『微熱』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
微熱というお題を見た時、とてもピッタリだと思った。まさに今、私は、微熱を出している最中だからだ。おそらく、教室で流行しているインフルエンザにかかったのだと思う。修学旅行が近いのにどうするんだと思ったが、むしろ、今かかっておいて良かったのかもしれない。1度その感染症にかかると免疫がついて、暫くは感染しないとはよく聞く。修学旅行までは2~3週間あるので、感染したのがこの時期で本当に良かったなと思う。ちゃんと完治させて、次の感染者が出ないように、気をつけて登校しよう。次私が登校する頃には、修学旅行の自由行動の場所決めが始まるはずだ。とても楽しみ。
早く治すことに専念したいので、今日はそろそろ寝ようと思う。おやすみ。
言葉はいらない
君からの合図
視線が交差する
繋いだ手と手
火照りがとれなくて
―微熱
微熱
「クシュン」あれ?私風邪引いたかな?熱計ってこよー。
3.75℃微熱かー。もう冬だから風邪引くのは、しょうがないか。
でも、だんだん辛くなってきたから彼氏に看病してもらうことにしよう。
微熱があっても安静に。風邪引いてるから彼氏に甘えよっと笑
微熱
「うわー…もうすっかり夜やね。」
校門を過ぎると横で伊達さんがくふくふと笑う声が聞こえてくる。時刻はまだ6時を過ぎていなかったものの、すっかり夜と言っても過言では無いくらいに真っ暗になっている頃だろう。
今年は秋が無いと言われるほど暑い日が続く年だったが、十一月下旬になるとだいぶ寒くなってくる。私ははぁっと白い息を出して手をこすった。指先がかじかんで痛みが主張してくる。
伊達さんもマスク越しに白い息を吐いているのかもしれない。手袋のこする音が耳をくすぐった。
「この手袋、もうしなってる。もう替え時かもしれへん。これ、結構気に入ってたんやけどなぁ……」
私は伊達さんの顔を見たことがない。彼女は年中いつでもマスクをしており、クラスの皆も彼女の顔はあまり見たことがないという。
「どんな手袋?」
「百均の安物やで。せやけど黒色の猫ちゃん描かれてあってなー。ばりかわええんよ。つけてみるー?あんまやけど寒さ対策にちょいなるかもしれへんし。」
そう言うと彼女は私の手に手袋をつけてくれた。指先の辺りは防げていないのか冷たい風が貫通して通り、冷たさで痛く感じる。
「指先が痛い。」
「やっぱそうよなぁ〜……こういうのって指先がいっちゃん防がれへんのよねー……あ、そや。」
「何をしよう、と、」
突如左手の手袋の中に少し温かく、冷たい物体を押し込まれる。もぞもぞと動いててくすぐったい。やがてそれは指先と絡まり、手を包みこんだ。
その時、ようやくそれが伊達さんの手だと理解できた。手袋が再び外されたのか左手だけが冷たい風にさらされる。しかし、その冷たさも、あっという間にまたすぐ消えてしまった。
「どう?こうやったら温かいやろ?」
どうやら彼女のジャケットのポケットに手を入れられているらしい。温かいが、周りの人からはどのように見えるのだろうか。そう考えたら若干背中辺りがむず痒くなり、顔が熱くなってくる。
私は彼女の事が好きだ。しかし、女性を好きになることはこの世界ではまだ普通とは言えないらしい。
ただそれでもいい。元から普通の扱いなんてされなかったんだから。
ただ、この感情だけは知られたくない。それは恋心故の不安なのか、それとも拒絶される恐れなのかは私にもわからない。
たった唯一私を理解してくれた人を失いたくなかったのかもしれない。
私が戸惑っていると彼女は慌ててお互い繋がれたままの手をポケットから出すとあっという間に離してしまった。
「ごめんな急に。手袋貸したからばり寒いんよ……あたしもアンタの左手借りたくってな、ええかな?」
申し訳無さの中に笑みを含んだような声で楽しそうに話す彼女。
冷たい風にさらされて彼女の手はそこまで温かいとは言えない。
それでも、私は満たされていた。代わりなんてものではない。得ばかりしている。
こんなの、公平なんかじゃない。
寒いはずのに身体が、胸の奥がじんわり熱くなるのを感じる。
誤魔化すように今度は私から左手を握り、ジャケットのポケットに入れてやる。すると伊達さんも同じく握り返してくれ、お互いの手をポケットの中で包み込むようにしていた。
この熱はきっと、どの熱さよりも素晴らしいものだろう。
他の人はどうかは分からない。だが、私にはそう思える。人一倍声の熱さにも、微かな微熱にすら敏感な私からしたら。
私は白状を右手に二人でゆっくりと最寄り駅まで歩いていった。
確かに最近は寒くなった。
しかし躰よ、お前のそれは余計なお世話だ。
ただただ、寒さが増しただけだ。
お前の負けだ、だからもう熱を下げてくれ。
《題名:微熱》
沢山の雨粒はちょっとだけ生意気だ
俺の耳元にうざったく囁く
冷たいそよ風も調子に乗っている
はみ出した素肌にクソッタレな囁き
「寝込んでいろよ」 「倒れてしまえよ」
そんなのに従うほど俺はお利口じゃないんだ
微熱はもう治りかけだけど
俺の微量の熱意は未だ燃えている
ちょっとだけのお熱じゃ舐められて終わるらしい
「さっさと立て」だとか ちっとはわかってくれ
ちょっとだけの憧れじゃ夢は叶わないらしい
テメェらほど半端な思いは抱いてない
バカな鳥ほど強く羽ばたけるんだ
何度でも蘇る 夢は強く蘇る
微熱はもう治りかけだけど
俺の微量の熱意はデカくなっていく
頭痛が目覚まし代わりだ
咳込めばその分夢を吸う
南極の奴等がとやかく言おうと
俺はバカンスみたいに…
俺はバカンスみたいに熱くなる
微熱はもう治ったけれど
俺の限りない熱意は燃え広がってく
(テーマ:微熱)
微熱
ぐるぐるぐる。
頭が回る。
37.5度という、中途半端な熱ですら私には厳しい。
内臓に冷風がかけられているように寒い。
また、胃だけに地震が起きているように不安定で、あるはずの腸がそこに無いような感覚になる。
心細く、力が入る。
この情けない奴め、と自分に鞭を打っても、
身体のしんどさは嘘はつけない。
少しだけ熱かった
きっと微熱ぐらいだろう
私はあの子に告白した
嘘告とかじゃない
ほんとの気持ち
伝えた時あの子は
私を気色が悪いって思う様な眼差しで苦笑いした
そりゃそーだ!
結果はとうに分かってる
気を遣って時間なんて使わないで良いのに
私に当てる時間なんてないでしょう
なのに返事はまだ待ってなんて言うの?
醜い私への憐れみかしら
あの子も酷いわね
高校初めての恋はは学年一のイケメンでも
クラスの陽キャでも
優しい男の子でもない
あの子なの
そこまで目立ちはしないけど
裏では自分に似合うって人気の“女の子“
別に私はLGBTQに当てはまらないわ
そんなのじゃない
単にあの子が好きなだけ
別に優しいわけじゃない
とっても綺麗なわけでもない
あの子が惨めで好きなだけ
嗚呼考えただけでも熱くなる
あの子といるといつでも熱が出るわ
夢の中で
僕はまだ子供のようだ
この夢はきっとまだ始まって間もない
まだちゃんと歩ける
ここは、
いつも知っていた森
のはずなのに
やはりそうはいかない
今日の森は稀なる深かさだ
何かが煩わしい
森が奇妙に妙だ
しまった、
あれは爪痕だ
まだ新しい
やめたほうがいいぞ
奥に行くのは
おい。
だめか
もうこの夢を長く見すぎてしまった
取り込まれている
(さっ)
当たり前の
トラがいる
当たり前だ
なんの不思議もない
やはりか、
追いかけてみよう、当然だ
何かが煩わしい
トラも奇妙に妙だ
当たり前のように
トラもナンセンスだ
馬鹿めが
気付かれやがった
、
やっぱりだ、
走れないじゃないか!
足がブンブンしてるだけ
やばいよ〜!!
煩わしい!!!
、
(=_=)
、
、
頭が痛い
【微熱】*169*
平熱が高めなので微熱が通常モード
インフルの注射の体温ですぐ引っかかっちゃうから
直前に冷たいペットボトルで体冷やしたりとかね笑
子どもが熱上げる為にコタツに体温計入れる技の逆バージョン!
手はわりと常に温かいかも
心も温かいですよ笑
そういえば最近…
微熱が高熱に跳ね上がりそうなことあったな(ニヤリ
作品16 微熱
やっと伝えられた、この想い。
どうか冗談だと言って笑ってくれ。それが僕への、唯一の救いになるから。
どうか冗談だと言って振ってくれ。そうしてくれれば、今まで君が僕にくれた悲しみも、苦しさも、喜びも、恐ろしさも、恥ずかしさも、嬉しさも、ときめきも、辛さも、憎しみも、嫉妬も、何もかも全部、過去のものにできるから。
だからさ、
だからどうか今だけは、いつもみたいに困った感じの笑顔を見せてよ。
僕の胸を、その表情だけで満たしてくれ。
そしてその表情で、この微熱みたいな淡い思いを、綺麗に消してくれ。
耳が少し熱くなるのを感じる。
この祈りを込めて、もう一回言うよ?
声が震えないように、浅く息を吸う。少しだけ、涙が出てきそうだ。それでも言ってやる。
貴男へ。このくだらない祈りを聞いてくれ。
「好きです。」
⸺⸺⸺
性別特に指定なし。
テストがやばくてそれどころじゃない。
誤字はないです。
【微熱】
その熱で溶かしてとか言いたい夜もあるけど普通に高熱出して寝込んでるから勘弁して。
微熱
喉が痛いぞ。関節も痛い。
12月間近なのに微妙な気温だ。
マジで寒くなるのか現状維持したいのかはっきりしろ。
夕方に嫌な予感がして仕事帰りにスーパーに寄った。
卵、豚バラ、ニラ、ネギ、キムチに豆腐、
きのこ類複数に鍋用カット野菜。
液体味噌と麺つゆ、カップうどん、何故か餅。
ヨーグルトに蜂蜜、バニラアイス。
水も用意しておくか。2リットル。
ポカリは保険だ、一本で良い。
あとみかんとりんごを二つずつ、黄桃の缶詰をカゴに入れた。
ゼリー飲料も欲しかったが、既にカゴが重かったのでやめておいた。
確か飯は何個かまとめて冷凍してあったはずだ。
風邪薬は…帰り道にドラッグストアがねえ。
遠回りする体力はない。
去年風邪引いた時の残りがどこかにあることを祈ろう。
玄関のドアを開ける。
エアコンとこたつをつけてから冷凍庫にアイスをぶち込む。
冷凍庫にメシの塊が3つあることを確認した。
台所の引き出しの奥に金色の箱を見つけた。
中を見ると半分ほど残っており、よっしゃとガッツポーズをする。
熱を測って見たら37.2度。微妙な熱だ。
しかし、幸い今日は金曜だ。
風邪よ、お前と向かい合う準備は万端だ。
貴様を制圧してやろう!
ククク、まずは風呂だ。
風呂に湯を溜める。
溜めている間にネギとニラを切る。豚バラも切る。
りんごもひとつ剥いてしまおう。半分は普通に剥いて、ふたつうさぎさんにしてみた。
病気になると気が弱る。癒しは必要。セルフケアというやつだ。
全部やるのは面倒なので半分だけうさぎさん。
色のバランスがいいじゃないか。
砂糖水に潜らせようか迷ったが風呂が沸いたのでやめにして、全てにラップをかけて、服を脱いだ。
風邪の時に風呂はいかん?昔の因習は捨てろ。
何故風邪の時に風呂がダメと言われた理由を考えろ。
風邪引いてんのに風呂入ったあと保温もせずにだらけていたらそりゃ悪化するわ。
昔の家屋は寒く、体は冷えやすかった。
だが今は違う!
風呂でゆっくり温まり、ついでに保湿、深呼吸する。
血行を良くしろ、体の隅々まで酸素と栄養を送るんだ。
風邪という不法占拠者と戦う力を行き渡らせろ。
スマホにタイマーを仕掛けておいた。
ぬるめの風呂に30分浸かり、ほこほこになったら
髪もドライヤーで一気に乾かす。
多少高くてもダイソン買っておいて良かった。
爆速で髪が乾く。
首を冷やしたくないからタオルを巻いた。
フリースを着込んで、靴下も履いた。
さて、準備は万端だ。
カセットコンロをこたつの上に設置、
水を張った片手鍋に液体味噌を入れる。
めんつゆと迷ったが、風邪引いてる時はビタミンとタンパク質だ。
鍋奉行はいないので、野菜と豆腐全部ぶち込んで火をつける。
あ、メシを解凍するの忘れてた。
餅でいいか。よくぞ餅をカゴに入れたな、えらいぞ自分。
一人用の琺瑯の鍋なんて簡単に熱が回る。
ぐつぐつ言い始めたからネギとニラの絡まった豆腐、カット野菜を
どんぶりに入れて、開いたところに豚バラを突っ込んでおく。
ほふほふと食う。うん、美味い。具沢山な味噌汁だ。
ほかっとしてきた。味噌にして良かった。
薄い肉はすぐに火が通る。ここでキムチだ。
肉の旨みとキムチの旨み。
くう、美味い。鼻詰まりでも美味い。
ここで餅と卵を入れておく。
世間では半熟正義だが、俺は硬くなって味が沁みた白身が好きだ。
だから早めに入れておく。
野菜を食う、豆腐を食う、肉を食うて絡まってきた餅を食う。みんな味噌とキムチの味に染まって、野菜の甘みと肉の出汁が効いてて実にうめえ。
固い白身に、ほんのり芯が半生の卵をもぐもぐ食べる。
食べ応えあって満足だ。
鍋に残った奴らは明日メシを足しておじやにしよう。
台所に避難させる。
ほかほかのからだにほかほかの鍋を取り込み、もう無敵だ。
薬を飲んで、口直しにリンゴをひとつ齧る。
すでに少し茶色くなっていたが味に変わりはない。
うさぎさんは毛が生え変わったんだ。そういうことにしておこう。
食いきれないので冷蔵庫に仕舞った。
さて、乾燥は敵だ。
保湿機なんて気の利いたものはないので、
首に巻いていたタオルを水に浸し軽く絞る。
エアコンの近くにハンガーを設置しぶら下げる。
これで十分だ。
枕元には水とポカリ。
こたつの電源を切って、エアコンとライトにタイマーを仕掛ける。
あとはスマホタイム。
ベットの中で首まで布団を巻き込んで、
南国の旅動画を見る。
波の音が気持ちいい。
うとうとし始めた頃に部屋が暗くなった。
ふふふ、風邪よ来るならきやがれ。
夜中に熱が上がって水分を欲すれば水がある。
吐いてしまってもポカリで即チャージが出来る。
喉を痛めたらアイスと蜂蜜が癒してくれる。
お腹の調子はヨーグルトで回復だ。
気力がなければカップうどんに湯を注げば良いし、
うさぎリンゴさんは冷蔵庫に待機している。
伏兵としてみかんもある。ふたつもある。
黄桃まであるんだぞ!
ふふふ、死角などない。しかくなど…。
なぜかうきうきと眠りに着いた。
茶色くて耳が赤いうさぎさんの背中に乗って
宇宙を旅する夢を見た。
何やってんだろうなあ…。
すっきりとした朝を迎え、特に必要のなかった水とポカリを眺める。
一人暮らしの病はキツい。
心細くなるし、誰かがお世話してくれることもない。
弱ってる時に食い物もないとみじめになる。
一人暮らし一年目に学んだ教訓だ。
あと、久しぶりの風邪に非日常を感じてはしゃいだ。
だからって買いすぎだろう。
半端に使った食材はまだまだ余ってる。
一人暮らしの冷蔵庫では溢れる。
何故だ、何故りんごとみかんを二つも買ってんだ。
カット野菜買うならネギも切ったのを買えば良いだろう。
豚バラもキムチもでかいやつ買うから
これだけで冷蔵庫の半分は埋まる。
夏ではないから外に置いておいても問題ないだろうが、
悪くして捨てるのは勿体無い。
あー、まあ、とりあえず。
レンジで飯をチンしておじやを作った。
今日は溶き卵を掛け回して半熟にしてみた。
あーうめえ。風邪引いてなくてもうめえ。
こんなに沢山の具材まとめて食うのいつぶりだっけ。
贅沢だ、贅沢で美味え。
風邪の時くらい贅沢して良い。
念の為一日安静にしておいた。
ダラダラとスマホをいじり、眠くなったら寝た。
豚バラは生姜焼きにした。
晩飯は麺つゆ使って豚しゃぶだ。
味変を計画した自分を褒めてやりたい。
夜の風呂上がりに
バニラアイスへヨーグルトと蜂蜜を掛けて食うて見たら
昨日の自分偉い、すごく偉い。
ブラボーブラボーブラーヴォー!
ひたすらに己を褒める自分に違和感を感じ、
もう一度熱を測ってみた。
37.5度だ。
髪を爆速で乾かし、昨日かけたまま忘れていたタオルを
もう一度濡らしてハンガーにかけて薬飲んで寝た。
洗濯は明日しよう。
濡れた階段
湿った曇天
肌について離れない服は
透けて私を露わにする
突如雨がやんだ
目の前にはまだ雨
上を見上げると見覚えのない傘
クラスの男子が私に言う
顔赤いぞ?
風邪でもひいたのだろうと私は返す
この胸の鼓動は寒さのせいかな
朝起きる。熱がある感覚がある。もしかして、風邪か。疑問を抱く。体温計で熱を計る。37.0。微熱である。
今日は平日。仕事の日。職場で計り直せばいいだろう。37.5になれば、体調不良で早退になる。しかし、世の中そう上手くはいかない。
出勤している間に平熱になり、そのまま仕事へと直行となる。そうなると予想する。先読み程度だ。
最寄り駅に行き、少し待ち、電車に乗る。いつもの通勤。熱も治まってきている。今計ったら、36.5や36.9ぐらいじゃなかろうか。そうなれば仕事だろうな。いつもと変わらない。
職場に行き、体温計で熱を計る。36.5ぐらいだろうか。そうなれば仕事だ。潔く入ろう。
音が鳴り、体温が表示される。37.4。見間違いじゃなかろうか。もう一度計る。今度は、37.2。
仕方ない。上司に報告して、その後、早退しよう。
上司に報告する。念のため、病院に行くよう告げられる。それもそうだろう。熱以外、これと言って不調は無いのだから。
帰りに病院に連絡して、受診の予約をする。念のため、別口から入るよう指示された。感染対策だから仕方ない。
結果は熱発だった。喉の痛みも無かったしな。
微熱だからと言って、甘くみるべきではない。それが今日の教訓だろうか。そう思った冬の一時であったーー。
微熱
微熱が続くのと言う少女の体温は13度、蜥蜴人なんだから微熱なんか気にしないで早く寝なさい、冬が来るよ。
『微熱』
朝から微熱だった。
仕方ないから学校に向かった。
少しだるそうにしていると、
「お前、大丈夫か?具合悪いのか?」
心配してくれている。
「おう…ちょっとな…」
「無理せず、休めよ」
「ありがとう…そうしようかな…」
優しい友達を持ったもんだ。
大人になった今でもそいつとは仲良くしている。
今度は俺の番だ。
俺が優しくする番だ。
氷雅
昨日の奴の再生後、奴は風邪をひいた。先日まで首だけで机に放置してしまったし、体が戻った時は全裸状態だったのだから仕方ないのかもしれない。
吸血鬼でも不死でもウイルスには勝てないらしい。
体温計は39.7度を指しているが奴は
こんなも…の…微熱…だ。
と謎の強がりを言っている。
先程奴の使い魔のコウモリが手紙を咥えてどこかへ飛んで行ったが、吸血鬼を診てくれる医者でも居るのだろうか?
オレは、風邪に移らないように喫茶店へと逃げ込んだ。
昨日テイクアウトした物と違い少しも冷めていない「沸騰直前まで熱したコーヒー」を飲みながら表の通りを眺めていると、コウモリと初めて見る誰かが屋敷の方向に向かって行くのが見えた。
一気にコーヒーを飲み干して会計をし、オレも屋敷へ足を向ける。
全く、一気に飲んだせいで口の中が熱くてたまらない。
(微熱)
吸血鬼も風邪はひく。インフル注意
自分の深い部分を相手に伝えるというのは
こんなに難しかっただろうか。
こんなに恥ずかしかっただろうか。
将来の夢はなんですか。
ケーキ屋さん。
お花屋さん。
そう答えていた子供の頃ですら、
ただありきたりな回答を言っていただけだ。
やっと。
というか、そもそもはじめてなのだ。
そう思った。
まだ明確でない頭の中の理想のイメージと
言葉に落とし込む難しさに
熱と冷静さが混在して
喋る速度が上がる。
パフェのアイスが溶け
スプーンを持つ手が熱くなる。
正面の真剣な目と頷きに安堵する。
信じられる人たちで良かった。
応援してくれる人たちで良かった。
あぁ、体が熱い。
微熱
微熱
人は何かに熱中している時
微熱に動かされている感覚がある気がします
幸せの微熱ですね
微熱が誰かの役に立って
私の心にも役に立って
そんな世界が繰り広げられたらなぁ‥
と思います