『幸せとは』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『幸せとは』 195
雨が降っては人が減り
傘をさしてはクルクル回す
小さく歌を口ずさみ
街灯だけを頼りに歩く
ピッチ ピッチ
チャップ チャップ
ラン ラン ラン
夜になっては人が減り
靴を履いてはトントン叩く
明るく楽しく軽やかに
待って望んだ夜を行く
「幸せとは」
何かを得るのが幸せな人がいれば
何かを失うのが幸せな人もいる
他人の幸せな事なんてわからない
自分の幸せな事すらわからない
幸せとは誰にも理解出来ないのかもしれないし
幸せとは誰でも理解出来るのかもしれない
けれど1つだけ確実な事がある
それは
誰もが【幸せ】を求めている
【幸せとは】
「“幸せ”…ってさ、なんなんだろうね」
「どしたの、急に」
「あ、このレストラン行ってみたい」
「え〜?結構高級そうじゃん…」
「どう?前に言ってたレストラン!」
「…とっても素敵だよ、今すっごく“幸せ”」
「主様は今」
幸せっすか?
聞かれた時に息が詰まった。
幸せ、とはなんなのか。
仕事は辛くて、休日にも楽しみがなく、
友人もどんどん結婚したりキャリアアップで忙しく疎遠になり
SNSを見るのも億劫。
料理を作るのも、掃除をする気力さえ無い私を
それでも主様と呼んでくれ、世話をしてくれる執事たちにとって
私はどう見えてるのか。
明らかに顔に出てしまってたのか、アモンはヘラっと笑って
今日のアフタヌーンティーはロノ特製のカボチャのタルトがあるらしいっすよ~
なんて話を変えてくれた。
きっと、意味なんてそんなに考えてなかった。
ただ、幸せかと聞いただけ。それだけ彼らには幸せというものが身近にあるのだろうか。
アモンがティーセットを準備しに席を外した後、気持ちがどうも落ち着かなくて部屋から出た。
厨房の前を通ると香ばしい匂いが鼻に流れ込む。
「できた!うん、いい感じだな。焼きたてだから早く食べさせてあげたいぜ!」
「ロノ、ジャムってこれだけっすか?」
「今日はブルーベリージャムとマーマーレードジャムを用意したんですけど、主様苦手でしたっけ?」
「いやーーーー……ジャムの種類多くしたら喜んでくれるかなって」
「なんですか、それ」
聞くつもりも無かったが厨房での声が耳に入る。
「少しでも主様が喜んでくれればって思うんすよ。さっき元気無いように見えたから」
「えっ……主様具合悪いんですか!?」
「いや、そういう訳じゃなさそうっすけどなんか…お疲れのようだったんすよね。疲れたら甘いものがいいけど、いつもと同じだと味気ないからなにか喜んでもらえる事ないかなーって思って」
やっぱり顔に出てしまってたのがバレたのか、恥ずかしくなる。
聞いてたらどんどん自分が情けなくなってくる気がして
さっさとこの場から逃げることにした。
庭に出るとラムリがいた。
天気がいいからか、木陰で寝そべって日向ぼっこをしていたので声をかけるのはやめた。
私もどこか、休める場所…とラムリがいる木とは別の木の木陰に入って座ってみる。
「主様??」
『うわっ!!』
いきなりガバッと起き上がったラムリに思わず声をあげてしまった。
起き上がって私の元に来たラムリは隣にピタッとくっついて
一緒にお昼寝しましょ!
と誘ってきた。ティーセットの準備できっとアモンは時間がかかってるし、きっと呼びに来てくれるだろう。
快諾し、自分も横になる。
「……僕の話してもいいですか?」
傍でラムリが話し出した。
「僕、今凄く嬉しいし、幸せなんです。」
……また、幸せについてか
『……なんで幸せなの?』
羨ましい、と同時に少しだけ妬ましくもあった。
私は幸せ、なんて感じたことないのに
ここの執事は幸せだと口に出して、顔に出して私に笑いかける。
羨ましい、妬ましい、なんで、どうして
「だって、主様と一緒にいられる時間が増えたから」
『え……?』
たかが、それだけで?
『それって幸せ?なの?』
驚いて聞き返すと、ラムリは元気良く返事を返した。
「主様がいない時より今が楽しいんです。主様が来てから嬉しいことばかりなので!」
皆そう思ってますよ!と続けるラムリに
『私、幸せって思えたこと無い』
傷つくであろう言葉をつい、放ってしまった。
ハッとしてラムリを見ると、きょとんとした顔をした後、少し笑いながら私の頭に触れる。
「じゃあ、主様が幸せーって思えるように僕がいっぱい頑張っちゃいます!大丈夫!!実は幸せって案外気づきやすくて気づきにくいところにあるんですよ!」
ルカス様に聞いたんですけどね!と得意げに話すラムリを見て
謝るタイミングを逃してしまった。
頭を撫でてくれるラムリの手は温かくて、同時に自分が情けなくなり涙が溢れた。
「大丈夫、大丈夫。主様はもっと僕達を頼ってくれていいんです。それが僕達の幸せだから。……だからもっと沢山こっちに帰ってきて?」
そっか、幸せって見えてなかっただけで
近くにあったんだ。
『ありがとう、ラムリ』
「僕達はずーっと主様の幸せを願っています!」
ーーーーーーー
幸せとは
aknk
幸せとは
食べたかったスイーツを味わっているとき
寒い所から暖かい部屋に入ったとき
誰かにぎゅってハグしてもらったとき
ついでにアタマナデナデとかされた日にゃあ、ニヤニヤ止まらない( ´∀`)
めちゃめちゃ好きなカップリングのめちゃ推しな絵のタッチの漫画に出会ったとき
めっちゃ好みの漫画に出会って、読み切って満足感に浸っているとき
ネコチャンをなでなでしてて、ネコチャンの気持ちよさそうな顔を見ているとき
以上の条件下で感じるあぁーーーーって感じの情動。
幸せって、なるんじゃなくて感じるものなんじゃないかしら。
・・・知らんけど。
でもまぁ、日々、普通な日常を普通に過ごせることが1番の幸せなんだなぁとここんとこテレビを見ながら思ってる。
幸せとは
昔、ばあちゃんが言ってた。
「“幸せ”ちゅうもんは、この世にはない。そんな浮ついた事を言うとったらいかん。苦虫を噛み潰した様な顔をしとけ。」何かドラマの台詞みたいだけれど、内容はこんな感じだった。
歌でもある。♪この世は悲しい事ばかり~
「人の不幸は蜜の味」とか口癖の人がいる。心理学なんかではファルスとか言って、人の不幸と比較して自分は幸福だと感じる事だとか教えているみたいだ。
とは言え自分は周りから見ると、間違いなく少し不幸なはずのに、たまに“幸せ”感が湧き起こる。人の不幸をみたからではない。
“幸せ”は他人に教えると消えると言われている。だから誰にも教えない。
♡もっと読みたい♡853♡記念号
通算82作目
徳博🤐
幸せとは。何に幸せを感じるかは人それぞれ…だが、「幸せ感」として感じる共通な基本があるのではないかと考えてみる。どんなとき、みんな幸せを感じるだろう…
人間にはいくつかの欲やねがいがあるという。諸説ある。
役に立ちたい、認められたい、愛したい、愛されたい、生きていたい。これは「肯定性」に関する心のねがいと言える。
眼耳鼻舌身で五根とかもある。解釈はいくつかあるようだが、心に関するものと身体に関するものとがある。肉体を持つ以上、当然のものとして食欲、睡眠欲。物理と精神の間にありそうな色欲と財欲と名誉欲。食欲と睡眠欲は生きものとして生存するためのものであり、なんなら色欲だって生きものが持ち合わせている必須性を含んでいる。財欲と名誉欲は両方とも、その底流に本当のねがいを隠している。
食べて美味しいのは幸せだが食べ過ぎれば苦しいし、質の良い眠りは元気になるけど眠り過ぎると疲れる。性の表現は心と意図の方向が違えば幸福から地獄まで顕す強力な諸刃の剣だ。財は生活の安心になるが財があり過ぎればイヤな経験をしやすいし、名誉は自己肯定を支えてくれるが名誉に囚われれば自由が遠ざかる。つまるところ、欲に執せず自分にちょうど良いバランス点に居ることが「この世にある幸せ」に触れるありようなのだろう。物理的身体を持つ人間であるうちは、欲がまったく無いという状態は、無力ですらある。受け取れないなら喜べない。望むものが無いなら前に進むこともできない。「欲を滅せば」悟りに至る? 何のために悟るのか?
釈迦牟尼は不幸なんかじゃなかったはずだ。
むぅん…もっと単純に考えてみよう。
私は自分自身でいたい。できるだけ安心していたい。衣食住に足りていたい。愛する人、たいせつな人達には幸せでいてほしい。
私の場合、「ありがとう」が増えるほど幸せ感が大きくなる。感謝の想いに不幸の感情は近寄れない。自分の半世紀を振り返ってみても、感謝は不幸感を力強く吹っ飛ばすという経験的実感がある。
幸せを感じたいとき、感謝の想いを致せば、「不幸感」を消し飛ばすドラゴンブレスになる。ちょうど今年は辰年だ。年中厄落としができそうだ。
最近酷く眠っている
これといった理由はないけど、「またこんな時間に起きてしまった、頑張るか、」とせかせか急いでやる必要があることをしないといけないから、仕事も勉学もすぐに終わってしまうんだ。趣味もないからしたいこともないのに
夢のなかでは幸せそうな自分だけが写っている
恋人ができた。
相手はわたしのことをあまり好いていないけれど、
断る理由もないからと恋人になってくれた。
一方通行なのに、
なぜにこんなにも楽しいのかな。
#幸せとは
さぁさぁ最終問題です!この問題が解ければなんと210ポイント!!テレン♪
問題『幸せとは?』テン、テン、テン、テン………
それではお答えください!
ピンポン「家族といれること!」 ブー!
ピンポン「食べれること!」 ブー!
ピンポン「好きな人とキスをすること!」 ブー!
全員ハズレ!では一体、正しい答えとは〜〜〜!!
答え『 』
………有難う御座いました。正
解は、幸
せとは
でした。それではまた来週〜〜〜!
幸せとは
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「幸せとはなんですか?」
私は先輩にそう聞いた。
「いきなりどうした?なにか悪いことでもあったのか?」
先輩は不思議そうに聞き返した。
「いえ、突然頭に浮かんだもので。私もよくわからないです。」
正直本当だった。
「幸せかぁ俺も考えたことないなぁ」
「幸せってのは自分が楽しい嬉しいもしくは悲しい寂しいって感じることが1番の幸せなんじゃないか?」
私はよく分からないままこう言った。
「どうしてそう思うんですか?」
「だってよ、不幸な時は楽しいなんて思えないし、思わないだろ?だから幸せって思える時は嬉しい時とかじゃないかなぁって」
「でも先輩、悲しい時も嬉しい時も幸せって言いましたよね?」
私は聞き返した。
「まぁそうだな…でも悲しいって思えるってことは感情があるってことだろ?楽しいって思えることも同じで感情があるからこそ幸せなんじゃないかな。俺もよく分からないけどな」
と、先輩は笑いながら答えてくれた。
悲しいことは不幸、だけど悲しいって思えるからこそ幸せなのかもしれない。人それぞれ幸せと感じる時は違うし感じ方も違う。
幸せの形は何十通もあるかもしれないね
#幸せとは
──みんな喜んで、いつまでも幸せに暮らしたのでした。
さいごのページのいちばん端っこの、『おしまい』まで読み上げて、パタンと絵本を閉じました。
となりで聞き入っていた弟が、ねえ、とお兄さんにたずねました。
「シアワセって、なあに?」
お兄さんは、ちょっと困ってしまいました。
地下壕の外では、銃撃音がしています。なにかが爆発する音も、だれかの悲鳴も、すっかり聞き慣れた日常の一部です。
うす汚れた毛布にくるまって寄りそって座っている小さなふたりの足元で、ランタンが青白く光っています。エネルギーコイル式の、とんでもなく旧型の反磁力発光ランタンです。クォーツ芯棒のまわりを青白い粒子がフワフワただよっていますが、その光は不安定で、今にも消えてしまいそうです。
弟は、外の世界を知りません。
管がつながったまま、ネオ・ヒューマン生成プラントの床に転がっていました。培養水槽は粉々で、床にガラスが飛び散っていました。
──これは命への冒涜である!我々は解放軍だ!
押し寄せてきた大人たちは、口々にそう叫びました。いっせいに銃口をむけて中枢AIステーションとオムニスフィアを爆破し、エネルギー供給パイプを断裂させ、生まれるまえの子どもたちを培養水槽から無理やり引きずり出しました。あちこちでシステムがダウンして、停電が起こりました。完璧な環境管理に慣れきっていた芝生も街路樹も、どんどん枯れていきました。崩れた遮断壁から流れこんでくる未濾過の外気のせいで、病気になる住人がたくさん出ました。おなじチルドレン・ネストで育った仲間たちはどこへ逃げたのか、生きているのか、もうわかりません。
お兄さんは、弟から目をそらしました。
床の鞄に手をのばして、保存チューブを一本、取り出しました。色あせたオレンジのラベルに「完全合成リキッドスープ・本物のトマト風味」と書いてあります。廃倉庫を隅から隅まであさって、ようやく見つけた食料の、最後の一本でした。栓をぬいて、ひとつしかないマグカップに注ぎます。オートヒーター機能が壊れかけているせいで、湯気はほとんど立ちません。
弟とわけあって、ひと口ずつ、スープをすすりました。
「あったかいね」
「ちょっと、すっぱいけどな」
「きょうだいで、よかったね。さみしくないもんね」
銃声が激しくなってきました。
寄りそった弟を守るように、小さな手を、ぎゅっとにぎり返しました。
《幸せとは》
「——なあ、弟子よ。幸せってなんだと思う?」
「不幸せではないこと、でしょうか」
「なら不幸せじゃなければ全部幸せか? 例えばそう、毎日生きていくのに困らない衣食住が揃っていれば、それが幸せだと思うのか」
「はい、そう思います。そうではないのですか?」
「そうとは限らないのさ。例えば、衣食住が揃っていても独りだったら寂しく思うかも知れない。それは、幸せとは言い切れないだろ?」
「たしかに、寂しいというのは不幸せだと思います」
「なら、幸せ、ってお前はどんな時に感じる?」
「……そうですね。今、でしょうか」
「今? それはどういう……」
「孤児だった私を、お師匠様が拾って下さったからです。だから今私は生きていて、お師匠様とこうして向かい合って座って会話をする事が出来る。それを、幸せだと思ったのです。……これは、違いますか?」
「違う訳じゃないが……それは、不幸せだったから、幸せだと思えるんだろうよ」
「……でしたら、ずっと幸せな人はいないのですか?」
「それはいい質問だな。ずっと幸せな人は、きっといない訳じゃない。けどな、それに気付ける人はとても少ないんだよ、悲しい事に」
「よく、わかりません」
「もう少し考えてみな。お前ならわかるよ、絶対」
「…………幸せな人は、その環境が当たり前で。だから、もっと沢山の幸せを受けないと、幸せを感じる事が出来ない……とか、でしょうか」
「お! 偉いなあ、正解だ。……一度でも、不幸せを知った奴は少しの幸せに気付きやすい。でも、幸せの中にい続けている奴は気付きにくいんだ。ただし、幸せを手にすれば人は、慢心しないようにとどれだけ思っていても麻痺っちまうのさ」
「では私も……」
「お前は大丈夫だよ。俺の『幸せと感じる時はいつか』って質問に対して、今この瞬間だ、って答えれてる時点でな。……ただ俺としちゃ、寝てる時、みたいな答えかと思ってたんだけどな」
「寝てる時も、です。だって、お師匠様も一緒ですから。……ご飯を食べている時も、教えて貰っている時も……今は、どの瞬間も幸せです」
「お、おう……なんかそう言われると照れるな……」
「あの、お師匠様。幸せとはなにか、わかりました」
「お前の答えを聞かせてくれ」
「はい。幸せとは——どんな環境に身を置かれようとも、心が満たされている状態の事だと思います」
「へぇ……?」
「私は天涯孤独ですが、こうして血縁関係がなくともお師匠様が側にいて下さいます。お師匠様は、壊れかけていた私の心を救って下さった」
「それだと俺は、お前の周りの環境を変えただけだろ? 心が救われたってのも、誰かに酷い扱いをされないという環境に変わったからだろう」
「それも、間違ってはいません。ですが、現にこうして私は幸せを感じる事が出来ています」
「だからそれは、」
「お師匠様は寝起きが本当に悪いです。何度起こしても起きないし、起きたら起きたで一時間は使い物になりません。料理も下手で黒焦げのなにかしか作れません。自ら厄介事に首を突っ込んで、大事になって初めて逃げ出そうとします。結局解決はしますが、報酬を受け取らないので貧乏まっしぐらです」
「急に俺の罵倒始まった? 弟子ー?」
「第一服装も気にしないから基本だらしないです。髪も寝癖まみれで私が指摘しても直しません。最後はなぜか余計に絡まってから私に頼んでくる情けない大人です。お酒にはそこそこ強いですが酒癖は悪いのですぐ未成年の私に大声で酒を勧め、絡み続けて数時間後に眠るので非常に迷惑です。体格差凄いから重いのにいつも肩を貸して歩くせいで、痛くなります」
「そ、それは悪い……てか、幸せどこいった?」
「お師匠様には、他にもたっくさんダメなところがあります。それこそ、私に不幸せを呼んできます」
「弟子だよな? 酷い事言い過ぎだぞ? 泣くぞ?」
「ですが、私はそんなお師匠様が側にいて下さることで幸せを感じるのです。本来、幸せなんて感じる訳がないことしかしない、お師匠様がいて下さることで」
「……色々言いたいことはあるが、なるほどな」
「なので結論は、心が満たされている事、それが幸せなのです」
「それも一つの答えだろうよ。結局はなんでも正解って言うつもりだったんだが……まあ、いい答えなんじゃないか?」
「そうでしょう? ……その、言い過ぎたかとは思いますが、」
「謝る必要はない。俺は気にして——」
「いえ、全部事実ですので改善を要求します」
「生意気になったなァ、弟子よ」
「お師匠様の逆ギレに驚きです」
「おー! いいぜ、喧嘩なら買う! ボッコボコにしてや、」
「いいんですか? こんないたいけな少女に手を上げて。絵面最悪だと思いませんか?」
「……反論できねぇっ! …………成長したな」
「この流れでなんですか、変態」
「なっ!? なんでそうなるんだよ」
「喚かないで下さいよ」
「おい弟子! 急に態度でかいって、本当にお前俺の弟子か!?」
「はいはい。私は、お師匠様の弟子に決まってるでしょう?」
「だっ……だよなあ?」
「……ふふっ」
「……まさか、とうとう師匠を揶揄いだした!?」
「そんなことありませんよっ……お師しょッ……様」
「笑い堪えたろ、今」
「そんっ……なこと、ありませんっ」
「隠す気ないだろ……」
「だって……ふふ、あっはは!」
ああ、今なら間違いなく思える。
——私、とても幸せだ。
——俺、幸せなんだな。
「幸せとは○○です」
人によって異なるであろう「幸せ」が、「○○です」と断言されているのは、酷く安直に感じる
最低限「あなたにとっての」という一文を置くのが望ましい
「あなたにとっての幸せは○○です」
やはりこれでも引っかかっりを感じてしまう
その人の「幸せ」というのは変わらない、つまり、不変のものなのだろうか
そんなことは無いだろう
となると「「今の」あなたにとっての」という一文を置くのが望ましい
「今のあなたにとっての幸せは○○です」
ダメだ、やはりこれでも違和感を感じる
なぜ他人に「○○です」と断言されているのだろうかが謎のままだからだ
「今のあなたにとっての幸せは○○かもしれないね」
長々しくなったが、この形が一番しっくりくる
「幸せ」とは、少なくとも「断言」という形では言い表すことができないものだと考えている
K
「おはよう」と言いながらも布団の中で丸まって起きる気配のない姿。
「あれ、スマホどっかいった。」
「さっきソファの上にあったの見たよ。」
「すまん、ありがと。」
なんていう忘れ物が酷いあなたとのよくある会話。
「美味しい?」
「うん、美味しいよ。」
「苦手なブロッコリー入ってるんだけどわかった?」
「え?ちょ、どこ?!」
なんていう苦手な食べ物をバレないように料理に入れた時の会話。
「おやすみ」と言った次には寝息を立てて寝ている姿。
当たり前にあなたが隣にいるこの日常。
幸せとはこういうことなんだろうな。
240104 幸せとは
月も出ぬ 瞼の重い 深夜二時
空を見上げて 喫するお茶かな
『幸せとは』 2024.01.05
幸せとは
隣の芝生は青く見える、ということである。
そこにあるのに、感じることができないものでもある。
取りようでもあるし、考えようでもある。
どんなに大きくても、小さな棘が簡単に消してしまうものである。
おそらく、きっと。
それを保ち続けることが不可能だからこそ、心が暖かくなるんだろう。
たぶん。
幸せとは、
何気ない毎日を、友達と過ごせること。
ふとした時に、思い出し笑いができる時。
とある日に、初めて感謝された時。
突然に、親の愛情に気づけた時。
ずっと、好きなものを好きと言えること。
好きな人に、愛していると伝えれた時。
お腹がすいた時に、お腹がすいたと言える事。
今日、しっかりと呼吸が出来たこと。
そして、大事な自分を大事に守り抜いたこと。
幸せとは
毎日一度は入浴できることである。
欠けの多々ある古びた陶器の茶碗。そこに、息子がヤカンで沸かした湯をコポポと注げばフワリと上がった湯気に自身の気持ちも自然と上向いた。
元々大層な風呂好きだったが、この身体になってからしばらくは我慢した。それはもう我慢した。仕方のないことだ。この身の丈に、湯船はあまりにも大きすぎた。
「父さん、湯加減はいかがですか?」
愛する妻との間に授かった可愛い息子は、
…明日も早いので今日はここまで。おやすみなさい
幸せとは。
自分が決めるもの。
自分の中にじんわりと感じるもの。
幸せになろうと焦らなくていいし
どこかの誰かの幸せに沿わないといけないこともない。
ただいろんなことを経験する中で
「あ、今幸せかも。」
そう思える瞬間があれば。
それでいい。
それだけで、いい。
幸せとは