ…」
キミに話しかけたのだった。

12/13/2024, 9:25:12 AM

「アイツムカつくよねー」

「ほんとそれなー。空気読めないよねー。」

またあの子の悪口。私はいちごミルクを飲みながら軽く聞き流す。

混ざりきってないミルク単体の味に顔を顰めながら一気に飲み干す。

「綾音もそう思わね?」

「え?ごめん。聞いてなかった。」

「ほんと綾音話聞かないよねー」

「うん。いちごミルク切れたから買ってくるね。」

「綾音ってほんとマイペースだよねえ」なんて笑う友達の声を背後にいい感じに話の輪から抜ける。

あれは、なんだか話しづらかった。

別に悪口を言うななんて言わない。嫌なことははっきり嫌だって言っていい権利は誰にだってある。

ただ、本人が傷つかなければそれでいい。

「ねえ男子!!ちゃんと課題やってよ!!」

「うげっ、まだ心がなんか言ってんぞー」

あ、あの子だ。今怒鳴ってる。

名前、なんだっけ。心、そう。木村心。そんな名前だった気がする。


キリキリと甲高い声を出して怒鳴りつけてる。正直私もちょっと苦手。

なにも間違ったことはしてないと思うけど、声が大きい。耳がキーンってなる。

でもみんなは、心、え?多分、心がウザイって。空気読めないって。

空気読めないって、私にも刺さる。


でもさ、なんだろう。

うん、わかんないや。

上手く、言葉に出来ないけど。

心は、傷ついてないのかな?

傷ついてたら、すごく申し訳ない。

自分が怒られるかもなんていうただのエゴだし、自己防衛なんだけど。

心にも、心があるんだよ。

なんつって。




数年後

「綾音、アンタカフェオレ好きだねー。」

「うん。そうだね。」

ぐっと甘味と苦味を一気に飲み干す。

「あれ?学生時代はいちごミルク飲んでなかったっけ?」

「覚えてないや。」

「好きなもん、変わりやすいよねー。」

「きっかけさえあれば好きになるよ、全然。」

「嫌いなものは?」

「・・・変わりやすいかも。」

「やだー!私の事嫌いにならないでね?綾音」



「うん、多分ね。心。」

12/13/2024, 9:24:38 AM

心と心



この世に存在するものは

有機物でも無機物でも

心を持つ

とわたしは思っている


生き物はもちろん

意思表示をしない自然物、人工物

それらにも心がある

とわたしは思っている


つまり

この世のすべてのやりとりは

心と心で出来ている

とわたしは考えている


そう思えば

この世界って素晴らしいかもって

思えてこない?

12/13/2024, 9:23:16 AM

身体と身体は簡単に繋がることはできるのに

心と心はどうやら簡単には繋がることができないらしい。

何と滑稽なことだ。

ーーーーーー

心と心

12/13/2024, 9:20:02 AM

【心と心】

貴方の心がみえたなら

こんなにも辛い気持ちにはならないのだろう。

期待させたくせに。

貴方の気持ちがわかるなら

こんなに貴方に尽くしてない。

どうせ居なくなるのなら

わたしの心に触れないでよ。

12/13/2024, 9:17:47 AM

錆びついた心 音もない世界。
なに をみてるの?

「 またね 」
……を言える顔 をさがすよ
それをくりかえすだけ……

きづけば そこには
ひとりきりで 泣くうしろすがた。

つらいようなさびしいような……場所。

手をつないで──いたいんだ。

何度目の キモチだろう。
ココにある 温もりは
まちがいでもかまわない 。
……そばにいる事。

涙の音。 ため息の色。

──今 確かめる現在地

冗談みたいな毎日。
みたいみたい
未来……


強がりの声も かすれたな 、
と夢におちるの。

抱えたヒザ 目をおとすと
すぐに 崩れてしまいそうで……

このままこのまま
二人きり 駆けこむ遠い出口。

──まだ 期待 してるの
……さあ 笑ってみつめあうんだ

単純で 無邪気な顔。
クシャクシャの思い だいて。
迷い込んだ場所さえ
やさしすぎて

何度でも なまえを呼ぶよ。
不確かな未来でも。
離せないもの 思うだけココロが痛いよ──

──ここにいるよ!ここにいるよ……
かえるばしょ はここだよ。

いつだってかわらない
想いをのこすの ……


作詞 作曲 wowaka
「And I'm home」

12/13/2024, 9:17:07 AM

心と心
僕の心は僕の心
あなたの心はあなたの心
当たり前のことかもしれないけど
自分自身の心は自分自身の心なんだから
人に従わなくったって良い
たった一つの、自分だけの心なんだから

12/13/2024, 9:14:13 AM

言葉にしないと伝えられず

言葉にしても伝えられず


”心と心”

そのうち携帯電話のように

テレパシーも普及するときがくるのかも

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