『形の無いもの』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
形の無いもの、というと、以前の「お金より大事なもの」でも書いたけれど(2日連続同じ書き出し)
やっぱり「心」が頭に浮かぶ。
確か、愛も恋も楽しさも寂しさも、心が元になっている、という風に書いた。
そう言えば、今まで何度か「仕事で心の病気になった」「心が壊れた」と書いているけれど、壊れた、と言うと、心は形のあるものになる。表現の仕方で、その存在が違うものに変化する。なんだか不思議だ。
楽しくて笑うのも、傷ついて泣くのも、頭でするのではなく、心がそうしている。すべての感情は心から。たくさんの気持ちを抱え、だから心は脆くなる時もあるのだと思う。
「形の無いもの」
「目に見えればいいのに」
「なにが」
「愛」
それに呆れて手を止めた事を後悔した。
何を言い出すのやら。
「見えないから良いんだよ」
「見えないと意味ないじゃん。愛されてるかどうか一目瞭然じゃん」
それは。言いかけてページを捲る事で誤魔化した。
見えて良いことばかりじゃない。もしも、君の向ける愛が他に流れていくのを見てしまったら。立ち直れる自信がない。
それどころか、自分からの愛を見て迷惑そうにされたら。
やっぱり見えて良いことなんてない。
形の無いもの
目には見えない。
形も無い、色も無い、あるかどうかもわからない。
でも、確かにあるはずなんだ。
こころが動く、感じる、いろいろなものが。
見えないからこそ、大事にしなければいけないのだ。
BUMP OF CHICKENで、
「ジャングルジム」という曲がある。
幼い頃の思い出から、
今電車に乗っている自分まで
鮮やかに展開し、
「未だに心の本当は
ジャングルジムの中にいる」と
歌ってみせる。
何となくギターを爪弾いていたら、
出来た風の歌。
BUMPは「太陽」なんて重い歌もあって、
好きなバンドのひとつ。
形の無いもの
愛とか、信頼とか、友情とか。
形が無い分、言葉や、態度や、
行動に表さないと、
いくら心の中で思っていても伝わらないもの。
水を遣らないと、どんな感情だって枯れる。
『形の無いもの』2023.09.24
『形のあるものが全てじゃない。形の無いものが全てな時だってあるさ』
歯の浮くようなセリフが流れてくる。画面の向こうでは、キザを絵に描いたような伊達男がキザにキメている。
トレンチコートを着て、フェドーラ帽を被って、葉巻を食わえている。鼻の下のかの有名な喜劇王のようなヒゲすら、キザに見えてくる。そしてそれは決して嫌味ではない。
想い人に愛する気持ちを伝えられないことを嘆く女性に、彼はそんな言葉を投げている。そんな彼だが、女性のことを好いており、なかなか複雑な立場にいるにも関わらずそうして慰めているのだから、皮肉がきいている。
「相変わらず、かっこよかね」
そう素直に食卓を囲む彼を演じていた彼女に声をかけた。彼女は俺の妻だ。
その隣ではうちの小さなお姫様が、うんうんと頷いている。
きっと言葉の本質は分かっていないが、いつも優しいママのかっこいい一面に頷いているのだ。
「そりゃ、私はかっこいいから」
そう言って妻は沢庵をかっこよく嚙み切った。スーパーで買ったお買い得の沢庵が不思議とかっこよく見えるから不思議だ。さすが、現役時代は世の女性ファンを魅了していただけある。
「みえないものってなぁに?」
小さなお姫様がきいてくる。とたんに妻はママの顔になって娘の頭を撫でた。
「ママやパパがあなたのことを大好きってこと」
「みえないの?」
「この世にあるどんなオモチャにもお菓子にも変えられないくらい大好きなの」
「そうったい。パパもママも君のことちかっぱ愛しとーよ」
娘は分かったような分かってないような顔をしたが、俺たちに好き好き言われて嬉しいのか、えへーとすきっ歯を見せて笑った。
小さなお姫様、形の無いものはそういうことなんだよ。
信じられないはずなのに、誰もが信じている。
疑うことさえ、しない人だっている。
どうしてと聞かれても、それが拠り所で、救いで、絶望で、真実だから。
”形の無いもの”なんて、いくらでも転がってる。
それに翻弄されて、誰もが救われて、誰もが絶望するんだ。
形の無いもの
Plz don’t stay in shadows as if u don’t exist. You do exist inside of me always and the thing is I need you more than ever now!!! Can’t stand the world where you don’t exist anymore.
Would you plz plz be there for me for good or bad even tho I’d take wrong steps?
I don’t know what to believe except for you right now and I’m pretty much confused about my life…
Don’t know if I have a right to tell u this but I love you. Call me a fool but I don’t think I am able to love other guys after loving you this much…
形無きものは何かと問われた時、皆さんは何を想像しますか?
空気や雲、電子マネーに地位などといったことを想像するのでしょうか?
えっ、ワタクシは何を思い浮かぶかのかですか?
そうですね。ワタクシはというと、真っ先に思い浮かぶのは「幽霊」です。
「幽霊」または「怪奇現象」でしょうか。皆さんも幼い頃にいろんなお化けの昔話聞いたり、怪談話や怖い噂を聞いたことがあったりしますでしょう。
メジャーなものなら、トイレの花子さんとかの学校の怪談がありますね。最近では、よく動画やら漫画やらで怪談話を纏めてあったり、そういった物語が描かれたりしてることが多いので、意外とマイナーな怪談も知ってる方が多いのではないかと思います。
ふむ。話も少し盛り上がって参りましたので、ここいらでワタクシの体験した不思議な怪奇現象のようなお話を1つ。お話致しましょう。
■■■
あれはワタクシが、まだ十にも満たなかった頃のことでございます。
その頃のワタクシは、何かと親戚の家に預けられることが多々ありました。まぁ、両親は共働きでございましたから仕方ないといえば、仕方がないことでしたが、幼いワタクシにとってはそれがとても苦痛でございました。
そんな日々に、嫌気が差していたある日のことです。その日もいつものように、親戚の家の近くの裏山で遊んでいた親戚の子供と一緒になって遊んでいたんでいたら、綺麗な桜の木を1本見つけたんでございます。
今にして思えば、何故あの初夏の頃に桜なんぞ咲いているのかと思えるのですが、、当時は不思議なこともあるもんだぐらいにしかワタクシは思えなかったんです。
あんまりにも綺麗に咲いてるその桜を見たワタクシは、ふとその桜を家に持ち帰りたくなったんでございます。家に持って帰って、親戚の家の人間や両親に立派なもんを見つけたなと褒めて貰いたいとそんな思いを胸に抱き初めてしまったのです。
思い立ったら吉日と言わんばかりに、ワタクシはその桜に向かってズンズンと歩き出しました。
とりあえず、手で枝を折ってみよう。もし、それで駄目なら近くにあるもので折ってみて、それでも駄目なら親戚の家から何かを借りてこようと。
そんなことを考えながら、その桜に近づき手を伸ばそうとした時でした。
「そげなとこで、何しとんだぁ!このばぁたれ!!」
山一帯に響くような大きな声を浴びせながら、ワタクシの首根っこを思いっきり引っ張ったのは親戚の叔父でした。
怖い表情をした叔父を初めて見たワタクシは、あまりの恐ろしさにその時は息をするのも忘れていました。そんなワタクシの様子を気にすることなく、叔父は怒ったままワタクシを引き摺って、その場から離れようとしました。そんな叔父の行動にワタクシは慌てて静止をかけました。
「叔父さん、待って!せめて、あの桜!あの桜だけは取らせてよ!!」
ワタクシは半泣きになりながら、叔父に懇願しました。すると、叔父は怒った表情を少しだけ緩めると訝しむように桜のある方へ視線を向けました。
「なぁに馬鹿な言ってたんだ。おめぇ、あっざな場所に桜なんぞ咲いてるわけねぇだろが」
叔父のその言葉に、ワタクシは驚きました。
そんなワケはない。だって、ちゃんと彼処に綺麗な桜の木があったのだと、そう思ったワタクシは桜のあった場所に視線を向けました。
すると、其処には桜なんぞはなく。あったのは、大人がすっぽりと入れそうな大きな穴が1つあったのです。
困惑するワタクシの腕を叔父は問答無用で引いて、親戚の家まで連れていかれました。叔父と共に戻った親戚の家には一緒になって遊んでいた子達が、泣きながらワタクシに飛び掛かってきて唖然としてしまいました。
どうやら、その子達によると遊んでいる最中に、ワタクシが居なくなってしまったとのことでした。そして、その事を家にいた叔父に伝え、探してもらっていたらしかったのです。
当の本人のワタクシはというと、そんな自覚はなかったのでどうしてそうなったのかという困惑。それに加え、迷惑をかけてしまったという罪悪感でとうとう泣き出してしまったです。
子供達が全員泣き出してしまったことに困惑する叔父と、子供達の泣き声を聞きつけて外にやって来た祖母と祖父によって、ひとまず家の中へ入らされました。
家に入り、ワタクシ達が少し落ち着いた頃に祖母と祖父が叔父とワタクシ達から事情を聞いてきました。そこでワタクシ達は自分達の身に起こった事の全てを話しました。
ワタクシが一時的に行方知れずになったこと、ワタクシがありもしない桜を見たこと、桜の近くには大きな穴があったこと。
それらを聞いた祖父母は、得心がいったと言わんばかりの表情を浮かべました。
「そりゃあ、山桜様の悪戯だべな」
「なぁに、それ?」
祖父の言葉に、いち早く反応したのは子供達の中でも一番最年少だった桃子でございました。
「山桜様っつーのは、山の神さんの1人でなぁ。えれぇ、別嬪さんの姿をしてたりするっつー話もあるんだが、それ以上に悪戯好きな面もあってなぁ。人を騙したり、時には誘惑したりもするんでぇ。んでもって、此方から何かしたりする…例えば、枝を折って家に持ち帰ったりなんかすっと、その家を家事にしちまうなぁんて話もあんだぞ」
枝を折ってのくだりに、ワタクシは内心どきりとしました。もし、あの時あの桜の枝を折って持って帰っていたら今頃はとそう思い、密かに身を震わせました。
「なんだか、こわいかみさまだねぇ…」
「んだな。でもよ、怖いだけじゃあねぇんだぞ。山桜様はな、山に春をお伝えしてくれるありがてぇ神様なんだ。山桜様が、山に春を伝えてくれるから山の生き物や植物が冬眠から目覚めてくれる。そのお陰でオレら山に生きてるもんに、山の幸っつーありがたいもんを裾分して下さるんだ」
そう語る祖父は、どこか誇らしげでございました。
その祖父の語りに、ワタクシを含め子供達全員が聞き入っていました。
恐ろしくも美しい、春を告げる神様。
時には人に悪戯をお越し、時には恵みを与える不思議な神様。
そんな神様にワタクシは出会ったのだと、幼心に思ったのでありました。
■■■
山桜様の悪戯話、如何でございましたでしょうか。
恐ろしかったでございますか?
それとも、面白かったでございましょうか?
いつの世も人ならざる者は、恐ろしくあるもどこか人を惹きつけてならぬモノがございますね。
それでは、これにて本日のお話は終いとさせていただきます。
ご覧下さり、まっことありがとうござんした。
作:🐡
*上記の作品は二次創作でありますので、そこのところご了承下さい。
人の心。どれだけ傷ついても、誰も気づかない心の傷。
相手のやさしさ。感謝気持ち。感謝の気持ちは、言葉で伝えることが多いいから。
形に無いものは?と聞かれるとなかなか難しい。
-形にないもの-
あるお金持ちの男は自分の財産を何としてでも残そうとしたため、とてもケチでした。その結果事業に失敗して、晩年はとても貧乏でした。
あるお妃様は、自分の美しい姿を永遠に留めておきたいと、様々な薬を試しました。その結果肌がぼろぼろになってしまいました。
ある少女は、本がとても大好きでした。たくさん勉強をして、大人になってしばらくしてから、夢だった自分の図書館を開くことができました。それから少女の夢は、たくさんの人が、自分の図書館で笑顔になることになりました。図書館は、少女の子どもから子どもへと受け継がれていき、町一番に栄えた図書館となりました。
形の無いものだけが、永遠に残ることができるとは、皮肉なものですね。
国語の授業で物語を読み
なぜそういう行動をとったのか
その人の気持ちを考えましょう
っていうのがすごく苦手だった
しらんわそんな事といつも思ってた
形の無いものを説明するのは難しい
今は小説を読み感動し
泣くことも多くなった
大人になった証拠かな
形の無いもので
すぐ浮かんだのは
「信頼」
当然こうあるべきという
相手にとっての
僕のあるべき姿
そこから外れたり、
言葉で気持ちを
しっかり伝えられないと
僕という存在は
無いのと同じ
信頼されていないってこと
そうすり込まされてきた
それでも心の奥底では
僕の心の灯火は
消えていなかった
ある時、
ぼくを信頼してくれる人が
現れた
何も特別なことは
していないよ
なのに、ぼくの生き方を見て
その人は信頼してくれた
嬉しかった
しばらくして
気づいたんだ
一番大事なことは
誰かに信頼されることじゃなく、
ぼくが自分自身を信頼することだって
心はいつだって自由で、
そういう自分を大切にしていいんだって
それからは
ありのままのぼくでいることにした
そして、
ぼくの周りのみんなに
「感謝!」
考え方や気持ちには形は無い。でも、文章にしたりアートにすれば表現出来るカモね。
愛にも形はない。だから、行動で示さないと相手に伝えられない。
形のないもの
この世にはたくさんの傷がある。
切り傷、擦り傷、刺し傷
当然、痛い。血が滲んでジクジクと痛む。
今までハサミで手を切ったり、躓いて転んだり、針が手に刺さる事もあった。
けれどその度に傷は癒えていく、時間はかかるけど血は固まって痛みも引く。
いずれ跡形もなくその傷ごと忘れていく。
けれど簡単には消えない
忘れられない痛みがある。
その傷は目には見えない、形のないものだ。
何年も前の筈なのに、その痛みは今もなくならない。
それどころかより深く僕を蝕んでいる。
朝も昼も夜も、考えれば考えるほど
思い返すだけで気分は悪くなる。
数年前からお前とは1度も会ってないのに
いまだに鬱々とした気持ちは晴れない。
お前は僕の事を覚えてるかな。
僕はあの日からお前を忘れた事はなかった
目を瞑ると、へらへらした笑い声が聞こえる。
嘲笑うようなにやけ顔が見える。
終わらせたい。
今までの痛みを噛み締めながら
僕は玄関のベルを鳴らした。
ゆっくりと、目を開ける。なんだか、カーテンから漏れる陽の光が眩しくて。
ふと隣を見ると、白髪の目に光が宿ってない少女が、ベッドから目だけを覗かせて、俺をじっと見ていた。
雪。俺の妹だ。
「んん…雪、おはよ」
「おはよ。ご飯、出来てる」
「そうか。じゃあすぐ行く」
俺はベッドから降りて、雪と一緒に部屋を出る。すると、香ばしい匂いが鼻をくすぐった。今日は焼き魚だろうか。
リビングに着くと、いつもの顔が揃っていた。
「おはよう勝君。いつも早いのに、珍しいね」
「あぁ、昨日編集してたんで」
「そうなの?それはお疲れ様」
ご飯をよそっているゆなと、そんな会話をしながら席に座る。隣には、眠そうにしている美人、目の前には元気が有り余ってる、まるで小学生のような幼さがある女性が座っていた。
こいつらが、有奈と、朱里。
「あれ、ゆりなさんは?」
雪が、そうゆなに聞く。確かに、あともう1人人数が少ない。
「あぁ、ゆりななら買い物があるからとかなんとか」
「こんな朝に?」
「さぁ、動画でなにか作るんじゃない?」
ゆなは適当にそう言った。詳しく聞くと、ゆりなは、朝早くにコンビニに出かけているそう。でも確かに、ゆりなはよく料理動画を撮るし、今回もその買い出しに行っているのかもしれない。
こんな朝早くに行く必要は無いと思うが……。
「よし、じゃあ食べよっか!」
気づけば、机にはツヤツヤのご飯と、質素な味噌汁と焼き魚が、人数分並べられていた。
地味だが、こういうのが1番好きだったりする。
いただきますと行って、ご飯を1口食べる。
「あ、ちなみに今日の予定は?」
味噌汁を啜っているゆなが、みんなにそう聞いた。
「私は特に」
「えっとねー、夜に配信やる予定!」
「私は……ない」
「俺はゲーム実況でも撮ろうと思ってる」
いいねー、とゆなは相槌を打つ。とは言っても、スケジュールアプリでみんなの予定は共有してるから、多分ゆなも把握してるんだろうけど。
「じゃあ私はのんびりしよ」
「何もしないんですか?」
「たまにはいいじゃない。こういうさ、何気ない日常を過ごすのも」
ふわっ、とゆなは笑いながら言う。
数年前までの俺たちでは考えられなかった、のほほんとした暮らし。もちろん、忙しい時もあるが、それでも充実した日々を送れている。
こうやって、家族のように集まって食事をするのも、俺の夢だったから。
「さ!早く食べよ!」
ゆながそう言うと、俺たちは目を合わせて笑いあって、食事に集中した。
目に見えない、普通のようで普通ではない、何気ない日常を、ただ噛み締めていた。
形の無いもの
どうして目に見えないのにこんなに惹き付けられるのか
捉えたいと思わされる
捉えられずもどかしい
見えないからなのか
見えても変わらないのか
理由はいつもわからない
わからないことが
また魅力で
人生が進むごとに
捉え方すら変わってしまう
新しい見え方に気付かされて
飽きさせてくれない
諦めさせてくれない
私の中身は形がないな、と思うことがある。
もちろん比喩。
何をするにしても、続かないのだ。
信念のようなものを掲げても、簡単に変わってしまう。
新年の抱負も達成したことは皆無。
何かを極めたことなんてない。
何もかも中途半端。
漫画の主人公のようになれなかった。
若い頃はそれで悩んだ。
でも最近はそうでもない。
私の中身はよく変わる。
それが私。
そう思えるようになった。
つまり臨機応変ということ。
そう思えばすべてが楽しい。
やりたいことをやり、やりたくないことはやらない。
なんか信念みたいだ。
もしかしなくても、多分これは続かないんだろう。
でもそれでいい。
私はそのときもやりたいことをやっている
お前は参加しないのか?
いつも以上に騒がしい酒場の一人席。
隣に座った男から声が掛かる。
頬に走る痛々しい傷痕。彼との付き合いも、もう長い。
いやだなぁ。あんな眩しいもの見せられちゃ、
余計細目になっちゃうよ。
逸らせようと下を向いたって、グラスに反射し、傷だらけの手の甲を照らす光が嫌でも目に入るだけ。
つぶってしまえば簡単に逃げていられる。小さな汚れも、大きな傷も。
それなのに。
逃げたくても、諦めたくても、
いつも閉じることができないまま背けつづけた。
綺麗な音。綺麗な匂い。綺麗な手触り。綺麗な音。
それだけあればきっと。
きっと見なくたって生きていける
『形の無いもの』
衣替えも追いつかないままに
くるくると表情を変えながら
あっという間に次の桜が咲く
(形の無いもの)
気持ちは形にできない。
感情は内側のものだから。
それをなんとか君に伝えたくて
自分の持てる精一杯を表現する。
何がいいか
どうしようか。
それは景色だったり
プレゼントだったり
形にできないものを、
精一杯形にする
自分なりの気持ち。
–形のないもの–