『幸せに』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
あなたはもう、幸せになったのね。きっと私の事なんて忘れてる。
私はあなたが、こんなにも、記憶の奥底に染み付いてるのに。
もう、あなたとは幸せになれない。
どうか、お幸せに。
‐幸せに‐
♯24
付き合って6年。初めての高級レストラン。
どこか覚悟したようなあなたの目。
私はプロポーズされるのだろうと悟った。
料理も終盤。
あなたが席を立ち、私の横で片膝をつく。
柄にもなく様になっているその姿。
緊張がこっちにまで伝わってくる表情。
堅苦しい口調と、指輪を差し出し震える腕。
「この世の誰よりも幸せにする。」
キザな台詞を言うものだと、思わず笑ってしまった。
だけどそれ以上に、信じられないくらい嬉しかった。
幸せにするだなんて、大層なことを口にしないで。
あなたはただ、私の手を離さなければいいのよ。
そう言い指輪を嵌めると、
あなたは嬉しそうに微笑み頷いた。
一目惚れしたあなたの笑顔と重なった。
「お幸せに」
心を込めて人へはなむけた数と同等
または、それ以上に
貴方が幸せになりますように。
「幸せんなってね」
うみの水面と、私の視界はゆれている。
ゆりかごよりゆっくり、くらげより早く、ゆれ歪むなかで、みさとちゃんは笑ってた。
「幸せんなりたいね」
喫茶店で、ちょっと古いカフェで、向かいの席に座るみさとちゃんは、あいさつをするくらいすんなり言う。
私は、みさとちゃんの性格をよく知ってるつもり。だからエッと思って、大人しく、手は両膝に乗せたりなんかしちゃって。次の言葉を待った。
「……1000円ずつでど?」
「っん?」
「えっ。フツーに」
「アレ、もう会計いくかんじなの」
みさとちゃんは、三つ編みをポロッと肩から落とすくらい、深くうなずく。
パチンと二人目を瞬きあったけど、みさとちゃんはそのまんま、自分の羽をついばむ鳥みたく、手を白いカバンに突っ込んで、お財布を取り出し、あとぐされもない感じで、ガタッと立ち上がった。
「えあっあっ、えっ起きた!」
白いベットに寝てる私のむねに、転がりこんでくるみさとちゃん。
私ら、さっきまで喫茶店いなかったっけ?
「あんた覚えてないの?自殺しようとしたんだよ」
いつか、いつか忘れちゃった。いつか観た映画みたいに、シーンつなぎがこう、ツギハギなかんじ。
喫茶店はって言おうとしたら、声が出ない。
口に酸素マスクつけてあった。
「ねえ、1000円ずつがいけなかったの?あんた、お金無かったの?あたしになんで相談してくれなかったの?」
みさとちゃんの三つ編みがくすぐったくて、私はクスクス笑った。
「なに〜?」
みさとちゃんもクスクス笑って、私を見た。
「みさとちゃんのこれ、きれいだねえ」
私はみさとちゃんの綺麗に編まれた三つ編みを指さして、羨ましがる。
またシーンが飛んでるの。でもツギハギじゃないかも。
「みさとちゃあーん!お母さんがお迎え来たよー!」
保育園の先生が、スラッとした人影つれてやってくる。
みさとちゃんはわーっと駆け出して、私も後を追う。みさとちゃんの三つ編みから、綺麗な香りが漂って、私は、ふうっと幸せに息をついた。
「彼氏できちゃった!」
今度はお泊まり会。私の手にはホットミルク入りのマグカップ。
紺色のカーテンは閉まってる。
「えーっみさとに?」
私はおどけた感じで言ってみて、みさとちゃんはそれに怒って、バタッと立ち上がる。
そんで、机揺らして、ホットミルクこぼして、二人いっしょにやけど。
「あっ」
みさとちゃんの足に当たって、凄まじく机が揺れた。
私とみさとちゃんのマグカップが一緒にこぼれて、一緒に叫んだ。
ザザーッと波が足首までこみあげて、私はびっくりする。
「声帰ってこないねえ」
綺麗な衣服を生暖かい南風にゆらし、みさとは私に言った。
「海びこってないんだね」
私は言って、みさとはクスッと笑った。
行こ。とだけ言って、みさとはきびすをかえす。
防波堤に置いていた、上質なバックをひっかけ、車のキーを取り出してる。
「なんでも相談してね」
みさとはサイフからお金を出して、私に押し付けた。
これは、多分、自殺云々のあと。
このあとどうなるか、私は知ってる。
なんで知ってんだろ。
「いらないよ」
「いいよ。遠慮しないで」
「いらないって」
私は強めにみさとを押しのけて、きびすをかえす。
ぱつっと、みさとに腕を掴まれて、失敗。
「お金、必要なんでしょ」
「……あんたの彼氏からなんて、もらいたくないよ」
振り払って、そのまま帰った。
みさとといっしょに歩いてると、電話。母からだった。でてみると。
嫌にしずかで、つめたいかんじがしたのを覚えてる。
少ししたら、知らない男の人の声で、お母さんが倒れたことを知らされた。
がん。
治療にお金が必要だった。
「女手ひとつで、あんた育てたってね」
ベンチで塞ぎ込む私に、ああやって酷く振り払った私に、みさとは優しく、いい生地でできた上着をかけてくれた。
「困ってんならいって。
あと、その上着、あげるね」
えっと驚いて、私が顔を上げてみると、夕暮れのバターの中に、みさとの優しい笑顔があって、みさとは、「未練、残したくないの」。
私の目から、涙が溢れて、汚いけど、ちょっとだけ鼻水がでて、私が覚えてるなかでいちばん綺麗な夕焼け空があった。
「今月もスケジュールつめっつめ!売れっ子アイドルかっての」
みさとはひとつにくくったポニーテールをゆらっと揺らし、アイスを一口にくわえる。
扇風機がわたしたちに風を送って、私はみさとのいい匂いをふーんと嗅いで、香水のことを、なんとなく聞いてみる。
「つけてるわけないでしょ。香水なんて買うだけムダじゃん!あたしの香りは自然の香りなんだから」
得意げに話すみさと。
汗臭くなくていいなあなんて、私はその時思ってたんだっけ。
これ、走馬灯なんだね。
何で私、死んじゃったの
初恋のあの人に彼氏が出来た。私の気持ちも知らずに満面の笑みで報告してくるあなたさえ、幸せであれば良くて、健やかであればそれだけで良くて、、私は自分の一方的な気持ちを押し殺して「お幸せに。」と言葉を返した。それ以上声を出すと涙がこぼれ落ちてしまいそうで。幸せそうなあなたに心配そうな顔をさせたくなくて。ただその一心で、私は何年も引っ張り続けたあなたへの気持ちを潰してしまった。
「恋人」は結婚しない限り一度別れたら基本的には関係が終わってしまうけど、「親友」は何も無い限り一生付き合っていける。
あなたならどちらを選びますか?
To my classmates
どうか、
もし私が居なくなったとしても
あなたたちが幸せでありますように
【幸せに】
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本当 ニ 幸セ ッテ ヤツ ニ ナリ タイ ナ ラ
誰 カ ヲ 蹴落ト サナ ク ッチャ ナ!
本当 ニ 優シ イ ヤツ ガ、
幸セ ニ ナン テ ナレッ コ ナイ ノ サ!!
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▶お金♪お金♪
▶……。
▶アイツ、邪魔だなぁ。
「幸せになれる方法を教えてやろう」
「何らかの思想が強めな方?」
「ドン底まで落ちた時は、とにかく何か食べ、お風呂に入浴剤を入れて、泣きながら浸かって、あがったら水分をしっかりと補給して、YouTubeを流しながら酒を飲んで、足を温めて泥のように眠るのじゃ…少し気が晴れたらボーボボを読むと「まあどうでもいいか」と思えてより良いぞ…」
「極限まで追い詰められてる社会人の方???」
"幸せに"
自分は幸せになりたい
自分以外も幸せになって欲しい
忘れてはいけないのは
誰かの幸せの裏には
困難に立ち向かう人がいて
自分もその時が必ずくる
自分の幸せを程々に求めつつも
人と接するときには
思いやりを持つ
想像より難しいものだが
いずれは返ってくるものなので
そういう人生を営んでいきたい
「幸せに」
※閲覧注意※
マイノリティな表現や自虐的だったり、センシティブな表現があります。
モダモダしているので、ムダに長いです。
【幸せに】
あなたの幸せを考えたつもりで、余計な事ばかり口走ってしまった。
「自分の事は、二の次で良い。大切な人を本当に大切にする為の代替え扱いにして、構わないから。…それもダメって言われたら、諦めるから。」
胸の奥が多少傷んでも、関係が壊れない様に気を遣うつもりだったし、相手の大切な人に迷惑をかけるつもりもないから、とあなたには笑って伝えた。
「な、んで?…大切な人って、何?え?どうして?急に、そんな事、言われても…。オレ、なんかしちゃった?やらかした?」
目を見開いて動揺しているあなたに、出来るだけ穏やかに対応しようと、笑顔を貼り付けて応える。
「和真は、何もしてないから、大丈夫。大切な人の事をちゃんと大切にして、和真にも普通に幸せになって欲しいから。だから、関係をちゃんとしなくちゃなぁって…。」
思って、と言いかけたところで、あなたが急に駄々をこね始めた。
「ヤダヤダ!何でそんな事言うの?大切な人って何さ!一番大切なのは、かっちゃんだよ!それ以上の人、居ないし!普通に幸せだよ!今っ!」
あなたが、うわぁ!と泣き崩れるのを、何処か他人事のように茫然と見つめる。
「これ以上、俺のワガママに付き合わせちゃ、ダメだって、考えて…。和真には、普通に幸せになって欲しい。俺には無理でも、和真には出来るんだから、さ。」
泣き伏したあなたの丸まった背中を、摩りながら宥める様に声を掛ける。
「普通って何さ!オレの幸せは、オレが決めるの!…オレは、かっちゃんが、良いの!」
どうして目の前のこの人は、自分に都合の良い事ばかり言ってくれるのだろうか。
「子供は産めない、結婚も出来ない。…和真には、どっちも出来る可能性があるんだから。何の役にも立たない俺と、ずっと一緒に居る必要ないじゃん。彼女さんと和真は、ちゃんと籍入れて結婚して、俺とはセフレで充分。ねぇ、そうしよう。」
人に合わせるのが上手なあなただから、きっとワガママを言い続ければ一緒に居てくれるだろうから、きちんと区切りをつけないと。
「…かっちゃん?彼女って何?そんなヤツ居ないけど。セフレって何?誰かに言われたの?オレ、子供キライだし、イラナイ。自分の遺伝子を残すとか、虫唾が走るんだけど。」
すっかり嗚咽が止まって、丸まった背中がしゃんと伸び、泣き腫らした赤い目がこちらを見つめる。怪訝そうに寄せた眉間のシワに加えて、地を這う低い声が返事をする。
「え…?この間、女性と腕組んで、歩いてたよな。」
胸の奥がグズグズと崩れて行きそうになる。
「可愛らしくて、仲良さそうだったし、お似合いだったから。良い人、見つかったんだなぁって、思っ、て。」
喉の奥が軋む。震えそうになる胸の奥の痛みを見て見ぬ振りをする為に、自分の腕を強く握り締めた。
「この間?腕を組んで?歩いて…。あぁ!道案内した時の!え?かっちゃんが近くに居たってこと!?うっそ、気が付かなかった!隠れてたの?」
ひとしきり百面相した後、嬉しそうに抱きついて来るあなたの体を受け止める。
「白杖持ったお姉さんが、お困りだったから、ちょこっとお手伝いしただけだよ。浮気?ナイナイ!…むしろ、ヤキモチ?ちょっと嬉しいかも。いやいや、ダメダメ。肝が冷えるわ!ふわぁ、ビックリしたぁ…。」
ぎゅうぎゅうに抱き締めてくる、あなたの腕に締め上げられながら、悲しみや苦しさで震える喉と胸の奥が喜びで震えるのを感じて、動揺した。
大好きな歌を聴くしかなくて
不安に泣いていた
ずっと昔に戻って教えてあげたい
未来の君は絶対に
幸せになるって
君の持っているそれは正真正銘の幸せだ
他人とは少し違うかもしれないが
君にすごくフィットした幸せだ
と過去の僕に教えてあげたい
当時の僕は他人と同じになることが唯一幸せになる道だと思い込んでいた 何も視えていなかった
幸せに
みなさんはヤングケアラーを知っていますか?
ヤングケアラーとは、親が認知症などといった理由で親の介護をしている子供の事です。調べてみると日本にヤングケアラー児は、9700人も居るそうです。親の介護の為に学校に通えない子供が沢山いるのです。
「親の介護をしている家の子って可哀想だよね」と私の友人が言った。友人は昨日、公民の授業でヤングケアラーのことを学んだらしい。「なんで?」と、私が聞くとその子は、「だって親の介護してる家って幸せな暮らしをしてないと思うもん」と言った。そうかなあと私は思った。親の介護をしていても、幸せかどうかは人によると私は思う。生活は貧しくても毎日の中に些細な幸せを見出だせれば、それは幸せだと私は思う。「そう?幸せだと思うかどうかはその人次第だとおもけどなあ」と私が言うと「う〜ん確かに、でもさ学校にも通えないんだよ?」と友人は、言った。確かに学校にはいけないだろう「でもさ学校に行けなくても家でできるんじゃない?」と私が聞くと「確かに家でもできるかあ」「難しいねヤングケアラー問題って」と、友人は顔をしかめて言った。「中々解決は難しいよね。私もう少しヤングケアラーについて調べてみようっと」「私もそうする!」
ヤングケアラーについてもっと多くの人が知ってくれる人が増えると嬉しいな。
『幸せに』
幸せ3大ホルモンとは
①オキシトシン
スキンシップや好きな人との交流
───かれぴいません😭
②セロトニン
規則正しい生活や太陽を浴びる
───はい、できてません寝不足です🥱
③ドーパミン
自転車、水泳などの酸素運動
───自転車乗らず、泳げず……🥵
え⁈
わたし そこそこ幸せだと思って
いたのに……
この3大ホルモンを実践してしまうと
もっと幸せになってしまうのかっ!
もっと幸せって どんな事が
待ち受けているのだろう…
わくわくすっぞー
やってみよう!
よし!①のスキンシップと好きな人との
交流からだ!
あ……
vol.15
幸せになりたいって思うからツライんだ
幸せになりたいって思うから
幸せのハードルが知らず知らずに上がっていて
幸せが遠のく
「幸せだ」って
今日も明日も思ったら
幸せは当たり前になる
「幸せに」
奇跡のような出会いと日々を重ねてきた赤ちゃんを。
母体から切り離す瞬間、願わずにはいられない。
【幸せに】
先日高校を卒業したけれど
実は私、あなたのことが好きでした
想いを伝える勇気もなかったから
ただのクラスメイトとして
時々話をするくらいでした
けれどもうあなたに会えないと思うと
寂しくて仕方ないのです
まるでこの世の全てに影がかかったようで
世界が色褪せて見えるのです
私はあなたの家も連絡先も知りません
あなたが同級生たちと話しているのが聞こえてきたので
別の県の大学に進学するということは分かりましたが
あなたとは
もう二度と会えないような気がするのです
それでも私は
遠いところから
あなたの幸せを祈ります
大好きなあなたはいつか
私なんかよりずっと素敵な人と出会い
心踊る時間を過ごすことでしょう
本当は悔しいけれど
きっとそれがあなたにとっての幸せだから
どうか、どうか
私の知らないところで
いつまでも幸せに
『幸せに』終わることなんて多分無いから、毎日の小さな幸せを大事にする。
今は、目の前のフライパンの中でフツフツと焼き上がりそうな牛シマチョウとやらと春菊をつまみに食べることが、今日一日頑張った仕事の後の小さな幸せ。
さて、これ書いてたことで少し焦げちゃった。
大好きだった人が結婚した。
君には1番に報告したかったんだって言われたけど
正直、素直におめでとうって言えなかった。
ずっとそばに居たのに。
ずっとそばに居たから、
結ばれなかったのかもしれない。
あなたの晴れ姿は今までで1番輝いてて
今までで1番幸せそうな顔で
隣に立つ綺麗な女性に微笑んでいた
私はずっと一緒に居たのに、あんな顔1度も見た事ない。
それで分かった。
私じゃなかったんだな、って
あなたの相手になりたかった。
隣に立ちたかった。
ごめん。素直に祝ってあげられなくて。
どうか末永くお幸せに
私にとっての『幸せ』だった人は、一番幸せそうな顔をして死んだ。
なんでも、ずっと前に同じ病気で死んだ母親に会いにいけるから、幸せなんだと。
あんなに順調に快復していたのに。容態の急変は、あの人が望んだことだったんだろうか。
死ぬことが、あの人の幸せだった。
あの人が生きていることが、私の幸せだった。
やっぱり、自分と誰かの幸せを同時に叶えることは、できないのかな。
『幸せ』が壊れた私は、せめてあの人の幸せが叶うように、「お幸せに」と棺に呟いた。
【幸せに】