《題名:微熱》
沢山の雨粒はちょっとだけ生意気だ
俺の耳元にうざったく囁く
冷たいそよ風も調子に乗っている
はみ出した素肌にクソッタレな囁き
「寝込んでいろよ」 「倒れてしまえよ」
そんなのに従うほど俺はお利口じゃないんだ
微熱はもう治りかけだけど
俺の微量の熱意は未だ燃えている
ちょっとだけのお熱じゃ舐められて終わるらしい
「さっさと立て」だとか ちっとはわかってくれ
ちょっとだけの憧れじゃ夢は叶わないらしい
テメェらほど半端な思いは抱いてない
バカな鳥ほど強く羽ばたけるんだ
何度でも蘇る 夢は強く蘇る
微熱はもう治りかけだけど
俺の微量の熱意はデカくなっていく
頭痛が目覚まし代わりだ
咳込めばその分夢を吸う
南極の奴等がとやかく言おうと
俺はバカンスみたいに…
俺はバカンスみたいに熱くなる
微熱はもう治ったけれど
俺の限りない熱意は燃え広がってく
(テーマ:微熱)
11/26/2024, 12:32:04 PM