『幸せに』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
/幸せに
殺したいほどに嫌いだなんて言っても、俺の事を理解できるのはアイツしかいないし、アイツを理解してやれるのも俺しかいない。
一言で表すなら"唯一無二"だ。
だからか、アイツが自殺に失敗する度に、心の根の部分では安心する。
俺だって、何もアイツが不幸のどん底を歩いて欲しいと思っているわけではない。願うなら幸せに生きて欲しいが、俺らにはシアワセがよく理解できない。
「ねぇ、どうして皆生きろって無責任な事を言うんだと思う?」
珍しく自殺をしなかった背中合わせに座るアイツが、拗ねたような声を出した。
「生きてれば良いことあるなんて、死にたい人に言ったってただのエゴなのにね。その点君は、僕に生きろなんて言わないし、そこだけは好きだよ」
独り言にも似た声は、また小言を言われたのだろうと想像ができる。
「逆に、何で手前は死にてぇんだよ」
そう聞けば、少し考え込むような声で呻いてから、上を向く。後頭部がぶつかるが、気にしなかった。
「生きるなんて行為に、何か意味があるとは思えない。大抵のことは僕の想像通りに進むし、退屈だ。死ねば生きることの全体像が分かりそうだし、死んだ後がどうなるのかの想像もできないから、何だか楽しみじゃない?」
「理解できねぇな」
「別に。誰にも理解を求めてない」
言いながら体重をかけられる。重たい体をそのまま受け入れた。
こういうヤツは、このまま、幸せも生きる楽しみも見つけられないまま、だらだらと生を引き延ばせばいい。
そうして、本当に死ぬ直前になって、後悔すれば良いんだ。
天国での生活はどうですか?元気ですか?
こっちはウクライナとロシアが戦争していて
貴方が生きていた時より平和では無くなってしまいました。
貴方の将来の夢は医者だったよね。「病気の人 怪我をした人 全ての人を助けたい」って言ってたよね。きっと貴方が今生きていたらウクライナ ロシアに行って治療の手伝いしてたんじゃないかな?と勝手に想像してます。私は夢を叶えるために学校で勉強してる最中でまだ夢叶えられてないから もう少しこっちで頑張るよ。
生きてる中で苦しい時辛い時泣きたい時死にたくなる時沢山あると思うから、その時はジャングルジムの上で星を見てお話するから聞いてくれたら嬉しいな。今夜もジャングルジムの上から天国でのあなたの幸せと早く戦争が終わりウクライナ ロシアの人が幸せな生活を送れますように…と祈っています。
物語の悪人が好きだ。ヒーローものの悪いやつらが好きだ。
世界を憎んでしまうほど一生懸命に生きているから。だって普通の人は人生に嫌気がさしたって地球滅亡を目論んだりしないし、実行しようともしない。
でも彼等はやってしまうのだ。自分が幸せに生きるために。
やり方は間違えているけれど、自分の幸せのために一生懸命な彼等が私は好きだ。
道を歩く度に、雨音を聞く度に、花びらが散る度に、会ったことの無い貴方を思い出す。どうか幸せに。
お題 幸せ
僕はいつも思う事がある。
よく言われるんだ、君はまだ子供なんだから無理にそんな事をしなくてもいいんだよって。
多分その人達が言っている事は間違っていないし、そう言われるとそうなのかって、少しは甘えて見ようって思う時もあったりする。
でもこういう時、少ししてから思うんだ。
これは僕にとって普通の事なんだって。
同い年かなって子供達が学校に向かう中、僕は車に乗って色々な人の元へ物を届けてる。
その子達が遊んでいる間に僕は次の荷物をギルドに取りに行って、晩御飯食べている時は・・・・・・同じかな? その後皆んなが寝静まった頃に僕は遠くの場所まで移動して、眠るのはいつも日が昇り始めの、黒と紺色が一緒の空になってから。
別に辛くはない。どちらかと言えば今僕は幸せだ。
でも、大人は僕みたいな子供がこんな仕事をしていると、悲しそうな眼で僕を見つめてそう言ってくる。
それは素直に嬉しい。だけど、そう決めつけないで聞いて欲しいんだ。
届けた先で、感謝された時の嬉しさを。配達物を受け取った時、どんな道を走ろうかって思いを巡らすワクワクを。暗い山道の隙間から時折見える宝箱みたいな夜景の感動を・・・・・・。
どうか僕の幸せを決めつけないで。
それで、もし言葉を貰えるなら・・・・・・ありがとうって言って欲しいな。
それは僕の幸せだから。
貴方は娘を幸せにしなくていいです
幸せは娘が自分でなるのです
貴方が愛情いっぱいで家庭を大事にしても、好きな物を好きなだけ買えるほど稼いで来ても、どれだけ周りから恵まれていると言われても、それだけの努力をしてくれるならそれはそれで嬉しいけれど、娘の幸せとズレていたらそれは幸せではないでしょう?
だから幸せは娘が自分でならなければ意味が無いのです
貴方に望むことは一つだけ
娘を不幸にしないでください
色々なことがあると思う
本当に
他人の災いに巻き込まれるかもしれない
他に好きな人ができるかもしれない
同じ道を進めなくなるかもしれない
けど
順番を守ればいいだけです
誠実に生きればいいだけです
蔑ろにしなければいいだけです
それは娘も同じです
貴方を不幸にすることは許しません
随分とハードルは下げたつもりです
普通に人として対等に尊重していればなにも難しいことじゃないはず
それでももし
万が一にも
もし貴方が娘を不幸にしたなら
私が貴方を殺しに行きます
娘をどうぞよろしくお願いします
私が幸せを強く実感したのは、やはり
病気をしたその後に、快復したときだ。
身体も心も人らしさを取り戻したことが、
それがどんなに幸せなことだったのか、
それまでは当たり前どころか、何も感じで
いなかった。
幸せというものを理解して、もう何年も経つ。
これからも、幸せを手にしながら
生きていきたいものだ。
「幸せに」
お題『幸せに』
電車に揺られながらどこまでも…
『幸せ』という終着駅に向かってどこまでも…
幼少期は『無邪気』に途中下車
思春期は『孤独』に途中下車
青年期は『迷路』に途中下車
私はこれから何度も色んな『壁』という名の駅に途中下車を繰り返しながら生きていくだろう。
生きていくのが苦しくても死ぬ勇気なんてない。
だから今日も生き続ける。
そして…
人生最後の最期に笑顔で幸せになっていればいい。
私は死んだ。
死因は一酸化炭素をたくさん吸って、自殺。
理由は、もうわからない。色んなことが重なりすぎた。きっと誰も悲しまないのだろう。どうせ死ぬから、せめて、幸せに死にたいと思った。お金ならたくさんある。
カラオケに行って、好きな歌をたくさん歌った。
沖縄に行って、本場の沖縄料理を食べた。
憧れの猫カフェに行って、たくさんの猫と戯れた。
他にもたくさんやった。こんなクソみたいなクズ共だらけの世界に「どうだ!私は今、サイッコーに幸せだ!」という姿をみせるように楽しんでやった。そして…私は死んだ。
場所は自室。カーテンをしめきった暗い部屋で死んだ。
こんな部屋じゃぁきっと「不幸せに死んだ」と思ってしまうだろうか?だが、どうでもいい。私が幸せだったらいいんだ。
だけど、猫カフェの猫達は元気だろうか?私はあの子達の幸せを願う。
『幸せに』
「幸せに」
拝啓、遠くにいる兄へ。
山に囲まれていない生活に慣れましたか?
知らない地で過ごすのは大変だと思いますが、
いつでも応援してる人が近くにいることを
忘れずに幸せに生きてください。
遠くから願っております。
幸せになってね
私の姉は私とは違って優しい人だった。
いつも問題を起こす私とは違って困っている人には必ず手を差し伸べるような優しい人。私はそんな姉が自慢だった。
ある日姉がもうすぐ結婚するという連絡をしてきた。
幸せそうに話す姉の声を聞いているとこちらまで幸せな気分になってくる。お相手の男性は聞けばいい家柄のお坊っちゃまらしい。姉が喜々としてメールで写真を送ってくる。見た目は少しチャラチャラした感じの男だった。姉いわく「見た目は少しチャラチャラしてるけど優しい人なの」だそうだ。その日はそのまま夜遅くまで姉の惚気けを聞くハメになったのだった。
そんな日のことを思い出しながら私はとある男に近づいていく。先日姉から送られた写真と瓜二つな男に。姉との婚約の身でありながら浮気を繰り返すクソな男に。
男は少し猫なで声で話しかければすぐに鼻の下を伸ばした。そんな男への嫌悪感と姉への申し訳無さを胸に私たちは夜の街へと消えていった。
それから少しして私は実家へと呼び出された。リビングへ行くとそこにはカンカンになっている父親。泣き崩れる姉の背中をさする母親。父親はカンカンになりながら私を怒鳴りつけ、姉は「どうして……どうしてなの」
と繰り返すばかり。一通り話を聞いてから私は実家から追い出されることになった。私は玄関の扉を開けて一歩また一歩と踏み出していく。あぁそうだこの言葉だけは伝えなければ。
「お姉ちゃん、幸せになってね」
「あなただけでも幸せにーー。」
そう母が私に言ったのをいつだったかは覚えていない。ただその一言が私の中に呪いのように残っている。
母を置いて幸せになっていいのか。
母が願うのなら、ならなくてはいけないのか。
かけがえのない人が、大切な人が善意で言ってくれた言葉は毎日毎日、私に重いプレッシャーをかけていく。
そして今日も息をするように嘘を付き、“幸せに”なるために一日を終える。
#幸せに
彼女は突然私に向かって問いかけてきた
「あのさ、私さっき、ほんと久しぶりにあの子と話したんだ。すごい楽しみだった。
─けどね私の思い込み、被害妄想かもしれないけどあの子の態度がちょっと素っ気ないだ。塩対応でさ
私、嫌われちゃったんじゃないかって。
だって、あの子には私以外に好きな人がいるのかもしれないのに…」
私はため息混じりに言う。
「やっぱ、あんたは私にそっくりだね、被害妄想激しいとことか。でも、これは言えるよ。
あの子は君を嫌ってないって。喋らなさすぎて動揺してただけでしょ。」
「そうか、やっぱり。」
「まあこれから幸せになっていくだろうし、少しづつでもあの時を取り戻して行きなよ。」
「そうだね、うん!またあの時を取り戻せるよう、頑張っていくから!」
と言って彼女は手を振りながら走っていった。
私は少し目を伏せながら
「そうだよな…彼には好きな人いるだろうな…そう考えると
……辛い。」
幸せに
明日の今頃,君は何をしてるんだろう。
明日の今頃,誰を想っているんだろう。
君が何をしていても
誰を想っていても
いや,そんなのはどうだっていい。
君がただ
明日の今頃も
幸せだったらそれでいいんだ。
自分の好きなことやもので癒されたり
趣味に没頭している時間は
少しだけ幸せ
感動するほどの大きな幸せを感じるのは難しいけど
小さな幸せを少しずつためていって
最期に幸せだったと笑えるように
毎日を過ごしたい
#幸せに
春は出会いと別れの季節だ。
もうすでに色々な別れがありましたが、どうかみんな幸せな日々を送れるように祈ってます。
部活の先輩、先生方、想い出たくさんありがとうございました。
おばあちゃんのゼルくん、17年間一緒にいられて幸せだったよ。天国でも、おじいちゃんたちと幸せに過ごしてね。
ずっと大好きだよ
幸せになりたい
そう思うのは"人間"だけ
人間だからこそ幸せに生きようとする
人間だからこそ生きようとする
姿勢を見せなければならない
だから自分で自分の道を塞がずに
生きてみて過去の自分に、馬鹿にしてきた奴らに
こういうんだ
"幸せになったよ あんたも追いつけるかな?"ってね
言ってやろうじゃないか
幸せになってやろうじゃないか
違う世界線の私へ
あなたと同じ過去だけど
あなたは私が欲しかったもの
全部与えてもらったね
羨ましいわ
けれど、それでいいの
さあ
いっておいで
あなただけは
どうか幸せに
幸せの定義を教えてください。
不満のない、心が満ち足りた状態のことをいうらしい。みんなそんな状態になったことがあるんだろうか。今までの人生を思い返してみる。
一瞬は「幸せ」であったかもしれない。でも、次の瞬間にはもっと欲しくなったり、あの人の方が幸せだ、なんて比べたりして、幸せな状態を維持できてはいなかった。
自分1人だけいて、それで幸せになれたらいいのになあ。
お金や他人がなにかを与えてくれて、幸せだと思い込んでいた。それは幸せでは無いかもしれないね。なにが本当の幸せなんだろうね。
どう足掻いても希望がない世の中だが、それでも私たちは幸せを求め続けるんだろう。どうか
幸せに
元カレの結婚式に呼ばれた。
円卓を見回すとどうも歴代の元カノ達らしい。
どういう神経なのか?どういう意味なのか?
モヤモヤしつつも出席を決めた私も相当物好きなんだろうなと思った。隣のテーブルを見ると新婦側の友人ということになっているがこちらも男性ばかりでもしかして新婦の元カレ達なのかと邪推してしまう。
粛々と披露宴が進む中キャンドルサービスで新郎新婦が各テーブルを回っている。
私のいたテーブルの1人の女性がロウソクを湿らせてちょっとした意地悪を仕掛けている。
その間にまた別の女性が
「結婚おめでとう!けど何で招待してくれたの?」
いやここで聞くか?と私は思いながらも気になっていた事でもあるので返事を待った。
「皆幸せになってほしいからさ。出会いの提供みたいなもん。」
おめでたい頭である。余計なお世話だが、悪気無しにいうその笑顔で毒気を抜かれてしまった。
あーそうそう!この屈託のない笑顔が好きだった。
けど誰にでも優しい彼に自分だけが特別ではないと気づかされて耐えられなくて自分から別れを切り出したんだった。
そう思うと新婦の先の気苦労が思いやられる。
あるいは類は友を呼ぶでお互い様でお互いに自分が特別だという自信でお似合いなのかもしれない。
宴もお開きになり流石に2次会は付き合いきれないと駅の方面に歩いていると
「あの・・」
と声をかけてきたのは凄く顔立ちは良いのに何か残念な雰囲気を持った青年だった。
「はい。何でしょうか?」
「聞きたい事があってコーヒーでも如何ですか?」
朴訥な様子のイケメンが気の毒になって
「良いですよ。」
とカフェに向かった。
コーヒーを注文し頃合を図って余りにも切り出さないので水を向けた。
「それで聞きたい事というのは何でしょう?」
耳を真っ赤にしながら
「あの披露宴に出てた人達って・・」
「ああ、そうですね。新郎新婦の元カレ元カノ達らしいです。」
「やはりそうでしたか。何を考えているんだか。」
「私のいたテーブルでは直接聞いた人がいて、出会いの提供ですって。」
「はぁどうりで2次会の盛り上がり方が異様な気がして僕は場違いかなって帰ろうと思っていたのですが同じような方がいたので思わず声をかけてしまいました。」
これも出会いなんだろうか?何となく気になって
「これも何かの縁なんですかね?せっかくなのでラインでも交換します?」
「はい。」
とラインを交換してその場は別れたが何故か飲み仲間になった。
まっ元カレの言うとおりになったのもシャクだが
「どうかお幸せに」と思えたのだった。
『幸せに』