形の無いもの』の作文集

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形の無いもの』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

9/24/2023, 3:50:26 PM

形の無いものを、私は愛している。
例えば、誰かの声だったり。

人間を忘れる時、人は声から忘れると昔何かで読んだことがある。それを読んだ時、私は言葉に出来ない気持ちに息を奪われていった。
私は自分の声が嫌いだ。いいや、声と言うよりも喋り方だろうか。滑舌が悪く、どこか駆け足気味に息が先に出る、吐息厨と言うのとは少し違う、調子に乗ったような喋り方なのだ。喋る相手によっては多少変化はあるけれど、それでもどこか調子に乗っている雰囲気は残ってしまう。よく裏返るし、変な笑い声もだす。本当に嫌いだ。
そんな、私の大嫌いな声を、人は一番最初に忘れてしまうらしい。こんなにも、私の心を煩わす大嫌いな存在は、人にとって一番最初に消えてしまうような、ちっぽけなものなのだと。
羨ましいと思った。それと同時に、許せないとも思った。


人は他人を見る時に、自分がコンプレックスに思っている部分をよく見るらしい。
私も、相手の声や喋り方をよく見ていた。多少の見下し、馬鹿にした瞬間、お世辞、そういうちょっとした当たり前に隠す感情や、大好きだなとか、尊敬とか、本心みたいな、隠さなくてもいい感情も、全て声や喋り方に出る。
人の本心や本質というのは、大体は声や喋り方に出ているのだと私は思った。
話が面白くない人は、大抵同じトーンで、間で、喋るように、どこか共通した何かがあるのだ。
人間の、そのちょっとした不完全さも私は好きだと思った。


だから、胡散臭い声を、喋り方をしたあの人や、人を常日頃から馬鹿にして、見下して、だけども人との関わりを心から楽しんでいるあの人や、機嫌が悪くなると一気に声質が変わるあの人や、喋る人全てに楽しんで貰おうと、孤独を感じさせたくないと強く思うあの人の、声や喋り方、全てが私は好きなのだ。
見た目じゃない、あの人たちの本質を見るのがとても楽しいのだ。
きっと、この人たちも私と同じくらい自分の声を不愉快に思っているかもしれない。だけど、心が籠っているからこそ、誰かの心に響くんだろう。
その事実が、何よりも愛おしかったし、私の救いでもあった。



人は、人を忘れる時に、声から忘れる。
やはり、羨ましいと思った。許せないとも思った。勿体ないとも、思った。相手の本心や本質を、喜怒哀楽を感じられた声を忘れていくのは。心の籠った、声から忘れていくのは。
人は、私が死にたくなる程、体の感覚が無くなるほど、悩んだ声を、いとも簡単に忘れていく。



私は、今でも沢山の人の声を覚えている。顔も匂いも殆ど覚えていないような人達の、声だけを。
その中には、深夜ラジオから流れるような声で、桜の似合う春のような穏やかな喋り方をした彼もいた。
私を精一杯見下して、馬鹿にした人もいたし、私に対して何も思っていないような人もいた。
それが大好きだった。頭の中の中まで覗けている気がしたから。


顔や匂いとか、そんな自分の綺麗な想像や思い出で補える部分ばかりを人は覚えていくのだと思った。
改善できるような、形のあるものばかりを覚えていくのだと思った。
人の本心や本質は変えられない様な大きなもので、それは目には見えない。形の無いものだと思った。
顔や匂い、そんなものではなくて、掴むことすら、二度と同じものを見つけることすら出来ない、とても大きく苦しいものなのだ。
だから、私は形の無い、唯一無二の人の声を愛している。







───────────

コンプレックスは、良く言うと、個性です。
他の誰も持っていない自分の、自分だけの証。
私もきっと、もっと上手くやればこの声も使い物になるのだと思います。でも、話が下手で、調子に乗っているので、だめかもしれませんが。

顔も見えない人達の、声で沢山救われてきました。人を馬鹿にしている言葉を吐きながら、人を愛しているような人も沢山居ました。
声には不思議な力があります。
声一つで、何かが変わります。喋り方一つで、何かが変わります。それなのに、人は声から忘れていくのです。
本当に、馬鹿な生き物だと思います。きっと、私も忘れていくのだと思います。綺麗な思い出ばかりに気を取られて、彼らの本質すら見失う。そんな日が来るのだと思います。
人間だからこそ、覚えることが出来る。
そして、また忘れることすらも出来てしまう。
面白いですね。

因みに。単純に私、声フェチなんです

9/24/2023, 3:48:34 PM

題:形の無いもの

水は入れる容器の形によって

水の形も変わっていく。

容器がないと形すら出来ない。

凍らせると形ができる。

でもその形も容器によって変わっていく。

容器無しで凍らせると、

凍るまでどんな形になるのか分からない。


ひとは



一緒にいる人によって自分自身が変わっていく。

隣にいてくれる人が居なければ、

変わることすら出来ない。

1人どん底に落ちると、

自分でも分からないくらいたくさんの黒に包まれて、

心すら見えなくなる。

それはどん底に落ちるまで

どんな心になってしまうのか分からない。

その時にならないと何も分からない。

じゃあ、自分の容器になってくれる人を探そう。

そしたらどんどんその人の形になっていく。

でも思った。

その人の形になるだけって、

それはあなたの形でもなんでもない。

その人の形に無理やりなっているだけ。

水もそうだね、氷の形って言うより、容器の形だよね。

自分の方からいつの間にか

その人と合わさる形になっているのを

望むべき。

芯を持っていかないと、

全てダメなる。

自分自身の形が見えなくなった時、

もう遅いかもしれない。

形を見失わないように、頑張ろうね。

私は、どこかで見失っちゃったから。

9/24/2023, 3:46:37 PM

〝大切なことは目に見えないんだよ〟

フランスの作家。サン=テグジュペリが書いた星の王子さまという小説に出てくる一節。

赤信号になった。

おじいちゃんは助手席に座る私に問いかけた。

「目に見えない大切なものってなんだと思う。」

「…うーん…お金?とか?。。あ、お金は目に見えるか。いや仮想通貨もあるよな。。。友達とか?いや友達だって見えるよな。」

頭で考えていることを全てを口に出してしまう癖がある私は、頭を傾げながらぼそぼそと脳内で浮かんだ考えを口にしてゆく。
おじいちゃんの顔を覗くと、そんな私の目を、おじいちゃんは微笑んで見ていたので私も
「っふふ」と笑ってみた。

信号が青に変わり、アクセルをぎゅんと踏んだ。おじいちゃんに会話を続ける気配はなかった。二人共なにも話さなかった。目の前で沈む、これ以上オレンジ色になれないであろう太陽は、その沈黙した空間に気温では感じられない温かさを照らしている。この時間が一生続けばいいな。そう思ったが、何故かその言葉は口に出せなかった。

「おじいちゃんは目には見えない大切なものが分かるの?」

今度は私が問いかけた。
おじいちゃんはどこか遠くを眺めている気がした。

「いいや。正解は分からない。でも、私には目に見えない大切なものが。見えている気がする。」

独り言か私の問いに答えてるのか一瞬分からなかったから、返しをワンテンポ遅らせてしまう。

「何それ。全然意味分かんないよ。正解が分からないのに見えてるの?でもそれって見えなくて、でもおじいちゃんには見えてて、んん?」

私は頭が混乱した。それもまた全てぼそぼそと口に出す。その姿を見てまたおじいちゃんが微笑む。
また、会話が止まった。

私はその〝目には見えない大切なもの〟の正解を知りたかったが、おじいちゃんにその正解を聞くのをやめた。
聞かない方がいいというより、おじいちゃんとの緩く流れゆく時間が、喉元まで出てきていた「おじいちゃんの見えないものはなに?」という言葉を飲み込ませた。

9/24/2023, 3:40:46 PM

どこにでも存在するしどこにも存在しない。
姿は見えず、形もない。
無数の色はあっても定まった色を持たない。
散り散りだったそれらが集まれば天使にも悪魔にもなり得る。
そんな形ないものに人は惹きつけられてしまう。

9/24/2023, 3:24:32 PM

Theme:形の無いもの

例えるなら、彼は水のような人だった。

どんな状況にもすぐに適応し、柔軟な発想で切り抜けていった。
でも、その芯は常に変わらないようにみえた。

飄々として掴み所がなく、決して心の底を見せようとしなかった。
本心を探っても指の隙間からこぼれ落ちてしまうようだった。

皆にとって、そして私にとって、彼はなくてはならない存在だった。

思いきって、私は彼に想いを伝えることにした。
しかし、いつものように飄々とかわされてしまう。

「過去の思い出なんて、形の無いものにいつまで縛られているつもりですか」
私は思わず言ってしまった。今考えると、随分と酷いことを言ってしまったと思う。
彼の古くからの友人が仄めかした、亡くなった彼の幼馴染み。
存在もしていない彼女に敗北するのが悔しかった。

彼は困ったように頭を掻くと、諭すように言った
「形が無くなってしまったからこそ、大事にしてやりたいんだ」と。
その言葉を理解するには、そのときの私は若すぎた。

時は流れて、彼のことも思い出になってしまった。
今はその言葉の意味がわかるような気がする。

大事なことは、目の前から無くなってから、形が無くなってからようやく気付くのかもしれない。

9/24/2023, 3:24:23 PM

丸い時もあるし

四角い時もある。

心って、本当に粘土みたいなの。

自分で好きに形を変えられるけど

変に力を入れたら、そのまま形に残っちゃう。

それが傷つくって事なの。

水を加えたら柔らかくなるけど

加え過ぎたら、グニョグニョになっちゃう。

それが依存し過ぎたって事なの。

形を変えることは、悪いことじゃ無い。

水を加えるのことも、悪いことじゃ無い。

けど、しすぎは良く無い。

貴方が壊れてしまうから。


ー形の無いものー

9/24/2023, 3:17:50 PM

【形の無いもの】

 形の無い者に目をつけられてから、私はひたすら山道を登っていた。人の往来により作られた獣道をハッハッと過呼吸になりながら駆け上がる。
 獣道は綺麗に舗装されているとは言い難く、時折地上に張り巡らされた木の根に足をすくわれ転けそうになる。なんとか体勢を保ち、追手が迫っていないか後ろ目に確認した。
 形の無い者は私の背後から二メートルほど間隔を置いて追ってきていた。形は無いが、空気の歪のようなものがぼんやりと浮かんで見える。私が通った道がその奥に透けて見えるので、"形は無いがそこにいる"ことは確かだ。
 それは形こそ無かったが「オォォ……オォォ……」と鳴き声のような音をあげていた。人間の声だ。理性をなくした人間の鳴き声はああいった感じなのだろう。
 その声からは、怨嗟、嫉妬、憐憫、憤怒などといった人間の内部に黒く渦巻く負の感情が混ざり合っていることが窺える。少なくとも私はそう感じた。あの声を聞くと、どうしても耳を塞ぎたくなるのだ。

 負の感情の集合体は、行き場を探しているのだろうか。

 ふと、私は背後に形の無い者を感じながらそう考えた。
 人が抱えきれなくなった感情の集合体があれならば、それは本来あった場所――人間の内部に帰ろうとしているのではなかろうか。
 だからといって、自分がその受け皿になり正気を保てる自信は微塵もなかった。自分一人の感情の起伏ですら身が張り裂けそうになるのに、他人が抱える負の感情を請け負うなんて。それは、この世で考え得る中でも非常に過酷な拷問ではなかろうか。
 本来であれば、負の感情は適切に発散され、浄化していくものなのだろう。しかし、それを誤れば背後に迫る集合体のように、他者に理不尽にぶつかる暴走した感情と成りかねない。
 私は依然「オォォ……」と悲痛な鳴き声を上げる形の無い者から逃げ惑う他なかった。

9/24/2023, 3:16:45 PM

形の無いもの…

心の中はね、形が無いから
目に見えないからこそ大事にしなきゃね。

んー…頭では分かってるんやけどな…

私は人間関係が苦手。

たまに自分がロボットなら
どれだけ楽なんかなとか考えるぐらい…

私が喋って不快にさせてしまうなら
何にも喋らない方がマシ。

黙ってる方が楽。

ほんとの心の中は分からない…

怖いね。

9/24/2023, 3:16:19 PM

形の無いもの
心に溜まる形ないもの達。
それは自分の世界を彩ってくれるもの、
赤白青黄色、
様々な色。
それらがなければ、世界に色彩はなく
そこに感情さえも芽生えない、
虚しい場所になり変わる。
愛おしいものはないに等しいものに変わり、
悲しい、寂しいと思っていたものも無となる。
だから形ないものが悪いのではなく、
いいものも、悪いものでもあると
私は考える…

9/24/2023, 3:15:02 PM

それはすごく不確かで
すごく不安で心配で
少し触れたら壊れてしまいそうなほど
脆くて儚くて繊細で

それでもとても心地よくて
とても綺麗で素敵で
ずっとそばにいて欲しいと願うほど
優しくて甘くて眩しい

君が私にくれた、
かけがえのない宝物。

私が君に伝えられないでいる、
焦れったくて幸せな言葉。

まだ上手にあげられないけど、

私もきっと、
ずっと好きだよ。

ごめんねやっぱり、
怖くてずっとは約束できないの。

【形の無いもの】

9/24/2023, 3:11:25 PM

形の無いものというと、「愛」とか「情」とか…

目には見えないけれど、それらは人によっても大きさも深さも形すらもそれぞれ違うだろうと思う。

もしかしたら人間にはほとんど感じないだけで、
動物たちは第六感とか超自然的な感覚で鋭く感じ取っているのかもしれない。

でも、きっと分からなくてもいいんだと思う。
人間には人間なりのコミュニケーションがあって、それは声だったり顔の表情だったり、または空気を察して読む能力がついてるから、そうやって他人と想いを通じ合わせていくのが、人間の戦略的な生存方法としてあるのかも。

すべてが形あるものばかりだと、案外つまらなく感じるかもしれない。
分からないからこそ、人間は面白いんじゃないか。

9/24/2023, 3:11:13 PM

形のないものを信じるのは怖い
形のあるものを信じるのも怖い
あっという間
あっという間
だから怖い
だから怖い
ただ見えているだけ
ただ見えていないだけ
怖い
怖くない
どっちでも同じ




「形のないもの」

9/24/2023, 3:09:58 PM

─形の無いもの─

何時からかは分からないけどさ、

君と居ると胸の奥で、何か感じるんだ。

それが一緒に居るに連れ大きくなってきてさ。

形の無いものから、何か分からない物が大きくなって。

最初はそれが何か分からなくて、病気かと思ったよ。

でもね、最近。やっと分かったんだ。

この胸の不思議な物が何なのか。

これはさ、『愛情』なんだって!

でも気づいた時には遅かったんだよ。

それが大きすぎて、僕を狂わせた。

君を殺したいと思うほどに。

だからさ、この大きい愛情を、受け取って?

そう言い包丁を持った友人に、僕は刺された。

友人はさ、一つ間違ってる。

その胸の感情はさ、愛情なんて綺麗なものじゃなくて、

独占欲って言う物なんだよ。

でももう、それを指摘することはできない。

君も僕も、もう手遅れなんだから。

9/24/2023, 3:09:34 PM

形のないもの

目に見えないもの。
感じとるもの。
日々、自分が思っていること。
感情。
形ないものは難しい。

9/24/2023, 3:04:59 PM

#87 形の無いもの


本当に形の無いもの、なんてあるのかな?

思考や感情は、脳内でホルモンやら電気信号やらがわちゃわちゃしてる。
風は、空気があっちからこっちへ流れているせい。

目で捉え難いだけで、物理的な作用があるという意味では形が無いわけではない…解釈次第ではあるけれど。


炎はどうだ?目には見えるけど触れない。
熱と光のエネルギー。

考えてみるとエネルギーは不思議だ。
何をするにも、ちゃっかり存在している。

温度の上昇や電球の点灯、高い所から物を落とす…
菓子パンの栄養表示にあるカロリーに慄いたり。

拳を握るとき、脳から発信された命令が手の神経まで伝わり、筋肉が収縮して…というようなことが起こっている。
どのくらいの力がかかっているかは、握力計で計測できるし、熱くなった腕を触って感じることもできる。
でもエネルギーそのものではない。

私達はいつも、エネルギーが起こした結果だけを見ているのだ。


グーグル日本語辞書より
エネルギー:
1.精力。元気。
2.物理学的な仕事に換算しうる量の総称。
位置・運動・熱・光・電磁気など。
 「―保存の法則」
3.動力資源。
 「省―」

9/24/2023, 2:53:09 PM

#形の無いもの…

喜怒哀楽
人の心は移ろい行くもの

形あるものばかりにこだわっていると
形の見えないものを見落とし
大切なものをなくしてしまう
失くしてしまって気付いても
もう見つけられないのょ…

ねぇ…そうでしょ?

9/24/2023, 2:48:45 PM

形のないものとは
その形を形容する言葉がないってこと
だから、何々のようなとか、質感とか、色とか
周りの情報を増やして輪郭をなぞる

言葉にしにくいものも
言葉を尽くせばいつか伝わる
伝えたいが形を与える
伝わってほしいが影を生む

いらなくなった気分の日
自分を見失っていたと気づいた日
どうにかこうにか言葉を紡ごう
言葉にならない想いでも必死にしたためよう
あなたの影の形を丁寧に丁寧になぞる作業
言葉に尽くし続ければいつか!いつか!

9/24/2023, 2:43:53 PM

形の無いもの
どうしたら…と、今日も出口の見えない答えを考えててしまう…君と出逢ってから、ずっと君に振り向いて欲しくて…平凡過ぎて、何の特徴も無いから、知り合い以上になれなくて…この想いをどうしたら君に…

9/24/2023, 2:39:27 PM

夫婦って
色々な形があるとは思います
ただ、その形は
有るようで無い
目には見えないけれども
なくてはならないもの
信頼がほぼ大半かと
無力でいて確固たるもの
紙一重ですよね
そこを大事にするかしないかは
これまた形ないもの
そんな不安定な
それでいて決定的な
其れを守るのが
わたしの希望なのです

9/24/2023, 2:38:13 PM

形の無いもの
見えないもの
聞こえないものは
怖くて信じられないよ
そんなに強くないよ

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