─形の無いもの─
何時からかは分からないけどさ、
君と居ると胸の奥で、何か感じるんだ。
それが一緒に居るに連れ大きくなってきてさ。
形の無いものから、何か分からない物が大きくなって。
最初はそれが何か分からなくて、病気かと思ったよ。
でもね、最近。やっと分かったんだ。
この胸の不思議な物が何なのか。
これはさ、『愛情』なんだって!
でも気づいた時には遅かったんだよ。
それが大きすぎて、僕を狂わせた。
君を殺したいと思うほどに。
だからさ、この大きい愛情を、受け取って?
そう言い包丁を持った友人に、僕は刺された。
友人はさ、一つ間違ってる。
その胸の感情はさ、愛情なんて綺麗なものじゃなくて、
独占欲って言う物なんだよ。
でももう、それを指摘することはできない。
君も僕も、もう手遅れなんだから。
9/24/2023, 3:09:58 PM